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第1章 鮮血の旅路
俺の相手をする初めての勇者だ。
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宿屋はすぐに見つかった。見かけはアレだが中は問題ない。銅貨5枚で泊まれるので取り敢えず3日分払う。個室だが音は筒抜け、隙間風も若干吹いてくる。それでも地球にいた頃と大して変わらないので問題ない。寝る前に下級闇魔法ダークストリングスという闇で出来た警戒網を張り夜襲に備える。
夜襲は無く朝となる。拍子抜けしたがドゥクスを捜す為、街に出る。情報収集といきたいが冒険者ギルドで1匹潰したので次を捜すのは中々難しいだろう。街の中を歩いて魔力が強い者を捜す方が効率がいいか?フード付きローブの予備を買いに服屋に入る。ほぼ中古品しかなかったが2着ほど色違いで新しいローブがあったので買っておく。さて、新しい物に着替えてこれから散策だ。
国際冒険者ギルドに大きな魔力を持った人間が向かっている。人間もどきと言わないのは俺と同じような魔力の波長をしているからだ。左目のバグベアだとその差異が分かる。そのせいでこの世界に馴染めないのも確かではあるんだが…
200m程離れて観察する。ここからなら誰も見張っているとは思うまい。1時間ほどすると街を出るような行動をとりだす。俺もついていく為に建物の影に入りカーバンクルの能力を使う。幻影の力で透明になりそのまま街を出る。カーバンクルの能力はかなり強いのだが消耗が激しく今の俺では連続では使えない。魔力によるものではなくスキルという形での使用だからだろう。門を出て5分程歩き森に入り解除する。
1時間ほどして周りに人がいないのを確認しドゥクスとの差を縮める。向こうはまだこちらに気づいていないようだ。隙を見て行動しよう。ん?このまま行けば山賊の死体や馬車の死体に遭遇するか?その辺が奇襲に丁度いいかもしれない。
「なんだ?この無残な死体は?」
ドゥクスが訝しげに死体を見ている。昨日できた死体だが毒の為か獣が全く寄ってきてない。周りの死体に気を取られている今がチャンスだ。草むらに糸敷きドゥクスの周りに集める。その間に風上に周り毒の霧をドゥクドゥク側に撒く。
「なんだこの匂いは…毒か⁈」
すぐにバレたが問題ない。ドゥクス目掛けて聖なる槍を20本程お見舞いする。殆どは無詠唱の魔法の盾に防がれるが2本ほどドゥクスの右肩と左脇腹に突き刺さる。
「グハァァァ?だ、誰だ?」
血を吐きその場に崩れるドゥクスに糸が絡みつく。スライムをその糸に這わせ魔力を根こそぎ奪う…………つもりだったのだが
「ふざけやがってえええぇ!!」
ドゥクスの体から魔力が刃のように突き出され糸とスライムを斬り崩す。俺は更に聖なる槍を打ち込むがことごとくその刃に相殺される。
「勇者を舐めるなよ!」
どうやら回復魔法も使えるようだ。かなりの深手だった右肩と左脇腹はもう血が止まっている。
「てめえがやったのか⁈」
ドゥクスがこちらを見ると左手をこちらに向ける。その手から無数の魔力の刃がこちらに空気を切り裂きながら飛んでくる。
俺は聖なる盾を幾重にも重ね、その刃を防ぐ。下級闇魔法シャドウエッジで隙を狙うが体に纏った刃に全て弾かれる。
「流石は勇者だ。それなりにやるな。」
俺がそう呟くと、ドゥクスはこちらを見て驚いている。
「てめえ何者だ。勇者の俺と奇襲とは言え互角にやるとはただの人間じゃねえな。」
俺もドゥクスの姿を改めて見る。背は180程だがそれ程筋肉はついてない。髪は茶色で目がグリーン。武器を持ってはいないが体から出される魔力の刃は聖なる槍とほぼ互角。魔法の盾はかなりのもの。こんな所か?
「さて、そろそろ効いてくるはずなんだが…」
俺がそう言うとドゥクスは嘲笑う。
「悪いが毒は効かねえ。お前の毒はかなりのものだったがこちらには毒に対する耐性があるからな。」
そう言ってこちらに魔力の刃を撃ち出す。しかし、俺の聖なる盾を破ることは出来ない。
「ち、硬えやつだ。それなら最大出力で………何故だ?刃が増えない?………まさか⁈」
焦るドゥクスにシャドウエッジをばら撒く。最初は弾いていたもののみるみるうちに薄くなり最後は切り刻まれる。
「ど、どうして急に魔力が減ったんだ?これじゃあ………」
実はスライムは死んでいなくてその場で奴の魔力を吸い続けていたのだ。血みどろになったドゥクスに近づき魔力を込めた糸で右手を切断する。悲鳴をあげ、逃げようとするので両足も切り飛ばし逃げれなくする。切断した部位は糸で縛り出血をしないようにする。
「さて、質問だ。この先にある研究所に指令を出していたのはお前か?」
痛みで俺の話を聞いてないのか罵詈雑言しか吐かないドゥクスの右耳を切り落とす。
「研究所の指示はお前が出していたのかと聞いている。」
もう一度聞くと「そんなのは知らない。」と言う。仕方がないので左手も落とす。
「何なんだよお前は。何がしたいんだよ⁈」
面倒なので中位闇魔法メアーズを使う。この魔法は麻薬のような効果で相手をトリップさせ、こちらの問いに正直に答えるようにする。本来なら効きにくいが、これだけのダメージを受けているなら大丈夫だろう。
「研究所に指示をしていたのはお前か?」
「…はい。」
「そこに異世界人のサンプルがいたのは知っていたか?」
「…はい。」
「どのような指示をしていた?」
「…指示自体を出していたのは本部の人間です。私はその指示を伝えていただけです。」
「本部の誰が指示を出していた?」
「…指示は書面でしかきてません。」
「そうか………お疲れ。」
言葉とともに下半身のスライムを使い捕食する。あまり食いたくはなかったが魔力の刃はなかなか使えそうだ。生きながら喰われていくが魔法により殆ど精神を壊されているドゥクスにとっては痛みなど無いだろう。
「やっと1人か。やれなくはなさそうだ。」
そう考えながら一度街に戻り、正式に出ないとまずい事を思い出し歩き出した。
夜襲は無く朝となる。拍子抜けしたがドゥクスを捜す為、街に出る。情報収集といきたいが冒険者ギルドで1匹潰したので次を捜すのは中々難しいだろう。街の中を歩いて魔力が強い者を捜す方が効率がいいか?フード付きローブの予備を買いに服屋に入る。ほぼ中古品しかなかったが2着ほど色違いで新しいローブがあったので買っておく。さて、新しい物に着替えてこれから散策だ。
国際冒険者ギルドに大きな魔力を持った人間が向かっている。人間もどきと言わないのは俺と同じような魔力の波長をしているからだ。左目のバグベアだとその差異が分かる。そのせいでこの世界に馴染めないのも確かではあるんだが…
200m程離れて観察する。ここからなら誰も見張っているとは思うまい。1時間ほどすると街を出るような行動をとりだす。俺もついていく為に建物の影に入りカーバンクルの能力を使う。幻影の力で透明になりそのまま街を出る。カーバンクルの能力はかなり強いのだが消耗が激しく今の俺では連続では使えない。魔力によるものではなくスキルという形での使用だからだろう。門を出て5分程歩き森に入り解除する。
1時間ほどして周りに人がいないのを確認しドゥクスとの差を縮める。向こうはまだこちらに気づいていないようだ。隙を見て行動しよう。ん?このまま行けば山賊の死体や馬車の死体に遭遇するか?その辺が奇襲に丁度いいかもしれない。
「なんだ?この無残な死体は?」
ドゥクスが訝しげに死体を見ている。昨日できた死体だが毒の為か獣が全く寄ってきてない。周りの死体に気を取られている今がチャンスだ。草むらに糸敷きドゥクスの周りに集める。その間に風上に周り毒の霧をドゥクドゥク側に撒く。
「なんだこの匂いは…毒か⁈」
すぐにバレたが問題ない。ドゥクス目掛けて聖なる槍を20本程お見舞いする。殆どは無詠唱の魔法の盾に防がれるが2本ほどドゥクスの右肩と左脇腹に突き刺さる。
「グハァァァ?だ、誰だ?」
血を吐きその場に崩れるドゥクスに糸が絡みつく。スライムをその糸に這わせ魔力を根こそぎ奪う…………つもりだったのだが
「ふざけやがってえええぇ!!」
ドゥクスの体から魔力が刃のように突き出され糸とスライムを斬り崩す。俺は更に聖なる槍を打ち込むがことごとくその刃に相殺される。
「勇者を舐めるなよ!」
どうやら回復魔法も使えるようだ。かなりの深手だった右肩と左脇腹はもう血が止まっている。
「てめえがやったのか⁈」
ドゥクスがこちらを見ると左手をこちらに向ける。その手から無数の魔力の刃がこちらに空気を切り裂きながら飛んでくる。
俺は聖なる盾を幾重にも重ね、その刃を防ぐ。下級闇魔法シャドウエッジで隙を狙うが体に纏った刃に全て弾かれる。
「流石は勇者だ。それなりにやるな。」
俺がそう呟くと、ドゥクスはこちらを見て驚いている。
「てめえ何者だ。勇者の俺と奇襲とは言え互角にやるとはただの人間じゃねえな。」
俺もドゥクスの姿を改めて見る。背は180程だがそれ程筋肉はついてない。髪は茶色で目がグリーン。武器を持ってはいないが体から出される魔力の刃は聖なる槍とほぼ互角。魔法の盾はかなりのもの。こんな所か?
「さて、そろそろ効いてくるはずなんだが…」
俺がそう言うとドゥクスは嘲笑う。
「悪いが毒は効かねえ。お前の毒はかなりのものだったがこちらには毒に対する耐性があるからな。」
そう言ってこちらに魔力の刃を撃ち出す。しかし、俺の聖なる盾を破ることは出来ない。
「ち、硬えやつだ。それなら最大出力で………何故だ?刃が増えない?………まさか⁈」
焦るドゥクスにシャドウエッジをばら撒く。最初は弾いていたもののみるみるうちに薄くなり最後は切り刻まれる。
「ど、どうして急に魔力が減ったんだ?これじゃあ………」
実はスライムは死んでいなくてその場で奴の魔力を吸い続けていたのだ。血みどろになったドゥクスに近づき魔力を込めた糸で右手を切断する。悲鳴をあげ、逃げようとするので両足も切り飛ばし逃げれなくする。切断した部位は糸で縛り出血をしないようにする。
「さて、質問だ。この先にある研究所に指令を出していたのはお前か?」
痛みで俺の話を聞いてないのか罵詈雑言しか吐かないドゥクスの右耳を切り落とす。
「研究所の指示はお前が出していたのかと聞いている。」
もう一度聞くと「そんなのは知らない。」と言う。仕方がないので左手も落とす。
「何なんだよお前は。何がしたいんだよ⁈」
面倒なので中位闇魔法メアーズを使う。この魔法は麻薬のような効果で相手をトリップさせ、こちらの問いに正直に答えるようにする。本来なら効きにくいが、これだけのダメージを受けているなら大丈夫だろう。
「研究所に指示をしていたのはお前か?」
「…はい。」
「そこに異世界人のサンプルがいたのは知っていたか?」
「…はい。」
「どのような指示をしていた?」
「…指示自体を出していたのは本部の人間です。私はその指示を伝えていただけです。」
「本部の誰が指示を出していた?」
「…指示は書面でしかきてません。」
「そうか………お疲れ。」
言葉とともに下半身のスライムを使い捕食する。あまり食いたくはなかったが魔力の刃はなかなか使えそうだ。生きながら喰われていくが魔法により殆ど精神を壊されているドゥクスにとっては痛みなど無いだろう。
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