推しが尊過ぎてっ!

はるの美羽都

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思い出したような……

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 「い、いってきます……」
 「今日も、お気を付けて」
うう……今日も、ご飯は美味しかったけど推し様のことが、思い出せない。
小さい頃、小さい頃……えぇっと……
仕事をしていても、推し様のことで頭がいっぱいで全然、集中出来なかった。
ミスも出てきて、怒られて……体調悪いと思われたから「今日は早退しろ」って、上司に言われた……
トボトボと帰路に着く私。
 「ただいま~」
推し様は、仕事で居ない。
これはこれで良かったと思う。一人になりたかったから。
ベッドで仰向けになりながら、ぼーっとする。
この時間、私には必要だ。
それでも、推し様のことが頭から離れない。幼い頃の記憶を探しても、見当たらない。
でも、会ったことがあると言われているので、更に懸命に記憶をあさる。
あ……確か幼稚園の頃に1人ぐらい、一緒についてくる男の子が居たような。
何故か、私と一緒に居たがる不思議な男の子。
先生に「自分のクラスに戻ろうね~」って連れてかれる度に、めちゃくちゃギャン泣きしてたっけ。
それで、私が卒園する時に、その子に「好き!」って告白されたような……
いや、そうだったっけ?勝手に脳内で捏造ねつぞうしてないか?
告白のことは、あやふや過ぎるのでナシ。だけど、確か1人ぐらい居たと思うんだよなぁ。私の後について回ってた男の子。
ん~、何だか頭回らなくなってきたかも……

 「うう……ん」
 「あ、起きた?大丈夫?具合いでも悪いの?」
 「わぁあああっ!」
 「わ、びっくりした……」
 「あ、ごめんなさい……深山くんの顔が、近かったから……」
 「深山くんじゃない」
 「あっ……えと、相くん」
 「うん、よろしい。食欲ある?一応、お粥作ったんだけど」
 「あっ、食べる!」
 「じゃあ、持って来るね」
 「あ、いや行くよ!」
 「そう?」
推し様に、これ以上の心配や迷惑をかけたくないし。
それに、体調悪いわけじゃなくて。推し様のことで思い出したり、考えたりしてたからで……至って元気です、ハイ。
ご飯を食べた後、私は推し様に聞いた。
 「あの、推し…相くん?」
 「何ですか?」
 「質問するのはいい……?」
 「ええ、構いませんよ」
 「もしかして、相くんって私と同じ幼稚園に通ってた……?」
 「……はい、通ってました」
 「そうだったんだ!」
これは、一歩前進だ!
 「でも、転園したんですよ。親の都合で」
 「そうだったんだ」
 「なので、通っていた幼稚園では卒園していません」
 「そう、なんだ……」
 「はい」
 「えっと、じゃあ……よく、私の後について回ってた子……?」
 「さぁ、それはどうでしょう。ヒントを与え過ぎても、つまらないと思うので」
 「えぇ~!?質問してもいいって…」
 「でも、何回も質問していいとは言ってませんよ。やはり、みーちゃんの記憶では俺は、その程度だったようですね」
  「そ、そんなことないもんっ!」
  「まぁ、後2日もありますから。頑張って思い出してみてください」
  「むぅうう……」


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