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一章 黒髪令嬢の日常
7.金の塊
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自室への廊下へと、忍び足で全力疾走をしようと思ったその時、私の目はその視界の端に金色の何かを捉えました。
脱衣場の大鏡と壁の隙間、その微妙な隙間に、金色の糸の塊のようなものがはみ出しています。
私は興味心からその塊を取り出しました。
好奇心は猫さんを殺す、と前読んだ本にはありました。
だけれど、私は猫さんではありませんし、好奇心くらいで死ねるなら逆にありがたいことこの上ないです。
早く死にたい。
塊は、細い髪の毛のような糸の集合体。
羽のようい軽く、触り心地も良いです。
私はどうしてか、その塊を頭に乗せました。
何故かはわかりませんが、この塊は頭に乗せるもののような気がしたからです。
位置を調整し、大鏡をみながら見た目を調整します。
すると、どうでしょう。
塊はふわりと私の黒い髪を隠し、美しい金色の髪を授けてくれました。
なかなかに良い感じです。
妹様とお揃いです。
やはり、髪が黒いだけで、他のパーツは同じようなもののようです。
なので、元の黒髪がただただ憎いです。
このまま、この塊を乗せて生きていくのはどうでしょうか、とおもってしまいましたが、それはいけません。
きっと酷いお叱りを受けるに違いありません。
嘘、偽りはいけないこと。
お父様はその手の悪いことが大嫌いです。
猟犬に追い回されるだけでは済みません。
もっと、
もっと酷いことをされてしまいそうです。
私は名残惜しさはありましたが、その塊を元の場所に戻そうと思いました。
だけれど、
「君はーー」
ここでまさかのお兄様の登場です。
私は静止し、この場をどう乗り切るか、それに全力を尽くすことにしました。
脱衣場の大鏡と壁の隙間、その微妙な隙間に、金色の糸の塊のようなものがはみ出しています。
私は興味心からその塊を取り出しました。
好奇心は猫さんを殺す、と前読んだ本にはありました。
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早く死にたい。
塊は、細い髪の毛のような糸の集合体。
羽のようい軽く、触り心地も良いです。
私はどうしてか、その塊を頭に乗せました。
何故かはわかりませんが、この塊は頭に乗せるもののような気がしたからです。
位置を調整し、大鏡をみながら見た目を調整します。
すると、どうでしょう。
塊はふわりと私の黒い髪を隠し、美しい金色の髪を授けてくれました。
なかなかに良い感じです。
妹様とお揃いです。
やはり、髪が黒いだけで、他のパーツは同じようなもののようです。
なので、元の黒髪がただただ憎いです。
このまま、この塊を乗せて生きていくのはどうでしょうか、とおもってしまいましたが、それはいけません。
きっと酷いお叱りを受けるに違いありません。
嘘、偽りはいけないこと。
お父様はその手の悪いことが大嫌いです。
猟犬に追い回されるだけでは済みません。
もっと、
もっと酷いことをされてしまいそうです。
私は名残惜しさはありましたが、その塊を元の場所に戻そうと思いました。
だけれど、
「君はーー」
ここでまさかのお兄様の登場です。
私は静止し、この場をどう乗り切るか、それに全力を尽くすことにしました。
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