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Story1 -slavely- 服従の糸口
Ⅳ
しおりを挟むヨダカは、尻の強烈な違和感とともに過ごさざるをえなくなった。
好きな時に排便出来ない苦痛は、想像を超えた。
排便欲があっても、はたまた下痢でも、絶対に外すことが出来ない肛門の栓。
その栓は、全体がスモーキーピンクのカラーで、胎内に潜り込んでいる部分は幅2センチ程度、若干縦長の楕円球になっている。
そして、つるんと丸い本体から、左右に腕を広げたような弓形の突起が生えていた。
双葉形の突起に指を掛けて引抜く仕様で、球体と突起の繋ぎ目は細く、且つ大きく括れて、双丘の間にすっぽりおさまる形状をしている。
見た目にはころんと可愛い大きさだが、キツく締まった肛門にその存在感は充分で、ヨダカはもう、床に座ることさえままならなかった。
さらに、装着されたパンツタイプの革製貞操帯が、そのプラグが胎内から抜けないようにがっちり締め付ける。
ヨダカは、便意と戦いながら、かたくはまって全く動かない尻穴のプラグを度々触っては、絶望的な気持ちになった。
終わりのない腹痛に我慢ができず、イトウが来るのが待ち遠しい自分にも反吐が出そうだった。
イトウは暫く、毎日ヨダカが便意を訴える度に部屋に顔を出して、ヨダカの肛門栓を抜いては揶揄しながら排泄に付き合ったが、2週間ほど経つとぴたりと来なくなった。
3日目を迎え、ヨダカは焦った。
脱糞したくても、もはや頼むことさえ叶わない。
むず痒い尻穴を掻くように、貞操帯の上から指でプラグを揺らしながら、無意味と分かっていても世話役に泣きついた。
イトウは、そうやって世話役に泣き縋っていた時に、ふらりとやって来た。
「どうしたんだ、ヨダカ。ワンワン泣いてお前は犬か」
「うっ、うヴっ、」
「野良だけに躾がなってないな。糞を出したいんだろ?物を頼む時はどうやってお願いするんだ?」
ヨダカは、膝をつき、腹を押さえて唸った。
「…ウンコ、出させて、ください、っ」
「それで?頭は下げないのか?」
ヨダカはもう、連日の腹痛で何も考えられない。
なんとしても今日、イトウに栓を抜いてもらわなければ。当然のように、正座して床に額を擦り付けた。
「ウンコを、出させて……くださ、いッ」
「ふうん。じゃあ、お前はどんな礼が出来るんだ?」
「え、っ…」
「奴隷が、頂いた飯を食いウンコを出す、奴隷は礼をする、当たり前だろう」
ヨダカはもう正常な思考ではない。
そうか、お礼をしなければ! ヨダカは必死で考える。
「お前の口も、手も、空いているじゃないか」
「はっ、はい、」
「ちょうどいい。男がいるぞ。上手く出来たら脱糞させてやる、上手く出来たら、な?」
隣に立つ世話役の男が、ワークパンツを下ろし股間をさらけ出す。
棍棒のような太さのペニスがあらわれ、ヨダカは息を飲んだ。まだ勃起していない。…………それなのに。
「馬鹿じゃないんだ、何をするか分かるな? お前に選ばせてやるよ。するのか、しないのか」
「何を、するか……………………、?」
「しないなら、脱糞もお預けだな」
20
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