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かすみ
本当の気持ち
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『私、もう帰る』
悠馬に謝ってほしくて、悠馬に引き留めてほしくて、悠馬に追いかけてほしくて。
悠馬の気持ちを試す様にそう言ったことが何回もある。本心で言ったわけではない。本当は帰りたいなんて一ミリも思ってなかった。
だけど結局、悠馬は私の待ち望んでいたものをくれたことはなかった。多分、一回も。
その度に私は怒り心頭の中ひたすら歩き、たまに振り返っては期待した姿を見つけられず、そのことに更にイライラを募らせて一人虚しく歩き続けていた。
悠馬は私のことなんか好きじゃないんだ。好きだったら、追いかけてきてくれるはず。私ばっかり悠馬のことが好きでツライ。悲しい。私が可哀そう。
そんな呪いに似た言葉を延々と心の中で呟きながら。
今なら分かる。
悠馬は私が悠馬の気持ちを試すことが目的で言ってるのをわかっていて、だから何もしなかったんだって。
恋愛脳に侵された私の浅はかな企みに、乗っかりたくなかっただけなんだって。
※ ※
用意した言葉は結局言えず、想定していたような綺麗な終わり方ではなかったけれど、それは誤差の範囲内で概ね成功と言っていいんじゃないだろうか。
うん、そうだよ。私はよくやった。上手くやれていた。頑張った!
自宅につき部屋の鍵を取り出す。
そこにある二本の鍵を見て、動きが止まった。
しまった。返すのを忘れた。
いつ、こうなっても良いように、悠馬の部屋に私物を置くことはしなかった。置いたとしても、あってもなくてもどっちでもいいような些細なもの(歯ブラシとか携帯用のメイク落としとか)で、取りに行かなきゃいけないようなものは何もない。
でも、鍵は別だ。これは絶対に返さなきゃいけない。だから受け取りたくなかった。だからずっと断っていたのに、悠馬が絶対に引かなくて、だんだん私もまあ最後に返せばいっかなんて妥協しちゃって。結局、これ。馬鹿すぎる。
今から戻って返すべきだよね。
いや、やっぱりこれから行くのは色々な意味でキツイから無理だ。じゃあ、明日。郵便受けにでもそっと入れておこうか。それをメッセージに残して、そうだ。ついでに用意しておいた言葉も送ろう。それで、思い残すことは何にもなくなる。
既読がついたのを確認してから、IDを消す。もしくはブロックする。ううん、やっぱりスマホごとまるっと変えてしまおうか。それくらい思い切ったことをしてもいい。それ位した方が、新しい私の人生の門出に拍がつくってもんでしょ!
鍵を持つ手が震える。上手く鍵穴に入れることができない。早く部屋に入りたい。早く、早くと気が逸るほど、手元が狂う。
新しい私。悠馬のいない、これからの私。
「かすみ」
聞こえるはずのない私を呼ぶ声が聞こえた気がする。
そんなはずはない。あり得ない。絶対ない。
願望が生み出した幻聴だ。
恋愛脳はこれだから困る。勝手に期待して、自滅する。やっぱり、人間そう簡単に変われるわけじゃない。
「かすみ」
……嘘だ。なんで。どうして。
今まで一度もなかったのに。よりによって、なんで、今なのーー
足音と服の擦れる音が、徐々に大きくなって、ピタリと止む。
すぐ後ろに人の気配。馴染みのある香りと、息遣い。
固まって動けない私からそれを奪い、私の代わりに鍵を差し込む、筋張った男の人の手。
呆然としたまま動かない私を置きざりにして、慣れた様子で悠馬が私の部屋へと上がる。その後ろ姿が、記憶が見せるものなのか、今現在起こっていることなのか、なんだかよくわからない。だけどーー
「早く入れよ」
幻聴、ではない。
多分、願望の見せる幻でもない。
もうこの先二度と会うことはないだろうと、覚悟を決めたばかりなのに。もう、記憶の中の彼にしか会えないはずなのに。
悠馬がいる。信じられないけど、手を伸ばせば触れられるくらい近くに、悠馬がいる。
その事がただ嬉しくて嬉しくて、酷く胸が苦しかった。
※ ※
「なあ、これどういうこと?」
悠馬がゆっくりと私の部屋をぐるりと見回し、顎をしゃくる。
フワフワと薄白いものに覆われていた頭が現実に引き戻され、今はキリキリと胸が痛い。
悠馬が何も答えない私を問い詰めるように、真っ直ぐに見つめてくる。その痛いくらいの視線をとても受け止めることができなくて、逃れるように周囲を見回した。
何年もずっと住んでる、見慣れた私の部屋。
ベージュのカーテン。クローゼット。パインウッドのデスク。その隣に同じくパインウッドの本棚。並べられた文庫本、漫画、ぬいぐるみ。折りたたみ式のローテーブル。ずっと使ってるシングルベッド。
悠馬がベッドに近づく。並んだ二つの枕を一瞥し、ベッド上に適当にたたまれたメンズのTシャツを広げる。
「ルームシェアじゃなくて、同棲?」
嘲笑してからTシャツをぽいっと投げ捨て、くるりと後ろを向く。本棚の前にしゃがみ一冊の漫画を手に取ると、パラパラとページをめくり、パタと静かに閉じた。
「じゃ、ないよな。じゃあ、どういうこと?」
漫画の表紙を見つめたまま、ボソリと呟く。
私に問いかけてるのか、自問自答してるのか。どちらにしろ、私には何も答えられない。ううん、声が出ない。
どうしよう、どうしよう。
トクトクトクトクと、鼓動が不穏なリズムを刻む。
「なあ、本当に偶然だったのか?」
悠馬が振り向き、私と向かい合う。
身体が固まって、顔を上げることができない。だから、悠馬が今どんな顔をしているのかはわからない。でも、わかる。わかるからこそ、顔が上げられない。
「なあ、何か言えよ」
「ーーでしょ」
「え?」
「……悠馬には、関係ないでしょ」
ぐっと握り締めた拳に力を入れ、キッと悠馬を睨みつける。
自分に都合の悪いことを聞かれて、どうにか誤魔化したくって。じわじわとせり上がってきた焦燥感が、プツンと振り切れた。つまり、逆ギレ。
「私のことなんて、もう悠馬には関係ないでしょ」
「関係なくないから聞いてるんだけど」
喧嘩腰の私に対抗するように、悠馬も棘のある言い方で返してくる。
笑え、笑えと声がする。笑ってやり過ごせ、自分を隠して自分を演じろ。取り繕え。
笑えーー!!
そんな声にはもう、従ってらんない。
「私が嘘ついてたら、何?謝罪しろってこと?そんなの、もうどっちでもいいじゃん!嘘でも、嘘じゃなくても……どっちだって、悠馬はー」
悠馬が新しい彼女と付き合うことに変わりはない。私が嘘をついていようといまいと、悠馬が私の部屋に抱く違和感も疑問も、全部全部!悠馬にはもう、関係ない。
私だって、もうどうでもいい。どうにでもなれ。
「……もう、私とこういうことするの、やめるって言ったじゃん」
「うん、やめるよ」
はっきりと肯定され、鼻がスンッとなる。悲しくって悲しくって、すっごいムカつく。
「付き合うって、言ったじゃん。だからもうー」
「だから。かすみともう、セックスだけの関係はやめる。やめて、いい加減ちゃんと付き合おう。俺たち」
ーー今、なんて?
言葉の意味が理解出来ずよろりと顔を上げると、強張らせた表情を浮かべていた悠馬が、ふっと笑った。
くしゃりと綻んだその目尻に、私の全てが持って行かれる。
悠馬に恋したあの時と同じ既視感がせり上がって、吹き荒れて、胸が熱くなる。
「ごめん、ちょっと意地悪しすぎた。でも、強情すぎるかすみも悪い」
「……言ってる意味、わかんない。だって、彼女は?会社の後輩だっていう」
唇が、声が震える。
「そんなもん、いない。いや、いないこともないんだけど。二人で会ったりとかしたことないし。かすみが誤解してるようなことは何もない」
「だって、毎週日曜に」
「あんなん嘘。予定なんて何もなかった」
「……何で、そんな」
「かすみの本当の気持ちが知りたかったから。わざと誤解させるようなこと言った」
ぐらんぐらんと脳が揺れる。大波に飲み込まれる。視界が霞む。何が嘘で、何が本当で、何がなんだかーー
「昔みたいにかすみの嫉妬する顔が見たかったんだけど、ごめん。ちょっとやり過ぎた。なあ、顔見せて」
両手で顔を覆い、下を向いたままブンブンと首を横に振る。
「かすみ。見たい」
手首を優しく掴まれ、そっと外される。
嫌だ、嫌だ。こんな顔見せたくない。お願いだから見ないで欲しい。
頑なにブンブン首を振る私に、悠馬がもう一度名前を呼ぶ。ふっと頬を両手で包まれ、また名前を呼ばれる。
宥めるような、包み込むような、柔らかい声で。私の名前が、私が、愛おしいという風に。
昔、何回も聞いていた。最近だってーー
涙でぐしゃぐしゃになった私の顔を見て、悠馬が目の皺を深める。
胸の奥底に固く閉じられていた蓋が、パカリと開く。そこにぎゅうぎゅうに押し込めていたものが、込み上げて、満たして、溢れて。止めどなくなく、外へと流れていく。
「……ゆ、まと」
「ん?」
「悠馬と、もう別れたくない、っく……悠馬に、嫌われたくないぃっ…!!だから!……もう、付き合いたくない」
悠馬に謝ってほしくて、悠馬に引き留めてほしくて、悠馬に追いかけてほしくて。
悠馬の気持ちを試す様にそう言ったことが何回もある。本心で言ったわけではない。本当は帰りたいなんて一ミリも思ってなかった。
だけど結局、悠馬は私の待ち望んでいたものをくれたことはなかった。多分、一回も。
その度に私は怒り心頭の中ひたすら歩き、たまに振り返っては期待した姿を見つけられず、そのことに更にイライラを募らせて一人虚しく歩き続けていた。
悠馬は私のことなんか好きじゃないんだ。好きだったら、追いかけてきてくれるはず。私ばっかり悠馬のことが好きでツライ。悲しい。私が可哀そう。
そんな呪いに似た言葉を延々と心の中で呟きながら。
今なら分かる。
悠馬は私が悠馬の気持ちを試すことが目的で言ってるのをわかっていて、だから何もしなかったんだって。
恋愛脳に侵された私の浅はかな企みに、乗っかりたくなかっただけなんだって。
※ ※
用意した言葉は結局言えず、想定していたような綺麗な終わり方ではなかったけれど、それは誤差の範囲内で概ね成功と言っていいんじゃないだろうか。
うん、そうだよ。私はよくやった。上手くやれていた。頑張った!
自宅につき部屋の鍵を取り出す。
そこにある二本の鍵を見て、動きが止まった。
しまった。返すのを忘れた。
いつ、こうなっても良いように、悠馬の部屋に私物を置くことはしなかった。置いたとしても、あってもなくてもどっちでもいいような些細なもの(歯ブラシとか携帯用のメイク落としとか)で、取りに行かなきゃいけないようなものは何もない。
でも、鍵は別だ。これは絶対に返さなきゃいけない。だから受け取りたくなかった。だからずっと断っていたのに、悠馬が絶対に引かなくて、だんだん私もまあ最後に返せばいっかなんて妥協しちゃって。結局、これ。馬鹿すぎる。
今から戻って返すべきだよね。
いや、やっぱりこれから行くのは色々な意味でキツイから無理だ。じゃあ、明日。郵便受けにでもそっと入れておこうか。それをメッセージに残して、そうだ。ついでに用意しておいた言葉も送ろう。それで、思い残すことは何にもなくなる。
既読がついたのを確認してから、IDを消す。もしくはブロックする。ううん、やっぱりスマホごとまるっと変えてしまおうか。それくらい思い切ったことをしてもいい。それ位した方が、新しい私の人生の門出に拍がつくってもんでしょ!
鍵を持つ手が震える。上手く鍵穴に入れることができない。早く部屋に入りたい。早く、早くと気が逸るほど、手元が狂う。
新しい私。悠馬のいない、これからの私。
「かすみ」
聞こえるはずのない私を呼ぶ声が聞こえた気がする。
そんなはずはない。あり得ない。絶対ない。
願望が生み出した幻聴だ。
恋愛脳はこれだから困る。勝手に期待して、自滅する。やっぱり、人間そう簡単に変われるわけじゃない。
「かすみ」
……嘘だ。なんで。どうして。
今まで一度もなかったのに。よりによって、なんで、今なのーー
足音と服の擦れる音が、徐々に大きくなって、ピタリと止む。
すぐ後ろに人の気配。馴染みのある香りと、息遣い。
固まって動けない私からそれを奪い、私の代わりに鍵を差し込む、筋張った男の人の手。
呆然としたまま動かない私を置きざりにして、慣れた様子で悠馬が私の部屋へと上がる。その後ろ姿が、記憶が見せるものなのか、今現在起こっていることなのか、なんだかよくわからない。だけどーー
「早く入れよ」
幻聴、ではない。
多分、願望の見せる幻でもない。
もうこの先二度と会うことはないだろうと、覚悟を決めたばかりなのに。もう、記憶の中の彼にしか会えないはずなのに。
悠馬がいる。信じられないけど、手を伸ばせば触れられるくらい近くに、悠馬がいる。
その事がただ嬉しくて嬉しくて、酷く胸が苦しかった。
※ ※
「なあ、これどういうこと?」
悠馬がゆっくりと私の部屋をぐるりと見回し、顎をしゃくる。
フワフワと薄白いものに覆われていた頭が現実に引き戻され、今はキリキリと胸が痛い。
悠馬が何も答えない私を問い詰めるように、真っ直ぐに見つめてくる。その痛いくらいの視線をとても受け止めることができなくて、逃れるように周囲を見回した。
何年もずっと住んでる、見慣れた私の部屋。
ベージュのカーテン。クローゼット。パインウッドのデスク。その隣に同じくパインウッドの本棚。並べられた文庫本、漫画、ぬいぐるみ。折りたたみ式のローテーブル。ずっと使ってるシングルベッド。
悠馬がベッドに近づく。並んだ二つの枕を一瞥し、ベッド上に適当にたたまれたメンズのTシャツを広げる。
「ルームシェアじゃなくて、同棲?」
嘲笑してからTシャツをぽいっと投げ捨て、くるりと後ろを向く。本棚の前にしゃがみ一冊の漫画を手に取ると、パラパラとページをめくり、パタと静かに閉じた。
「じゃ、ないよな。じゃあ、どういうこと?」
漫画の表紙を見つめたまま、ボソリと呟く。
私に問いかけてるのか、自問自答してるのか。どちらにしろ、私には何も答えられない。ううん、声が出ない。
どうしよう、どうしよう。
トクトクトクトクと、鼓動が不穏なリズムを刻む。
「なあ、本当に偶然だったのか?」
悠馬が振り向き、私と向かい合う。
身体が固まって、顔を上げることができない。だから、悠馬が今どんな顔をしているのかはわからない。でも、わかる。わかるからこそ、顔が上げられない。
「なあ、何か言えよ」
「ーーでしょ」
「え?」
「……悠馬には、関係ないでしょ」
ぐっと握り締めた拳に力を入れ、キッと悠馬を睨みつける。
自分に都合の悪いことを聞かれて、どうにか誤魔化したくって。じわじわとせり上がってきた焦燥感が、プツンと振り切れた。つまり、逆ギレ。
「私のことなんて、もう悠馬には関係ないでしょ」
「関係なくないから聞いてるんだけど」
喧嘩腰の私に対抗するように、悠馬も棘のある言い方で返してくる。
笑え、笑えと声がする。笑ってやり過ごせ、自分を隠して自分を演じろ。取り繕え。
笑えーー!!
そんな声にはもう、従ってらんない。
「私が嘘ついてたら、何?謝罪しろってこと?そんなの、もうどっちでもいいじゃん!嘘でも、嘘じゃなくても……どっちだって、悠馬はー」
悠馬が新しい彼女と付き合うことに変わりはない。私が嘘をついていようといまいと、悠馬が私の部屋に抱く違和感も疑問も、全部全部!悠馬にはもう、関係ない。
私だって、もうどうでもいい。どうにでもなれ。
「……もう、私とこういうことするの、やめるって言ったじゃん」
「うん、やめるよ」
はっきりと肯定され、鼻がスンッとなる。悲しくって悲しくって、すっごいムカつく。
「付き合うって、言ったじゃん。だからもうー」
「だから。かすみともう、セックスだけの関係はやめる。やめて、いい加減ちゃんと付き合おう。俺たち」
ーー今、なんて?
言葉の意味が理解出来ずよろりと顔を上げると、強張らせた表情を浮かべていた悠馬が、ふっと笑った。
くしゃりと綻んだその目尻に、私の全てが持って行かれる。
悠馬に恋したあの時と同じ既視感がせり上がって、吹き荒れて、胸が熱くなる。
「ごめん、ちょっと意地悪しすぎた。でも、強情すぎるかすみも悪い」
「……言ってる意味、わかんない。だって、彼女は?会社の後輩だっていう」
唇が、声が震える。
「そんなもん、いない。いや、いないこともないんだけど。二人で会ったりとかしたことないし。かすみが誤解してるようなことは何もない」
「だって、毎週日曜に」
「あんなん嘘。予定なんて何もなかった」
「……何で、そんな」
「かすみの本当の気持ちが知りたかったから。わざと誤解させるようなこと言った」
ぐらんぐらんと脳が揺れる。大波に飲み込まれる。視界が霞む。何が嘘で、何が本当で、何がなんだかーー
「昔みたいにかすみの嫉妬する顔が見たかったんだけど、ごめん。ちょっとやり過ぎた。なあ、顔見せて」
両手で顔を覆い、下を向いたままブンブンと首を横に振る。
「かすみ。見たい」
手首を優しく掴まれ、そっと外される。
嫌だ、嫌だ。こんな顔見せたくない。お願いだから見ないで欲しい。
頑なにブンブン首を振る私に、悠馬がもう一度名前を呼ぶ。ふっと頬を両手で包まれ、また名前を呼ばれる。
宥めるような、包み込むような、柔らかい声で。私の名前が、私が、愛おしいという風に。
昔、何回も聞いていた。最近だってーー
涙でぐしゃぐしゃになった私の顔を見て、悠馬が目の皺を深める。
胸の奥底に固く閉じられていた蓋が、パカリと開く。そこにぎゅうぎゅうに押し込めていたものが、込み上げて、満たして、溢れて。止めどなくなく、外へと流れていく。
「……ゆ、まと」
「ん?」
「悠馬と、もう別れたくない、っく……悠馬に、嫌われたくないぃっ…!!だから!……もう、付き合いたくない」
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