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6.新派閥旗揚げ編
閑話 アリアの引き止め大作戦 その2
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その中で、メイサが、すばらしいヒントとアイデアを出してくれたわ!!
メイサが、私の汚れものを洗濯しようとした時に、うっかり私の履いたソックスを片方、無作法だけど、廊下に落としてしまったことがあったそうなの。そのことに気が付いて、メイサは急ぎ私の部屋まで探そうと戻ろうとした。
その時、たまたま通りがかったゲファルナ卿がそれを拾い上げ、メイサに気が付かず、仮面の上から、クンクンとニオイを嗅いでいたそうなの。そのまま「アリアさんの匂いだな」とつぶやいて、仮面をほんの少しだけずらし、その靴下を仮面の中にいれ、私の足のニオイを長時間吸い込んでいたらしいの。しかも、興奮していたのかしら、その場で、立ち尽くしていた、とメイサはいっていたわ。
メイサによるとゲファルナ卿は、「ニオイフェチ」という心の病らしいわ。二人によると、たまにそういう男性もいるそうで、この病気は、ニオイ、特に体臭に敏感に反応するらしいの。だから、生身の女性よりも、身に着けていた肌着などニオイの籠ったものに興奮を覚えるらしいの。
シルフェ、アルフ君が心の病でも、心配しなくとも大丈夫よ。この病気は、子づくりにはそんなに影響しないということだから、やれることはちゃんとやれるわ。
この話を聞いた時、私は「使える!」と本気で確信したわ。
メイサとリーズと一緒に、私は、緻密な作戦を練った。
まずは、私はゲファルナ卿と二人きりになり、私のニオイのついた下着を彼に握らせる。そうすると、「ニオイフェチ」という病気の症状から、無意識にクンクンするはずだってメイサが教えてくれたの。興奮している状況ならば、冷静な判断ができないはず。ましてや彼は思春期の暴走しがちなお年頃だしね。そのまま下着と、もし必要ならば生身の私もプレゼントするから、とりあえず、2年程、参謀をつづけてもらうように頼むことにするわ。
彼が「うん」といってくれたら、その場で、魔法契約でもしばる。アルフ君、騙すようで悪いけど、給金も上げるし、悪いようにはしないから許してね。
リーズからは、私の体臭に興奮して、我を忘れたゲファルナ卿に、私が乱暴に扱われて傷でも残ったら、と心配していたけど、その方が、むしろ好都合よ!と思ったの。
傷物にされたといえば、彼の性格だと、負い目を感じて、一生、私を護ってくれるはずよ。
悔しい。本当に悔しい。あと、一歩のところで、逃げられた,,,,,,,。最後の契約の段階で、まさか自分で電撃魔法を当て、我に返るなんて想定外よ。彼を侮っていたわ。
それにしても、メイサの睨んだとおり、やはり彼は「ニオイフェチ」という病気だったのね。
もう一度、チャンスがあるといいのだけど。
今度はもっと強い臭いをしみ込ませた肌着を用意するわ。
3日は履き続けて、着替えないんだから。
でも、彼はあれ以来、私のことを警戒していて、二人になることを巧妙に避けているわ。このままだと、他の側近たちにも変に思われ、私たちが不仲になったと噂をたてられでもしたら、兄様やウルフォン公爵に付け入られてしまう。なんとかしないと。
しばらくしたら、シルフェが王都にこっそりきたみたいで、私宛の手紙を、リーズにあずけてきた。彼には手紙のことは内緒みたい。
封を開けて読んでみると、彼が参謀をやめても、私が困ったときは必ず手を貸すはずだから、心配しなくても大丈夫、ということと、しばらく学業に専念させてほしい、と書いてあったわ。
それに、火急の時は、彼だけでなくシルフェも命を懸けて私を護るからって。
シルフェ。本当にごめんなさい。
大事な友人の婚約者を困らせるようなことをして。
わかったわ。私も覚悟を決めて、新しい参謀を雇い、自分で頑張ってみるわ。それと、あなたがまた戻ってきてくれるかもしれないと思って、なかなか雇えなかった専属魔法師もこれを機に探すことにするわ。
,,,,,,,,,,でも、「予定は未定」とも言うから、彼が参謀をやめることを翻意するかもしれないよね。心変わりがないかどうかの確認くらいはしてもいいわよね?
メイサが、私の汚れものを洗濯しようとした時に、うっかり私の履いたソックスを片方、無作法だけど、廊下に落としてしまったことがあったそうなの。そのことに気が付いて、メイサは急ぎ私の部屋まで探そうと戻ろうとした。
その時、たまたま通りがかったゲファルナ卿がそれを拾い上げ、メイサに気が付かず、仮面の上から、クンクンとニオイを嗅いでいたそうなの。そのまま「アリアさんの匂いだな」とつぶやいて、仮面をほんの少しだけずらし、その靴下を仮面の中にいれ、私の足のニオイを長時間吸い込んでいたらしいの。しかも、興奮していたのかしら、その場で、立ち尽くしていた、とメイサはいっていたわ。
メイサによるとゲファルナ卿は、「ニオイフェチ」という心の病らしいわ。二人によると、たまにそういう男性もいるそうで、この病気は、ニオイ、特に体臭に敏感に反応するらしいの。だから、生身の女性よりも、身に着けていた肌着などニオイの籠ったものに興奮を覚えるらしいの。
シルフェ、アルフ君が心の病でも、心配しなくとも大丈夫よ。この病気は、子づくりにはそんなに影響しないということだから、やれることはちゃんとやれるわ。
この話を聞いた時、私は「使える!」と本気で確信したわ。
メイサとリーズと一緒に、私は、緻密な作戦を練った。
まずは、私はゲファルナ卿と二人きりになり、私のニオイのついた下着を彼に握らせる。そうすると、「ニオイフェチ」という病気の症状から、無意識にクンクンするはずだってメイサが教えてくれたの。興奮している状況ならば、冷静な判断ができないはず。ましてや彼は思春期の暴走しがちなお年頃だしね。そのまま下着と、もし必要ならば生身の私もプレゼントするから、とりあえず、2年程、参謀をつづけてもらうように頼むことにするわ。
彼が「うん」といってくれたら、その場で、魔法契約でもしばる。アルフ君、騙すようで悪いけど、給金も上げるし、悪いようにはしないから許してね。
リーズからは、私の体臭に興奮して、我を忘れたゲファルナ卿に、私が乱暴に扱われて傷でも残ったら、と心配していたけど、その方が、むしろ好都合よ!と思ったの。
傷物にされたといえば、彼の性格だと、負い目を感じて、一生、私を護ってくれるはずよ。
悔しい。本当に悔しい。あと、一歩のところで、逃げられた,,,,,,,。最後の契約の段階で、まさか自分で電撃魔法を当て、我に返るなんて想定外よ。彼を侮っていたわ。
それにしても、メイサの睨んだとおり、やはり彼は「ニオイフェチ」という病気だったのね。
もう一度、チャンスがあるといいのだけど。
今度はもっと強い臭いをしみ込ませた肌着を用意するわ。
3日は履き続けて、着替えないんだから。
でも、彼はあれ以来、私のことを警戒していて、二人になることを巧妙に避けているわ。このままだと、他の側近たちにも変に思われ、私たちが不仲になったと噂をたてられでもしたら、兄様やウルフォン公爵に付け入られてしまう。なんとかしないと。
しばらくしたら、シルフェが王都にこっそりきたみたいで、私宛の手紙を、リーズにあずけてきた。彼には手紙のことは内緒みたい。
封を開けて読んでみると、彼が参謀をやめても、私が困ったときは必ず手を貸すはずだから、心配しなくても大丈夫、ということと、しばらく学業に専念させてほしい、と書いてあったわ。
それに、火急の時は、彼だけでなくシルフェも命を懸けて私を護るからって。
シルフェ。本当にごめんなさい。
大事な友人の婚約者を困らせるようなことをして。
わかったわ。私も覚悟を決めて、新しい参謀を雇い、自分で頑張ってみるわ。それと、あなたがまた戻ってきてくれるかもしれないと思って、なかなか雇えなかった専属魔法師もこれを機に探すことにするわ。
,,,,,,,,,,でも、「予定は未定」とも言うから、彼が参謀をやめることを翻意するかもしれないよね。心変わりがないかどうかの確認くらいはしてもいいわよね?
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