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28. お仕事を手伝わせて頂けませんか?
「フィーネ様、だいぶ顔色も良くなりましたね。良かったです」
『ひめさま、完全復活!』
翌日になり、アビーを抱きかかえたリリーネさんが部屋に入ってきました。
起き上がった私の腕の中に、ぴょーんと着地するアビー。
成り行きのまま、リリーネさんは私の世話役をしてくれています。
忙しそうな中、少し申し訳ないです。
「昨日はありがとうございました。
ゆっくり休んだので、体調はばっちりです!」
いつもより体調が良いぐらい。
昨日は、あのまま1日部屋でゆっくり休ませてもらいましたからね。
これまでの疲れもばっちり取れました。
「みなさん、フィーネ様ぐらい素直なら言うことないんですが……」
「リリーネさん。随分と疲れた顔をしてますね?」
「申し訳ありません。少し、気が緩んでいました」
そう言ってあわてて顔を引き締めたリリーネさんですが、疲れを隠しきれていません。
「ごめんなさい。こちらこそ忙しい中、お手を煩わせてしまって……」
「いえ。普段の魔族の様子を見てきたなら、この状況は予想するべきでした。
応援を呼ぶなり、もっと準備をしておくべきでした……」
「いったい何が……」
聞きたいの? とリリーネさんが死んだ顔をこちらに向けてきました。
「まずは、パーティー会場の後片付け。
リリーネさんがお休みになったあとも、明け方近くまで大騒ぎが続いて……」
な、なるほ……。
リリーネさんの苦労が偲ばれます。
「でも、さすがに1日立ちましたし。
みなさん落ち着かれてますよね?」
「フィーネ様。魔族のお祭り騒ぎを舐めないことです」
「それは……ご愁傷様です」
そう言うしかありませんでした。
◇◆◇◆◇
「というわけで、しばらくは歓迎パーティーの後始末を指揮しないといけないので。
フィーネ様の近くにいることが難しいのです」
一応、私は魔王城のお客様扱いのようで。
リリーネさんにすごい気を遣われているのが分かります。
『リリーネさんの代わりは、誰が来るの?』
「人間のことを正確に理解している方が、まだ少ないんですよ。
フィーネ様は人気なので立候補は多いのですが、任せられる人がいないんです」
魔族たちにも人気ですか。
疑問に思い、そういえば魔王様が『国の恩人』などと大げさに言っていたことを思い出しました。
――ヴァルフレア様、魔族たちにまで話して回ってるわけじゃないですよね!?
心の中でツッコミ。
あまりにも現実から乖離した肩書きです。
共通認識で無いことを祈りましょう。
「できれば人型が良いですよね。
それも人間への理解が深い方。
アンジュも、任せるにはまだ心もとないですし」
リリーネさんは考えながら、
「ゾンビのヴィルからも、熱の入った立候補をいただきましたが――」
「それは無理です」
『それは無理だね』
アビーと声が揃いました。
ヴィルには申し訳ないですが、生首飛来事件を上回るトラウマが出来そうなので全力で却下したい。
そして、それ以上に。
ただでさえ忙しそうな中、人手を割いていただくのも申し訳ないです。
「リリーネさん、もしお邪魔でなければ……。
お仕事を手伝わせて頂けませんか?」
それは、昨日の魔王様との会話とも繋がるもの。
「魔族と人間が敵対することになりそうなら。そんな未来が来ないように何かさせて欲しい」とまで、言い切ってしまったんです。
そのための第一歩として。
まずは、魔族の皆さんともっと仲良くなりたいです。
『ひめさま、完全復活!』
翌日になり、アビーを抱きかかえたリリーネさんが部屋に入ってきました。
起き上がった私の腕の中に、ぴょーんと着地するアビー。
成り行きのまま、リリーネさんは私の世話役をしてくれています。
忙しそうな中、少し申し訳ないです。
「昨日はありがとうございました。
ゆっくり休んだので、体調はばっちりです!」
いつもより体調が良いぐらい。
昨日は、あのまま1日部屋でゆっくり休ませてもらいましたからね。
これまでの疲れもばっちり取れました。
「みなさん、フィーネ様ぐらい素直なら言うことないんですが……」
「リリーネさん。随分と疲れた顔をしてますね?」
「申し訳ありません。少し、気が緩んでいました」
そう言ってあわてて顔を引き締めたリリーネさんですが、疲れを隠しきれていません。
「ごめんなさい。こちらこそ忙しい中、お手を煩わせてしまって……」
「いえ。普段の魔族の様子を見てきたなら、この状況は予想するべきでした。
応援を呼ぶなり、もっと準備をしておくべきでした……」
「いったい何が……」
聞きたいの? とリリーネさんが死んだ顔をこちらに向けてきました。
「まずは、パーティー会場の後片付け。
リリーネさんがお休みになったあとも、明け方近くまで大騒ぎが続いて……」
な、なるほ……。
リリーネさんの苦労が偲ばれます。
「でも、さすがに1日立ちましたし。
みなさん落ち着かれてますよね?」
「フィーネ様。魔族のお祭り騒ぎを舐めないことです」
「それは……ご愁傷様です」
そう言うしかありませんでした。
◇◆◇◆◇
「というわけで、しばらくは歓迎パーティーの後始末を指揮しないといけないので。
フィーネ様の近くにいることが難しいのです」
一応、私は魔王城のお客様扱いのようで。
リリーネさんにすごい気を遣われているのが分かります。
『リリーネさんの代わりは、誰が来るの?』
「人間のことを正確に理解している方が、まだ少ないんですよ。
フィーネ様は人気なので立候補は多いのですが、任せられる人がいないんです」
魔族たちにも人気ですか。
疑問に思い、そういえば魔王様が『国の恩人』などと大げさに言っていたことを思い出しました。
――ヴァルフレア様、魔族たちにまで話して回ってるわけじゃないですよね!?
心の中でツッコミ。
あまりにも現実から乖離した肩書きです。
共通認識で無いことを祈りましょう。
「できれば人型が良いですよね。
それも人間への理解が深い方。
アンジュも、任せるにはまだ心もとないですし」
リリーネさんは考えながら、
「ゾンビのヴィルからも、熱の入った立候補をいただきましたが――」
「それは無理です」
『それは無理だね』
アビーと声が揃いました。
ヴィルには申し訳ないですが、生首飛来事件を上回るトラウマが出来そうなので全力で却下したい。
そして、それ以上に。
ただでさえ忙しそうな中、人手を割いていただくのも申し訳ないです。
「リリーネさん、もしお邪魔でなければ……。
お仕事を手伝わせて頂けませんか?」
それは、昨日の魔王様との会話とも繋がるもの。
「魔族と人間が敵対することになりそうなら。そんな未来が来ないように何かさせて欲しい」とまで、言い切ってしまったんです。
そのための第一歩として。
まずは、魔族の皆さんともっと仲良くなりたいです。
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