プレイヤーキラー~PKギルドの世界征服~

栗金団(くりきんとん)

文字の大きさ
38 / 41
第3章 大貴族の乗っ取り作戦

【第37話】 NPCの定義

しおりを挟む
 「カーラ!カーラ!!しっかりしろ!」
 「ひぃっ!?
 あ…エンブリオ…?」
 「良かった…怪我は?歩けるか?」
 「う、うん…うわぁ!?」
 エンブリオに激しく肩を揺らされ、呆けていたカーラの焦点が戻った。
 擦り傷や打撲傷はあるものの、魔法で攻撃を受けているわけでもなく無傷に近い。
 エンブリオは、子供の無事を確かめた親のようにカーラを抱擁した。
 抱きしめられたカーラは離れようとして、まだ焦げた匂いのする大穴を見て固まる。
 奥には交戦していた男たちの死体があり、息を切らしながらヤブガラシが声をかけた。
 「あー、悪いがまだここも安全じゃねぇぞ?
 敵が上の階に移動しただけで、何も状況は良くなってねぇ」
 「…あぁ、すまない。
 こうなったら、ハルマン様のところに行くのは無理だ。
 俺達だけで行動しよう」
 「まさかとは思うが、戦うのか…?あれと…?」
 「無理に決まっているだろう。逃げるぞ」
 ドラゴンイーターと白煙に限らず、護衛の冒険者の実力に大きな違いはない。
 だから、一撃でもスキンヘッドの男と同じ攻撃を受ければ命はない。
 仲間の死に際を目の当たりにして、ドラゴンイーターの彼らは戦闘中にも関わらず頭が留守になってしまったようだった。
 その隙に彼らを倒したエンブリオとヤブガラシは、そうはなりたくないと廊下を引き返す。
 だが、カーラはその階段の先に敵の気配を感じた。
 「ま、待って…!誰か上がってくる…!」
 「何だとっ!?」
 「まさか…っ、こっちだ…!」
 エンブリオが近くの部屋を開けた。敵は一人ではない。
 そうなれば、階段を上がってきた相手も自分たちを瞬殺する力を持っているのは想像に難くない。
 エンブリオは唇に歯を立てた。
 敵が複数いる可能性を考えず、あれだけの魔法使いなら一人だろうと安易に考えてしまった。
 音を立てずに扉を閉めて、さらに奥の部屋に行く。
 「二人とも、こうなったら応戦するしかない。
 覚悟を決めるぞ」
 「どうやら、護衛を逃がす気はないようだな。
 やるしかねぇ」
 「わかってる、やろう」
 書斎らしき部屋に入ると、前衛としてヤブガラシとエンブリオが前に、後衛としてカーラが後ろに立つ。
 嵐の前の静けさのような、肌がひりつくような緊張感が流れた。
 敵はまだ階段を上がっているところだろうが、ここに来るのは時間の問題だ。
 エンブリオは、何故かカーラが見逃されたのは気まぐれで、次に来る敵は容赦しないという予感があった。
 見れば、カーラの肩が震えていた。
 「さっきの魔法使い、冒険者組合にいた奴か?」
 「え…?う、うん」
 「…そうか、お前はわかっていたんだな」
 敵が迫っているにも関わらず、エンブリオは他愛ない雑談を始めた。
 カーラは戸惑いながら、扉から目を離さずに答える。
 真面目過ぎてともすれば四角四面な彼が、このような不行跡を働くのは長く共に過ごしていて初めてのことだった。
 ヤブガラシはリーダーの真意を汲み取って、出来るだけ普段通りの明るい声を出す。
 「正直、俺はさっぱりだったぞ。
 さすが狼娘は違うな」
 「その呼び名やめてよ…あれはマスコミのデマだって言ったでしょ」
 「でも、森で暮らしてたのは本当なんだろ?」
 「うん…親代わりの人がいて、その人と暮らしてたんだ」
 カーラも二人の意図に気づき始めていた。
 もしかしたら、いや恐らく確実に、もうこんな話はできなくなるだろう。
 だから、カーラは今までひた隠しにしてきた過去を口にした。
 何より、エンブリオとヤブガラシは人とは違う境遇を馬鹿にする人間ではないのはわかっていた。
 「何だよ、親が狼ってのはデマか。
 ただ森で暮らしてただけなんだな。何で森を出たんだ?」
 「それは、私が病気になって…治療ができなかったから…」
 「治療が?」
 「金がなかったとか?」
 「…まぁ、二人ならいいか。
 つまり、その人は狼じゃないけど、でも人間でもなかったんだ」
 「人じゃないって…獣人か?」
 「近いけど、少し違うかな。
 狼みたいな尾と耳はついていたけど…。
 私が組合で異変に気づけたのは、あの魔法使いがその人とどこか同じ雰囲気を漂わせていたからなんだ」
 「…よくわからんな。どんな種族なんだ?」
 「わからない。
 ただその人は、自分のことをプレイヤーって言ってた」

 ドスドスと象のような足音を立てて走っていくサカナを見送って、キングは一番近くにあった扉を蹴り開けた。
 入ってすぐに、まるで高級ホテルのような家具付きの寝室が広がった。
 ふかふかのベッドと高級そうな机に手を当てながら、クローゼットの中を開けて誰もいないことを確認する。
 次の部屋はまるで会社の応接室のようだった。
 隠れる場所もほとんどない。
 奥に続く扉を見つけると、軽く見渡してからドアを蹴り飛ばした。
 扉が開いた瞬間、部屋全体が明るく光り出した。
 「…ん?」
 「『水槍』!」
 先手を取ったカーラの魔法が、キングの顔にめがけて放出される。
 無から産まれた水は、先が三つに分かれた三叉槍の形を保って敵を貫こうとする。
 キングはそれを軽く顔を動かして避けると、両手にダガーナイフを出現させた。
 応接室の隣は同じ広さの書斎で、入って左手の壁と右手奥の窓を除いて本棚に囲まれていた。
 キングはその数瞬で間取りと、正面に立ったエンブリオ、左方向に立つヤブガラシ、さらに奥で机の上に乗って手を構えるカーラを隻眼で捉える。
 「やけに扉が軽いと思ったら、そういうことか」
 「…うそっ、吸血鬼!?」
 「うおおおお!!『聖剣一突』!」
 「おい、エンブリオ!?」
 エンブリオは声を上げて足を踏み出すと、上段からキングの喉元にめがけて突く。
 既に一度魔法を避けているキングに、聖属性の魔法を巡らせた剣で攻撃をしかけた。
 本来は攻撃を仕掛けるはずだったヤブガラシだが、エンブリオの狙いを察して踏みとどまった。
 魔族の中でも上位の吸血鬼は再生能力がある。
 魔法が苦手なヤブガラシでは、足止めも出来ないと踏んだのだ。
 代わりにヤブガラシとカーラは、魔法攻撃を畳みかける。
 「『火球』!」
 「『水槍』!」
 「いいねぇ、久々にやる気のあるやつに会ったぜ」
 「……な、」
 キングはナイフで剣を受け止めると、火球と水槍を片手で捌く。
 高速で上下に切り裂かれて霧散する魔法を見て絶句するカーラとヤブガラシだったが、この中で最も絶望をしていたのはエンブリオだった。
 彼はこの一撃で、相手と自分との間にある差を思い知った。
 一方でキングは、カーラがメイドの恰好をしていることに気づく。
 護衛に混じって戦っていることにまず疑問を持つが、それよりも上で暴れ狂っているロリコンを思うと倒していいか迷う。
 「……」

 (何でこんなところにメイドが…そういやこいつ今、俺のことを吸血鬼って言ったか?
 冒険者冒険者組合じゃ何も言われなかったってのに、何でわかったんだ?)

 その間に、エンブリオはこの数撃でどう足掻いても勝てない壁を思い知り、底の知れない谷間に落ちていく感覚がした。
 最初に殺されるのはもちろん自分だ。
 そして次に矛先が向くのは、前衛とリーダーを失ったヤブガラシとカーラ。
 エンブリオの頭の中に、仲間と歩んできた時間が走馬灯のように流れていく。
 最後に、裏門で倒れていたクルトたちのことが頭に思い浮かぶ。
 彼らは魔法ではなく、刺されて血を流して殺されていた。
 例えば、エンブリオの剣を受け止めているこのナイフのようなもので。

 (すまんクルト!敵討ちはできそうにない!俺達じゃ勝てない…!!
 それどころか、国中の冒険者をかき集めてもコイツには…)

 「ヤブガラシ!!カーラを連れて逃げろ!!」
 「エンブリオ…?何言って…」
 「頼む!!」
 呆気に取られるカーラ。エンブリオはヤブガラシと目を合わせると、自分の全ての思いを込めて叫んだ。
 キングはエンブリオの捨て身の行動に既視感を覚える。
 ヤブガラシは奥歯を噛みしめて目を閉じると、走り出した。エンブリオの膝は、僅かに震えていた。
 その先にいたのは、カーラだ。
 吸血鬼に向けられていた手を掴むと、机から引きずり降ろして窓へ向かう。
 エンブリオの膝は、僅かに震えていた。
 「…おう!!」
 「待ってヤブガラシ!待って!エンブリオは!?」
 「そうか、お前らNPCはそうやって動くわけか」
 「えぬぴーしー…?何のことかわからんが、俺が相手だ!!」
 「お前じゃ役不足だ」
 キングが剣を受け止めていた手を持ち上げるだけで、組み合っていた剣が離れる。
 勢いでエンブリオの身体が浮いた隙に、キングはエンブリオの横を歩いて近寄る。
 右腕を突き出して半回転すれば、エンブリオの首元が紙切れのように切れて血しぶきが上がった。
 絶叫するカーラを胸に抱きよせると、ヤブガラシは彼女の頭を両手で守って窓から飛び降りた。
 キングも後を追おうと、足を踏み出す。
 「……あ?」
 「がふっ、がはっ……あ、」
 その足をエンブリオが掴んだ。
 首元から広がる血液の勢いは、いつ失血死してもおかしくない。
 自分の血液に溺れながら手を放そうとしないエンブリオに、キングは左手のナイフを投げる。
 今度は精確に眉間を貫いたナイフで、エンブリオの瞳から光が消え失せた。
 それでも足にまとわりついた手を蹴り飛ばすと、キングは窓の外に身を乗り出した。
 地上数階分の高さでも、キングは自分が飛び降りても大丈夫だという自信があった。
 ゲームでも、高所から降りてダメージを負うことはなかった。
 だから下をのぞき込んで、息をのんだ。
 「…ヤブガラシ!ねぇ!」
 「逃げろカーラ…頼むから……な?」
 地上では、エンブリオと同じように倒れ込むヤブガラシと無傷のカーラがいた。
 思えば当然のことだった。
 人間はこの高さから飛び降りれば、死にかねない。
 それでもカーラが無事なのは、エンブリオが自らの身体を呈して衝撃を受け止めたからだ。
 即死とは行かなかったようだが、足が変な方向に曲がりとても歩ける状態ではない。
 キングは自分の価値観が大きくグラリと揺らぐのを感じた。
 地面に飛び降りてもなお、その感覚は身体の中から消えない。
 「立って!立ってよ!お願いヤブガラシ!」
 「お前…せっかく助けてやったのに…早く逃げろよ…」
 「嫌だ!!私も白煙の一員だもん!!お願いだから!」
 「……」
 「一人にしないでよぉ…!」
 「…頼むよ、この子は殺さないでくれ……」
 キングはその声を、現実世界で聞いたことがあった。
 無機質な照明が等間隔に並ぶ天井が続く、鉄筋コンクリートの建物の中。
 開かれた扉とパイプ椅子と机が置かれた部屋。
 そこで彼はただ無表情に、被害者の慟哭と証言を聞いていた。
 まさかゲームのNPCに過去のトラウマを刺激されるとは思わず、キングは上層階から降り立ったまま、ナイフを持つことができずに立ち尽くす。
 ヤブガラシは、着地の衝撃で背骨を折っていた。
 腕も足も動かすことができず、キングに頼み込む。
 夜闇が昼間のように輝き出した。明るさはさらに増していき、建物の最上階がフォマの範囲攻撃で破壊される。
 隕石が消滅して闇が戻ってきたとき、キングはヤブガラシの元まで歩いていた。
 「…いいぜ、そいつは殺さない。
 ただし悪いが、お前は生かしてやれない」
 「…ありがとう」
 「ヤブガラシ待って、私も…がっ!!?」
 キングはヤブガラシから離れないカーラを無理矢理引き離すと、出来得る限りの手加減をして鳩尾に拳を入れた。
 彼女が吐血して気絶すると同時に、ナイフを投げた。
 正確無比なコントロールで頭を貫かれたヤブガラシは、敵に負けて殺されたにも関わらず、満たされた笑みを浮かべていた。
 キングは彼の顔に手を伸ばすとその瞼を閉じ、建物を見上げて自分の仲間がいるだろう最上階を見上げた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

神は激怒した

まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。 めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。 ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m 世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。

あっ、追放されちゃった…。

satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。 母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。 ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。 そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。 精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。

氷弾の魔術師

カタナヅキ
ファンタジー
――上級魔法なんか必要ない、下級魔法一つだけで魔導士を目指す少年の物語―― 平民でありながら魔法が扱う才能がある事が判明した少年「コオリ」は魔法学園に入学する事が決まった。彼の国では魔法の適性がある人間は魔法学園に入学する決まりがあり、急遽コオリは魔法学園が存在する王都へ向かう事になった。しかし、王都に辿り着く前に彼は自分と同世代の魔術師と比べて圧倒的に魔力量が少ない事が発覚した。 しかし、魔力が少ないからこそ利点がある事を知ったコオリは決意した。他の者は一日でも早く上級魔法の習得に励む中、コオリは自分が扱える下級魔法だけを極め、一流の魔術師の証である「魔導士」の称号を得る事を誓う。そして他の魔術師は少年が強くなる事で気づかされていく。魔力が少ないというのは欠点とは限らず、むしろ優れた才能になり得る事を―― ※旧作「下級魔導士と呼ばれた少年」のリメイクとなりますが、設定と物語の内容が大きく変わります。

残念ながら主人公はゲスでした。~異世界転移したら空気を操る魔法を得て世界最強に。好き放題に無双する俺を誰も止められない!~

日和崎よしな
ファンタジー
―あらすじ― 異世界に転移したゲス・エストは精霊と契約して空気操作の魔法を獲得する。 強力な魔法を得たが、彼の真の強さは的確な洞察力や魔法の応用力といった優れた頭脳にあった。 ゲス・エストは最強の存在を目指し、しがらみのない異世界で容赦なく暴れまくる! ―作品について― 完結しました。 全302話(プロローグ、エピローグ含む),約100万字。

次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢

さら
恋愛
 名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。  しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。  王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。  戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。  一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

処理中です...