上 下
22 / 39

やっぱりおかしいな♪

しおりを挟む
王城を出るともう外は日が暮れて暗くなっていた。
宿に戻りご飯を食べてると
「ユウキさんなんの話だったんですか?」
「えっと。ランクを与えるって話」
【いろいろ飛ばし過ぎですよ】
いいだろ。面倒いからさ。
「ランク持ってなかったんですか!?」
「えっ!みんな持ってるの!?」
「「「「うん。」」」」
「嘘だろ!?みんなのランクは?」
「Fですよ。」
「Fです!」
「Dッスよ!」
「Eです。」
「意外とみんな低いんだね。」
「そんな事言わなくても。」
「ごめんごめん。」
「ユーキさんは何ランク貰えるんですか?」
「わからん。明日になれば分かるよ。」
「そうなんすか?」
「うん。」
「というかユウキさん。レイスとアイスは誰の部屋に行くんですか?」
「師匠。」
「師匠がいい……。」
「えぇー!流石にそれは」
「「ダメですか?」」
「まぁ別にいいけど。」
みんなご飯を食べ終わりそれぞれ部屋に戻った。
「師匠どこで寝る?」
「師匠…?」
「そうだな。ベット使っていいよ!」
「えー!一緒に寝ようよ師匠。」
「師匠…。寝よう…?」
そう言って俺の両腕にしがみついてきた。
断れなさそうだな。
「分かったよ。一緒に寝ようよ。」
「ヤッターー!」
「うれ…しい\\」
俺が真ん中で川の字になって寝た。
苦しい……。狭いよ、やっぱり!

ユキ。詳しくランク教えてくんない?
【承知しました。】
ランク

   X     (Xランク)    過去に1人だけ居る

  SSS(SSSランク)   歴代に15人程しかいない

  SS(SSランク)  ドラゴン討伐可能

  S(Sランク)    ソロでも生き延びれる
                                  召喚獣を同行させる。

  A (Aランク)  王都で騎士になれる

  B(Bランク)1人でサイクロプス討伐可能

  C(Cランク)冒険者の上級者

  D(Dランク)冒険者の中級者

  E(Eランク)1人でブラックウルフ討伐可能

  F(Fランク)スライム殲滅可能

  G(Gランク)冒険者で半分程いる

Xランクの人は誰なの?
【過去に魔王が攻めてきた時に討伐した勇者ですね!】
勇者か。いや待て!過去に討伐されてるのにまた俺が討伐するの?
【魔族が復活させてしまいまして。】
何だそれ?まぁいいけどさ。召喚獣って何?
【Sランクに行くとソロでやる人が居るので限定魔法として魔獣召喚が出来るのです。マスターはXランクだと思います。】
だよな。まぁいいや。おやすみ
【おやすみなさいマスター。】


「起きて下さい師匠!」
「師匠…。起きて…。」
「んっ。おはよう。レイス、アイス」
「おはよう師匠!」
「おはよう……。」
俺の上に二人とも馬乗りになっていた。
「降りてくれ。二人は重いよ。」
「うん!」
「うん……。」
素直に降りてくれた。
着替えを済ませて部屋を出るとみんなが揃っていた。
「おはよう。」
「おはようございます!」
「おはようございます…。」
「「「「3人ともおはよう」」」」
ご飯がすでにあった。
「ご飯食べましょう。」
「そうだな。」
「「「「「「いただきます。」」」」」」
ぱくぱく、もぐもぐ
「ご飯食ったら王城に向かうからな。」
「うっす!」
「「「「「はい!」」」」」
ご飯を食べ終わりみんな準備が終わった。
「行くぞ!」


王城まで来たら門のところにシルフさんが居た。
「シルフさんおはようございます。」
「ユウキさんおはようございます。すみませんが仲間の皆さんは今回は入れません。」
「そうなんですか?お前ら王都を探索してるか?」
「良いですね。そうします。」
「サン守ってやってくれよ?」
「うっす!任せてくださいっす。」
そう言ってみんな行ってしまった。
「それではこちらへどうぞ。」
と案内されたのは客間ではなく凄い豪華な部屋だった。
「あのまた膝ついた方がいいですか?」
「いえ大丈夫です。」
そうなのか?扉が開いた
「おはようございます国王。」
「ユウキか。おはよう。こっちに来てくれたまえ」
「はい。」
国王はこれぞ王様という様なイスに腰掛けている。
「ユウキはランクを持ってなかったな?」
「はい。ランクは無いです。」
「そこでだ。ユウキにFXランクにしようと思う。」
「ふぇぇーー?」
変な声が出ちゃった。
「んん。FXランクって何ですか?Xランクまでだと思いますけど?」
「そうなのだが。ユウキにはXランクでは足りないと思ってな。」
「まぁ貰えるなら貰いますが。」
「なら良かった。そしてユウキ。お前に二つ名がつくらしいぞ。」
「二つ名ですが?」
「そうだ。お前に着くと思う二つ名は、覇者か鬼神だな。」
「全部嫌なんですけど。」
「そんな事言うな。ユウキはそれほどの名が似合うと思えば良い。」
「そうですか。あの、いつ貰えるのでしょうか?」
「急遽だが今日の夜にやるからまたここに来てくれ。」
「あっはい。分かりました。」
そう言って部屋を出た。
「それではユウキさんまた夜に。」
「はい。分かりましたシルフさん。」
そして王城を出た。
何処にいるかな?
「千里眼」
居た。けど襲われてる!?サンが倒れてる!
全力で走った。
「何だあいつ。」
「速すぎるだろ。」
そんな声が周りからかすかに聞こえる。
あと数メートルだ。


居た。
「お前ら何してんだ!」
「ビクッ!なんだお前は!」
人数は10人程度か?
「カレン、サンはどうした?」
「すみません。私たちをかばって気絶してしまいました。」
「死んでないんだな?」
「おい。チンピラ共俺の仲間に随分と手荒な真似をしてくれたな。死んでも文句なしだぜ。」
「なんだこいつは?お前らやっちまえ。」
「「「「「「おらーーー」」」」」」
全力で殴って蹴ってボコボコにした。
ギリギリで生きている。殺すと流石にここじゃ捕まっちゃうから。
【マスター。ということはここじゃなかったら殺す気だったんですね?】
勿論だ。俺の仲間に手を出したんだから。
「ユウキさん!サンを助けて下さい。」
「大丈夫だ。フルレザレクション。」
ポヮヮヮヮヮヮ。
「んっ!ユーキさん!」
サンが元気いっぱいに抱き着いてきた。
「元気になったな?」
「うっす!お陰様で。」
「こいつらどうするか?」
「流石に殺すのは可哀想ですから縄で縛るだけにしてあげてください。」
「そうか?サンがそれでいいならいいけどさ。」
「それよりユーキさんその威圧感どうにかならないっすか?耐えるの大変っす。」
「あっ!ごめんごめん。」
威圧を消してみんなを連れてお腹がすいたので飲食店を探した。
「そうだ。いい店あったか?」
「ユーキさん。美味しい肉出す店あったっすよ。」
「そうなの?何処だ?」
「あそこの店ッスよ。」
「おー。以下にも美味しい肉出しそうな店だな。」
見た目はRPGにありそうな外見だ。
店に入ってみると中々に混んでいた。
というか男の冒険者グループがほとんどだな。凄い見られた。
「あの7名なのですが?」
「あそこの席へどうぞ。」
席に案内されサンのオススメメニューを頼んだ。
大体予想だと誰かが絡んでくるよな。予想通りになってしまいましたね。
「おぉ。可愛い子が沢山いるな。分けてくんないかいいよな。こんなに居るんだから。」
と言いながら俺の足を踏んできた。結構痛いな。5人の厳つい冒険者だった。
「なんだよあんたらは?とりあえず足どけてくんない。」
「ふんっ。」
鼻で笑いながらもどけないので。立ち上がって
「どけろって言ってんだろ。」
軽く威圧を放った。
「ひっ!な、なんだよお前!?」
怯えてどっかいっちゃったので威圧を消して席についた。
「ユウキさん凄いですね?」
「そうかな?」
そんな話をしてると料理が来た。
「美味そうだな。ミディアムレアだ。」
すげーー!俺この焼き加減大好きなんだよな。
「いただきます。」
ぱくぱく、もぐもぐ、ガツガツ
「ウッマーー!」
「ユーキさん凄い食いますね。」
「美味いからね。美味しい物は沢山食いたいしね。」
「やっぱり美味いっすよね。」
みんな食べ終えて店を出た。
「この後どうしますか?」
「そのことについて話があるんだけどいいか?」
「もちろんですよ。ユウキ様」
王城出会ったことをありのまま話した。

「えぇぇーーー!(一同)」
「何ですかそれ!?」
「なんすか?ヤバいッスよ。」
「凄すぎます!」
「もう言葉が見つかりません。」
「流石師匠だね!」
「やっぱり…。最強…。」
いろんなことを言われた。
そして夜になりみんなで王城に行った。またシルフさんに案内された。今回はみんな居てもいいようだ。
「それでは、この間と同じように膝をついてお願いします。」
みんな頷いた。
扉が開き中を覗くと人が沢山いた。
中央まで行き敬礼した。
「ここにいるユウキ様が王都をモンスターから救って頂いた冒険者です。」
「はい。私がユウキです。」
「この冒険者にランクFXと二つ名覇者を授ける。異論がある者はいるか?」
手が上がった。
「その者の実力を見せて欲しいので私と1戦交えようではないか。」
とそんな意見が出て俺の意見は関係なくやることになった。
「では行くぞ。」
模擬刀での試合なので出来るだけ力を抑え
相手の剣を弾いて首に当てない様にして模擬刀を振った。
「参った。」
そして模擬試合は終わり国王からランクと二つ名を貰った。
そしてついに召喚の時が来た。
「それでは今から召喚獣を呼び出す。」
良くある魔法陣の外から呪文を唱える。
「獣よ我の呼び声に応えここに出てこい。召喚獣!」
「グォォォォ!お前か。我を呼び出したのは。」
「こいつは魔神族の王ではないか。」
見た目は人と変わらない様な感じだが狐の仮面を被り腰に刀を下げている。
「お前からは高貴な力を感じるな。」
「お前に名前とかないの?」
「軽すぎじゃね?(全員)」
「我に名はない。」
「そうか!じゃあとりあえず俺のパートナーになれよ。」
「ならお前の力を計る為に俺の手を握って魔力を流してみろ。」
手を握って、ふんっ!
ドリュュュュュュ!
「ユウキよ!やり過ぎて気絶しておるぞ。

「oh......。ごめん。大丈夫か?」

「貴方を主として認めましょう。私に名前を与えてください。」
「そうだな。羅刹とかどうだ?」
「羅刹?」
「そう。」
「気に入りました。ありがたく頂戴致します。」
「それではこれで締めさせてもらいます。」
そして俺たちは宿に戻った。
「今日は俺ご飯いいや。」
と言って部屋に篭った。
「主。俺がこの世界に存在することを許して頂けますか?」
「流石にその姿じゃあキツいかな?」
「なら小さくなります。」
ポンッ!
「コレでいいでしょうか?」
子供みたいで可愛いな。
「羅刹は武器使えるんだよな?」
「はい!俺は刀です。」
「了解。」
「万物創生」
作成する物質

フレイアストーン
炎の魔力が流れている。

「鍛冶スキル」
カンカンカンカンカンカンカンカンカンカン
「出来たな。鑑定」

武器種類            刀
名前        紅月刀 (べにげつとう)
レア度          神器級

攻撃力    25000
魔力        18000

スキル
炎撃         斬撃した後に炎の追い討ちする
閃光一閃         鞘から抜いた瞬間に一閃する
無敵          何があっても壊れない


最高の出来だな。
「羅刹どうぞ。」
「主、良いのか?」
「紅月刀だよ。」
「紅月刀!かっこいい。ありがとうございます。」
しおりを挟む

処理中です...