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第1章 初恋
誘拐
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そんなの┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃
犯罪じゃないか。
「ふっ」
男が笑った。
そして、
「そうだ。これは、誘拐さ。立派な犯罪」
と言った。
こんなことをしているというのにも関わらず、男はのんびりとした口調で言った。
「誘……拐…」
「正解!」
そして男はにやりと笑った。
この状況で何が面白いんだか、さっぱりだ。
視界が涙で白く曇ってきた。
誘拐? 私が?
やっぱり、信じることができない。
信じたくない。
「あの…」
おそるおそる口を開いた。
「なんだ」
男は相変わらずのんびりとした口調で答えた。
「私は…これからどうなるんでしょうか…」
怖い。
怖いけど、これだけは知っておきたかった。
知っておくべきだと、自分にはその権利があると思った。
「どうすっかなぁ」
「えっ!?」
思わず声が出てしまった。
どうすっかなぁって…わけもなく私を誘拐するなんておかしすぎるだろう。
「まさか。冗談さ。」
この状況でどうしたら冗談が言えるのか。
「俺の家で飼う。」
飼う。
それは、どういう意味なのだろう。
体を起こすことができないから、表情がうかがえない。
「飼……う……?」
口に出してみても、ただ怖くなるだけだった。
「まあ心配すんな。逃げようとしなけりゃ暴力もふらないし、お前に傷つけるようなことはない。」
「は、はぁ…」
何を言っているんだこの男は…!
と正直思ったが、そんなことは言えない。
言ったら何をされるかわからない。
「よし、着いたぞ降りろ。」
そう言って男は車を止め、運転席から降りた。
犯罪じゃないか。
「ふっ」
男が笑った。
そして、
「そうだ。これは、誘拐さ。立派な犯罪」
と言った。
こんなことをしているというのにも関わらず、男はのんびりとした口調で言った。
「誘……拐…」
「正解!」
そして男はにやりと笑った。
この状況で何が面白いんだか、さっぱりだ。
視界が涙で白く曇ってきた。
誘拐? 私が?
やっぱり、信じることができない。
信じたくない。
「あの…」
おそるおそる口を開いた。
「なんだ」
男は相変わらずのんびりとした口調で答えた。
「私は…これからどうなるんでしょうか…」
怖い。
怖いけど、これだけは知っておきたかった。
知っておくべきだと、自分にはその権利があると思った。
「どうすっかなぁ」
「えっ!?」
思わず声が出てしまった。
どうすっかなぁって…わけもなく私を誘拐するなんておかしすぎるだろう。
「まさか。冗談さ。」
この状況でどうしたら冗談が言えるのか。
「俺の家で飼う。」
飼う。
それは、どういう意味なのだろう。
体を起こすことができないから、表情がうかがえない。
「飼……う……?」
口に出してみても、ただ怖くなるだけだった。
「まあ心配すんな。逃げようとしなけりゃ暴力もふらないし、お前に傷つけるようなことはない。」
「は、はぁ…」
何を言っているんだこの男は…!
と正直思ったが、そんなことは言えない。
言ったら何をされるかわからない。
「よし、着いたぞ降りろ。」
そう言って男は車を止め、運転席から降りた。
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