143 / 222
4章:十八禁BLゲームの中に迷い込んだら、最愛の人が出来ました!
32
しおりを挟むその日、ルードは遅く帰って来た。本当はもう少し早く帰って来る予定だったみたいなんだけど、フェリクス陛下と式典の話し合いをしていたら遅くなってしまったらしい。夜も遅いからとパン粥のみ食べて、一緒にお風呂に入った。
一通り洗い終わりゆっくりと湯船に浸かる。ぎゅっと抱きしめてくるルードの腕に、そっと自分の手を重ねた。
「ヒビキ?」
「あ、えっと。何だか結構急に色々決まって……ルードは混乱していませんか?」
「私は大丈夫。ヒビキには急だったね。ニコロにも」
ニコロも急だったよなぁ。おれと同じく混乱してそう。……っと、そうじゃなくて。ルードに甘えるようにすり寄ると、ルードはそっとおれの頬を撫でてくいっと顔を上げ、そのまま顔を近付け、触れるだけのキスをした。
「……明日も仕事ですか?」
「いや、明日は休みだ。だから――」
言わなくてもわかった。だから、おれもルードの唇にキスをする。同じ気持ちだとわかったからか、ルードは「上がろうか」と湯船から上がり、おれを抱き上げると生活魔法を使って髪と躰を乾かし、バスローブを羽織らせて寝室に向かう。
寝室までつき、部屋の灯りを薄っすらと点け、ベッドにおれを横たわらせる。ドキドキと胸の鼓動が早くなる。ぎしりと音を立ててベッドが軋み、ルードの顔が近付いてくるのに合わせて目を閉じた。
唇が重なり、何度も角度を変えてキスをする。求め合うように舌を絡めて飲み込み切れない唾液が口の端から零れていく。ぎゅっとルードの首に抱き着くと、短くなった髪に触れて、思わずうなじを撫でた。唇が離れて、ルードが優しく目元を細めた。
「気になる?」
「少し。……髪の長いルードも、髪の短いルードもどっちも格好良いです」
「……そうか」
嬉しそうに笑うルード。そっとおれの躰を起こしてバスローブを脱がす。おれもルードのバスローブを脱がした。ぱさりと乾いた音を立ててバスローブが床に落ちる。そっとルードの手がおれの背中を撫でて、その感覚だけでもゾクゾクと快感が走った。
耳たぶを食んで、耳の形に添うように舐めて、ぴちゃぴちゃという水音が鼓膜を刺激する。手が、首筋をくすぐるように優しく撫でる。指先ひとつひとつから『愛しさ』を感じた。
「ん、んぅ……」
首筋から鎖骨へ、鎖骨から脇腹へ。くすぐるように軽いタッチで触られて思わず笑ってしまいそうになる。ガラスを取り扱う時のような繊細な動き。すっと指先が焦らすように乳輪を撫でる。ふるりと震えると、ルードがくすりと笑った。
「……ふぁ、ァァ……」
尖り始めた乳首の乳頭を指腹で軽く押され、甘い声が出た。クニクニと乳首を摘まれて耳から唇が離れて代わりにもう片方の乳首を口に含んで舌で転がされる。
「んぁっ、ぁ、は……」
じわじわと快感が躰中に広がる。甘い痺れが走ってルードの髪に自分の手を絡ませる。もっととねだるように胸を押し当ててしまい、それに応えるようにルードはおれの乳首を甘噛みしたり、ピンと爪で弾かれる。
「ぁ、ぁああ……ッ」
「……ふふ」
ルードの手がおれのモノに伸びて、先端から溢れる先走りを掬い取り、ぬちゅぬちゅと言ういやらしい音を立てて扱き始めた。最近していなかったからか、限界が近い。頭の中が真っ白になって――。
「いっぱい出して」
「ぁ、ァァァああっ!」
白濁の液体が勢い良く出てきて、ルードの手を濡らした。ルードは「たくさん出せたね」と優しく笑う。出した後の余韻で肩を大きく上下に動かす。くたりとルードの躰に寄りかかるように頭を彼の肩に押し付けると、ルードのモノが大きくなっているのが見えた。
そっと手を伸ばしてルードのに触れると、彼は心地良さそうに吐息を漏らした。
もっと気持ち良くなって欲しくて身を屈め、ちゅっと先端にキスをしてから口に含む。最初にこれをやった時は慌てていたルードだけど、今ではおれの好きにさせてくれている。アイスキャンディを舐めるようにぺろぺろと先端を舐めて、口に入らない部分は手で扱き、じゅっと吸ってみる。もっともっと、ルードを気持ち良くしたい。そう思って、頭を動かしながらじゅぷじゅぷと水音が響く。
ルードのモノがおれの口を刺激して、頭の中がぼぅっとしてくる。んっ、んっ、と声が零れ落ちる。
「ヒビキ……ッ」
ルードの限界が近いのだろう。おれを離そうとしたけれど、ルードのモノを咥えたまま見上げ、じゅうっと吸った。白濁の液体が口の中に放たれて、独特の味と匂いが広がる。数回にわけて飲み込むと、ルードがおれのことを抱きしめた。
「……気持ち良かったですか?」
「ああ。気持ち良かったよ。ヒビキ、このままの姿勢で居てね」
ナイトテーブルから小瓶を取り出し、蓋を開けて手のひらに出して両手を擦り合わせて温める。蕾へと手を伸ばして、ローションを塗り付けるように撫で、つぷりと指を一本挿れた。
馴染ませるようにくるくると指をナカで回し、解していく。一本目が馴染んだところで二本目を、二本目が馴染んだところで三本目を。ぐちゅぐちゅとナカを掻きまわす音が聞こえて顔が赤くなる。そして、絶対わざとだ。感じるところを全然触れてくれないのは。
「ぁぁああッ」
全然触れなかったのに、いきなりぐりっと刺激されて嬌声が出た。ぐっぐっと押し潰すように前立腺を刺激されてまたおれのモノが勃ち始める。とろとろと先走りがシーツを濡らしていく。
「ゃぁぁあっ、そこ、ばかりは……ダメ……ッ!」
教え込まれた快感に身を震わせる。ルードは「そろそろ挿れていい?」と聞いてきたからうなずく。三本の指が抜かれて蕾が物足りなさそうにひくつく。
ベッドに仰向けになって足を大きく開く。膝裏を掴まれてぐっと熱い昂ぶりを一気に挿れられた。
「は、ァァああんッ!」
挿れただけなのにイってしまった。ルードが耐えるように目を閉じ、耐えきったのか目を開けると愛しそうにおれを見た。ただ、その瞳に余裕はなく、ギラギラと欲望を隠さない目で見られてぞくりとしたものが走る。――歓喜だ。
ルードがおれを欲しているのがわかるから。その目で見られるとなんでもしたくなるのはなぜだろう。これが惚れた弱みってやつだろうか。
「動くよ」
「……ん、奥まで……来て……ッ、ぁぁあっ!」
ゆっくりとルードが動き出し、ナカが擦られる。ぐりっと先端で前立腺を押され、躰が跳ねる。徐々に動きが早くなり、最奥まで突かれ口からひっきりなしに喘ぎ声が出る。気持ちイイ……。蕩けた表情になっているのがわかる。それを見たルードが嬉しそうに笑っている。
「あ、ァァあんっ、ルード、ルード……!」
「ヒビキ……。私の、ヒビキ……ッ」
ルードの言葉におれの心が歓喜に震える。躰全体が、心が、ルードを求めて手を伸ばす。ルードの首元に抱き着いて、ルードがおれの腰を掴んで動きを激しくする。肉と肉のぶつかり合う音が部屋に響き、おれとルードの荒い息が聞こえた。
求め合うように唇が重なり、キスをしながら達してしまった。ナカに熱いものを感じる。ただ、おれは出さずにイってしまって、快感から逃れられなかった。ルードのモノを離すまいとナカを締め付けてしまい、それが余計に快感を拾ってしまってルードに縋りつく。
すると、ナカのモノが大きくなっていくのを感じて……。結局その日は抜かずに何回ヤったんだろうか。最後にルードが抜いた時に、ナカに出されたものが溢れたのを感じた。
その後、ルードが丁寧におれを洗ってくれて、ナカに出したものを掻き出された。すっかり綺麗になった頃にはおれの意識はもう朧気になっていて、ルードがそっとこめかみにキスを落として、
「おやすみ、可愛い私のヒビキ」
甘く、そう囁いた。
8
あなたにおすすめの小説
記憶を無くしたら家族に愛されました
レン
BL
リオンは第三王子で横暴で傲慢で侍女や執事が少しでも気に入らなかったら物を投げたり怒鳴ったりする。家族の前でも態度はあまり変わらない…
家族からも煩わしく思われたていて嫌われていた… そんなある日階段から落ちて意識をなくした…数日後目を覚ましたらリオンの様子がいつもと違くて…
魔王に転生したら幼馴染が勇者になって僕を倒しに来ました。
なつか
BL
ある日、目を開けると魔王になっていた。
この世界の魔王は必ずいつか勇者に倒されるらしい。でも、争いごとは嫌いだし、平和に暮らしたい!
そう思って魔界作りをがんばっていたのに、突然やってきた勇者にあっさりと敗北。
死ぬ直前に過去を思い出して、勇者が大好きだった幼馴染だったことに気が付いたけど、もうどうしようもない。
次、生まれ変わるとしたらもう魔王は嫌だな、と思いながら再び目を覚ますと、なぜかベッドにつながれていた――。
6話完結の短編です。前半は受けの魔王視点。後半は攻めの勇者視点。
性描写は最終話のみに入ります。
※注意
・攻めは過去に女性と関係を持っていますが、詳細な描写はありません。
・多少の流血表現があるため、「残酷な描写あり」タグを保険としてつけています。
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
2度目の異世界移転。あの時の少年がいい歳になっていて殺気立って睨んでくるんだけど。
ありま氷炎
BL
高校一年の時、道路陥没の事故に巻き込まれ、三日間記憶がない。
異世界転移した記憶はあるんだけど、夢だと思っていた。
二年後、どうやら異世界転移してしまったらしい。
しかもこれは二度目で、あれは夢ではなかったようだった。
再会した少年はすっかりいい歳になっていて、殺気立って睨んでくるんだけど。
異世界で聖男と呼ばれる僕、助けた小さな君は宰相になっていた
k-ing /きんぐ★商業5作品
BL
病院に勤めている橘湊は夜勤明けに家へ帰ると、傷ついた少年が玄関で倒れていた。
言葉も話せず、身寄りもわからない少年を一時的に保護することにした。
小さく甘えん坊な少年との穏やかな日々は、湊にとってかけがえのない時間となる。
しかし、ある日突然、少年は「ありがとう」とだけ告げて異世界へ帰ってしまう。
湊の生活は以前のような日に戻った。
一カ月後に少年は再び湊の前に現れた。
ただ、明らかに成長スピードが早い。
どうやら違う世界から来ているようで、時間軸が異なっているらしい。
弟のように可愛がっていたのに、急に成長する少年に戸惑う湊。
お互いに少しずつ気持ちに気づいた途端、少年は遊びに来なくなってしまう。
あの時、気持ちだけでも伝えれば良かった。
後悔した湊は彼が口ずさむ不思議な呪文を口にする。
気づけば少年の住む異世界に来ていた。
二つの世界を越えた、純情な淡い両片思いの恋物語。
序盤は幼い宰相との現実世界での物語、その後異世界への物語と話は続いていきます。
分厚いメガネ令息の非日常
餅粉
BL
「こいつは俺の女だ。手を出したらどうなるかわかるよな」
「シノ様……素敵!」
おかしい。おかしすぎる!恥ずかしくないのか?高位貴族が平民の女学生に俺の女ってしかもお前は婚約者いるだろうが!!
その女学生の周りにはお慕いしているであろう貴族数名が立っていた。
「ジュリーが一番素敵だよ」
「そうだよ!ジュリーが一番可愛いし美人だし素敵だよ!!」
「……うん。ジュリーの方が…素敵」
ほんと何この状況、怖い!怖いすぎるぞ!あと妙にキモい
「先輩、私もおかしいと思います」
「だよな!」
これは真面目に学生生活を送ろうとする俺の日常のお話
【完】心配性は異世界で番認定された狼獣人に甘やかされる
おはぎ
BL
起きるとそこは見覚えのない場所。死んだ瞬間を思い出して呆然としている優人に、騎士らしき人たちが声を掛けてくる。何で頭に獣耳…?とポカンとしていると、その中の狼獣人のカイラが何故か優しくて、ぴったり身体をくっつけてくる。何でそんなに気遣ってくれるの?と分からない優人は大きな身体に怯えながら何とかこの別世界で生きていこうとする話。
知らない世界に来てあれこれ考えては心配してしまう優人と、優人が可愛くて仕方ないカイラが溺愛しながら支えて甘やかしていきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる