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4章:十八禁BLゲームの中に迷い込んだら、最愛の人が出来ました!
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優しく髪を撫でられる感触に目を覚ました。ルードがおれの頭を撫でていたみたい。おれが目を覚ましたことに気付き、「おはよう」と挨拶をした。
「おはようございます、ルード」
「しっかり眠れたかい?」
「はい、ぐっすり寝ました。ルードは?」
「私もしっかり眠れたよ。今日はメイベルの店に行こうと思うんだが、ヒビキも来てくれる?」
「おれも行って良いのなら、是非!」
嬉々としてそう言うと、ルードは柔らかく微笑んでちゅっとおれの額にキスを落とした。それから、ふたりでベッドから起き上がり身支度を整えて食堂へ。食堂にはリーフェとリアが居て、ふたりが料理を運んでくれた。
朝ご飯を食べて今度はワープポイントのある部屋へ。ソニアさんの居る食堂までワープして、そこから歩いていく。今日はソニアさんお休みみたいで居なかった。
噴水広場は今日も賑わっていた。王都って本当に人が多いなぁと思いながら歩いていると、ルードがおれの手をきゅっと握った。指と指を絡める繋ぎ方。おれを見て幸せそうに笑うルードに、おれも負けないくらいの笑顔を返した。
メイベルさんのお店について、中へと入る。メイベルさんはおれらに気付くと笑顔で「いらっしゃいませ!」と迎えてくれた。
「今日はどのようなものをお探しで?」
「実は一ヶ月後の式典に参加することになった。その時に着ていく服の布を探している」
「一ヶ月後の式典? 随分急ですね」
「急を要するからな。式典だから黒い布が良い」
「かしこまりました、少々お待ちください」
メイベルさんはパタパタと駆け足で奥に向かい、布地を探しに行った。残されたおれたちはただ待つのもなんだし、と綺麗に並べられている布を眺めることにした。一言に布と言っても様々な布がある。綺麗な布、ちょっとざらついている布、つるつると滑りやすそうな布、光に当てると色合いが変わる布……。よくこんなに集めたなぁと感心したけど、それが仕事かぁと思い直す。でも……多分、メイベルさんは布が好きなんだろうな。そうじゃなきゃこんなに扱いきれないと思う。
「お待たせしましたッ!」
メイベルさんが黒の布地をいっぱい持ってきてくれた。こんなに種類があるのか……。
「ヒビキ、勘で選んでいいよ」
「え、あ、は、はい……」
勘で、と言われても……。どれにしようか悩んでしまう。なんかキラキラしているのもあるし、マットな感じのもあるしでさっぱりわからない。……なので、こういう時は制服にも使われていそうなシンプルな布を選ぶことにしよう。あとは肌触りが良いのが好みだから、触って気持ちいいのが良いな~と選んでいると、淡い光を放ちながら精霊さんがひとつの布を包み込む。
「せ、精霊?」
メイベルさんが驚いたように目を丸くする。もしかしてこれが精霊さんのお勧めなのかなと手に取った。
「それは魔力を吸収して蓄えられる糸で作られた布です。なるほど、精霊たちはそれがお勧めってことなんですね! ワタシ、この店をずっとやっていましたが、こんな光景を見るの初めてです!」
興奮気味にそう言うメイベルさんに、おれとルードは視線を合わせてそれから肩をすくめた。ルードにプロポーズしてから(メルクーシン領に行ってからとは言わない)、こうやって精霊さんが現れるようになった。なんでだろ?
「では、それを。私とヒビキの分を頼む」
「かしこまりました。メルクーシンさまが作るのですか?」
「いや、これはクリスティ嬢に頼むつもりだ。なにせ時間がない」
「一ヶ月後ですものね」
そっか、街の人はまだルードが改名したことを知らない。メルクーシンさまって呼ばれていたんだもんな。おれはずっとルードって呼んでいるから、初めてメルクーシンの名で呼ばれた時は驚いたな。すっかり懐かしい思い出になっている。あれからまだそんなに経っていないハズだけど。
それでもすごく濃い時間を過ごして来ていた気がする。メイベルさんは布を袋に入れて、ルードは料金を支払った。そのままメイベルさんのお店を出てシャノンさんのお店に向かう。シャノンさんのお店について、店内に居たお客さんがおれらに気付くと「きゃぁあ!」となぜか黄色い声が上がった。
な、なんだ……?
「あ、ああああのっ!」
緊張しきった女性がルードに声を掛けて来た。どうしたんだろう?
「い、以前助けていただいた者です。その節は本当にお世話になりました!」
店内に響き渡るくらいの大きな声でルードに向かってそう言うと頭を下げた。ルードは目を大きく見開き、女性を眺めて首を傾げている。あ、もしかして覚えていない可能性……。
「……無事なら良かった」
「は、はい! 本当にありがとうございました! わ、私、ずっとお礼を言いたくて……!」
面と向かってこうやってお礼を言われることって滅多にないのか、ルードが若干困惑しているように見えた。ふと彼女の指に視線を向けると、指輪をしていた。指輪をしている人もいるんだ。じゃあ、シャノンさんに頼んだらまた宝石店に連れて行ってもらおうかな。
「良かったわね、カーラ。ちゃんとお礼が言えて」
「あ、ソニアさん!」
「こんにちは、おふたりとも。お休みですか?」
「ああ」
そっけなく答えるルードに、ソニアさんはくすりと笑ってカーラさんと腕を組んだ。
「可愛いでしょ? あたしの恋人!」
「ちょ、ちょっとやめてよ、もう……」
やめてよと言いながらもちょっと嬉しそうに見える。……ソニアさんの恋人って女性だったのか。こうしてみると女性がふたり………………ん?
「あれ、ソニアさんが女装していない!?」
「あはは、やっと気づいてくれましたね。デートの時はこっちの格好なの」
口調が女性のままだけど、ソニアさんはすっごくシンプルな男性服を着ていた。男装の麗人って感じがするけど、そう言えばソニアさんの性別は男性だった。……女顔のサディアスさんが女装したら似合うんだろうか。ちょっとした疑問を考えていると、ソニアさんたちは「デートの途中なので」とお店から出て行ってしまった。邪魔しちゃったかな、と思ったけど、バイバイと手を振るソニアさんは上機嫌そうだった。
「ありがとうございました~」
シャノンさんがふたりを見送り、くるりと身体を反転させてこっちを見た。
「先日ぶりですね、ヒビキさま。メルクーシンさまもいらっしゃいませ」
「この前はありがとうございました! ルードの右手にあるの、シャノンさんにもらった刺繍糸で作ったんです」
「作った……?」
そう言えばシャノンさんには言ってなかったっけ。ルードの右手首にあるミサンガを見せながら説明する。その流れでなぜかメルクーシン家の出来事を掻い摘んで説明し、さらには互いにプロポーズし合ったことまで話してしまった。シャノンさんは目をキラキラと輝かせて「おめでとうございます」と祝福してくれた。
そして一ヶ月後の式典に向けての服を作って欲しいとルードが依頼すると、シャノンさんは「光栄ですわ」と引き受けてくれた。
「採寸して、それから……。あ、そうですわ、刺繍はどうなさいますか?」
「メルクーシン家のものを使うつもりはない」
「でしたら、わたくしに考えがございます。任せていただけないでしょうか」
「……わかった。クリスティ嬢に一任する」
「ありがとうございます。気に入って頂けるようにがんばりますわ」
シャノンさん、めっちゃ張り切ってる……。おれとルードはその後、採寸してから屋敷に戻った。三週間後には仕上げてくれるらしい。あとの一週間はサイズの変更があれば直したりする時間とのこと。……おれは服作ったことないんだけど、かなりのハードスケジュールなのでは……?
屋敷に戻るとリアが出迎えてくれた。そして、お客が来ているとも。誰だろう? と首を傾げると、リアが案内してくれた。一緒についてきたけど、おれも一緒に居て良かったんだろうか。
「おはようございます、ルード」
「しっかり眠れたかい?」
「はい、ぐっすり寝ました。ルードは?」
「私もしっかり眠れたよ。今日はメイベルの店に行こうと思うんだが、ヒビキも来てくれる?」
「おれも行って良いのなら、是非!」
嬉々としてそう言うと、ルードは柔らかく微笑んでちゅっとおれの額にキスを落とした。それから、ふたりでベッドから起き上がり身支度を整えて食堂へ。食堂にはリーフェとリアが居て、ふたりが料理を運んでくれた。
朝ご飯を食べて今度はワープポイントのある部屋へ。ソニアさんの居る食堂までワープして、そこから歩いていく。今日はソニアさんお休みみたいで居なかった。
噴水広場は今日も賑わっていた。王都って本当に人が多いなぁと思いながら歩いていると、ルードがおれの手をきゅっと握った。指と指を絡める繋ぎ方。おれを見て幸せそうに笑うルードに、おれも負けないくらいの笑顔を返した。
メイベルさんのお店について、中へと入る。メイベルさんはおれらに気付くと笑顔で「いらっしゃいませ!」と迎えてくれた。
「今日はどのようなものをお探しで?」
「実は一ヶ月後の式典に参加することになった。その時に着ていく服の布を探している」
「一ヶ月後の式典? 随分急ですね」
「急を要するからな。式典だから黒い布が良い」
「かしこまりました、少々お待ちください」
メイベルさんはパタパタと駆け足で奥に向かい、布地を探しに行った。残されたおれたちはただ待つのもなんだし、と綺麗に並べられている布を眺めることにした。一言に布と言っても様々な布がある。綺麗な布、ちょっとざらついている布、つるつると滑りやすそうな布、光に当てると色合いが変わる布……。よくこんなに集めたなぁと感心したけど、それが仕事かぁと思い直す。でも……多分、メイベルさんは布が好きなんだろうな。そうじゃなきゃこんなに扱いきれないと思う。
「お待たせしましたッ!」
メイベルさんが黒の布地をいっぱい持ってきてくれた。こんなに種類があるのか……。
「ヒビキ、勘で選んでいいよ」
「え、あ、は、はい……」
勘で、と言われても……。どれにしようか悩んでしまう。なんかキラキラしているのもあるし、マットな感じのもあるしでさっぱりわからない。……なので、こういう時は制服にも使われていそうなシンプルな布を選ぶことにしよう。あとは肌触りが良いのが好みだから、触って気持ちいいのが良いな~と選んでいると、淡い光を放ちながら精霊さんがひとつの布を包み込む。
「せ、精霊?」
メイベルさんが驚いたように目を丸くする。もしかしてこれが精霊さんのお勧めなのかなと手に取った。
「それは魔力を吸収して蓄えられる糸で作られた布です。なるほど、精霊たちはそれがお勧めってことなんですね! ワタシ、この店をずっとやっていましたが、こんな光景を見るの初めてです!」
興奮気味にそう言うメイベルさんに、おれとルードは視線を合わせてそれから肩をすくめた。ルードにプロポーズしてから(メルクーシン領に行ってからとは言わない)、こうやって精霊さんが現れるようになった。なんでだろ?
「では、それを。私とヒビキの分を頼む」
「かしこまりました。メルクーシンさまが作るのですか?」
「いや、これはクリスティ嬢に頼むつもりだ。なにせ時間がない」
「一ヶ月後ですものね」
そっか、街の人はまだルードが改名したことを知らない。メルクーシンさまって呼ばれていたんだもんな。おれはずっとルードって呼んでいるから、初めてメルクーシンの名で呼ばれた時は驚いたな。すっかり懐かしい思い出になっている。あれからまだそんなに経っていないハズだけど。
それでもすごく濃い時間を過ごして来ていた気がする。メイベルさんは布を袋に入れて、ルードは料金を支払った。そのままメイベルさんのお店を出てシャノンさんのお店に向かう。シャノンさんのお店について、店内に居たお客さんがおれらに気付くと「きゃぁあ!」となぜか黄色い声が上がった。
な、なんだ……?
「あ、ああああのっ!」
緊張しきった女性がルードに声を掛けて来た。どうしたんだろう?
「い、以前助けていただいた者です。その節は本当にお世話になりました!」
店内に響き渡るくらいの大きな声でルードに向かってそう言うと頭を下げた。ルードは目を大きく見開き、女性を眺めて首を傾げている。あ、もしかして覚えていない可能性……。
「……無事なら良かった」
「は、はい! 本当にありがとうございました! わ、私、ずっとお礼を言いたくて……!」
面と向かってこうやってお礼を言われることって滅多にないのか、ルードが若干困惑しているように見えた。ふと彼女の指に視線を向けると、指輪をしていた。指輪をしている人もいるんだ。じゃあ、シャノンさんに頼んだらまた宝石店に連れて行ってもらおうかな。
「良かったわね、カーラ。ちゃんとお礼が言えて」
「あ、ソニアさん!」
「こんにちは、おふたりとも。お休みですか?」
「ああ」
そっけなく答えるルードに、ソニアさんはくすりと笑ってカーラさんと腕を組んだ。
「可愛いでしょ? あたしの恋人!」
「ちょ、ちょっとやめてよ、もう……」
やめてよと言いながらもちょっと嬉しそうに見える。……ソニアさんの恋人って女性だったのか。こうしてみると女性がふたり………………ん?
「あれ、ソニアさんが女装していない!?」
「あはは、やっと気づいてくれましたね。デートの時はこっちの格好なの」
口調が女性のままだけど、ソニアさんはすっごくシンプルな男性服を着ていた。男装の麗人って感じがするけど、そう言えばソニアさんの性別は男性だった。……女顔のサディアスさんが女装したら似合うんだろうか。ちょっとした疑問を考えていると、ソニアさんたちは「デートの途中なので」とお店から出て行ってしまった。邪魔しちゃったかな、と思ったけど、バイバイと手を振るソニアさんは上機嫌そうだった。
「ありがとうございました~」
シャノンさんがふたりを見送り、くるりと身体を反転させてこっちを見た。
「先日ぶりですね、ヒビキさま。メルクーシンさまもいらっしゃいませ」
「この前はありがとうございました! ルードの右手にあるの、シャノンさんにもらった刺繍糸で作ったんです」
「作った……?」
そう言えばシャノンさんには言ってなかったっけ。ルードの右手首にあるミサンガを見せながら説明する。その流れでなぜかメルクーシン家の出来事を掻い摘んで説明し、さらには互いにプロポーズし合ったことまで話してしまった。シャノンさんは目をキラキラと輝かせて「おめでとうございます」と祝福してくれた。
そして一ヶ月後の式典に向けての服を作って欲しいとルードが依頼すると、シャノンさんは「光栄ですわ」と引き受けてくれた。
「採寸して、それから……。あ、そうですわ、刺繍はどうなさいますか?」
「メルクーシン家のものを使うつもりはない」
「でしたら、わたくしに考えがございます。任せていただけないでしょうか」
「……わかった。クリスティ嬢に一任する」
「ありがとうございます。気に入って頂けるようにがんばりますわ」
シャノンさん、めっちゃ張り切ってる……。おれとルードはその後、採寸してから屋敷に戻った。三週間後には仕上げてくれるらしい。あとの一週間はサイズの変更があれば直したりする時間とのこと。……おれは服作ったことないんだけど、かなりのハードスケジュールなのでは……?
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