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 「ーーっ(うわぁー・・・男の人のって、こんなのなんだ・・・どんだけ力込めて握ったらいいのかな・・・股間打って悶絶するの良くTVとかで観たことあるし優しく持った方が良いよね・・・?)」


エミリヤは大人の男性のグロテスクな男性器を見るのは初めてであった。
恐る恐る両手で握ると上下に擦り始める。それからエミリヤの舌が出たり引っ込んだりしながら、怖々としている動きで男の先をチロチロと舐め始めた。

 「姫、・・・もっとしっかり舐めるんです。飴玉を舐めた事は無いですか?飴玉を舐める様に味わいながら・・・そう、そうだ・・・姫っ上手だっ・・・くっ・・・」

真面目なエミリヤは言われた通り味を感じながら飴を舐める様に、おっかなびっくり舐めていた舌は今や丹念に男の怒張した男根を舐め上げていた。

 「ーー姫っーー口に咥えなさいっっ、すぐっっ!!」

 「・・・ふぐっっ!?」

咥えたと同時に男に頭を掴まれると上下に動かされ、押されると喉の入り口まで異物が押し入ってくる。そして男性器を握り扱いていたエミリヤの手の上から男は片手で握り込み激しく扱き始めた。

 「んっっ・・・!んぐぅっっっ・・・!!(苦しいっ!!息が出来ないっっ!!早くっっっ!!)」

 「ーーーっっ!!・・・で、出るぞ!!姫っっっ!!」

ーーびゅっっびゅるるるっっっっ!!

 「っっっ!?(なんか出たっっっ!!これ精液?・・・うう、気持ち悪い・・・)」

ーーびゅっびゅっ

最後の最後まで全てエミリヤの口の中に精液を出し切ると、やっと男はエミリヤの頭に置いた手を退けた。エミリヤは初めての口内射精が気持ち悪くて出したかったが、ゴミ箱の様な物がどこにあるのか分からず意を決して呑み込んだ。すると、男の大きい手がエミリヤの頭を優しく撫でた。
男は荒くなった息を整えながらエミリヤが呑み込んだのを見て愛おしむ様な目で見ていたが、撫でられている最中目を閉じていたエミリヤは気付く事は無かった。

 「はぁ、はぁ・・・姫、・・・姫のおかげで治りました。
ありがとうございます。姫もこれに懲りたら男に安い挑発などなさいませぬ様に・・・。
・・・姫もそろそろ戻らねばなりませんな。姫の汚れた身体を清めドレスは・・・人を呼ぶ訳にはいかぬが、生憎男の侍従しか連れて来ていないのだ・・・どうしたものか・・・。」

 「これ一人で着られるドレスなので大丈夫です。・・・でも・・・髪は・・・。」

エミリヤは前世の知識や記憶があるため、侍女に手伝われるのが苦手である為一人で着脱可能なドレスを作ってくれる職人と契約している。今回のドレスも子爵はエミリアの体型を知っているその職人に頼んだ為、気を利かせた職人がいつも注文がある普段着のドレスで無いが一人で着脱可能なドレスで作ってくれていた。
しかし、ドレスに合う様な特殊な髪型はエミリヤでは出来ない。


 「それなら良かった。髪はこちらに任せてくれ。今の姫様は男には猛毒だから呼ばずに済んで良かった。」
 「猛毒・・・ですか?」
 「あぁ、今の姫様はどんな男も惹きつける甘い蜜の香りがするのだよ。その甘い蜜の香りに誘われ、いつの間にか蜜の猛毒に痺れて男達は息が出来なくなってしまう。・・・その内の一人が私でもあるのだがな。ーーちょっと待っていてくれ、身体を拭う物を取って来よう。」

今のエミリヤは乱れた下着に白い肌は赤みを帯びて汗ばみ、潤んだ物欲しそうな瞳は男の劣情を煽る。
男は困った様にはにかみ笑うとエミリヤの額に口付けをして、ある程度服を整えると部屋を出て行った。

 「(見ず知らずのおじさまとなし崩し的にエッチな事しちゃったのに・・・どうしよう・・・私変なのかな・・・あの人にもっと触って貰いたい・・・。
大体なんなの・・・あの笑顔・・・好き過ぎる!!渋くて顔も良くて声も良いし、今でもしっかり鍛えている体付きに世の中の裏の世界を見てきた様な厳しい目付き・・・あのおじさまと結婚するって言ったらお父様心臓発作起こすかもしれないわね・・・。んー・・・でもあんなイケオジ奥さん居るよ絶対。女が放って置かないわよね~・・・。奥さんと不仲なのかしら?だからこんな小娘に手を出した?愛人が居てもおかしくない見た目なんだけどね。ーーあっ!!この世界の貴族愛人持って良いんだ!!だったら愛人に立候補出来ないかな!!)」


男が戻って来ると手にはお湯の入った桶と布を持っていた。
エミリヤは自分で拭くと言ったが男は「私がした事なので綺麗にさせて欲しい」と言って聞かなかったので、男に身体を任せ拭いて貰った。

しかし余りにも丁寧にエミリヤの身体を男が拭く為再びエミリヤの身体が感じ始めると、男はエミリヤの身体を慰める様に身体を拭きながら時折胸の先端に舌を這わせたり、再び溢れ出した愛液はエミリヤの淫部に顔を埋め舐め吸いして処理をした。

 「・・・あ、あの!流石にこのままではいつまで経っても会場に戻れませんわ・・・」

人差し指の第二関節辺りを口に咥えたエミリヤは恥ずかしかった為目を合わせられず、遠慮がちに男に伝える。

 「っっ!!・・・そうであったな。すまん、君を前にすると普段の自分が思い出せなくなる様だ・・・。すまないが、これ以上は君自身で清めてくれ。こちらがさせて欲しいと申し出たのにも関わらず申し訳ない・・・。」

 「それは全く構いませんが、普段のおじさまはもっと理性的ですの?」

男は桶のお湯で一旦布を洗うとエミリヤに差し出し、それをエミリヤは受け取ると残りを拭く。

 「そうだな・・・理性的とは違うが、周りは私の事を母の腹の中に心を忘れてきたんだと陰で言っているな。」
 「ふふふ、今のおじさまからは想像付きませんわねっ!私がおじさまに魅了の魔法でも使っているのかもしれませんわね?」
 「ーーーならば、私以外にはご使用なさらない事だ。でなければ、私しか君の目に写らない様に君が魅了した者を処理してしまうだろうからね。」
 「ご冗談がお上手ですわ!魅了が使えているのでしたら是非、おじさまの愛人にして頂きたいですわ♪」

エミリヤは冗談の空気に本気の言葉を乗せて、相手がどう反応するかを見ることにした。もしこれで叱られ拒絶されるならそれはそれで仕方ないのだと諦める気でいた。拭き終わったエミリヤは乱れ切った下着を整えドレスを拾った。

 「ーー本妻では駄目なのかな?」
 
男は首を傾げ意外にも冗談の空気に返してきた。きっと男は冗談だと思ったのだろうとエミリヤは落胆した。

 「おじさまの様に素敵な方に奥様がいらっしゃらないなんて、あり得ないのはわたくしだって分かってますわ・・・何も知らぬ子供だと馬鹿になさらないで!」

本気で愛人でも良いなと思っていたエミリヤはムッとした。エミリヤの怒りに男は目を大きく開き驚いている。エミリヤは急に大声を出して失礼だと気付き謝ろうと思ったが先に男が口を開いた。

 「ーーそうか・・・。いや、馬鹿になどしていない。不快にさせたのならば謝罪する。その・・・君が少しは私の事を好きだと思っても良いのかな?妻は離縁していないが・・・再婚は考えていないんだ。」

 「や、やはり・・・元奥様を愛されていたのですか・・・?」
 「断じてそれは無い。」

間髪入れず男が返答した為エミリヤは少しホッとした。エミリヤがドレスを着るのを男が手伝う中話を続ける。

 「では何故?」

 「・・・。息子には家の仕事をだいぶん任せているのだが、息子が変わり者でな。潔癖と言うのかな?誰とも婚姻を結ばないと断言しているんだ。後継は身内から養子にとれば良いと言って聞かない。仕事が出来ないのならば廃嫡にすれば良いだけの話なのだが、いかんせん息子は国王の覚えも良くてな・・・。今私と一緒になれば社交界では針の筵であろうな。息子が落ちないから私を籠絡したと陰で言われるのが目に見えている。社交界では恰好の噂の的にされるだろう。」

 「私は大丈夫ですけど?」
 「・・・恐らく私が大丈夫ではなくなるだろう。君が傷つけられたり影で君の悪口を言っているのを聞いてしまったら、たとえ息子でも許せる自信がないのだ・・・。君に嫌われそうな部分は見て欲しくない私の我儘だ。こんな事までしてしまったのに責任をとって娶れずすまない。お詫びに君に婚約者を探しておこう。」

 「そうですか・・・残念ですが承知致しましたわ・・・。(??今の言い方だとおじさまは御子息に問題なかったら私を奥さんにするのは構わなかったって事なのかしら?都合の良い解釈かしら??)」

男が扉を開け誰かと会話をしている様である。男は一人の青年を室内に招き入れた。

 「この者は私の侍従だ。彼は何でも出来るのだよ。彼女の髪も結えるのだろう?」

侍従は礼をするとエミリヤに挨拶をする。黒髪の青年は笑顔を見せると爽やか好青年の様に見える。

 「主がお世話になりました。ーーお嬢様の御髪結いお任せ下さい。」
 「・・・では、早速頼むぞ。」
 「かしこまりました。」

侍従は無表情でさくさくとエミリヤの髪をセットし始め、あっという間に舞踏会に相応しい髪型になった。化粧は元から余り化粧をしていなかったので、侍従が持っていた化粧道具で整えて貰った。エミリヤは男と侍従にお礼を言ってそろそろ会場に戻らないといけないと伝える。


 「では、会場まで私にエスコートをさせて欲しい。またあの男の様に良からぬ事を企む男がいるやも知れんからな。何、私も会場に戻らねばならんので、ついでに一緒に行こうと言う事だよ。」
 「助かります!!この辺りの廊下暗くて怖かったんです。宜しくお願いします!!」

ーーガチャ

 「・・・良からぬ事・・・ご自分の事でしょうに・・・」
 「何か言ったか?」
 「いえ、何でもございませんが?」

先にドアの外に出た二人の会話など知らない準備を終えてから出てきたエミリヤを、男は流れる様な動作でエスコートして会場に戻った。






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