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生徒会活動
しおりを挟む「ごきげんよう」
「あぁ、おはよう」
変わらない日常。でも生徒会の会長補佐の任命を受けてから、少しずつ日常が変わってきております。
「おはようございます」
「ごきげんよう」
私と許婚様は、隣同士で挨拶運動をしているのですが……
「ねぇねぇ!篠目様と綺羅様が立ってるよ!」
「なんて、神々しいんだ……」
「朝から拝めるだなんて……幸せ」
「朝早くからでも、綺羅様は完璧だわ……!」
「篠綺羅様、素敵……!」
ウフウフ。今日も抜かりなく、超小型補聴器を耳に忍ばせておりますので、朝から幸せですわ!
「桜、またはしたない顔をしているぞ」
むぅ、はしたなくはないですよ!締まりのない顔はしているとは思いますが。
「怜さんには聴こえていないと思うと、残念ですわね……」
「ん?何がだ」
「いえ、こちらの話ですので」
「そ、そうか……」
登下校でしか基本的に許婚様とは会わないので、こうして同じ活動をしたり会う頻度が高くなると、何だか変な感じがしますわね。
相変わらず、ポーカーフェイスで何を考えているのかは分かりませんが。
クールに見えて、イケメンだから人気がおありなのかしら。
確かにイケメンではあるけれど、イケメンなだけじゃない?(失礼)
特にイケメン以外で言うことなんて、勉学が優秀でお金持ちの御曹司ぐらいしかないと思うけれど……(軽く貶してる)
あら、別に外見だけが取り柄なのね、とは言っておりませんのよ?
ただ、人生がつまらなさそうだなーとは思いますが。(オイ)
「怜さん」
「ん?何だ、桜」
「怜さんって人生、楽しいですか?」
「それは、俺に喧嘩を売っているのか?」
「あらぁ、それが喧嘩を売ることになっていらっしゃるなら、この先ずっと喧嘩ですわね」
ふふふと笑うと、許婚様は
「それは、それで困るな……仲良く居たいから」
とボソッと言った。私は超小型補聴器でしっかりと拾っていたのだが、はっきりとした言質が欲しかったので
「あら、何か言いました?」と、とぼけてみた。
「いや……売られた喧嘩は、買わないとな」
と言ったので「それ違う!さっき、そんなこと言ってませんでしたわよ!全然、ちがーーう!」と、心の中で抗議した。
「では、今日はここで……」
「家とは違う方向じゃないか、どこへ行くのだ」
「1人になりたいので。では……」
放課後、生徒会活動がなかったのでお気に入りのカフェにて、ゆっくりと紅茶タイムを過ごそうと思い許婚様に、やんわり言うと……
「俺も行くぞ」
「はいぃいい!?いや、あの、ですから1人になりたいのです」
「しかし、外には危険が潜んでいる。まさか、お前……!」
「はい?」
「今まで、こっそり1人で行っていたのか!?あの、俺が生徒会で一緒に帰れなかった時!」
「はい、そうですが」
「駄目だ!お前は俺の許嫁だぞ!?ちゃんと自覚しているのか!?」
「な、何をそんなに取り乱しているのですか?」
「俺は、お前が心配なんだッ!お前は、俺の許嫁でもあるんだ。お前1人の問題じゃない、これからは俺も一緒に連れて行くこと。1人で出歩かないこと、いいな!」
「あの……」
「拒否権はないッ!どっちの方向だ?行くぞ」
「はぁ……」
私の、まったり☆紅茶タイムが……絶望的ですわ。
紅茶やスイーツを食べ飲みして、ひたすら庭を眺めているだけの何の面白みのない時間を、許婚様と過ごすなんて……
さっさと食べて帰りましょう。続きはお家で、ゆっくりしましょう。そうしましょう……
「こちらは日替わりケーキ2種で、こちらがガトーショコラでございます。では、ごゆっくり」
「わぁ、今日も素敵だわ……!」
「写真、撮るなら早く撮れよ」
「えっ……?」
「女子というものは、食べ物をいちいち撮って保存する生き物だと、巧幡から聞いた」
「あら、いちいち撮らずに食べる方がいらっしゃることも、お忘れなく。全員が全員、皆そうだとは思わない方がよろしくてよ。まぁでも、私は撮る派ですけれどね」
そう言いながら、私はアングルに悩みながらケーキをデジカメで撮りました。
実は許婚様のガトーショコラも、ちゃっかり撮らせていただきましたわ。
まさか、私がケーキの写真を撮っている間に、許婚様も私とケーキの写真をデジカメで撮っていたなんて……後に告白されるまで全く気付きませんでしたわ。
ケーキは、どれも美味しくいただきました。許婚様のガトーショコラも1口いただきましたが、ほろ苦くて美味でした。
紳士的だけど、やっぱり何を想い何を考えているのかさっぱり分かりませんでした。
明日は生徒会活動は何もないそうなので、朝から優雅な紅茶タイムを味わえそうです……♪
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