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序章
どうやら俺は異次元の狭間にでも落ちてしまったようだ。
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寒い冬の空の下、少しでも寒さに耐えようと手をポケットに入れマフラーに首を縮める俺。
昨日から何も食べてないので空腹も酷いもんだ。バイトの給料も3日後だしこのままでは飢えて死ぬ!アパートの冷蔵庫には調味料すら残ってないし最悪は友達にたかりに行こう。
俺、桂 圭介(20才)大学2年の苦学生だ。両親は小学生の頃に他界し高校までは祖父の所に住んでいたのだがその祖父も先月に亡くなり今や生涯孤独の身になった。
取り敢えず大学を卒業するまでの学費は何とかなりそうだが生活費はバイトしないと間に合わない為、バイト三昧の生活だ。今日も午後からバイトを入れているので今はバイト先に徒歩で移動中だ。
「金でも落ちてねーかな?」
下を見ながら小銭でもないかと歩いている自分は中々情けない姿だとは思う。だが、ここで100円でも拾えばその日は何とか乗り越えられるのだ!
「マジで落ちてるじゃねーか!」
道路の脇を見ていたら自動販売機と空き缶入れの隙間に見たことのある模様の紙幣が見える!あれは千円札だ。周りに誰もいないことを確認したらその千円札が落ちている隙間に手を伸ばす。
「ぐ、なかなか取れないな。もう少し奥か?」
思ったより奥にあったらしくなかなか取れない。這うようにして手を伸ばしているが触ることすらできないなんて実はドッキリじゃねーだろうな?
「おっ?手応えあり!………って何じゃこりゃー⁈」
何かをつかんだと思ったらいきなりそちらに体が吸い寄せられる。いや、吸い寄せられるというより沈んでいると言った方が正しいか?
「くそ、やっぱりトラップかよ?ドッキリだな?ドッキリなんだよな⁈」
パニクっている間にも体は沈んでゆく。どうやら普通の出来事でないのは漸く理解できた。しかし、助けを求めようにも周りには誰もおらず既に口まで沈んでいる。
こんな事なら貯金箱の小銭を全部使っておけば良かったなと、バカなことを考えながら体の全てが何かに沈んでしまった。
気がつくと、オーロラのような景色の中、俺は浮かんでいる。周りには何もないので上下すら分からないが体はあるようだし息もできる。
「どうなってるんだこりゃ?」
周りを一通り見渡して何も変わりがないのでぼやいてしまう。体には傷は無く健康そのものだ。目も耳も問題ないし口も聞ける。ただ周りがおかしいだけだ。体を動かしても全くその場から動かないし、上下すら変わらない。
「一体どうなってるんだよこの空間。息はできるし体は動くけどこの場所からは動けねーじゃないか。一体どうすりゃいいんだよ?無理ゲーか?無理ゲーなのか⁈」
独り言になるのを分かっていながら喋ることを止められない。周りに音がないから怖すぎる。ふと、ホッケの中にスマホがあるのを思い出して取り出す。これで助けを呼べないか?
「良し!画面はそのままだ………動かねぇ。フリックすらできねー。壊れたかな?いや、まさな…」
怖くなって左手に嵌めてある腕時計を見る。父親の形見で何時も身に付けている古ぼけた腕時計は秒針すら動かずに止まっている!
「まさな………時間が止まっている空間なのか?俺とんでもない所に来てないか⁈」
またもパニクってしまい何も考えることができなくなる。どのぐらいの時間?が経ったか分からないがようやく落ち着けると別の考えが頭をよぎる。
「これって小説で良くある神様に会えるパターンじゃないか?これから異世界転移でチートとハーレム生活か?」
良く見る無料の小説を思い出して思わずニンマリしてしまう。まさか自分がその立場になれるとは思ってと見なかったのでテンションが上がりまくりだ!
「………そう思っていた時期も自分にはありました。」
時間がたたない世界でただ過ぎ去ってゆく時間。自分でも何を言っているか分からないが結局何も起きずにただそのまま何かが過ぎ去ってゆく。よく考えたら人助けなんてしてねーし、それほどいいことをして来たわけではない。ちょっと不幸なのは認めるがそれでもごく一般の人間に過ぎない。神様の眼に掛かるようなことはしてないしな。
「もうどれだけ時間?が経ったか分からんがお腹が減らないのが唯一の救いか。飢え死には苦しいらしいからなー。」
全く空腹にならない。それどころか何かが体の中に入ってきて満腹状態だ。その何かはここにきた時からずっと俺の中に入ってきてる。そろそろ俺破裂したりしないかな……。
そんな事を考えていると体が急に引っ張られる。凄い勢いである方向に向かっている。体が痛いぐらいのスピードだ!
「ってマジで痛い!何これやばい⁈死ぬ!これ絶対死んじゃう!誰かスピードを緩めて⁈助かったと思ったら余計に酷かった!」
体のあちこちに何かがぶつかるような衝撃を受ける!体を丸め、頭を両手で抱えながら身を守るようにしているがどうにもならない。その内、指や手、足から感覚が消えて行き、下半身からは何も感じなくなってゆく。
最後に目に映った光も目が何も映さなくなり、その後俺の意識はすぐに落ちてしまった。
昨日から何も食べてないので空腹も酷いもんだ。バイトの給料も3日後だしこのままでは飢えて死ぬ!アパートの冷蔵庫には調味料すら残ってないし最悪は友達にたかりに行こう。
俺、桂 圭介(20才)大学2年の苦学生だ。両親は小学生の頃に他界し高校までは祖父の所に住んでいたのだがその祖父も先月に亡くなり今や生涯孤独の身になった。
取り敢えず大学を卒業するまでの学費は何とかなりそうだが生活費はバイトしないと間に合わない為、バイト三昧の生活だ。今日も午後からバイトを入れているので今はバイト先に徒歩で移動中だ。
「金でも落ちてねーかな?」
下を見ながら小銭でもないかと歩いている自分は中々情けない姿だとは思う。だが、ここで100円でも拾えばその日は何とか乗り越えられるのだ!
「マジで落ちてるじゃねーか!」
道路の脇を見ていたら自動販売機と空き缶入れの隙間に見たことのある模様の紙幣が見える!あれは千円札だ。周りに誰もいないことを確認したらその千円札が落ちている隙間に手を伸ばす。
「ぐ、なかなか取れないな。もう少し奥か?」
思ったより奥にあったらしくなかなか取れない。這うようにして手を伸ばしているが触ることすらできないなんて実はドッキリじゃねーだろうな?
「おっ?手応えあり!………って何じゃこりゃー⁈」
何かをつかんだと思ったらいきなりそちらに体が吸い寄せられる。いや、吸い寄せられるというより沈んでいると言った方が正しいか?
「くそ、やっぱりトラップかよ?ドッキリだな?ドッキリなんだよな⁈」
パニクっている間にも体は沈んでゆく。どうやら普通の出来事でないのは漸く理解できた。しかし、助けを求めようにも周りには誰もおらず既に口まで沈んでいる。
こんな事なら貯金箱の小銭を全部使っておけば良かったなと、バカなことを考えながら体の全てが何かに沈んでしまった。
気がつくと、オーロラのような景色の中、俺は浮かんでいる。周りには何もないので上下すら分からないが体はあるようだし息もできる。
「どうなってるんだこりゃ?」
周りを一通り見渡して何も変わりがないのでぼやいてしまう。体には傷は無く健康そのものだ。目も耳も問題ないし口も聞ける。ただ周りがおかしいだけだ。体を動かしても全くその場から動かないし、上下すら変わらない。
「一体どうなってるんだよこの空間。息はできるし体は動くけどこの場所からは動けねーじゃないか。一体どうすりゃいいんだよ?無理ゲーか?無理ゲーなのか⁈」
独り言になるのを分かっていながら喋ることを止められない。周りに音がないから怖すぎる。ふと、ホッケの中にスマホがあるのを思い出して取り出す。これで助けを呼べないか?
「良し!画面はそのままだ………動かねぇ。フリックすらできねー。壊れたかな?いや、まさな…」
怖くなって左手に嵌めてある腕時計を見る。父親の形見で何時も身に付けている古ぼけた腕時計は秒針すら動かずに止まっている!
「まさな………時間が止まっている空間なのか?俺とんでもない所に来てないか⁈」
またもパニクってしまい何も考えることができなくなる。どのぐらいの時間?が経ったか分からないがようやく落ち着けると別の考えが頭をよぎる。
「これって小説で良くある神様に会えるパターンじゃないか?これから異世界転移でチートとハーレム生活か?」
良く見る無料の小説を思い出して思わずニンマリしてしまう。まさか自分がその立場になれるとは思ってと見なかったのでテンションが上がりまくりだ!
「………そう思っていた時期も自分にはありました。」
時間がたたない世界でただ過ぎ去ってゆく時間。自分でも何を言っているか分からないが結局何も起きずにただそのまま何かが過ぎ去ってゆく。よく考えたら人助けなんてしてねーし、それほどいいことをして来たわけではない。ちょっと不幸なのは認めるがそれでもごく一般の人間に過ぎない。神様の眼に掛かるようなことはしてないしな。
「もうどれだけ時間?が経ったか分からんがお腹が減らないのが唯一の救いか。飢え死には苦しいらしいからなー。」
全く空腹にならない。それどころか何かが体の中に入ってきて満腹状態だ。その何かはここにきた時からずっと俺の中に入ってきてる。そろそろ俺破裂したりしないかな……。
そんな事を考えていると体が急に引っ張られる。凄い勢いである方向に向かっている。体が痛いぐらいのスピードだ!
「ってマジで痛い!何これやばい⁈死ぬ!これ絶対死んじゃう!誰かスピードを緩めて⁈助かったと思ったら余計に酷かった!」
体のあちこちに何かがぶつかるような衝撃を受ける!体を丸め、頭を両手で抱えながら身を守るようにしているがどうにもならない。その内、指や手、足から感覚が消えて行き、下半身からは何も感じなくなってゆく。
最後に目に映った光も目が何も映さなくなり、その後俺の意識はすぐに落ちてしまった。
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