【本編完結】十八禁BLゲームの中に迷い込んだら、攻略キャラのひとりに溺愛されました! ~連載版!~

守屋海里

文字の大きさ
71 / 222
2章:1週間、ルードと一緒です!

30

しおりを挟む

 いつも使っている小瓶やらこの前使ったローターやらを取り出して、にこりと微笑むルード。しかもローター三つ取り出してるし……、な、なにに使う気だろう。……いや、なんとなく想像がつくから困る。
 ベッドに座ってルードを見上げると、ルードがおれの耳に手を伸ばしてくすぐるように指を動かす。それだけでぞくっと快感が走って視線を逸らした。
 おれの様子にルードはくすりと小さく笑い、耳をくすぐっていた手を頬へと移動させ、身を屈めて額へと唇を落とした。ちゅっと軽いリップ音を響かせて、額から瞼へ、瞼から頬へと唇が下りていく。ふにっと唇を指の腹で撫でられて視線を上げると、ルードが楽しそうに目元を細めていた。

「ァっ」

 するりと首筋を撫でられて声が出た。ルードがそれを狙ったかのように唇と唇を重ねる。唇を食むように柔らかく、舌で唇を舐めて更に口内へと入ってくる。舌を絡めて段々と深くなっていくキスに躰の力が抜けていった。

「……んっ、ぁ……」

 優しくベッドに押し倒される。唇が離れて、そっと頬に手を添えておれを見つめるルードの目は、優しさの中に欲望が見えてドキリとした。その目で見られるのは弱いんだ。……いや、ルードの言葉や態度におれが弱いだけのような気がしてきた。

「ヒビキ?」

 おれが考え込んだからか、ルードが首を傾げた。それに合わせて彼の髪が流れる。ルードの髪に手を伸ばして、痛くならない程度に引っ張ってみた。彼は意外そうに目を丸くして、それから「結ぼうか?」と聞かれたので、緩く首を横に振る。結んだほうが邪魔じゃないかもしれないけれど、解いているルードの姿を見るのが好きだ。

「ルードの髪下ろしている姿、好きだなぁって」

 言葉にするとちょっと恥ずかしい。でも、心底嬉しそうに、そして照れたように笑うルードの顔を見るのは、おれだけの特権だと思うから口にする。掴んでいる髪を口元に持って行って口付けると、ルードは目を瞬かせた。それからクスクス笑っておれの手を取る。

「そう言ってくれると、伸ばしていた甲斐があるな」

 ちゅっとおれの手のひらに唇を落とす。それからきゅっと手を握ってふたりで笑い合う。手を解いてルードの頭を抱き込む。ルードがおれにするように、優しくルードの頭を撫でた。

「昔は短かったんですか?」
「……そうだな、伸ばし始めたのは十五の頃だろうか。その頃は肩につくくらいだった」
「へぇ……」

 おれがルードの頭を撫でていると、ルードは心地良さそうに目元を細めてこつんと額と額をくっつけて懐かしむように笑う。
 それからちゅっ、ちゅっ、と顔中にキスの雨を降らせて、最後に唇を重ねた。触れるだけのキス。おれがルードの頭から手を離して、シーツを握るとちょっと残念そうに眉を下げた。
 器用にバスローブを脱がせ、おれの躰のあちこちにキスを落として、時々強く吸って痕を残す。

「ルード」
「うん?」
「おれも、痕をつけてみたい」

 おれがそう言うと、ルードは一瞬動きを止めた。あれ、ダメだったかな……? とちょっと不安になったけれどルードが起き上がって、おれの手を引っ張ってそのまま抱きしめられた。

「可愛いことを言うね、ヒビキ」
「おれからしたことないなぁって」
「積極的なのは大歓迎だ」

 ああ、だからそんなに嬉しそうに声を弾ませているのか。納得。じゃあ、とおれがルードのバスローブを脱がせる。傷跡をなぞるように手を動かすと、ぽんぽんとルードがおれの頭を撫でた。

「……痛みはないんですか?」
「もう癒えた傷だからな」
「おれが治癒魔法を使ったら、こういう傷も消えるのかな……?」

 ルードの躰に残る傷跡。それは彼が魔物と戦ってきた証明だ。ルードは少しだけ黙り込んだ。おれが首を傾げると、そっとおれの頬に手を添えてゆるりと首を振る。

「……良いんだ、この傷は。このままで」

 優しく語り掛けるように言われて、おれはこくんとうなずいた。多分ルードは、おれが治癒魔法を使えばその傷が消えると考えている。そもそも治癒魔法使ったことないや。生活魔法以外使ったことない。

「今度魔法の使い方を教えてあげる。今は、こっちに集中。ね?」

 トントン、と自分の首筋を人差し指で軽く叩くルードに、おれは小さく笑った。確かに、今する話題じゃなかったと反省して、ルードが示す場所へ唇を置いてちゅっと吸う。離れると薄っすらと痕がついていた。
 おれに残るような跡じゃないことに、驚いた。

「もっと強く吸ってごらん」

 ルードに言われて、痕を残した横に唇を移動して、さっきより強く吸う。唇を離すと、赤い痕が残って思わず「おお……!」と口に出てしまった。キスマークってこうやってつけるのか。

「出来た?」
「はい!」

 顔を上げてルードを見ると、彼はおれの付けた痕へ指を滑らせた。そして、心底嬉しそうに笑う。なんでそんなに嬉しがるんだろう? と彼を見つめると、ルードがそのままおれを押し倒した。

「私にもそういう欲があったのだな……」

 ぽつりと零れたルードの言葉。その意味がわからなくて首を傾げると、ルードはただ優しく、そして欲に燃える瞳でおれを見た。その目を見ればルードがおれを欲しがっているってわかるから、ぞくりとしたものが躰中を巡る。――多分、それは歓喜だ。
 求められているのがわかる。でも本当に、ルードはどうしておれのことが好きなのかが謎だ。いつか、理由を話してくれるとは思うけど。彼の言っていた時期って一体いつになるんだろう。

「少し、団長の気持ちがわかったような気がする」
「それってどういう……?」
「独占欲とか束縛とか、縁遠いものだと思っていた」

 ……まさか、今までの言動すべて無自覚だったのか!? そっちのほうに驚いて目を丸くすると、ルードが甘えるようにすり寄って来た。もう一度ルードの頭を撫でると、ふふ、と笑い声が聞こえてドキッとした。

「思っていた以上に、私はヒビキのことを愛しているようだ」
「ありがとうございます……?」

 思っていた以上ってどれくらいのことを指すのか。おれにはわからないけれど、ルードは気を取り直したようにおれの躰を愛撫し始める。乳首を撫でられてびくっと躰が跳ねた。ルードが触れる場所すべてが性感帯になっているんじゃないかって錯覚するくらい、おれの躰はルードに順応している気が……。
 乳輪を撫でまわされて、ぷっくりと赤くなった乳首を指で弾かれる。そのたびに甘い痺れが広がって、目を閉じてきゅっと唇を結ぶ。上がる嬌声が自分の声じゃない気がして恥ずかしい。今更だけど! こればかりは慣れることがない……。
 ルードはおれが声を我慢するの、最初はすごく残念そうだったけど、最近ではどうやっておれを啼かせようかとあの手この手でおれの思考を溶かしてしまう。
 あのローターとか蕾に挿れたものとかも多分、そのために用意されていると思う。段々と息が荒くなって、なにも考えられなくなっていく。一度も乱暴にされたことはないし、おれが快感に酔う姿を見るのが楽しいと言われたこともある。
 ……そのたびに、ルードはどうなんだろう、と思ったことも多々あるんだ。ルードが満足するくらいってどんなくらいなんだろうって。

「……ッ、ぁ!」

 もう片方の乳首を引っ張られて甘い声が出る。やっぱり自分の声じゃないように聞こえる。ルードの頭に置いていた手を力なくシーツに投げ出し与えられる快感に翻弄された。
 同じように刺激を与えられたり、別々の愛撫を受けたり。どんどんと快感が躰中に広がっていく。乳首でこんなに感じるようになるとはだれが思うか……!
しおりを挟む
感想 17

あなたにおすすめの小説

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

超絶美形な悪役として生まれ変わりました

みるきぃ
BL
転生したのは人気アニメの序盤で消える超絶美形の悪役でした。

虚ろな檻と翡翠の魔石

篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」 不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。 待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。 しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。 「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」 記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。 ----------------------------------------- 0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新

売れ残りオメガの従僕なる日々

灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才) ※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!  ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。  無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。

【完】心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる

おはぎ
BL
起きるとそこは見覚えのない場所。死んだ瞬間を思い出して呆然としている優人に、騎士らしき人たちが声を掛けてくる。何で頭に獣耳…?とポカンとしていると、その中の狼獣人のカイラが何故か優しくて、ぴったり身体をくっつけてくる。何でそんなに気遣ってくれるの?と分からない優人は大きな身体に怯えながら何とかこの別世界で生きていこうとする話。 知らない世界に来てあれこれ考えては心配してしまう優人と、優人が可愛くて仕方ないカイラが溺愛しながら支えて甘やかしていきます。

転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした

リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。  仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!  原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!  だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。 「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」  死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?  原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に! 見どころ ・転生 ・主従  ・推しである原作悪役に溺愛される ・前世の経験と知識を活かす ・政治的な駆け引きとバトル要素(少し) ・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程) ・黒猫もふもふ 番外編では。 ・もふもふ獣人化 ・切ない裏側 ・少年時代 などなど 最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。

処理中です...