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妹だと思っていた幼馴染が無理矢理ついてきたので
ヒューゴ(3)
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ある日、森を歩いていると魔物に遭遇した。
いつものようにアンは離れたところに身を隠し、俺達4人で戦っていた。
特別強い相手という訳ではなく難なく倒せたが、魔物はそいつ以外にもいたようで、よりにもよって離れた所で隠れていたアンの所に現れた。
すぐ気付いて慌てて向かったが、アンは魔物に襲われそうになっていた。
しかし、俺よりも一足早くライオスが間に合い魔物を倒したので、アンが怪我を負うことはなかった。
ライオスが尻餅をついたアンの手を取り、無事を確認する。
俺はその光景を、情けなくもただぼんやりと見つめていた。
◆
「…………ヒューゴ、入っていい?」
アンが静かに扉を開け、部屋の中に入ってくる。
俺は一人、宿屋のベッドに仰向けになって寝転がっていた。
何も言わない俺に構わず、アンはベッドに腰かける。
「あの、今日はごめんなさい。私、隠れてたんだけど見つかっちゃって。逃げようとしたら躓いて、結局皆に迷惑をかけちゃった」
アンは俯いたまま、恐る恐るという風に話し始めた。
「……あの、ヒューゴ。怒ってるよね」
アンが叱られた子供のように肩をすくめる。俺に怒られるんじゃないかと、ビクビクした眼差しを送ってくる。
そんなアンの態度にも苛々が募り、握りしめた拳に力を込めた。
怒ってる。怒ってるさ!
守ってやればいいなんて思ってたのに、何も出来なかった自分にな!
アンが魔物に襲われそうになったとき、アンがいなくなるかもと思って一瞬身体が固まって動けなくなった自分に。
結局ライオスに助けられて、それでもアンが無事だったことに心底ホッとしてる、自分に。
「……なんでアンが怒んないんだよ。お前死にそうになったんだぞ?俺が守ってやるって言ったのに、結局ライオスに助けられて。あんな弱っちい魔物も倒せないなんて!」
苛々が募ってがばりと起き上がる。
アンと顔を見合わせれば、アンの丸い瞳は不安で揺れていた。
「……っくそ!俺なんて、口ばっかのただの田舎もんだ。何も出来なくて格好わりい。……俺は、アンのこと守りきれる自信がない。……アン、もう村に帰れよ」
これ以上アンに格好悪いとこ見せたくなかった。アンに見放されたくなかった。アンを危険な目に合わせたくなかった。
俺がそう言うとアンは俯いた顔をあげ、苦痛に顔を歪ませた。
「嫌!やだやだ!お願い!ヒューゴの側に居させて!私、もう絶対今日みたいな失敗はしないから!迷惑かけないから!だから、お願い!ヒューゴが好きなの……帰れなんて言わないで!」
そう言ってギュッと抱き付かれた。
亜麻色の髪からアンの香りが鼻をかすめ、柔らかな身体が俺を包む。
「……ヒューゴ。私、まだ役目果たしてないよ……私じゃ、そんな気になれない?」
アンが顔をあげて俺を見つめる。
顔を真っ赤にして、眉をひそめ目には涙をいっぱいにためて。
やめろ、お前は妹だ。そんなじゃない。
そう言おうとしたつもりなのに、気づけば俺はアンの唇に自分のそれを重ねていた。
アンは初めビックリしたようで身体を固くしたが、すぐに力を抜き俺に身を委ねてくれた。そのことが、俺のボロボロになった自尊心を癒してくれた。
アンの唇は柔らかくって温かくて、俺は夢中で唇を重ね合わせていた。夢中になりすぎて途中歯が当たったりもしたが、そんなこと気に止める余裕はない。
さっきまで後悔で頭がいっぱいだったはずなのに、今はアンのこと以外考えられない。
やり方は何となくしかわからなかったけど、スカートを剥ぎ取り、露わになったアンの足を大きく広げる。
「……っ!!ヒュ、ゴ、っまって」
アンが何か言っていたが、俺には何も聞こえなかった。目も頭の中も、俺の神経全てがそこに釘付けで、それ以外が入り込む余地は何もなかった。
とりあえず、ここだろうという場所を確認し、指を一本入れてみる。
「!!!」
ーー熱い。それに、狭い。
ぬぷりと差し入れた俺の指を、アンの中はぎゅうぎゅうと締め付け、うねうねと絡み付いてくる。
ここに入ったらどんなんなんだろう。こんなに狭いのに、本当に俺のモノなんて入るのだろうか。
ゴクリと生唾を飲み込み、ギンギンに勃起した自分のブツを取り出す。
これ以上ないくらい硬く張り詰めたそれは、期待に胸を膨らましてダラダラと先走りを溢しまくっていた。
またしても生唾を飲み込み、ぐっと先端を押し付ける。
「っう!った!っんんん………」
アンが苦しそうに呻く。
俺の腕を思いきり握りしめ、皮膚に爪が食い込んだ。
アンはギュッと目をつむり辛そうな表情を浮かべていた。額にはうっすらと汗も滲んでいる。
でも、ここで止めるわけにはいかなかった。止めたくてももう、止められない。
ぐっと力を込め、そのまま無理矢理腰を進める。
狭い、きつい、熱い。
アンの中が無理だ出ていけと、全力で俺を押し出してくる。
だめだ、アンにこんなこと。アンは俺にとって妹で、家族みたいなもんだろ?
そう頭では思っているのに、身体は止められない。
ぐっぐっと推し進め、ようやくこれ以上はない一番奥まで入ることができた。
あ、だめだ。気持ちいい。何だこれ。ヤバすぎる。
全てを挿入することができた余韻に浸って動きを止める。内心、初めて体感する強烈な快感に飲み込まれないよう必死だった。まさに死闘。
「……アンの中、すっげ気持ちいい」
思わず溢れた本音に、アンは苦しそうな顔をみるみる和らげ、今にも泣きそうな満面の笑みを浮かべた。
そんなアンを見て、俺は全てを悟った。
ああ、そうか、そういうことか。
何だこいつ、すげぇ可愛いな。
認めたくなかったけど、俺アンのこと、好きだ。
一度好きだと認めてしまうと、もう止まらなかった。
夢中で腰を振り、ただただ放出を促す。
するとすぐに頭の中が真っ白になるほどの絶頂をむかえ、そのままボスンとアンの豊かな胸の谷間に顔を埋めた。
アンは何も言わずそんな俺を抱き締め、頭をそっと撫でてくれた。
尖って荒ぶった心が、すーっと穏やかになっていくのが分かる。
こいつのこと、絶対に守る。魔物からも、他の男からも。一生。
初めてアンと身体を繋げたこの日。俺はそう、心に誓った。
いつものようにアンは離れたところに身を隠し、俺達4人で戦っていた。
特別強い相手という訳ではなく難なく倒せたが、魔物はそいつ以外にもいたようで、よりにもよって離れた所で隠れていたアンの所に現れた。
すぐ気付いて慌てて向かったが、アンは魔物に襲われそうになっていた。
しかし、俺よりも一足早くライオスが間に合い魔物を倒したので、アンが怪我を負うことはなかった。
ライオスが尻餅をついたアンの手を取り、無事を確認する。
俺はその光景を、情けなくもただぼんやりと見つめていた。
◆
「…………ヒューゴ、入っていい?」
アンが静かに扉を開け、部屋の中に入ってくる。
俺は一人、宿屋のベッドに仰向けになって寝転がっていた。
何も言わない俺に構わず、アンはベッドに腰かける。
「あの、今日はごめんなさい。私、隠れてたんだけど見つかっちゃって。逃げようとしたら躓いて、結局皆に迷惑をかけちゃった」
アンは俯いたまま、恐る恐るという風に話し始めた。
「……あの、ヒューゴ。怒ってるよね」
アンが叱られた子供のように肩をすくめる。俺に怒られるんじゃないかと、ビクビクした眼差しを送ってくる。
そんなアンの態度にも苛々が募り、握りしめた拳に力を込めた。
怒ってる。怒ってるさ!
守ってやればいいなんて思ってたのに、何も出来なかった自分にな!
アンが魔物に襲われそうになったとき、アンがいなくなるかもと思って一瞬身体が固まって動けなくなった自分に。
結局ライオスに助けられて、それでもアンが無事だったことに心底ホッとしてる、自分に。
「……なんでアンが怒んないんだよ。お前死にそうになったんだぞ?俺が守ってやるって言ったのに、結局ライオスに助けられて。あんな弱っちい魔物も倒せないなんて!」
苛々が募ってがばりと起き上がる。
アンと顔を見合わせれば、アンの丸い瞳は不安で揺れていた。
「……っくそ!俺なんて、口ばっかのただの田舎もんだ。何も出来なくて格好わりい。……俺は、アンのこと守りきれる自信がない。……アン、もう村に帰れよ」
これ以上アンに格好悪いとこ見せたくなかった。アンに見放されたくなかった。アンを危険な目に合わせたくなかった。
俺がそう言うとアンは俯いた顔をあげ、苦痛に顔を歪ませた。
「嫌!やだやだ!お願い!ヒューゴの側に居させて!私、もう絶対今日みたいな失敗はしないから!迷惑かけないから!だから、お願い!ヒューゴが好きなの……帰れなんて言わないで!」
そう言ってギュッと抱き付かれた。
亜麻色の髪からアンの香りが鼻をかすめ、柔らかな身体が俺を包む。
「……ヒューゴ。私、まだ役目果たしてないよ……私じゃ、そんな気になれない?」
アンが顔をあげて俺を見つめる。
顔を真っ赤にして、眉をひそめ目には涙をいっぱいにためて。
やめろ、お前は妹だ。そんなじゃない。
そう言おうとしたつもりなのに、気づけば俺はアンの唇に自分のそれを重ねていた。
アンは初めビックリしたようで身体を固くしたが、すぐに力を抜き俺に身を委ねてくれた。そのことが、俺のボロボロになった自尊心を癒してくれた。
アンの唇は柔らかくって温かくて、俺は夢中で唇を重ね合わせていた。夢中になりすぎて途中歯が当たったりもしたが、そんなこと気に止める余裕はない。
さっきまで後悔で頭がいっぱいだったはずなのに、今はアンのこと以外考えられない。
やり方は何となくしかわからなかったけど、スカートを剥ぎ取り、露わになったアンの足を大きく広げる。
「……っ!!ヒュ、ゴ、っまって」
アンが何か言っていたが、俺には何も聞こえなかった。目も頭の中も、俺の神経全てがそこに釘付けで、それ以外が入り込む余地は何もなかった。
とりあえず、ここだろうという場所を確認し、指を一本入れてみる。
「!!!」
ーー熱い。それに、狭い。
ぬぷりと差し入れた俺の指を、アンの中はぎゅうぎゅうと締め付け、うねうねと絡み付いてくる。
ここに入ったらどんなんなんだろう。こんなに狭いのに、本当に俺のモノなんて入るのだろうか。
ゴクリと生唾を飲み込み、ギンギンに勃起した自分のブツを取り出す。
これ以上ないくらい硬く張り詰めたそれは、期待に胸を膨らましてダラダラと先走りを溢しまくっていた。
またしても生唾を飲み込み、ぐっと先端を押し付ける。
「っう!った!っんんん………」
アンが苦しそうに呻く。
俺の腕を思いきり握りしめ、皮膚に爪が食い込んだ。
アンはギュッと目をつむり辛そうな表情を浮かべていた。額にはうっすらと汗も滲んでいる。
でも、ここで止めるわけにはいかなかった。止めたくてももう、止められない。
ぐっと力を込め、そのまま無理矢理腰を進める。
狭い、きつい、熱い。
アンの中が無理だ出ていけと、全力で俺を押し出してくる。
だめだ、アンにこんなこと。アンは俺にとって妹で、家族みたいなもんだろ?
そう頭では思っているのに、身体は止められない。
ぐっぐっと推し進め、ようやくこれ以上はない一番奥まで入ることができた。
あ、だめだ。気持ちいい。何だこれ。ヤバすぎる。
全てを挿入することができた余韻に浸って動きを止める。内心、初めて体感する強烈な快感に飲み込まれないよう必死だった。まさに死闘。
「……アンの中、すっげ気持ちいい」
思わず溢れた本音に、アンは苦しそうな顔をみるみる和らげ、今にも泣きそうな満面の笑みを浮かべた。
そんなアンを見て、俺は全てを悟った。
ああ、そうか、そういうことか。
何だこいつ、すげぇ可愛いな。
認めたくなかったけど、俺アンのこと、好きだ。
一度好きだと認めてしまうと、もう止まらなかった。
夢中で腰を振り、ただただ放出を促す。
するとすぐに頭の中が真っ白になるほどの絶頂をむかえ、そのままボスンとアンの豊かな胸の谷間に顔を埋めた。
アンは何も言わずそんな俺を抱き締め、頭をそっと撫でてくれた。
尖って荒ぶった心が、すーっと穏やかになっていくのが分かる。
こいつのこと、絶対に守る。魔物からも、他の男からも。一生。
初めてアンと身体を繋げたこの日。俺はそう、心に誓った。
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