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42話
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哀留side
皆に見捨てられた俺は「例の物」を手早く準備して、とりあえず小猿くん達の捕獲場所へと急いだ。
本当は小猿くんを見つけて、皆川先輩にぶつけて足止め…が、一番の理想だけども。
残り時間が無くなってきたし、運良く小猿くんを皆川先輩へと差し向けても足止め成功しなければ意味ないし。
てか、小猿くんが俺の言うことをスムーズに聞いてくれるとも思えないし…
チッ ←
だから顔面偏差値だけは高い、蓮達を差し向けようとしたのにー…
(注:顔面偏差値、も!←
てなわけで、恐らく皆川先輩は俺達か小猿くんの方の捕獲場所へと向かうはずなので…
先回りして待ちます。
先輩が来なくても、最悪は「例の物」で逆転を狙うしね!
あの変態松江が言ってた裏技…
それに気づいたのは、何人居ただろうか。
………
それに気付いた俺って、すごくね?
かっこよくね?
ほら、最後のいいとこ取りはやっぱり「俺!」みたいな←
上手くいったら、俺を犠牲にしたあの三人に人生で一番のドヤ顔をして、土下座させてやろう…!!
ちょっと気分が良くなってきたぞ!!
重くなってきた「例の物」を、よっこいせーと地面に置いて、辺りを確認。
えっと?
小猿くん達の捕獲場所は、もう少しだっけっか?
一応見つかるとヤバイ身なので、草むらへと隠れながらキョロキョロ。
と、
「…………」
「……………………」
目の前を、皆川先輩が歩いて行きました。
ちょ、すっげータイミング良いんですけど…!!
しかも、こっち来てるって事は、小猿くん達の方へ行ってるって事だろ?
ラッキー!!
身を低くして、気付かれないように後を追う。
この辺り草むらだから、どうしても音出ちゃうんだよな…
近すぎずに、こっそりこっそりと…
あれ、なんだろう。
今回やっぱり俺格好いい!!
尾行成功、みたいな?
俺の時代が来たんじゃね?
顔面イケメンより、平凡が輝くときが来たんじゃね?!
そこで1人ぷくくくと、笑ってた俺は気付かなかったー……
皆川先輩が、俺に気付いていたことを…!!
ザッザッザッ
俺は忍者だ、探偵だ…気配を消して…………
って。今誰だ、
「あれ?存在感なんてあったっけ?」
って、言ったヤツは!!
後で体育館裏に来なさい!
脳内ツッコミをしていた俺の耳に、皆川先輩が足を止める音がした。
そして、
「あー、来ちゃった」
「ラスボスって感じ?」
楽しげな2人の声も聞こえてきた。
小猿くん達の捕獲場所。
そこの護りは、双子がつとめていた。
その後ろには、腕に白い布を巻かれている「逃走者」達。
先輩は、その「逃走者」達の解放にやってきたんだ。
つまりは、
「せっかく捕まえたこいつらの解放でしょ?」
「そんなことさせないしー」
双子の敵となる。
好戦的な双子に、皆川先輩は口元に笑みを浮かべていた。
楽しくてしょうがないー…
って笑み。
………………
やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
全然楽しくないから…!!
今の状況、楽しんでるの貴方だけだからっ!!!
本当に、自分だけが楽しめれば周りに迷惑がかかろうがどうでも良いって展開作るの!!
いい加減止めて欲しい…!!!
うーんうーん、と、頭を抱えて唸りだしてしまった俺をよそに、3人はなにやら攻防戦を始めようとしていた。
はっ!
マズいマズい!
ちゃんと見ていなければ!
当初の、小猿くんをー…って作戦は全然形にならなかったけれども。
ここで双子が先輩の足止めをしてくれれば、オールオッケイ。
俺はその隙をみて、「例の物」を使う。
残り時間は…30分。
願わくば、この30分間双子がんばれ!!
小猿くん、この際ややこしくなるから来るな!
タイミングの神様、俺に力を…!
蓮のばーか。せっちゃんのばーか。カナたんのばーか←
よし、落ち着く呪文を唱えたら、ちょっと良い感じになったぞ。
ふぅー……
深呼吸。
ぎゅっと、手元の物を握り、機会を伺う。
…………
そして、俺はこの時知った。
タイミングの神様なんぞ、この世にいないのだと……
哀留side end
松江side
皆川が 、嬉々として講堂から出て行ってから暫くたった。
ここに集まる生徒達は、皆スクリーンに釘付けやった。
でかいスクリーンを場面ごとに4つに割って、映像を出して映してるんやけど……
2つは、風紀側の映像。
どうやら、3人が二手に分かれて「逃走者」を狩ってるようやな。
さっき放送でルール変更した通りに、布を巻いて自分たちの捕獲場所へと連れて行く必要は無くなったから、ボコって布巻いてそこに転がして…
ってのを、徹底的にやっとるな。
「逃走者」側も、布を巻かれてしまえばそこで終わり。それを自分達で取るのは、ルール違反やと徹底的に教えた(皆川が)から、それをしようとはせん。
あぁ、でもそれを皆川が外せるから、皆川を探して外して貰えばー…
て、あかん。
立ち上がった瞬間、追い打ちかけられとる。
気絶させられとる。
さらに、どこから出したのか分からないロープで、その場の全員を一塊にまとめ始めた。
あれは、水沢と睦月やな。
残り時間から考えてもー…こりゃ、今気絶させられたら、タイムオーバーやな。
風紀の奴らにやられてる「逃走者」達に、静かに合掌。
それを見ながら、
「かっけぇー…。先輩達、あの人数を一瞬で縛るだなんて…!憧れる!」
とか。
「甘いなぁ…一発で仕留めなきゃー。ついでに全裸にはいで、木から吊せば良いのにぃ~」
とか。
嬉々として話している、コイツらの頭にも合掌。
そして、もう1つは。
転入生と、生徒会側。
さっき皆川が離れたが、その後も「逃走者」達に囲まれて、中々そこから離脱でけへんみたいやな。
転入生の口がでっかくあいとる。なんか叫んでるんは分かるんやけどー…音量がでかすぎて五月蠅いから、そこはあえて音を出してへん。
それに、転入生が映るたびに攻撃されるたびに、大河内がヒステリーに騒ぐのもいい加減飽きてきてん。
ほら、今もハラハラとしながらスクリーンに釘付けや。
よっぽど、あの転入生が大事なんやなー…と、思いながらも。その気持ちは、全くもってわからんでいい。
一生。
そして、最後の1つ。
この中での一番の注目場面。
生徒会側の捕獲場所へと、皆川が居てる。
その前には、犀利兄弟。
若干皆川に押されてる感じはするが、あの双子はああ見えても好戦的や。
しかも、1対2。
残り時間は、30分切り始めた。
双子を完全に潰すかせえへんと、後ろにいる「逃走者」を解放でけへん。
それをしないと、皆川はルールを変えた意味ないしな。
さて、どないするんやろ。
その場面をでかくスクリーンに映して音声も聞こえるようにしようかと、機材を操作するように部下に言おうとしたんがー…
「…どないしたん?三浦」
スクリーンとは別に、全部の映像を映し出してる(カメラは至る処に設置済み。そこから、選んでスクリーンに映してる)画面を、じっと見つめる三浦に気付いた。
「あぁ…るーが見当たらないと思ってな…」
ぐっと眉間にしわを寄せながらも、忙しなく視線を移して画面を見とるようやけどー…見つからんのか?
それの操作をしていた部下に聞くが、藍染達と分かれてからの委員長の動向がわからんらしい。
「ただ、カメラの切れてる場所に居るんちゃう?藍染達に、じっとしてろとか言われたとか…」
俺も、三浦と同じように画面に視線を移すがー…見つからんなぁ。
三浦は、「この状況で、るーが大人しくしてるとは思えない…」とかなんやら言うとるが…幼なじみだからこそ分かる事なんやろか?
なん、あの委員長は何かしらしでかすやろうから、俺もこのままじっとしてるとは思わへんけどー…
とりあえず、三浦と部下に引き続き委員長捜索してもろて、皆川達の所をスクリーンにアップで映す作業をする。
音声も聞こえるようにしてな。
…大河内が五月蠅いから、転入生の所も小さく映しとくか。
カチリと、その切り替えを終えてスクリーンに映し出されるのを待つと、「あ!」と言う三浦の声が聞こえた。
それと同時に、皆川・犀利兄弟がスクリーンにアップで映し出される。
そして、
その場に、突如として現れた委員長もー……
「そこに居ったんか…!」
松江side end
哀留side
最初、俺は頑張った。
「……さてと、いい加減出て来いよ」
明らかに、こちらに向けて声をかけている皆川先輩の声に抗(あらが)った…!
知りませーん。
俺はただの草でーす。
自然でーす。
無害の緑でーす。
所謂、シカト。
それをしていたんだけど…
「おーい。お前が付いてきてた事なんて、とっくに気付いてたぞ」
「…………」
「もしかして、「俺、気付かれてない?!尾行の天才?!やっほーい!俺格好いい!!」とかって、思ってたか?期待させてごめんごめん(棒読み)」
「…………………………」
やめて…
人のHPガリガリと削らないで!!!
羞恥心って、HP削らないでぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
「え、何言ってんの?」
「独り言?こわー!!」
ほ、ほら!
双子がガチで怯えだした!
俺の存在なんぞ気にせず、シリアスに話を進めてください!!!
色んな意味で。決して、出て行くものか!と、断固たる決意を固めた俺に、神様は厳しかった。
「うわー、このままだと俺。独り言言ってる変なヤツじゃんか。
いい加減に出てこないと、お前の寝込み襲って、◯◯して◯◯◯◯と◯◯◯して。◯◯に◯◯◯て◯◯◯する「うはぁぁぁーーい!!俺居まーーす!!」
タイミングの神様?
あー、居ない居ない。
ドSの神様しかここには居ない…!!
しかも、言った事は本当に実行するからな!この人は!!(ガクブル)
皆川先輩。
生徒会の双子。
そして、俺。
睨み合い、出方を伺う俺達ー……
ついにやってきた、シリアス!
最大の見せ場!
だがしかし!!!
彼らを相手に、俺が腕力で勝てるとー…?
それは、否!!!
全く自信ない!
誰か助けて!!(マジで)
next
皆に見捨てられた俺は「例の物」を手早く準備して、とりあえず小猿くん達の捕獲場所へと急いだ。
本当は小猿くんを見つけて、皆川先輩にぶつけて足止め…が、一番の理想だけども。
残り時間が無くなってきたし、運良く小猿くんを皆川先輩へと差し向けても足止め成功しなければ意味ないし。
てか、小猿くんが俺の言うことをスムーズに聞いてくれるとも思えないし…
チッ ←
だから顔面偏差値だけは高い、蓮達を差し向けようとしたのにー…
(注:顔面偏差値、も!←
てなわけで、恐らく皆川先輩は俺達か小猿くんの方の捕獲場所へと向かうはずなので…
先回りして待ちます。
先輩が来なくても、最悪は「例の物」で逆転を狙うしね!
あの変態松江が言ってた裏技…
それに気づいたのは、何人居ただろうか。
………
それに気付いた俺って、すごくね?
かっこよくね?
ほら、最後のいいとこ取りはやっぱり「俺!」みたいな←
上手くいったら、俺を犠牲にしたあの三人に人生で一番のドヤ顔をして、土下座させてやろう…!!
ちょっと気分が良くなってきたぞ!!
重くなってきた「例の物」を、よっこいせーと地面に置いて、辺りを確認。
えっと?
小猿くん達の捕獲場所は、もう少しだっけっか?
一応見つかるとヤバイ身なので、草むらへと隠れながらキョロキョロ。
と、
「…………」
「……………………」
目の前を、皆川先輩が歩いて行きました。
ちょ、すっげータイミング良いんですけど…!!
しかも、こっち来てるって事は、小猿くん達の方へ行ってるって事だろ?
ラッキー!!
身を低くして、気付かれないように後を追う。
この辺り草むらだから、どうしても音出ちゃうんだよな…
近すぎずに、こっそりこっそりと…
あれ、なんだろう。
今回やっぱり俺格好いい!!
尾行成功、みたいな?
俺の時代が来たんじゃね?
顔面イケメンより、平凡が輝くときが来たんじゃね?!
そこで1人ぷくくくと、笑ってた俺は気付かなかったー……
皆川先輩が、俺に気付いていたことを…!!
ザッザッザッ
俺は忍者だ、探偵だ…気配を消して…………
って。今誰だ、
「あれ?存在感なんてあったっけ?」
って、言ったヤツは!!
後で体育館裏に来なさい!
脳内ツッコミをしていた俺の耳に、皆川先輩が足を止める音がした。
そして、
「あー、来ちゃった」
「ラスボスって感じ?」
楽しげな2人の声も聞こえてきた。
小猿くん達の捕獲場所。
そこの護りは、双子がつとめていた。
その後ろには、腕に白い布を巻かれている「逃走者」達。
先輩は、その「逃走者」達の解放にやってきたんだ。
つまりは、
「せっかく捕まえたこいつらの解放でしょ?」
「そんなことさせないしー」
双子の敵となる。
好戦的な双子に、皆川先輩は口元に笑みを浮かべていた。
楽しくてしょうがないー…
って笑み。
………………
やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
全然楽しくないから…!!
今の状況、楽しんでるの貴方だけだからっ!!!
本当に、自分だけが楽しめれば周りに迷惑がかかろうがどうでも良いって展開作るの!!
いい加減止めて欲しい…!!!
うーんうーん、と、頭を抱えて唸りだしてしまった俺をよそに、3人はなにやら攻防戦を始めようとしていた。
はっ!
マズいマズい!
ちゃんと見ていなければ!
当初の、小猿くんをー…って作戦は全然形にならなかったけれども。
ここで双子が先輩の足止めをしてくれれば、オールオッケイ。
俺はその隙をみて、「例の物」を使う。
残り時間は…30分。
願わくば、この30分間双子がんばれ!!
小猿くん、この際ややこしくなるから来るな!
タイミングの神様、俺に力を…!
蓮のばーか。せっちゃんのばーか。カナたんのばーか←
よし、落ち着く呪文を唱えたら、ちょっと良い感じになったぞ。
ふぅー……
深呼吸。
ぎゅっと、手元の物を握り、機会を伺う。
…………
そして、俺はこの時知った。
タイミングの神様なんぞ、この世にいないのだと……
哀留side end
松江side
皆川が 、嬉々として講堂から出て行ってから暫くたった。
ここに集まる生徒達は、皆スクリーンに釘付けやった。
でかいスクリーンを場面ごとに4つに割って、映像を出して映してるんやけど……
2つは、風紀側の映像。
どうやら、3人が二手に分かれて「逃走者」を狩ってるようやな。
さっき放送でルール変更した通りに、布を巻いて自分たちの捕獲場所へと連れて行く必要は無くなったから、ボコって布巻いてそこに転がして…
ってのを、徹底的にやっとるな。
「逃走者」側も、布を巻かれてしまえばそこで終わり。それを自分達で取るのは、ルール違反やと徹底的に教えた(皆川が)から、それをしようとはせん。
あぁ、でもそれを皆川が外せるから、皆川を探して外して貰えばー…
て、あかん。
立ち上がった瞬間、追い打ちかけられとる。
気絶させられとる。
さらに、どこから出したのか分からないロープで、その場の全員を一塊にまとめ始めた。
あれは、水沢と睦月やな。
残り時間から考えてもー…こりゃ、今気絶させられたら、タイムオーバーやな。
風紀の奴らにやられてる「逃走者」達に、静かに合掌。
それを見ながら、
「かっけぇー…。先輩達、あの人数を一瞬で縛るだなんて…!憧れる!」
とか。
「甘いなぁ…一発で仕留めなきゃー。ついでに全裸にはいで、木から吊せば良いのにぃ~」
とか。
嬉々として話している、コイツらの頭にも合掌。
そして、もう1つは。
転入生と、生徒会側。
さっき皆川が離れたが、その後も「逃走者」達に囲まれて、中々そこから離脱でけへんみたいやな。
転入生の口がでっかくあいとる。なんか叫んでるんは分かるんやけどー…音量がでかすぎて五月蠅いから、そこはあえて音を出してへん。
それに、転入生が映るたびに攻撃されるたびに、大河内がヒステリーに騒ぐのもいい加減飽きてきてん。
ほら、今もハラハラとしながらスクリーンに釘付けや。
よっぽど、あの転入生が大事なんやなー…と、思いながらも。その気持ちは、全くもってわからんでいい。
一生。
そして、最後の1つ。
この中での一番の注目場面。
生徒会側の捕獲場所へと、皆川が居てる。
その前には、犀利兄弟。
若干皆川に押されてる感じはするが、あの双子はああ見えても好戦的や。
しかも、1対2。
残り時間は、30分切り始めた。
双子を完全に潰すかせえへんと、後ろにいる「逃走者」を解放でけへん。
それをしないと、皆川はルールを変えた意味ないしな。
さて、どないするんやろ。
その場面をでかくスクリーンに映して音声も聞こえるようにしようかと、機材を操作するように部下に言おうとしたんがー…
「…どないしたん?三浦」
スクリーンとは別に、全部の映像を映し出してる(カメラは至る処に設置済み。そこから、選んでスクリーンに映してる)画面を、じっと見つめる三浦に気付いた。
「あぁ…るーが見当たらないと思ってな…」
ぐっと眉間にしわを寄せながらも、忙しなく視線を移して画面を見とるようやけどー…見つからんのか?
それの操作をしていた部下に聞くが、藍染達と分かれてからの委員長の動向がわからんらしい。
「ただ、カメラの切れてる場所に居るんちゃう?藍染達に、じっとしてろとか言われたとか…」
俺も、三浦と同じように画面に視線を移すがー…見つからんなぁ。
三浦は、「この状況で、るーが大人しくしてるとは思えない…」とかなんやら言うとるが…幼なじみだからこそ分かる事なんやろか?
なん、あの委員長は何かしらしでかすやろうから、俺もこのままじっとしてるとは思わへんけどー…
とりあえず、三浦と部下に引き続き委員長捜索してもろて、皆川達の所をスクリーンにアップで映す作業をする。
音声も聞こえるようにしてな。
…大河内が五月蠅いから、転入生の所も小さく映しとくか。
カチリと、その切り替えを終えてスクリーンに映し出されるのを待つと、「あ!」と言う三浦の声が聞こえた。
それと同時に、皆川・犀利兄弟がスクリーンにアップで映し出される。
そして、
その場に、突如として現れた委員長もー……
「そこに居ったんか…!」
松江side end
哀留side
最初、俺は頑張った。
「……さてと、いい加減出て来いよ」
明らかに、こちらに向けて声をかけている皆川先輩の声に抗(あらが)った…!
知りませーん。
俺はただの草でーす。
自然でーす。
無害の緑でーす。
所謂、シカト。
それをしていたんだけど…
「おーい。お前が付いてきてた事なんて、とっくに気付いてたぞ」
「…………」
「もしかして、「俺、気付かれてない?!尾行の天才?!やっほーい!俺格好いい!!」とかって、思ってたか?期待させてごめんごめん(棒読み)」
「…………………………」
やめて…
人のHPガリガリと削らないで!!!
羞恥心って、HP削らないでぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
「え、何言ってんの?」
「独り言?こわー!!」
ほ、ほら!
双子がガチで怯えだした!
俺の存在なんぞ気にせず、シリアスに話を進めてください!!!
色んな意味で。決して、出て行くものか!と、断固たる決意を固めた俺に、神様は厳しかった。
「うわー、このままだと俺。独り言言ってる変なヤツじゃんか。
いい加減に出てこないと、お前の寝込み襲って、◯◯して◯◯◯◯と◯◯◯して。◯◯に◯◯◯て◯◯◯する「うはぁぁぁーーい!!俺居まーーす!!」
タイミングの神様?
あー、居ない居ない。
ドSの神様しかここには居ない…!!
しかも、言った事は本当に実行するからな!この人は!!(ガクブル)
皆川先輩。
生徒会の双子。
そして、俺。
睨み合い、出方を伺う俺達ー……
ついにやってきた、シリアス!
最大の見せ場!
だがしかし!!!
彼らを相手に、俺が腕力で勝てるとー…?
それは、否!!!
全く自信ない!
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