オマケなのに溺愛されてます

浅葱

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誤解だし合意じゃないし

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「今までの子たちは、皆冷遇されていたと伝え聞いていたものだから…」

まさかこんなにも熱烈な恋人が既に存在しているとは想定していなかった、とクロードは奏多とジークベルトをまじまじと見つめてそう言った。

「そうとは知らず、乱暴な真似をして攫ってしまい申し訳なかったな。いつもならもう殺されてしまってもおかしくない頃合いだった為に焦ってしまった」

だが見たところ頑強そうな恋人の様だし、当面の所心配はなさそうだなとクロードはひとり納得したような顔をする。うん、なんか色々と誤解を生んでしまっている気がする!!


「違います!この人恋人じゃないです!」

否定は早い方がいい。というか、今引っ叩いたところ目の前で見てたよね?それでどうして恋人同士になんて見えるのだろう??

「しかし、口づけをしていたではないか」
「合意に見えましたか!?」
「恋人同士であっても、いちいち合意を取る者は少ないと思うが」
「はあ?私の国では合意無くやったらセクハラ扱いですよ!!それから恋人同士じゃないんですってば!!」
「そうなのか?だが好意があるのは確かなのだろう」

ほら、そんなに強く否定するから泣きそうな顔をしているじゃないか、とクロードが指差すその方向をつられたように向くと、そこには見るからに項垂れた様子のジークベルトが捨てられた子犬よろしく立っていた。
うわ、なにその顔……めちゃくちゃ被害者ムーブかましてくるじゃん…

(わ、私が悪いみたい……!!)

なんで!?と思う。そりゃ確かに顔は近づけたけど、だからって勝手にキスしていいわけないじゃないか。恋人でもないし、そんな雰囲気だったわけでもないのに。そもそもめちゃくちゃ人が見ている前で、何もこんなタイミングですることないじゃないか!!


そうは思うものの、なんだか形勢がよろしくない。
奏多にビンタされ、さっきまでの禍々しい殺気はすっかり鳴りを潜めていた。今ではその辺の住人たちに肩を叩かれ慰められている始末である。ジークベルトはあからさまに気落ちした様子でジトっと奏多を見つめている。まるで、傷ついたと言わんばかりに。

なにこれ、私が悪いの……!?
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