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かすみ
キモチとカタチ
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この部屋に一人でいたくない。一人でいると、考えたくないことを考えて、してはいけないことをしてしまいそうだから。
『これ。先に俺の部屋で待ってて』
そう言って合鍵を渡された。
ただのつなぎのセフレにこんな大切なものを渡すとか、危機管理がなってなさすぎるというか何というか。悠馬は一体どういうつもりでこれを私に……いや、やめよう。そういうことは考えない。深く考えるのは止めるって最初に決めたじゃないか。
絶対に受け取れない、悠馬が帰ってくる時間に駅で待ち合わせようって何度も言ったのに、結局なんだかんだと言いくるめられて押し切られてしまった。
数年前、私のと一緒にキーケースに入れていた悠馬の部屋の鍵。絶対に明日、帰る時に返そう。その決意を示すように、悠馬の部屋に入ってすぐの玄関に置いておく。
カタチが変われば上手く行くこともある。今の私達がそうだ。
恋人ではダメだった。でも、セフレなら上手くいく。今はまだ、いっている。醜い嫉妬も、些細な喧嘩もなく、可もなく不可もなく、一緒にいられる。期間限定だけれども。
結局のところ、根本的な問題はカタチじゃなくて私のキモチだということ。私の恋愛脳がやっぱり一番の原因で、好きにならなければこんなにも楽で穏やかで居心地の良い関係が築けるということ。
悠馬が帰ってくるまで、何をしていようか。鍵を渡された時、自分が帰ってくるまで部屋で好きに過ごしていてくれていいと言われた。漫画を読んでてもいいし、音楽を聴いててもいい。テレビを見てても、逆に何もしなくたっていい。そのどれも、する気が起きない。
仕事にしては少し大きめの、泊まるにしては少ないくらいの荷物を置いて、部屋の真ん中に佇む。
付き合っていた頃と殆ど何も変わっていない悠馬の部屋。
家具の配置も、インテリアも、ベッドのシーツでさえ記憶のモノと一緒だ。強いて言えば、漫画の量が増えて、私のものがなくなったくらいか。
閉じられたクローゼットを一瞬視界に捉え、目を瞑ってぶんぶんと首を振る。
だめだ、だめだ。本当に、一人だと余計な事しか考えられなくなる。最悪すぎる恋愛脳の自分に侵される。
そうだ、もうお風呂に入ってしまおうか。今の私はセフレで、飲み会後にセックスしたいから部屋で待ってろと言われただけ。ただ、それだけ。それ以上でもそれ以下でもない。そう自分に言い聞かせる。
それでもいちいち視界に映る全てに目が行ってしまう。そんな自分が嫌で嫌で仕方ない。
洗面所に並べられたアメニティ、バスタオル、シャンプー、全部全部。見たくない考えたくないって思ってるから、余計に目についてしまう。一つ一つに、変な深読みをしてしまう。
心が騒ついて、高鳴って、跳ねて、沈んで、疲弊する。
お風呂から上がってすぐ、電気もつけずに悠馬のベッドに倒れこむ。
何も見たくない。何も考えたくない。何も考えずに笑っていたい。なのに、一人だとそれができない。悠馬がいないと自分を取り繕う気力が湧かなくて、見たくもない素の自分が漏れ出てくる。
布団をかぶって目を閉じる。真っ暗な世界にいれば無心になれる。なんてことはもちろんなく、馴染みのある悠馬の匂いに包まれて、より一層悠馬でいっぱいになる。
私がこうしてる間、悠馬は今、どこで、何をしているのだろう。今は何時であとどれくらいすれば悠馬は帰ってくるのだろうか。そもそも、本当に悠馬は帰ってくるのだろうか。会社内の飲み会という名の合コンで、いい相手が見つかったんじゃ、意気投合して二人で肩を並べて飲んで、喋って。手を握ったり、肩を抱いたり、もしかしたらそのままーー
悠馬のことが大好きで大好きで仕方なかった頃の私なら、そう勝手に疑心暗鬼に陥って被害妄想して悠馬を加害者に仕立て上げて。そして、実際はどうなのかは関係なしに、そのどす黒い塊を悠馬に全部ぶつけていただろう。
今は、違う。
付き合っていないのだから、そんなことは考えないし、そもそも本当にそうだったとしても悠馬に非は全くない。もちろん私にだって関係ない。いや、ちょっとは関係あるか。悠馬に誰か別の相手ができたら、私は不要になるのだから。だから、気になるんだ。そっか、そうだ。それだけだ……
一人は淋しい。でも、誰かといても幸せになれるとは限らない。誰かといた方が苦痛に感じることもある。反対に、苦痛に感じさせてしまうこともある。だったら、一人でいた方がいい。自分のためにも、その誰かの為にも。
悠馬の言うことは、いつだって正しい。
悔しいけれど。少し、悲しいけれど。
ふっと、意識が浮上する。
やば、ちょっと寝てたみたい。今、何時だろ。ベッドに誰かいる気配は、ない。
まだ悠馬、帰ってきてないのかな。痛む胸に気付かないフリをして身体を起こすと、もうすでに部屋の中は明るくなっていた。
朝……ううん、昼?今の状況が正しく理解できなくて、軽くテンパる。
どちらにしろ今が夜じゃないということは、結局悠馬は帰ってこなかったんだ。
その事実に、鼻先がツンとした。ーー時。
「あ、かすみ。起きた?」
寝室のドアが開き、部屋着のよれたTシャツを着た悠馬が顔を覗かせた。
「……帰ってきてたの?」
「そりゃ俺の家なんだから帰ってくるだろ」
「いつ?」
「昨日の十時くらい?って当たり前だろ。だから、かすみに鍵渡して待ってろっつったのに」
悠馬が呆れたようにふっと笑う。刻まれた三本の目尻の皺を見て、強張った身体から余計な力がふっと抜けた。
昨日、帰ってきてたんだ。私が気付かなかっただけで、悠馬はちゃんと。なんだ、そうか。
……え、っていうことは。つまりーー
「ご、ごめん!うそ!私寝ちゃってた!?」
「帰ってきて声かけたんだけど、全然起きなかったからそのまま寝かしておいた」
「そ、そうだったんだ。ごめん、全然気付かなかった。私、ちょっと横になろうと思っただけで、寝るつもりなんて全然なかったんだけど」
「いーって、疲れてたんだろ。爆睡してんのに起こすのも可哀想だし。つーか、そんなに疲れてんのに来てもらって悪かったな。あ、そだ。かすみ腹減ってる?飯作ったんだけど、食う?」
「……作ったの?悠馬が?」
「うん。ただの卵炒飯だし、久しぶりに作ったから美味いかわかんないけど。それでもいーなら」
悠馬の作ったご飯。
付き合ってた時は、しょっちゅう作ってもらった。
中華レストランの厨房でバイトしていたこともあって、悠馬は料理が好きだった。毎日自炊しているんじゃなく、休みの日に作って楽しむタイプ。作るものは殆ど中華だったけど。私だったら野菜を切って素で味付けて完成の所を、悠馬は調味料からちゃんと作る。ニンニクも生姜もチューブではなく野菜売り場で買ってきて自分で刻む本格派だ。普通に私の作ったものはもちろん、お店で提供されるものよりも美味しかった。
そういえば昨日の夜は何も食べずに寝てしまった。そう思ったら急にお腹が空いてきて、それに呼応する様にお腹がぎゅるりと鳴った。自ら主張する三大欲求には逆らえない。
「食べたいな。食べていいの?」
そう言うと、悠馬は目尻の皺を更に深くして、「もちろん」と笑った。
悠馬の炒飯は変わっていなかった。見た目はもちろん、味も。盛られたお皿も、スプーンも、フライパンもあの時と同じものだし、テーブルだって部屋の内装だって、ついでに悠馬の部屋着姿まで変わっていないのだ。
本当に、何もかもがあの時のままだった。
「美味い?」
「美味しいよ。相変わらず、くっさくて」
私がカラッと笑うと、対抗する様に悠馬もカラッと笑った。
土曜日の朝と言うには遅すぎて昼と言うにはちょっと早い時間帯。お互い寝坊してゆっくりしすぎた休日の朝ご飯兼昼ご飯として、こうやって悠馬が炒飯を作ってくれたっけ。何もかもがあの時のまんま過ぎて、実はまだ起きてなくてあの時の夢を見ているんじゃないかって錯覚してしまいそうになる。
してしまいそうになるだけで、本当に錯覚するほど愚かではないけれど。
ご馳走様、と手を合わせお皿を流しに持っていく。悠馬の分のお皿も一緒に洗ってから部屋に戻ると、悠馬はベッドに腰掛けてスマホを弄っていた。あの指使いはメールではなくソシャゲかな。
そっと近づき、少し丸まった悠馬の背中に身体を寄せる。
「かすみ?」
背中に耳を当てると、身体の中から悠馬の低い声がダイレクトに響く。それをゆっくり噛みしめて、背後から悠馬を覗き込む。悠馬のちょっと驚いたように丸くした目と至近距離で視線が交わり、皺の消えた目尻に軽く唇を寄せ、耳の淵を食み、そっと囁いた。
「しよ?」
私の存在理由。
錯覚なんてしない。勘違いも期待も妄想もない。
私はちゃんと自分の立場をわかってる。
だからちゃんと、存在証明しないといけない。
『これ。先に俺の部屋で待ってて』
そう言って合鍵を渡された。
ただのつなぎのセフレにこんな大切なものを渡すとか、危機管理がなってなさすぎるというか何というか。悠馬は一体どういうつもりでこれを私に……いや、やめよう。そういうことは考えない。深く考えるのは止めるって最初に決めたじゃないか。
絶対に受け取れない、悠馬が帰ってくる時間に駅で待ち合わせようって何度も言ったのに、結局なんだかんだと言いくるめられて押し切られてしまった。
数年前、私のと一緒にキーケースに入れていた悠馬の部屋の鍵。絶対に明日、帰る時に返そう。その決意を示すように、悠馬の部屋に入ってすぐの玄関に置いておく。
カタチが変われば上手く行くこともある。今の私達がそうだ。
恋人ではダメだった。でも、セフレなら上手くいく。今はまだ、いっている。醜い嫉妬も、些細な喧嘩もなく、可もなく不可もなく、一緒にいられる。期間限定だけれども。
結局のところ、根本的な問題はカタチじゃなくて私のキモチだということ。私の恋愛脳がやっぱり一番の原因で、好きにならなければこんなにも楽で穏やかで居心地の良い関係が築けるということ。
悠馬が帰ってくるまで、何をしていようか。鍵を渡された時、自分が帰ってくるまで部屋で好きに過ごしていてくれていいと言われた。漫画を読んでてもいいし、音楽を聴いててもいい。テレビを見てても、逆に何もしなくたっていい。そのどれも、する気が起きない。
仕事にしては少し大きめの、泊まるにしては少ないくらいの荷物を置いて、部屋の真ん中に佇む。
付き合っていた頃と殆ど何も変わっていない悠馬の部屋。
家具の配置も、インテリアも、ベッドのシーツでさえ記憶のモノと一緒だ。強いて言えば、漫画の量が増えて、私のものがなくなったくらいか。
閉じられたクローゼットを一瞬視界に捉え、目を瞑ってぶんぶんと首を振る。
だめだ、だめだ。本当に、一人だと余計な事しか考えられなくなる。最悪すぎる恋愛脳の自分に侵される。
そうだ、もうお風呂に入ってしまおうか。今の私はセフレで、飲み会後にセックスしたいから部屋で待ってろと言われただけ。ただ、それだけ。それ以上でもそれ以下でもない。そう自分に言い聞かせる。
それでもいちいち視界に映る全てに目が行ってしまう。そんな自分が嫌で嫌で仕方ない。
洗面所に並べられたアメニティ、バスタオル、シャンプー、全部全部。見たくない考えたくないって思ってるから、余計に目についてしまう。一つ一つに、変な深読みをしてしまう。
心が騒ついて、高鳴って、跳ねて、沈んで、疲弊する。
お風呂から上がってすぐ、電気もつけずに悠馬のベッドに倒れこむ。
何も見たくない。何も考えたくない。何も考えずに笑っていたい。なのに、一人だとそれができない。悠馬がいないと自分を取り繕う気力が湧かなくて、見たくもない素の自分が漏れ出てくる。
布団をかぶって目を閉じる。真っ暗な世界にいれば無心になれる。なんてことはもちろんなく、馴染みのある悠馬の匂いに包まれて、より一層悠馬でいっぱいになる。
私がこうしてる間、悠馬は今、どこで、何をしているのだろう。今は何時であとどれくらいすれば悠馬は帰ってくるのだろうか。そもそも、本当に悠馬は帰ってくるのだろうか。会社内の飲み会という名の合コンで、いい相手が見つかったんじゃ、意気投合して二人で肩を並べて飲んで、喋って。手を握ったり、肩を抱いたり、もしかしたらそのままーー
悠馬のことが大好きで大好きで仕方なかった頃の私なら、そう勝手に疑心暗鬼に陥って被害妄想して悠馬を加害者に仕立て上げて。そして、実際はどうなのかは関係なしに、そのどす黒い塊を悠馬に全部ぶつけていただろう。
今は、違う。
付き合っていないのだから、そんなことは考えないし、そもそも本当にそうだったとしても悠馬に非は全くない。もちろん私にだって関係ない。いや、ちょっとは関係あるか。悠馬に誰か別の相手ができたら、私は不要になるのだから。だから、気になるんだ。そっか、そうだ。それだけだ……
一人は淋しい。でも、誰かといても幸せになれるとは限らない。誰かといた方が苦痛に感じることもある。反対に、苦痛に感じさせてしまうこともある。だったら、一人でいた方がいい。自分のためにも、その誰かの為にも。
悠馬の言うことは、いつだって正しい。
悔しいけれど。少し、悲しいけれど。
ふっと、意識が浮上する。
やば、ちょっと寝てたみたい。今、何時だろ。ベッドに誰かいる気配は、ない。
まだ悠馬、帰ってきてないのかな。痛む胸に気付かないフリをして身体を起こすと、もうすでに部屋の中は明るくなっていた。
朝……ううん、昼?今の状況が正しく理解できなくて、軽くテンパる。
どちらにしろ今が夜じゃないということは、結局悠馬は帰ってこなかったんだ。
その事実に、鼻先がツンとした。ーー時。
「あ、かすみ。起きた?」
寝室のドアが開き、部屋着のよれたTシャツを着た悠馬が顔を覗かせた。
「……帰ってきてたの?」
「そりゃ俺の家なんだから帰ってくるだろ」
「いつ?」
「昨日の十時くらい?って当たり前だろ。だから、かすみに鍵渡して待ってろっつったのに」
悠馬が呆れたようにふっと笑う。刻まれた三本の目尻の皺を見て、強張った身体から余計な力がふっと抜けた。
昨日、帰ってきてたんだ。私が気付かなかっただけで、悠馬はちゃんと。なんだ、そうか。
……え、っていうことは。つまりーー
「ご、ごめん!うそ!私寝ちゃってた!?」
「帰ってきて声かけたんだけど、全然起きなかったからそのまま寝かしておいた」
「そ、そうだったんだ。ごめん、全然気付かなかった。私、ちょっと横になろうと思っただけで、寝るつもりなんて全然なかったんだけど」
「いーって、疲れてたんだろ。爆睡してんのに起こすのも可哀想だし。つーか、そんなに疲れてんのに来てもらって悪かったな。あ、そだ。かすみ腹減ってる?飯作ったんだけど、食う?」
「……作ったの?悠馬が?」
「うん。ただの卵炒飯だし、久しぶりに作ったから美味いかわかんないけど。それでもいーなら」
悠馬の作ったご飯。
付き合ってた時は、しょっちゅう作ってもらった。
中華レストランの厨房でバイトしていたこともあって、悠馬は料理が好きだった。毎日自炊しているんじゃなく、休みの日に作って楽しむタイプ。作るものは殆ど中華だったけど。私だったら野菜を切って素で味付けて完成の所を、悠馬は調味料からちゃんと作る。ニンニクも生姜もチューブではなく野菜売り場で買ってきて自分で刻む本格派だ。普通に私の作ったものはもちろん、お店で提供されるものよりも美味しかった。
そういえば昨日の夜は何も食べずに寝てしまった。そう思ったら急にお腹が空いてきて、それに呼応する様にお腹がぎゅるりと鳴った。自ら主張する三大欲求には逆らえない。
「食べたいな。食べていいの?」
そう言うと、悠馬は目尻の皺を更に深くして、「もちろん」と笑った。
悠馬の炒飯は変わっていなかった。見た目はもちろん、味も。盛られたお皿も、スプーンも、フライパンもあの時と同じものだし、テーブルだって部屋の内装だって、ついでに悠馬の部屋着姿まで変わっていないのだ。
本当に、何もかもがあの時のままだった。
「美味い?」
「美味しいよ。相変わらず、くっさくて」
私がカラッと笑うと、対抗する様に悠馬もカラッと笑った。
土曜日の朝と言うには遅すぎて昼と言うにはちょっと早い時間帯。お互い寝坊してゆっくりしすぎた休日の朝ご飯兼昼ご飯として、こうやって悠馬が炒飯を作ってくれたっけ。何もかもがあの時のまんま過ぎて、実はまだ起きてなくてあの時の夢を見ているんじゃないかって錯覚してしまいそうになる。
してしまいそうになるだけで、本当に錯覚するほど愚かではないけれど。
ご馳走様、と手を合わせお皿を流しに持っていく。悠馬の分のお皿も一緒に洗ってから部屋に戻ると、悠馬はベッドに腰掛けてスマホを弄っていた。あの指使いはメールではなくソシャゲかな。
そっと近づき、少し丸まった悠馬の背中に身体を寄せる。
「かすみ?」
背中に耳を当てると、身体の中から悠馬の低い声がダイレクトに響く。それをゆっくり噛みしめて、背後から悠馬を覗き込む。悠馬のちょっと驚いたように丸くした目と至近距離で視線が交わり、皺の消えた目尻に軽く唇を寄せ、耳の淵を食み、そっと囁いた。
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