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70. 冤罪で魔族領に追放されましたが、魔王様に溺愛されているので幸せです!
それから月日は流れ。
人間族との戦争の危機を回避してから1年後。
今日は、魔族全員にとって重要な日と言えます。
先代魔王の念願が叶った――和平記念日。
そして――私と魔王様にとっても特別な日。
私と魔王様が結婚する日。
魔族たちがお祭りムードで、パーティーの準備を進める中。
私は1人、落ち着かない顔でせわしなく自室を行き来していました。
「リリーネさん、私の格好。
やっぱり変じゃないですか?」
様子を見に来たリリーネさんに、噛みつくように質問。
「大人びたフィーネ様にピッタリのドレスです。
ええ、とてもよくお似合いですよ」
落ち着いた大人の笑みで、リリーネさんはそう微笑むのでした。
私が身につけているのはウェディング・ドレスと呼ばれる純白のドレス。
今日この日は、一生に一度の特別な日です。
だから人間との外交を担当していたジュリーヌさんに頼んで、国一番のドレスを仕立てて貰ったのです。
調子の良い店主やリリーネの太鼓判もあり、もちろん自信はあるのですが……。
結局のところ、それはどこまでも人間目線なんですよね。
魔族との結婚式で着るべきものなのかというと――
「魔族領で、このような服を着る習慣は無いのですよね?
やっぱりやめておきましょう」
「そんな、勿体ない!
今日この日のために、既に多くの魔族も集まっています。
みんな、フィーネ様のドレス姿を楽しみにしていますよ!」
「そうだよ、ひめさま!」
無邪気な言葉とともにアビーがやってくると、誇らしそうに私のことを見るのでした。
同時にカーくんも部屋に入ってくると、やっぱり威嚇にしか見えない歓声の声を上げながらパタパタと私の回りを飛び回ります。
2人とも私の背中を押そうとしてくれているようで。
「うう、分かりましたよ。
このまま行きます」
これまでお世話になった魔族たちへのお礼、そういうことなら仕方ありません。
落ち着かない気持ちで、私はフラフラと準備中のパーティー会場に向かうのでした。
◇◆◇◆◇
「今日は、めでたい日だ!
また、たらふく上手い飯が食えるってもんだぜ!」
パーティー会場では、ブヒータさんが張り切って準備を進めていました。
いつも以上に見せる食へのこだわり。
そしてそれを監視するのは――
「このオーク!
そのバクチクの実は、人間には毒だって何度言ったら分かるの!?
今日の招待客には、国のトップクラスの人だって何人も来るの!
ヘタなもの食べさせたら、ほんっとにシャレにならないんだからね!」
まさかのジュリーヌさん。
腰に手を当てて、ガミガミと文句を言う様子に魔族への怯えはなく。
「く~、人間ってのは本当に貧弱なんだな~。
これが食べられないなんて、人生ほんっとに損してるぜ?」
「人間でも食べられるような調理方法が見つかる日を楽しみにしてるわ。
毒味はするわ――フォードがね」
躊躇わず生贄に捧げられるフォード・元王子に合掌。
「不思議なもんですね……。
魔族とジュリーヌさんが、こうして溶け込むことなんてないと思っていました」
最初は、険悪なムードでした。
この国の恩人である私に、冤罪をかけて追放したすべての元凶。
いくら私が水に流すと言っても――やはり確執は深く。
「フィーネ様のお陰です。
軟禁状態だった私に、こうして機会を与えてくださったこと。
1年前はこれからどうなるのかと思いましたが、今が楽しいんです」
何、その殊勝な発言は!?
……あなた、本当にあのジュリーヌさん?
私への敵意を剥き出しにしていたジュリーヌさんの姿は、そこになく。
そこにいるのは、助けてもらった恩を返すのだと、心を入れ替えた一人の女性でした。
必死に働く姿に感化され。
やがては、魔族たちも警戒を解いていったようでした。
「完全にシナリオからは外れてしまったけれど。
今日も、こうして世界は続いている。
この世界を現実だと認識すれば――ここはこんなにも鮮やかで、楽しい場所だった」
……?
彼女、ときどき訳の分からないことを口走るんですよね。
それでも楽しそうで何よりです。
「ほらほら、主役はどうどうと待つっすよ。
ひめさまは、早く部屋に戻ってくださいっす!」
「そ、そうは言われても。
落ち着かないんですよ~」
私とジュリーヌさんが話していると、アンジュがモップを持ったままやってくると。
そのままシッシっと追い払うように、私を部屋に返そうとするのでした。
◇◆◇◆◇
自分の部屋でソワソワと待ち続け。
ついにその刻が訪れます。
気合を入れて、私は待ち合わせ場所に向かいます。
そのまま魔王様が来る時を、いまかいまかと待つ私の耳に――
「フィーネちゃんが待ってます!
ほら~、今さらヘタれてないで早く迎えに行ってくださいよ~」
……リリーネさんの声は、よく響きますね。
「こ、こ、心の準備がまだできないのだ。
ほら、主役は遅れて到着するものと言うものだしな?」
…………魔王様の声も、よく響きますね。
「それを言うなら、フィーネちゃんも主役ですよ~!
あんまりうだうだしてると、フィーネちゃんに見捨てられますよ~!」
「む、それは困る……」
私が魔王様を見捨てるなんて、あり得ません。
いやいや、そうじゃなくて。
えーっと、私はいつまで待てば良いのでしょうか?
――私だって恥ずかしいんですよ!
普段は着ないドレスを、特注で仕立てて貰って。
「ええい、それならこちらから!」
謎の気合とともに。
私は、声のする方に向かいます。
魔王様は、突然現れた私を見て呆けたように固まり――
「綺麗だ」
思わず出てしまった、とばかりの率直な感想。
ぽつり、とそうこぼしました。
そのひと言だけで、勝手に頬がにやけてしまいます。
この日のために、ドレスを用意した甲斐があったというものです。
対する魔王様も、今日のために用意したタキシード姿。
やはり魔族にタキシードという概念はなく、人間の国を訪れて仕立ててもらった一張羅。
「ヴァルフレア様も、カッコいいです。
よく似合っています」
……リリーネさんとのやり取りがなければ、もっと格好良かったですけどね。
そんな内心が、少しだけ表情に出てしまったのか、
「う、あまりに緊張してしまってな。面目ない」
「今日がどれだけ大切な日か。
緊張したのは、私も同じですよ」
すこし拗ねたように言うと、途端にうろたえる魔王様。
ふっと微笑みかけながら
「でも、そんな光景も落ち着くんですよね。
そういうところも全て合わせて――私はヴァルフレア様が好きなんです」
そのまま私は、魔王様のエスコートに身を任せて。
パーティー会場――結婚式の舞台に移動するのでした。
◇◆◇◆◇
この結婚式は、人間と魔族の両方の様式を取り入れたもの。
はじめに行われるのは、神父による宣誓の儀。
私――人間にとって、馴染みの深いものでした。
この神父も、元・結界内(今は結界は解除されている)から派遣されてきた者で。
こうして魔族領で、人間の様式を取りいれた結婚式を開けることも、人間と魔族の関係が良好な証と言えます。
私と魔王様は神父の前の立ち、神父の言葉を待ちます。
場の緊張感と期待が高まったとき、神父は厳かに言葉を紡ぐのでした。
「汝・ヴァルフレアはフィーネを妻とし。
病めるときも健やかなる時も、愛を誓い、妻に寄り添って生きることを誓いますか?」
「誓おう」
「汝・フィーネはヴァルフレアを夫とし。
病めるときも健やかなる時も、愛を誓い、夫に寄り添って生きることを誓いますか?」
「誓います」
そうして、神に捧げられる祈り。
それは何人たりとも犯すことの出来ない神聖な誓いでした。
今この特別な瞬間を忘れないように。
大切な記憶として、自らに刻み込みます。
チラリと魔王様に視線を送ると、ちょうど魔王様もこちらをチラリと見ていたようで。
その口づけは、どちらともなく。
うるんだ瞳で見つめる私を、魔王様は優しく抱きとめる。
――ああ
私は、本当にこの方と結ばれるんだ。
そうして胸に押し寄せる、多幸感と愛おしさ。
ここに来るまで多くの困難がありました。
決して結ばれる運命になかった1人の公爵令嬢と魔族の王。
その2人を結び付けたのは、皮肉にも冤罪というイレギュラーで不幸な出来事。
冤罪で魔族領に追放されて、たしかに一度どん底を味わったのかもしれない。
それでも、結果的にはこうして魔王様と一緒になる未来を掴み取った。
私は、最愛の人と共に寄り添って、この先の人生を歩めるんです。
――だから私は、今とっても幸せです。
人間族との戦争の危機を回避してから1年後。
今日は、魔族全員にとって重要な日と言えます。
先代魔王の念願が叶った――和平記念日。
そして――私と魔王様にとっても特別な日。
私と魔王様が結婚する日。
魔族たちがお祭りムードで、パーティーの準備を進める中。
私は1人、落ち着かない顔でせわしなく自室を行き来していました。
「リリーネさん、私の格好。
やっぱり変じゃないですか?」
様子を見に来たリリーネさんに、噛みつくように質問。
「大人びたフィーネ様にピッタリのドレスです。
ええ、とてもよくお似合いですよ」
落ち着いた大人の笑みで、リリーネさんはそう微笑むのでした。
私が身につけているのはウェディング・ドレスと呼ばれる純白のドレス。
今日この日は、一生に一度の特別な日です。
だから人間との外交を担当していたジュリーヌさんに頼んで、国一番のドレスを仕立てて貰ったのです。
調子の良い店主やリリーネの太鼓判もあり、もちろん自信はあるのですが……。
結局のところ、それはどこまでも人間目線なんですよね。
魔族との結婚式で着るべきものなのかというと――
「魔族領で、このような服を着る習慣は無いのですよね?
やっぱりやめておきましょう」
「そんな、勿体ない!
今日この日のために、既に多くの魔族も集まっています。
みんな、フィーネ様のドレス姿を楽しみにしていますよ!」
「そうだよ、ひめさま!」
無邪気な言葉とともにアビーがやってくると、誇らしそうに私のことを見るのでした。
同時にカーくんも部屋に入ってくると、やっぱり威嚇にしか見えない歓声の声を上げながらパタパタと私の回りを飛び回ります。
2人とも私の背中を押そうとしてくれているようで。
「うう、分かりましたよ。
このまま行きます」
これまでお世話になった魔族たちへのお礼、そういうことなら仕方ありません。
落ち着かない気持ちで、私はフラフラと準備中のパーティー会場に向かうのでした。
◇◆◇◆◇
「今日は、めでたい日だ!
また、たらふく上手い飯が食えるってもんだぜ!」
パーティー会場では、ブヒータさんが張り切って準備を進めていました。
いつも以上に見せる食へのこだわり。
そしてそれを監視するのは――
「このオーク!
そのバクチクの実は、人間には毒だって何度言ったら分かるの!?
今日の招待客には、国のトップクラスの人だって何人も来るの!
ヘタなもの食べさせたら、ほんっとにシャレにならないんだからね!」
まさかのジュリーヌさん。
腰に手を当てて、ガミガミと文句を言う様子に魔族への怯えはなく。
「く~、人間ってのは本当に貧弱なんだな~。
これが食べられないなんて、人生ほんっとに損してるぜ?」
「人間でも食べられるような調理方法が見つかる日を楽しみにしてるわ。
毒味はするわ――フォードがね」
躊躇わず生贄に捧げられるフォード・元王子に合掌。
「不思議なもんですね……。
魔族とジュリーヌさんが、こうして溶け込むことなんてないと思っていました」
最初は、険悪なムードでした。
この国の恩人である私に、冤罪をかけて追放したすべての元凶。
いくら私が水に流すと言っても――やはり確執は深く。
「フィーネ様のお陰です。
軟禁状態だった私に、こうして機会を与えてくださったこと。
1年前はこれからどうなるのかと思いましたが、今が楽しいんです」
何、その殊勝な発言は!?
……あなた、本当にあのジュリーヌさん?
私への敵意を剥き出しにしていたジュリーヌさんの姿は、そこになく。
そこにいるのは、助けてもらった恩を返すのだと、心を入れ替えた一人の女性でした。
必死に働く姿に感化され。
やがては、魔族たちも警戒を解いていったようでした。
「完全にシナリオからは外れてしまったけれど。
今日も、こうして世界は続いている。
この世界を現実だと認識すれば――ここはこんなにも鮮やかで、楽しい場所だった」
……?
彼女、ときどき訳の分からないことを口走るんですよね。
それでも楽しそうで何よりです。
「ほらほら、主役はどうどうと待つっすよ。
ひめさまは、早く部屋に戻ってくださいっす!」
「そ、そうは言われても。
落ち着かないんですよ~」
私とジュリーヌさんが話していると、アンジュがモップを持ったままやってくると。
そのままシッシっと追い払うように、私を部屋に返そうとするのでした。
◇◆◇◆◇
自分の部屋でソワソワと待ち続け。
ついにその刻が訪れます。
気合を入れて、私は待ち合わせ場所に向かいます。
そのまま魔王様が来る時を、いまかいまかと待つ私の耳に――
「フィーネちゃんが待ってます!
ほら~、今さらヘタれてないで早く迎えに行ってくださいよ~」
……リリーネさんの声は、よく響きますね。
「こ、こ、心の準備がまだできないのだ。
ほら、主役は遅れて到着するものと言うものだしな?」
…………魔王様の声も、よく響きますね。
「それを言うなら、フィーネちゃんも主役ですよ~!
あんまりうだうだしてると、フィーネちゃんに見捨てられますよ~!」
「む、それは困る……」
私が魔王様を見捨てるなんて、あり得ません。
いやいや、そうじゃなくて。
えーっと、私はいつまで待てば良いのでしょうか?
――私だって恥ずかしいんですよ!
普段は着ないドレスを、特注で仕立てて貰って。
「ええい、それならこちらから!」
謎の気合とともに。
私は、声のする方に向かいます。
魔王様は、突然現れた私を見て呆けたように固まり――
「綺麗だ」
思わず出てしまった、とばかりの率直な感想。
ぽつり、とそうこぼしました。
そのひと言だけで、勝手に頬がにやけてしまいます。
この日のために、ドレスを用意した甲斐があったというものです。
対する魔王様も、今日のために用意したタキシード姿。
やはり魔族にタキシードという概念はなく、人間の国を訪れて仕立ててもらった一張羅。
「ヴァルフレア様も、カッコいいです。
よく似合っています」
……リリーネさんとのやり取りがなければ、もっと格好良かったですけどね。
そんな内心が、少しだけ表情に出てしまったのか、
「う、あまりに緊張してしまってな。面目ない」
「今日がどれだけ大切な日か。
緊張したのは、私も同じですよ」
すこし拗ねたように言うと、途端にうろたえる魔王様。
ふっと微笑みかけながら
「でも、そんな光景も落ち着くんですよね。
そういうところも全て合わせて――私はヴァルフレア様が好きなんです」
そのまま私は、魔王様のエスコートに身を任せて。
パーティー会場――結婚式の舞台に移動するのでした。
◇◆◇◆◇
この結婚式は、人間と魔族の両方の様式を取り入れたもの。
はじめに行われるのは、神父による宣誓の儀。
私――人間にとって、馴染みの深いものでした。
この神父も、元・結界内(今は結界は解除されている)から派遣されてきた者で。
こうして魔族領で、人間の様式を取りいれた結婚式を開けることも、人間と魔族の関係が良好な証と言えます。
私と魔王様は神父の前の立ち、神父の言葉を待ちます。
場の緊張感と期待が高まったとき、神父は厳かに言葉を紡ぐのでした。
「汝・ヴァルフレアはフィーネを妻とし。
病めるときも健やかなる時も、愛を誓い、妻に寄り添って生きることを誓いますか?」
「誓おう」
「汝・フィーネはヴァルフレアを夫とし。
病めるときも健やかなる時も、愛を誓い、夫に寄り添って生きることを誓いますか?」
「誓います」
そうして、神に捧げられる祈り。
それは何人たりとも犯すことの出来ない神聖な誓いでした。
今この特別な瞬間を忘れないように。
大切な記憶として、自らに刻み込みます。
チラリと魔王様に視線を送ると、ちょうど魔王様もこちらをチラリと見ていたようで。
その口づけは、どちらともなく。
うるんだ瞳で見つめる私を、魔王様は優しく抱きとめる。
――ああ
私は、本当にこの方と結ばれるんだ。
そうして胸に押し寄せる、多幸感と愛おしさ。
ここに来るまで多くの困難がありました。
決して結ばれる運命になかった1人の公爵令嬢と魔族の王。
その2人を結び付けたのは、皮肉にも冤罪というイレギュラーで不幸な出来事。
冤罪で魔族領に追放されて、たしかに一度どん底を味わったのかもしれない。
それでも、結果的にはこうして魔王様と一緒になる未来を掴み取った。
私は、最愛の人と共に寄り添って、この先の人生を歩めるんです。
――だから私は、今とっても幸せです。
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