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料理人で冒険者もやってるお話 ~準備編~
良い包丁を手に入れるためドラゴンのある部分を取りに行きました。
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「うーん。」
険しい顔をして店の商品である包丁を睨んでいる青年、クロキはどの包丁を買うか真剣に悩んでいた。
ドラゴンを倒した感覚でこれからモンスターと戦っていくだろう。ならば武器は包丁で問題無いはずだ。っていうかその方がありがたい。ドラゴン倒せたし。一番馴染むし。という事で俺は今、包丁屋に来ている。
俺が望む包丁の条件は三つ。切れやすいこと、折れ(曲がり)にくいこと、軽いことだ。この三つが揃っている包丁なんてあるわけがないと思いつつも店の店主にこのような包丁は無いかと聞いて見た。
「あるよ。」
え?ある?そんな伝説の包丁が?
俺はしばしの間、唖然していたが、すぐに手に入れなければと思い、
「それはどこにある!金ならある!俺に売ってくれ!」
と大きな声で頼む。ダモス王は先ほど出来る限りのことをしてくれると言った。ならお金ぐらい出してくれるだろう。
「落ち着け。あるとは言ったがこの店にあるとは言っていない。」
しかし、店主はこの店には無いと言った。俺は、
「どういう意味だ?」
と尋ねた。
「実はな、俺の知り合いに魔剣を打てる鍛冶屋がいてな、そいつが包丁を打つとなんと魔法でエンチャントされた包丁が出来るんだよ。だから素材で強度、エンチャントで軽く、そして包丁の薄さで切れ味と。理論上では作れるのだがな・・・。素材が無くてな。」
なるほど、打てるけど作れないか。その素材ってのはなんだろう?俺は気になって聞いてみる。
「その素材ってどんなのなんですか?オリハルコンとかアマダンタイトとかです?」
伝説の包丁の素材と聞いて思い浮かんだのはこれらの伝説の金属だ。しかし、店主は首を振り、
「いいや、魔剣を打てる鍛冶屋でそれなりに有名だからそういう貴金属はあるんだ。足りないのはエンチャントを付与するための材料だ。伝説クラスの金属にエンチャントするとなると魔粉も伝説クラスのが必要になってくる。ああ、言い忘れていたが魔粉というものを金属に練りこんでエンチャントを付与したり魔剣にしたりするんだ。
そしてその魔粉だがな、必要な材料があのドラゴンの脊椎なんだよ。なあ、無理だろ?だから諦めな。」
ん?なんか聞いたことのある言葉が・・・。ドラゴンって俺が倒したやつじゃん。じゃあ当然ドラゴンの脊椎も・・・。
そこまで考えたところで俺はある失態に気づく。昨日の夜、ドラゴンの解体作業で分けたのは鱗、肉、血。骨などは・・・。
「ゴミ箱だぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺は包丁屋を飛び出してレストランに全力疾走した。
△△△
バンッ!
思いっきりレストランのドアを開けた俺は、レストラン内でドラゴンステーキを食べている王様と騎士達の視線を浴びながら厨房に向かう。
「クロキ?そんなに慌ててどうした?」
心配したおじいちゃんが話しかけてくる。俺はぜえぜえと荒い呼吸をしながら、
「はあ、はあ、ほ、骨・・・。ドラゴンの骨は・・・どこ?」
と言った。おじいちゃんは首を傾げ、
「ドラゴンの骨ぇ?それならこの巨大な箱の中に・・・ってそうだクロキ!お前ドラゴンの骨と目捨てただろっ!お前、もしそのまま捨てられたら・・・。」
と言った。悪いが説教を聞いている時間は無い。俺はドラゴンのほねが入っている箱の蓋を開け、ドラゴンの脊椎を探す。そして脊椎を見つけた俺は脊椎を引っ張り出す。しかし大きくて重すぎて一人では持てない。
俺はどうやって持って行こうが考えたが、包丁一本作るのに魔粉を脊椎丸ごと使う筈がないと閃き、持てるぐらいの大きさに包丁で切り、また全力疾走で包丁屋に向かった。
「一体何だったんだ?」
レストランではおじいちゃん達、料理人が首を傾げていた。
険しい顔をして店の商品である包丁を睨んでいる青年、クロキはどの包丁を買うか真剣に悩んでいた。
ドラゴンを倒した感覚でこれからモンスターと戦っていくだろう。ならば武器は包丁で問題無いはずだ。っていうかその方がありがたい。ドラゴン倒せたし。一番馴染むし。という事で俺は今、包丁屋に来ている。
俺が望む包丁の条件は三つ。切れやすいこと、折れ(曲がり)にくいこと、軽いことだ。この三つが揃っている包丁なんてあるわけがないと思いつつも店の店主にこのような包丁は無いかと聞いて見た。
「あるよ。」
え?ある?そんな伝説の包丁が?
俺はしばしの間、唖然していたが、すぐに手に入れなければと思い、
「それはどこにある!金ならある!俺に売ってくれ!」
と大きな声で頼む。ダモス王は先ほど出来る限りのことをしてくれると言った。ならお金ぐらい出してくれるだろう。
「落ち着け。あるとは言ったがこの店にあるとは言っていない。」
しかし、店主はこの店には無いと言った。俺は、
「どういう意味だ?」
と尋ねた。
「実はな、俺の知り合いに魔剣を打てる鍛冶屋がいてな、そいつが包丁を打つとなんと魔法でエンチャントされた包丁が出来るんだよ。だから素材で強度、エンチャントで軽く、そして包丁の薄さで切れ味と。理論上では作れるのだがな・・・。素材が無くてな。」
なるほど、打てるけど作れないか。その素材ってのはなんだろう?俺は気になって聞いてみる。
「その素材ってどんなのなんですか?オリハルコンとかアマダンタイトとかです?」
伝説の包丁の素材と聞いて思い浮かんだのはこれらの伝説の金属だ。しかし、店主は首を振り、
「いいや、魔剣を打てる鍛冶屋でそれなりに有名だからそういう貴金属はあるんだ。足りないのはエンチャントを付与するための材料だ。伝説クラスの金属にエンチャントするとなると魔粉も伝説クラスのが必要になってくる。ああ、言い忘れていたが魔粉というものを金属に練りこんでエンチャントを付与したり魔剣にしたりするんだ。
そしてその魔粉だがな、必要な材料があのドラゴンの脊椎なんだよ。なあ、無理だろ?だから諦めな。」
ん?なんか聞いたことのある言葉が・・・。ドラゴンって俺が倒したやつじゃん。じゃあ当然ドラゴンの脊椎も・・・。
そこまで考えたところで俺はある失態に気づく。昨日の夜、ドラゴンの解体作業で分けたのは鱗、肉、血。骨などは・・・。
「ゴミ箱だぁぁぁぁぁぁぁ!!」
俺は包丁屋を飛び出してレストランに全力疾走した。
△△△
バンッ!
思いっきりレストランのドアを開けた俺は、レストラン内でドラゴンステーキを食べている王様と騎士達の視線を浴びながら厨房に向かう。
「クロキ?そんなに慌ててどうした?」
心配したおじいちゃんが話しかけてくる。俺はぜえぜえと荒い呼吸をしながら、
「はあ、はあ、ほ、骨・・・。ドラゴンの骨は・・・どこ?」
と言った。おじいちゃんは首を傾げ、
「ドラゴンの骨ぇ?それならこの巨大な箱の中に・・・ってそうだクロキ!お前ドラゴンの骨と目捨てただろっ!お前、もしそのまま捨てられたら・・・。」
と言った。悪いが説教を聞いている時間は無い。俺はドラゴンのほねが入っている箱の蓋を開け、ドラゴンの脊椎を探す。そして脊椎を見つけた俺は脊椎を引っ張り出す。しかし大きくて重すぎて一人では持てない。
俺はどうやって持って行こうが考えたが、包丁一本作るのに魔粉を脊椎丸ごと使う筈がないと閃き、持てるぐらいの大きさに包丁で切り、また全力疾走で包丁屋に向かった。
「一体何だったんだ?」
レストランではおじいちゃん達、料理人が首を傾げていた。
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