パーティで必要なものを全てガチャで調達していたガチャ魔導士、パワハラ勇者に追放される~スキルが覚醒して【無限ざまぁガチャ】に進化しました~

アトハ

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無限ざまぁガチャ

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――――――――――――

SSR:ジョブオプション
『ガチャ魔導士』のオプションとして【無限ざまぁガチャ】を手に入れました

――――――――――――


 何だそれ……?

 手に入ったのはジョブの性能を強化するための強化パーツ。
 でもSSRだし、きっと強いのだろう。 
 俺は首を傾げながら、ジョブの強化パーツの説明を読むことにした。



――――――――――――

【無限ざまぁガチャ】

・近くに存在する悪人を召喚する
・ざまぁすると全ステータスが上昇する

――――――――――――

 サッパリ意味が分からなかった。
 ざまぁって何だ?
 それに悪人を召喚するって……ただのデメリットスキルでは?


 説明を聞いても分からないなら、とりあえず試してみるだけだ。


「ジョブオプション・セット。無限ざまぁガチャ!」

 俺は早速、無限ざまぁのオプションをセットしてみた。
 そして魔力を少しだけ込めて、早速ガチャを回してみる。

「ふむ。この色は――ノーマルだな。まあこういう事もあるか……」


 爆死もまた一興。
 これだからガチャはやめられないのだ。
 俺はため息を付きながら、ガチャ演出の光が収まるのを待つのだった――




◆◇◆◇◆

 それは、とある冒険者ギルドでの日常風景だった。

「リネット! 役立たずのお前は、我がSランクパーティ『竜の爪』には要らん! よって、貴様を追放する!」
「ゴンス様! どうか許してください。ここを追い出されたら、もう行く宛が無いんです!」

 Sランクパーティのリーダーのゴンスと、必死に許しを乞う少女の泣き声。


 その冒険者ギルドが掲げるモットーは、苛烈なものだった。
 極端なまでの実力主義。

 通常、パーティからの無実の人を追放する行いは、褒められた行為ではない。
 しかし、ここのギルドは「パーティ、しいてはギルドの更なる飛躍のためには、弱者はどんどん切り捨てよ!」と、むしろ後押ししていた。

 ……その結果が、これである。
 冒険者ギルド内で、日常的に行われるパーティ追放の一幕。

「知ったことか! 貴様のような雑魚が、我がギルドに居ることに、俺はもう耐えられないんだ!!」
「そ、そんな! ようやく冒険者になれたのです。どうかご慈悲を――!」

 Sランクパーティである『竜の爪』リーダーの権力があれば、リネットを誰も雇わないよう裏から手を回すことも可能。
 そんなことを仄めかされ、リネットは真っ青になった。


「リネットちゃんも可哀想になあ。街中で騒ぎを起こしていたリーダーに注意しただけで、反感を買ってしまったのが原因だろうな……」
「シッ。あいつの耳に入ったら、私たちもどうなるか分からないよ!」

 誰もがやり過ぎだと、ゴンスのことを見ていた。
 しかし、誰も割って入ることは出来ない――誰だって、巻き添えは嫌なのだ。


 そんな時だった。
 ――その光が、冒険者ギルドを包み込んだのは。


『無限ざまぁガチャの効果が発動されました――』
『冒険者ギルドを一時的に転移します――』


「なんだこの、圧倒的な魔力は――」
「転移魔法だと!? それもこの強靭な防護魔法のかかったギルドを!?」

 冒険者ギルドの面々は、あまりの事態に目を丸くした。



「ふむ。この色は――ノーマルだな。まあこういう事もあるか……」

 そして、突如として。
 冒険者ギルドの中に、何やら意味の分からないことをつぶやく少年が1人現れたのだった。
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