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かすみ
※おわりのそのあと
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「じゃあ……今まで、ありがとう」
温度のない声でそう言われ、少しして静かに扉が閉まる音が聞こえた。
別れた、のだろうか。もう、これで本当に、終わりなのだろうか。
全然実感が湧かない。信じられない。これで終わりとか、嘘みたい。
だけど、さっきから涙が溢れて止まらない。嘘なんかじゃないって頭の奥ではちゃんと分かってる。ただ認めたくないだけで、信じたくなくて。
嫌だ、嫌だ。悠馬と別れたくない。まだ一緒にいたい。これからもずっと。
でも声が出ない。身体も動かない。悠馬の顔を見るのが怖くて、頭を上げられない。
分かってた。近いうちに悠馬にそう言われるって、ちゃんと。悠馬の気持ちはもう、私には向いてないんだって。心の準備もできていた。しょうがないって思ってた。全部、自分の蒔いた種。身から出た錆。私がいけないのなんて、自分が一番わかってる。
なのにいざそれを言われると、やっぱり嫌で、否定したくて、縋ってしまいそうになって。それどころか悠馬に対して、また言いがかりのような悪態ばかりついてしまいそうで。
青と赤と黒の激流が心の中で混ざり合って、それが表に溢れ出ないように必死に抑えてた。
そんな醜い自分なんて、絶対に見せたくない。今更何を言ってるんだって鼻で嗤われちゃいそうだけど。でも最後の最後くらい、潔く身を引いて終わらせたい。最後の最後くらい、悠馬に煩わしい思いをさせたくない。
終わり良ければ全て良しっていう訳じゃないけど、悠馬の中の私を少しでも良いものにしておきたかった。
多分、できた、と思う。表面上は。
自分の部屋にひとりきり。さっきまでの悠馬とのやり取りを何回も反芻して、ただ泣いてる。
いつもの喧嘩の後みたい。そう錯覚してしまいたくなる。
もやもやした思いを抱いたままヤケクソ気味にふて寝して、朝起きてちょっと冷静になって。満員電車の中でなんてメールしようか悩んで、打ち込んでは消してを繰り返して。そんなことをしている間に悠馬から何もなかったかのように『おはよ』なんてメッセージが届いて。ホッと息を吐く。
おはよ、昨日はごめんね。ちょっと言いすぎた。反省してる。
いいよ、俺の方こそごめん。それよりさー
それで終わり。いつも通り。次にいつ会おうとか、どこに行こうとか。好きとか、寂しいとか、早く会いたいとか。そんな言葉のやり取りをする。
でも、それは昨日までの話。もう、今日からはできないんだ。
いつもの喧嘩なんかじゃない。別れたんだ。別れようってはっきり言われた。これで終わり。メッセージなんてもう送られてこないし、送れない。
悠馬のアイコンをタップする。消えてはない。ここにメッセージを打ち込めば、悠馬に繋がる。まだ、繋がってるはずだ。
今ならまだ、やり直せるのかも。やっぱり別れたくないと、私が悪かったの、ごめん、お願い、どうしても、もう一度。好き、悠馬が好き、大好き。悠馬といたい。
伝えたい言葉はいくつも浮かぶけど、指は固まったまま動かないし打ち込めない。
昨日の今日だけど、昨日と今日は決定的に違ってしまった。今ならまだ、なんてことはない。
私と悠馬は別れたんだ。
※ ※
一目惚れとかじゃなかった。
でも、恋に落ちたのは一瞬だった。
「それ、俺も好き」
サークルの飲み会で好きなアーティストは誰かって話で盛り上がっていた時、私の言った男性歌手の名前を誰も知らず、皆の頭の上にクエスチョンマークが浮かんでいた時だった。
今まで会話に参加しないでスマホを無言でいじっていた悠馬が口を開き、普段不愛想でとっつきにくいと思ってた悠馬の目尻に、くしゃりと三本の皺が刻まれたのを見て。
この人、こんな顔するんだ。って思ったら、もう悠馬のことを好きになっていた。
友達の友達、なんていう接点があるようでほぼない状況から、なんとか悠馬に近づきたくて、友達にもたくさん協力してもらった。悠馬がよくいる食堂に用もなく寄ってみたり、悠馬の学部のある校舎の前をわざわざ通って帰ったり。悠馬が来るっていう飲み会には私も毎回呼んでもらって、さりげなく近くの席にしてもらったり。どうにかして接点を持ちたかった。悠馬と同じ時間を共有したかった。悠馬と少しでもいいから仲良くなりたかった。少しだけでもいいから、私のことを知って欲しかった。
悠馬のことを知れば知るほど好きになって、悠馬の好きだと言うもの全部が魅力的に思えて。今まで特に興味がなかったことも、ちょっと苦手だったものさえも、気がつけば悠馬の言うもの全部が好きになっていた。
服や音楽、漫画に映画。好きな食べ物、好きな色、好きな動物。それに、多分好きだろうっていう異性のタイプも。
言い訳に聞こえるかもしれないけど、その当時は本当に無意識だった。
自分を偽ってるつもりも、なりたい自分を演じてるつもりも、悠馬に嘘をつくつもりも。これっぽっちもなかった。でも今思えば、あの時の私は悠馬に好かれるためのニセモノだったのかもしれない。
悠馬と好きなものが一緒な自分。悠馬と気が合う自分。悠馬が好感を持つ自分。今までの自分を隠して、あたかも今までずっとそんな自分だったように自己暗示をかけて、そんな自分になりきっていたんだ。
悠馬と少しずつ仲良くなって、話が弾むようになって、二人きりで飲みに行くようにもなって。付き合うようになって。
楽しすぎて、幸せ過ぎて、嬉しすぎて、死んじゃいそうだった。
悠馬が私のことを好きだって言ってくれる。それだけで、良かった。私の大好きな人が私のことを好きだなんて。好き合って付き合えるなんて、なんて奇跡なんだろう。そう思っていたのに。
いつからかって言われると、絶対に付き合ってからだと思う。
付き合う前は、こんな感情なかった。
こんなどす黒くて、濁ってて、粘着質で、醜い。
悠馬に対する絶え間ない独占欲と嫉妬、それに執着。
付き合うと皆そうなるのか、それとも私だけなのか。一緒にいられるだけで、悠馬が私のことを好きだと言ってくれるだけで良かったはずなのに、悠馬がそれを言葉や態度で表してくれればくれるほど、私の中の嫌な感情が生まれて溢れて、止まらなかった。こんなに自分が強欲で自分勝手な人間だとは思わなかった。そんな自分は認めたくなかった。
悠馬のことが好きで、悠馬のことを独り占めしたくて。悠馬にも私と同じくらい私のことを独り占めしてほしくて。でも、それが叶わなくて。行き場のないフラストレーションを悠馬にぶつけて。
悠馬と付き合えて嬉しくて楽しくて幸せなはずなのに、同じくらい辛くて不安でやり切れなくてイライラしてた。
そんな自分でも反吐が出る程嫌な自分の一面を、悠馬が好きになるはずがない。
自分自身を抑えられずにマイナスの感情を露わにした時、悠馬はいつも眉間に皺を寄せていた。困った様な、面倒そうな、イライラを堪えている様な、とにかく不快感を露わにしていた。
その顔を見て、また自己嫌悪に陥る。悠馬に嫌われたくない。こんな自分は見せちゃだめだ。そう思うのに、私の中の醜い嫉妬心の塊がそれを許さない。
悠馬が私の知らない所で何をしているのか考えると、そこに誰か別の女の人がいて、悠馬がその人に好意を寄せられたら、反対に悠馬が私以外の女の人に好意を寄せたらって思ったら、もう駄目で。それはすぐに顔を覗かせ、あっという間に私の中を覆いつくしてしまう。
悠馬と付き合う月日が長くなればなるほど、私の心は荒んでいった。悠馬の私を見る目が、熱が、温度を失くしていくのがわかった。二人の時間が、空気が、綻んでいった。
どうにかしたくて、でもどうにもできなくて。いつそれを言われるのかと常にびくびくしてた。
自分から別れを切り出していたら、違っていたのかもしれない。別れた後も、悠馬のことを引きずる事なくバッサリ切り捨てて、前を向いていけたのかもしれない。
でも、私にはどうしてもできなかった。
これ以上自分の醜い部分を晒し続けたら嫌われる一方だと分かっていても、これ以上一緒にいても関係は改善することなんてないって分かっていても、私から悠馬の手を離すことなんてできなかった。
悠馬に好かれてなくても、面倒に思われても、嫌われていようとも。悠馬のことが好きだから、それでもいいから一緒にいたかった。
自分勝手でごめん。私から手離してあげられなくてごめん。すぐに感情的になって、攻撃的になって、八つ当たりばっかしてごめん。悠馬のことが好きすぎてごめん。
でも。だから。
悠馬に別れようって言われた時は、絶対に受け入れるから。嫌だなんてゴネたりしない、絶対に迷惑かけないから。綺麗に私達を終わりにしたいから。
結局、最後だけ綺麗に振る舞ったとしても、それまでの愚行がチャラになるなんてこと、ないのにね。
温度のない声でそう言われ、少しして静かに扉が閉まる音が聞こえた。
別れた、のだろうか。もう、これで本当に、終わりなのだろうか。
全然実感が湧かない。信じられない。これで終わりとか、嘘みたい。
だけど、さっきから涙が溢れて止まらない。嘘なんかじゃないって頭の奥ではちゃんと分かってる。ただ認めたくないだけで、信じたくなくて。
嫌だ、嫌だ。悠馬と別れたくない。まだ一緒にいたい。これからもずっと。
でも声が出ない。身体も動かない。悠馬の顔を見るのが怖くて、頭を上げられない。
分かってた。近いうちに悠馬にそう言われるって、ちゃんと。悠馬の気持ちはもう、私には向いてないんだって。心の準備もできていた。しょうがないって思ってた。全部、自分の蒔いた種。身から出た錆。私がいけないのなんて、自分が一番わかってる。
なのにいざそれを言われると、やっぱり嫌で、否定したくて、縋ってしまいそうになって。それどころか悠馬に対して、また言いがかりのような悪態ばかりついてしまいそうで。
青と赤と黒の激流が心の中で混ざり合って、それが表に溢れ出ないように必死に抑えてた。
そんな醜い自分なんて、絶対に見せたくない。今更何を言ってるんだって鼻で嗤われちゃいそうだけど。でも最後の最後くらい、潔く身を引いて終わらせたい。最後の最後くらい、悠馬に煩わしい思いをさせたくない。
終わり良ければ全て良しっていう訳じゃないけど、悠馬の中の私を少しでも良いものにしておきたかった。
多分、できた、と思う。表面上は。
自分の部屋にひとりきり。さっきまでの悠馬とのやり取りを何回も反芻して、ただ泣いてる。
いつもの喧嘩の後みたい。そう錯覚してしまいたくなる。
もやもやした思いを抱いたままヤケクソ気味にふて寝して、朝起きてちょっと冷静になって。満員電車の中でなんてメールしようか悩んで、打ち込んでは消してを繰り返して。そんなことをしている間に悠馬から何もなかったかのように『おはよ』なんてメッセージが届いて。ホッと息を吐く。
おはよ、昨日はごめんね。ちょっと言いすぎた。反省してる。
いいよ、俺の方こそごめん。それよりさー
それで終わり。いつも通り。次にいつ会おうとか、どこに行こうとか。好きとか、寂しいとか、早く会いたいとか。そんな言葉のやり取りをする。
でも、それは昨日までの話。もう、今日からはできないんだ。
いつもの喧嘩なんかじゃない。別れたんだ。別れようってはっきり言われた。これで終わり。メッセージなんてもう送られてこないし、送れない。
悠馬のアイコンをタップする。消えてはない。ここにメッセージを打ち込めば、悠馬に繋がる。まだ、繋がってるはずだ。
今ならまだ、やり直せるのかも。やっぱり別れたくないと、私が悪かったの、ごめん、お願い、どうしても、もう一度。好き、悠馬が好き、大好き。悠馬といたい。
伝えたい言葉はいくつも浮かぶけど、指は固まったまま動かないし打ち込めない。
昨日の今日だけど、昨日と今日は決定的に違ってしまった。今ならまだ、なんてことはない。
私と悠馬は別れたんだ。
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一目惚れとかじゃなかった。
でも、恋に落ちたのは一瞬だった。
「それ、俺も好き」
サークルの飲み会で好きなアーティストは誰かって話で盛り上がっていた時、私の言った男性歌手の名前を誰も知らず、皆の頭の上にクエスチョンマークが浮かんでいた時だった。
今まで会話に参加しないでスマホを無言でいじっていた悠馬が口を開き、普段不愛想でとっつきにくいと思ってた悠馬の目尻に、くしゃりと三本の皺が刻まれたのを見て。
この人、こんな顔するんだ。って思ったら、もう悠馬のことを好きになっていた。
友達の友達、なんていう接点があるようでほぼない状況から、なんとか悠馬に近づきたくて、友達にもたくさん協力してもらった。悠馬がよくいる食堂に用もなく寄ってみたり、悠馬の学部のある校舎の前をわざわざ通って帰ったり。悠馬が来るっていう飲み会には私も毎回呼んでもらって、さりげなく近くの席にしてもらったり。どうにかして接点を持ちたかった。悠馬と同じ時間を共有したかった。悠馬と少しでもいいから仲良くなりたかった。少しだけでもいいから、私のことを知って欲しかった。
悠馬のことを知れば知るほど好きになって、悠馬の好きだと言うもの全部が魅力的に思えて。今まで特に興味がなかったことも、ちょっと苦手だったものさえも、気がつけば悠馬の言うもの全部が好きになっていた。
服や音楽、漫画に映画。好きな食べ物、好きな色、好きな動物。それに、多分好きだろうっていう異性のタイプも。
言い訳に聞こえるかもしれないけど、その当時は本当に無意識だった。
自分を偽ってるつもりも、なりたい自分を演じてるつもりも、悠馬に嘘をつくつもりも。これっぽっちもなかった。でも今思えば、あの時の私は悠馬に好かれるためのニセモノだったのかもしれない。
悠馬と好きなものが一緒な自分。悠馬と気が合う自分。悠馬が好感を持つ自分。今までの自分を隠して、あたかも今までずっとそんな自分だったように自己暗示をかけて、そんな自分になりきっていたんだ。
悠馬と少しずつ仲良くなって、話が弾むようになって、二人きりで飲みに行くようにもなって。付き合うようになって。
楽しすぎて、幸せ過ぎて、嬉しすぎて、死んじゃいそうだった。
悠馬が私のことを好きだって言ってくれる。それだけで、良かった。私の大好きな人が私のことを好きだなんて。好き合って付き合えるなんて、なんて奇跡なんだろう。そう思っていたのに。
いつからかって言われると、絶対に付き合ってからだと思う。
付き合う前は、こんな感情なかった。
こんなどす黒くて、濁ってて、粘着質で、醜い。
悠馬に対する絶え間ない独占欲と嫉妬、それに執着。
付き合うと皆そうなるのか、それとも私だけなのか。一緒にいられるだけで、悠馬が私のことを好きだと言ってくれるだけで良かったはずなのに、悠馬がそれを言葉や態度で表してくれればくれるほど、私の中の嫌な感情が生まれて溢れて、止まらなかった。こんなに自分が強欲で自分勝手な人間だとは思わなかった。そんな自分は認めたくなかった。
悠馬のことが好きで、悠馬のことを独り占めしたくて。悠馬にも私と同じくらい私のことを独り占めしてほしくて。でも、それが叶わなくて。行き場のないフラストレーションを悠馬にぶつけて。
悠馬と付き合えて嬉しくて楽しくて幸せなはずなのに、同じくらい辛くて不安でやり切れなくてイライラしてた。
そんな自分でも反吐が出る程嫌な自分の一面を、悠馬が好きになるはずがない。
自分自身を抑えられずにマイナスの感情を露わにした時、悠馬はいつも眉間に皺を寄せていた。困った様な、面倒そうな、イライラを堪えている様な、とにかく不快感を露わにしていた。
その顔を見て、また自己嫌悪に陥る。悠馬に嫌われたくない。こんな自分は見せちゃだめだ。そう思うのに、私の中の醜い嫉妬心の塊がそれを許さない。
悠馬が私の知らない所で何をしているのか考えると、そこに誰か別の女の人がいて、悠馬がその人に好意を寄せられたら、反対に悠馬が私以外の女の人に好意を寄せたらって思ったら、もう駄目で。それはすぐに顔を覗かせ、あっという間に私の中を覆いつくしてしまう。
悠馬と付き合う月日が長くなればなるほど、私の心は荒んでいった。悠馬の私を見る目が、熱が、温度を失くしていくのがわかった。二人の時間が、空気が、綻んでいった。
どうにかしたくて、でもどうにもできなくて。いつそれを言われるのかと常にびくびくしてた。
自分から別れを切り出していたら、違っていたのかもしれない。別れた後も、悠馬のことを引きずる事なくバッサリ切り捨てて、前を向いていけたのかもしれない。
でも、私にはどうしてもできなかった。
これ以上自分の醜い部分を晒し続けたら嫌われる一方だと分かっていても、これ以上一緒にいても関係は改善することなんてないって分かっていても、私から悠馬の手を離すことなんてできなかった。
悠馬に好かれてなくても、面倒に思われても、嫌われていようとも。悠馬のことが好きだから、それでもいいから一緒にいたかった。
自分勝手でごめん。私から手離してあげられなくてごめん。すぐに感情的になって、攻撃的になって、八つ当たりばっかしてごめん。悠馬のことが好きすぎてごめん。
でも。だから。
悠馬に別れようって言われた時は、絶対に受け入れるから。嫌だなんてゴネたりしない、絶対に迷惑かけないから。綺麗に私達を終わりにしたいから。
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