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二十九話 俺のステータスは案外誤魔化せそうだった
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レイアの反応がよかったので、納得してくれたのかなと安心したのも束の間、一番つかれたくないところを質問される。
「高いのは高いんですけど、このステータスであのスピードって出るものなんですか?」
このステータスであのスピードが出るかと聞かれても、俺はこのステータスになったことがないからわからない。まあ、出るということにしておけば誤魔化せるだろう。
「ああ、身体強化を使えばな」
念のために身体強化という逃げ道も作っておく。これで完璧だ、と思っているとレイアがエリスのステータスを見せてもらっていた。
その様子を見て、これはやばいんじゃないか?と思い始める。もしエリスが俺の隠蔽後のステータスと同じぐらいのAGIがあるとして、俺のあのスピードが出るのか試されたら終わりだ。俺はエリスのステータスが低いことを祈る。
「リョウタさん...」
レイアはいつの間にか、エリスのギルドカードから俺へと視線を移していた。
俺は出来るだけいつも通り返事を返す。
「なんだ?」
「エリスさんのステータスを見せてもらっていただいたのですけど…」
これは...どっちだ?アウトか?セーフか?
「リョウタさんのステータスは、エリスさんのステータスをすべて上回ってました!」
「まじか!?」
正直、俺はエリスにステータス負けてると思っていた。フラグも立てたし、前の見た時のステータスも高かったし。それでも俺が勝っていた。俺、運いいかも?
なぜステータスを上回っていて欲しかったかと言うと、ステータスを上回るということは、俺と同じぐらいのステータスで実験することが出来ないからだ。
これは誤魔化せるだろ。面倒事を避けれてよかった。
俺は嬉しすぎて机のご飯にかぶりついたのだった───。
「高いのは高いんですけど、このステータスであのスピードって出るものなんですか?」
このステータスであのスピードが出るかと聞かれても、俺はこのステータスになったことがないからわからない。まあ、出るということにしておけば誤魔化せるだろう。
「ああ、身体強化を使えばな」
念のために身体強化という逃げ道も作っておく。これで完璧だ、と思っているとレイアがエリスのステータスを見せてもらっていた。
その様子を見て、これはやばいんじゃないか?と思い始める。もしエリスが俺の隠蔽後のステータスと同じぐらいのAGIがあるとして、俺のあのスピードが出るのか試されたら終わりだ。俺はエリスのステータスが低いことを祈る。
「リョウタさん...」
レイアはいつの間にか、エリスのギルドカードから俺へと視線を移していた。
俺は出来るだけいつも通り返事を返す。
「なんだ?」
「エリスさんのステータスを見せてもらっていただいたのですけど…」
これは...どっちだ?アウトか?セーフか?
「リョウタさんのステータスは、エリスさんのステータスをすべて上回ってました!」
「まじか!?」
正直、俺はエリスにステータス負けてると思っていた。フラグも立てたし、前の見た時のステータスも高かったし。それでも俺が勝っていた。俺、運いいかも?
なぜステータスを上回っていて欲しかったかと言うと、ステータスを上回るということは、俺と同じぐらいのステータスで実験することが出来ないからだ。
これは誤魔化せるだろ。面倒事を避けれてよかった。
俺は嬉しすぎて机のご飯にかぶりついたのだった───。
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