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噂の出所
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しかし奏多の知らないところで噂は瞬く間に広がっていく。
出所は勿論メルディである。彼曰く聖女と共に召喚された彼の女性は才色兼備で超有能!その優秀さはローハン御墨付きの上その美しさと慈愛の精神でジークベルトに溺愛され、我々の過重労働を手助けしてくれる女神である!
「…………なんてことになっていますが、どうしましょうかね?」
「殺す」
「メルディをですか?」
「いいやお前をだ、ローハン」
わざと噂を広めただろう、とジークベルトはローハンを睨みつける。だがそれに怯むようなローハンでもない。
「でも事実でしょう?彼女が有能なのも、我々の労働環境を劇的に改善してくれているのも」
「何が目的だ」
「目的も何も……私はカナタさんの希望を叶えてあげようとしているだけですよ」
「師団に噂をばら撒くことがか?」
「そうですよ、おかげで皆会う前からカナタさんに好意的でしょう」
この状況なら少なくとも我々の仲間内で彼女を蔑ろにする者は現れない、とローハンは続ける。
「実際に彼女の作成した資料にメルディは感激しています。騎士団の方でも滞っている書類は山程あるでしょうし、早速あちらからも仕事を手伝って欲しいとの要請がきていますよ」
「だがこれでは悪目立ちするだろう」
「噂と言ってもお貴族様たちの耳に入るようなヘマはしませんよ。そこのところは彼らもわきまえているでしょうし、こういうのは隠すよりむしろ開示した方が良い印象を残しやすいものです」
「……………(納得いってない顔)」
「……………(納得してなさそうだなぁという顔)」
まあ実際のところ、彼女の話題が他の男の口にのぼること自体が不快なんだろうなとローハンは察していた。
嫉妬や独占欲などとは、最も遠いところにいるような男だったのに
「まあ、貴方も随分人間らしくなったようで何よりです」
ただそろそろ仕事もして下さいねと付け加えて、ローハンは隙あらば奏多の元へ戻ろうとするジークベルトの後ろ姿を見送るのであった。
出所は勿論メルディである。彼曰く聖女と共に召喚された彼の女性は才色兼備で超有能!その優秀さはローハン御墨付きの上その美しさと慈愛の精神でジークベルトに溺愛され、我々の過重労働を手助けしてくれる女神である!
「…………なんてことになっていますが、どうしましょうかね?」
「殺す」
「メルディをですか?」
「いいやお前をだ、ローハン」
わざと噂を広めただろう、とジークベルトはローハンを睨みつける。だがそれに怯むようなローハンでもない。
「でも事実でしょう?彼女が有能なのも、我々の労働環境を劇的に改善してくれているのも」
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「師団に噂をばら撒くことがか?」
「そうですよ、おかげで皆会う前からカナタさんに好意的でしょう」
この状況なら少なくとも我々の仲間内で彼女を蔑ろにする者は現れない、とローハンは続ける。
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「だがこれでは悪目立ちするだろう」
「噂と言ってもお貴族様たちの耳に入るようなヘマはしませんよ。そこのところは彼らもわきまえているでしょうし、こういうのは隠すよりむしろ開示した方が良い印象を残しやすいものです」
「……………(納得いってない顔)」
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まあ実際のところ、彼女の話題が他の男の口にのぼること自体が不快なんだろうなとローハンは察していた。
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ただそろそろ仕事もして下さいねと付け加えて、ローハンは隙あらば奏多の元へ戻ろうとするジークベルトの後ろ姿を見送るのであった。
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