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1章【地獄のスパルタ訓練編】
第111話・“魔力の質”
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幼女と魔王は今日、魔王城(ここ)を空けているらしい。
ティガから聞いた話だと、“面倒事”を避ける為に人類の偉い人と会議をしにいったんだとか。
しっかし、気掛かりな点が多い。
この世界での魔王は人類の敵って扱いだったし、すんなりいけるとは思えないんだが⋯⋯。
まぁ俺が深く関われる案件でも無さそうだし、気にしたトコで頭が痛くなるだけか。
折角鍛錬の休憩時間なんだし、今はアインヘルムの“授業”に専念しよう。
「──で、ここまでの話で何か質問はあるか?」
「あ~⋯じゃあ、1つだけ」
「何ィ? 俺様のチョー丁寧な説明を聞いて、理解出来なかったってェーのか!? エェ!?」
「ゑッ!? ちょま⋯⋯ぐええーーっ!!」
フロントチョークを決められた俺は、潰れたカエルの様な悲鳴をあげる。
いやマジで苦しい⋯⋯というか死にそうなんだが、誰か助けてくれる奴いない?
「ったくよぉ、ヒトの話はちゃーんと聞いとけよな?」
「す、スマン⋯⋯ちょっと専門用語が多すぎて⋯⋯。
何かの例を上げて説明して貰えると、助かるんだが⋯⋯」
「あァ?? オメーちょっと欲張り過ぎなんじゃあねぇかァーー!?」
「ぐえああーーーーッ!!」
再び締め上げられ、俺はのたうち回る。
結構派手にジタバタしてるつもりんなんだが、コイツときたらピクリとも動かない。
ギルルもそうだが、パッと見はパワータイプじゃない奴ですら俺より筋力は上らしい。
まぁ“魔王幹部”って肩書きがダテではないのは理解できるが、ハッキリ言って悔しいのがある。
圧倒的な技術によって抑え込まれるのはいいんだが、純粋な筋力で負けてるとなるとな⋯⋯。
雄(おとこ)としては、流石に傷付くモンがあるぜ。
「──全くよぉ。お前から言い出したんだろ?
『魔力の扱いについて学ばせてくれ』ってなぁ。
ギルルとの鍛錬の休憩時間を使ってまで、俺にソレを言いに来た所は認めてるやるが⋯⋯」
「⋯⋯すまない。思ってたより、俺が未熟だった。
だが、これもオーガを倒すのに必要だと考えている。
阿呆を相手に苛立ちもあるだろうが、頼む⋯⋯!!」
「ハッ、ガッツだけは大したヤツだぜ。──で? ドコのナニが聞きてぇって?」
「あぁ、それなんだが──⋯」
「⋯──って、所だ」
「おう、“魔力の質”の話だな」
「そう、それだ。そこがイマイチ理解が追い付かない」
──“魔力の質”。
バルドールと迎撃戦で再開した時、テュラングルと魔王城で再開した時⋯⋯。
2人ともそんな単語を言ってた気はするが、抽象的な表現でよく理解出来てないのがあるんだよなぁ。
「魔力の質ってぇのは、所謂(いわゆる)『魔力の密度』の事だ。
この星の全ての生物は魔力を持ってるワケだが、それぞれ所有している魔力の量は違う。
そして、基本的には図体がデカい分、ソイツの魔力の所持量は多くなるってのがある。そこは分かるな?
だが、例えばそこら辺の成体のレッドドラゴンとお前を比べた時、魔力量ってのはお前の方が多いだろ?」
「⋯⋯確かに。逆に俺より小さい奴でも、魔力が多い奴はいるな。アンタらとかもそうだし」
「そうだ。つまりは、“体内にある魔力の密度の違い”が“魔力の質”の正体だ。
同じ魔力量だとしても、それを所持している肉体の大きさによって、魔力の密度は変化する。
そして、その魔力の密度が高ければ高い程、強ぇヤツって事だな」
な、成程⋯⋯そういう事か。
確かに、幼女も似た様な事を言っていた気がするな。
炭素が魔力だとすれば、その状態がダイヤモンドに近付く程に“魔力の質”は上がるって訳だ。
「──ただし、当然の事だが、魔力ってのは種族や成長段階によって“肉体の許容量”がある。
まぁ、肉体強度に見合わない密度まで高めたり、または摂取したりすると死ぬってワケだ」
「⋯⋯つまり、“魔力の致死量”って事か?」
「ホォ、いい例えだな。その通りだ。
しっかりとした肉体の強度⋯⋯。言うなれば、“下地”を作った上でなきゃあ、ダメって話だな。
そして、それに関しては、“肉体強度を上げるのも、また魔力”というワケになる。
『余程のイレギュラー』が無い限りは、普通に鍛錬を積めば普通に強くなれるってこった」
余程のイレギュラー、か⋯⋯。
テュラングルに角を貰った時の事を思い出すぜ。
恐らくだが、“魔力の致死量”に達する何歩か手前の現象が、“魔力中毒”という訳だろう。
1度経験した身だが、結構危なかったんだなぁ。
「⋯⋯っと。そろそろ、ギルルとの鍛錬に戻るか。
ありがとうな、アイン。今後もしばらく世話になると思うし、宜しく頼むぜ」
「ハッ。その代わりに、オーガをぶっ殺せなかったら覚悟しとけよ?」
「──勿論だ。そんじゃあな!」
アインヘルムに手を振り、俺はその場を後にする。
なんというか、やっぱりこの魔王軍ってのは良い奴が多いらしい。
ゼルもティガもアインヘルムも。その内、ギルルやグレンデルとだって笑って話せる様になりたいぜ──⋯
NOW LOADING⋯
「⋯⋯何ニヤニヤしてんだよ」
「ヘヘッ、聞いたか? “アイン”だってよ?」
猛紅竜が去った後、ティガがアインヘルムの背後かわ現れる。
アインヘルムの隣に並んだティガは、上機嫌な様子で彼の肩に腕を回した。
「おもしれぇヤツだよなぁ、アイツ」
「まぁ、な。自分の成長の為なら、意外と手段は選ばないタイプかもしれないぜ」
「そういう事じゃあねぇよ。⋯⋯似てると思わねぇか?」
「誰にだ」
「なぁんだよ、ツレねーなぁ。分かんだろ?
俺らのボスも、昔あんな雰囲気だったなってよぉ」
「ハッ。バカ言うなよ、ティガ」
「ンだとぉ?」
「──魔王サマは、今も昔も変わんねぇよ」
ティガから聞いた話だと、“面倒事”を避ける為に人類の偉い人と会議をしにいったんだとか。
しっかし、気掛かりな点が多い。
この世界での魔王は人類の敵って扱いだったし、すんなりいけるとは思えないんだが⋯⋯。
まぁ俺が深く関われる案件でも無さそうだし、気にしたトコで頭が痛くなるだけか。
折角鍛錬の休憩時間なんだし、今はアインヘルムの“授業”に専念しよう。
「──で、ここまでの話で何か質問はあるか?」
「あ~⋯じゃあ、1つだけ」
「何ィ? 俺様のチョー丁寧な説明を聞いて、理解出来なかったってェーのか!? エェ!?」
「ゑッ!? ちょま⋯⋯ぐええーーっ!!」
フロントチョークを決められた俺は、潰れたカエルの様な悲鳴をあげる。
いやマジで苦しい⋯⋯というか死にそうなんだが、誰か助けてくれる奴いない?
「ったくよぉ、ヒトの話はちゃーんと聞いとけよな?」
「す、スマン⋯⋯ちょっと専門用語が多すぎて⋯⋯。
何かの例を上げて説明して貰えると、助かるんだが⋯⋯」
「あァ?? オメーちょっと欲張り過ぎなんじゃあねぇかァーー!?」
「ぐえああーーーーッ!!」
再び締め上げられ、俺はのたうち回る。
結構派手にジタバタしてるつもりんなんだが、コイツときたらピクリとも動かない。
ギルルもそうだが、パッと見はパワータイプじゃない奴ですら俺より筋力は上らしい。
まぁ“魔王幹部”って肩書きがダテではないのは理解できるが、ハッキリ言って悔しいのがある。
圧倒的な技術によって抑え込まれるのはいいんだが、純粋な筋力で負けてるとなるとな⋯⋯。
雄(おとこ)としては、流石に傷付くモンがあるぜ。
「──全くよぉ。お前から言い出したんだろ?
『魔力の扱いについて学ばせてくれ』ってなぁ。
ギルルとの鍛錬の休憩時間を使ってまで、俺にソレを言いに来た所は認めてるやるが⋯⋯」
「⋯⋯すまない。思ってたより、俺が未熟だった。
だが、これもオーガを倒すのに必要だと考えている。
阿呆を相手に苛立ちもあるだろうが、頼む⋯⋯!!」
「ハッ、ガッツだけは大したヤツだぜ。──で? ドコのナニが聞きてぇって?」
「あぁ、それなんだが──⋯」
「⋯──って、所だ」
「おう、“魔力の質”の話だな」
「そう、それだ。そこがイマイチ理解が追い付かない」
──“魔力の質”。
バルドールと迎撃戦で再開した時、テュラングルと魔王城で再開した時⋯⋯。
2人ともそんな単語を言ってた気はするが、抽象的な表現でよく理解出来てないのがあるんだよなぁ。
「魔力の質ってぇのは、所謂(いわゆる)『魔力の密度』の事だ。
この星の全ての生物は魔力を持ってるワケだが、それぞれ所有している魔力の量は違う。
そして、基本的には図体がデカい分、ソイツの魔力の所持量は多くなるってのがある。そこは分かるな?
だが、例えばそこら辺の成体のレッドドラゴンとお前を比べた時、魔力量ってのはお前の方が多いだろ?」
「⋯⋯確かに。逆に俺より小さい奴でも、魔力が多い奴はいるな。アンタらとかもそうだし」
「そうだ。つまりは、“体内にある魔力の密度の違い”が“魔力の質”の正体だ。
同じ魔力量だとしても、それを所持している肉体の大きさによって、魔力の密度は変化する。
そして、その魔力の密度が高ければ高い程、強ぇヤツって事だな」
な、成程⋯⋯そういう事か。
確かに、幼女も似た様な事を言っていた気がするな。
炭素が魔力だとすれば、その状態がダイヤモンドに近付く程に“魔力の質”は上がるって訳だ。
「──ただし、当然の事だが、魔力ってのは種族や成長段階によって“肉体の許容量”がある。
まぁ、肉体強度に見合わない密度まで高めたり、または摂取したりすると死ぬってワケだ」
「⋯⋯つまり、“魔力の致死量”って事か?」
「ホォ、いい例えだな。その通りだ。
しっかりとした肉体の強度⋯⋯。言うなれば、“下地”を作った上でなきゃあ、ダメって話だな。
そして、それに関しては、“肉体強度を上げるのも、また魔力”というワケになる。
『余程のイレギュラー』が無い限りは、普通に鍛錬を積めば普通に強くなれるってこった」
余程のイレギュラー、か⋯⋯。
テュラングルに角を貰った時の事を思い出すぜ。
恐らくだが、“魔力の致死量”に達する何歩か手前の現象が、“魔力中毒”という訳だろう。
1度経験した身だが、結構危なかったんだなぁ。
「⋯⋯っと。そろそろ、ギルルとの鍛錬に戻るか。
ありがとうな、アイン。今後もしばらく世話になると思うし、宜しく頼むぜ」
「ハッ。その代わりに、オーガをぶっ殺せなかったら覚悟しとけよ?」
「──勿論だ。そんじゃあな!」
アインヘルムに手を振り、俺はその場を後にする。
なんというか、やっぱりこの魔王軍ってのは良い奴が多いらしい。
ゼルもティガもアインヘルムも。その内、ギルルやグレンデルとだって笑って話せる様になりたいぜ──⋯
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「⋯⋯何ニヤニヤしてんだよ」
「ヘヘッ、聞いたか? “アイン”だってよ?」
猛紅竜が去った後、ティガがアインヘルムの背後かわ現れる。
アインヘルムの隣に並んだティガは、上機嫌な様子で彼の肩に腕を回した。
「おもしれぇヤツだよなぁ、アイツ」
「まぁ、な。自分の成長の為なら、意外と手段は選ばないタイプかもしれないぜ」
「そういう事じゃあねぇよ。⋯⋯似てると思わねぇか?」
「誰にだ」
「なぁんだよ、ツレねーなぁ。分かんだろ?
俺らのボスも、昔あんな雰囲気だったなってよぉ」
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「ンだとぉ?」
「──魔王サマは、今も昔も変わんねぇよ」
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