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第1章 鮮血の旅路
俺の旅路は始まったばかりだというのに。
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人を探すため街を探す。地図によるとここから南に20kmも行けば街があるようだ。セレナが持っていた魔法の袋に仕舞い、旅路を急ぐ。今の俺は背丈に合う緑色のチェニックにベージュ色のズボンを着て、茶色のフード付きのローブで身を隠している。下半身がスライムの為見られたら大変な事になる。一々殺す訳にもいかないので出来るだけ目立たない格好で旅をするつもりだ。金銭に関しては研究所の中にあったもので当分は生きていけると思う。
俺の懐で休んでいるスライムは色々食べ過ぎたせいか深い赤色になっており中々禍々しい。俺としてはお気に入りの色だ。
土を固めただけの道はデコボコで歩くぐらいにはいいだろうが馬車などではかなりの揺れが出るだろう。人間もどきと馬車のような狭い場所で一緒になりたくないので出来るだけ徒歩か馬での移動にしたい。人通りか全くない道を歩いていると遠くに馬車が止まっているのが見える。近くに魔力は感じないので生き物はいないはずだ。ベースを変えないまま歩いて行くと血の匂いがする。馬車のそばまで行くと死体が散らばっている。野盗にでも襲われたのか切り傷や矢の刺さった死体が多い。カラスが啄ばんだのか内臓が抉り出されているものもある。腐臭の匂いも酷いしかなり時間が経っているようだ。俺は止まらずそのままのペースで街を目指す。
辺りを囲むように魔力を感じる。まだ1kmは離れているが魔力の感じから人間もどきで間違いはない。森や見えづらい場所にいるので恐らくは斥候だろう。糸を目立たないように出しておく。しばらくすると魔力が円を描くように近づいて来た。恐らくは標的に選ばれたらしい。程なくして目の前に3人の男が立ちふさがるように出てくる。
「兄ちゃん。ここか………」
会話を終わらす前に無詠唱の魔法を発動する。下級闇魔法シャドウエッジ。野盗の影から半月状の黒い刃が無数に飛び出し切り裂く。悲鳴をあげる事すら許さず殺しきる。周囲の野盗が動揺している所を魔力で操られた蠱毒の毒を含んだ糸で拘束する。糸を強く引き体に食い込ませ毒を注入する。
「あと何人仲間はいるんだ?」
そう問いかけるが悲鳴と怒号しか聞こえない。1つの糸を本気で引きバラバラ死体にする。
「あと何人仲間はいるんだ?」
もう一度問いかけると今度は沈黙が訪れる。今度は2本引きバラバラ死体が3体になる。
「ここに居るのはこれで全員だ。嘘じゃない!」
何人かがそう言うので俺は糸を手放し旅路へ戻る。
「ま、待ってくれ。助けてくれたら金を渡す!」
「お願いだ。何でもするから助けてくれ。」
そんな声が聞こえる中、歩みを止めずにそのまま歩き続ける。次第に声は小さくなり聞こえなくなる。特に感傷も無く心は揺れないので問題はない。
日が暮れて来る頃ようやく街に着く。道の終着点には大きな門があり左右に門番がいる。門の近くまで行くと門番に止められる。
「身分が分かるものを提示しろ。」
抑揚のない模範的な態度でそう言われる。
「田舎から出てきたばかりなので身分が分かるようなものを持っていない。」
当たり障りの無い答え方をすると門番は少し嫌そうな顔をして言葉を繋げる。
「それならば入門料が必要だ。銀貨1枚だが払えるのか?」
田舎の出の者にはきつい金額なのか?まぁどうでも良いので懐の魔法の袋から銀貨1枚を取り出す。
「確かに受け取った。此方が許可書になる。1週間しか期間が無いから延長したければここにまで来い。銀貨1枚でまた、許可書を出す。街中でこれを持っていなければ不法滞在として罰金か強制労働だ。それが嫌ならここで身分証を作るしか無いな。因みに滞在理由は何だ?」
職質というやつか?面倒だが答えるしかないか。
「人を探して旅に出た。情報屋のような人間がいれば教えて欲しい。」
街中を歩いて探すよりは確実だろうと理由を説明する。街を見ただけでもかなりの大きさだ、1週間で調べきれる自信は無い。
「そうか。情報屋なら冒険者ギルドの酒場によく居るらしい。冒険者ギルドなら身分証を作る事も出来るから覚えておくといい。最後にこの壁に手を当てて名前を言ってもらおう。」
そう言うと門の側にあるモノリスのような所に連れて来られる。全長2m程の黒い黒曜石みたいな材質をしておりかなり不気味だ。
「これは何なんだ?」
どのような物か見当がつかないので聞いてみる。
「認識石と言う特殊な石だ。名前を言いながら触ると名前が文字で表示される。犯罪者として登録されている名前ならその場で警報が鳴る。さあ早く触って名前を言え。」
急かされるので左手を当て名前を言う。
「桂 圭介。」
そう言うと何かが起動するような音が聞こえる。まずい、既に登録されていたのか?
「本当に初めて触ったんだな。今のは登録音だ。それでは中に入っていいぞ。ようこそ、ギディルへ。」
街に入るだけでえらく疲れた。とっとと冒険者ギルドとやらに行って情報を集めよう。
俺の懐で休んでいるスライムは色々食べ過ぎたせいか深い赤色になっており中々禍々しい。俺としてはお気に入りの色だ。
土を固めただけの道はデコボコで歩くぐらいにはいいだろうが馬車などではかなりの揺れが出るだろう。人間もどきと馬車のような狭い場所で一緒になりたくないので出来るだけ徒歩か馬での移動にしたい。人通りか全くない道を歩いていると遠くに馬車が止まっているのが見える。近くに魔力は感じないので生き物はいないはずだ。ベースを変えないまま歩いて行くと血の匂いがする。馬車のそばまで行くと死体が散らばっている。野盗にでも襲われたのか切り傷や矢の刺さった死体が多い。カラスが啄ばんだのか内臓が抉り出されているものもある。腐臭の匂いも酷いしかなり時間が経っているようだ。俺は止まらずそのままのペースで街を目指す。
辺りを囲むように魔力を感じる。まだ1kmは離れているが魔力の感じから人間もどきで間違いはない。森や見えづらい場所にいるので恐らくは斥候だろう。糸を目立たないように出しておく。しばらくすると魔力が円を描くように近づいて来た。恐らくは標的に選ばれたらしい。程なくして目の前に3人の男が立ちふさがるように出てくる。
「兄ちゃん。ここか………」
会話を終わらす前に無詠唱の魔法を発動する。下級闇魔法シャドウエッジ。野盗の影から半月状の黒い刃が無数に飛び出し切り裂く。悲鳴をあげる事すら許さず殺しきる。周囲の野盗が動揺している所を魔力で操られた蠱毒の毒を含んだ糸で拘束する。糸を強く引き体に食い込ませ毒を注入する。
「あと何人仲間はいるんだ?」
そう問いかけるが悲鳴と怒号しか聞こえない。1つの糸を本気で引きバラバラ死体にする。
「あと何人仲間はいるんだ?」
もう一度問いかけると今度は沈黙が訪れる。今度は2本引きバラバラ死体が3体になる。
「ここに居るのはこれで全員だ。嘘じゃない!」
何人かがそう言うので俺は糸を手放し旅路へ戻る。
「ま、待ってくれ。助けてくれたら金を渡す!」
「お願いだ。何でもするから助けてくれ。」
そんな声が聞こえる中、歩みを止めずにそのまま歩き続ける。次第に声は小さくなり聞こえなくなる。特に感傷も無く心は揺れないので問題はない。
日が暮れて来る頃ようやく街に着く。道の終着点には大きな門があり左右に門番がいる。門の近くまで行くと門番に止められる。
「身分が分かるものを提示しろ。」
抑揚のない模範的な態度でそう言われる。
「田舎から出てきたばかりなので身分が分かるようなものを持っていない。」
当たり障りの無い答え方をすると門番は少し嫌そうな顔をして言葉を繋げる。
「それならば入門料が必要だ。銀貨1枚だが払えるのか?」
田舎の出の者にはきつい金額なのか?まぁどうでも良いので懐の魔法の袋から銀貨1枚を取り出す。
「確かに受け取った。此方が許可書になる。1週間しか期間が無いから延長したければここにまで来い。銀貨1枚でまた、許可書を出す。街中でこれを持っていなければ不法滞在として罰金か強制労働だ。それが嫌ならここで身分証を作るしか無いな。因みに滞在理由は何だ?」
職質というやつか?面倒だが答えるしかないか。
「人を探して旅に出た。情報屋のような人間がいれば教えて欲しい。」
街中を歩いて探すよりは確実だろうと理由を説明する。街を見ただけでもかなりの大きさだ、1週間で調べきれる自信は無い。
「そうか。情報屋なら冒険者ギルドの酒場によく居るらしい。冒険者ギルドなら身分証を作る事も出来るから覚えておくといい。最後にこの壁に手を当てて名前を言ってもらおう。」
そう言うと門の側にあるモノリスのような所に連れて来られる。全長2m程の黒い黒曜石みたいな材質をしておりかなり不気味だ。
「これは何なんだ?」
どのような物か見当がつかないので聞いてみる。
「認識石と言う特殊な石だ。名前を言いながら触ると名前が文字で表示される。犯罪者として登録されている名前ならその場で警報が鳴る。さあ早く触って名前を言え。」
急かされるので左手を当て名前を言う。
「桂 圭介。」
そう言うと何かが起動するような音が聞こえる。まずい、既に登録されていたのか?
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