失われた右腕と希望の先に

瑪瑙 鼎

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第5章 西誅

83:モノ陥落

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「何?魔法が使えない?」

 未だサンタ・デ・ロマハでの捜索が続いている中、リヒャルトは道案内を条件に身の安全を保証した、大草原に訪れた経験を持つ商人に尋ねる。商人はリヒャルトの問いに頷き、説明した。

「はい。大草原はサーリアが司る土地とされ、ロザリア様の加護が及びません。そのため、魔法はおろか、素質もほとんど機能いたしません」
「ううむ…、大草原がサーリアの土地だとは聞いていたが、そこまでとはな…」

 話を聞いたリヒャルトは腕を組み、渋面を作る。

 魔法と素質が使えない。その事は、人族にとっては非常に大きな問題であった。人族にとって魔法と素質は身近なものであり、特にロザリアの祝福を授かり、実際に魔法や素質を扱う者にとっては手足にも等しい。この二つを奪われる事は、大草原における人族の活動に大きな制限が加わる事になる。

「事実上、魔術師とハンターが無力化されますな。かなりの戦力低下に繋がります」

 ギュンターが唸り声を上げるが、リヒャルトはかぶりを振る。

「いや、それはまだ良い。問題は、『クリエイトウォーター』と『ライトウェイト』だ」
「ああ…それは…」

 リヒャルトの指摘を受け、ギュンターは二の句が告げなくなった。

「クリエイトウォーター」と「ライトウェイト」。この二つが封じられたとなると、輜重に大きな負担が圧し掛かる。「ライトウェイト」は積載物の重量軽減効果があり、輜重の運搬に必須の魔法だ。一方、「クリエイトウォーター」の恩恵は計り知れず、軍事行動を含む集団行動に水の魔術師を同行させるのが常識となり、「水を運ぶ」という考え自体がないくらいであった。

「お主達は、どうしていたのだ?」

 リヒャルトに問われた商人は、当たり前の様に答えた。

「どうもこうもございません。全て此処から運んで、大草原へと向かいます。大草原には、エルフの住む森以外に水場がなく、川も流れておりませんゆえ」
「うむむむ…」

 至極当然の回答を受け、リヒャルトは答えに窮した。数人の商隊であればそれで問題はないが、こちらは72,000の大軍であり、簡単に準備できるものではなかった。しかし、だからと言って侵攻を中止するつもりはない。エルフへの神罰は、セント=ヌーヴェルに巣食う魔族の殲滅とともに、西誅の至上命題であった。

 暫くの間考えに沈んでいたリヒャルトだが、やがて口を開く。

「…とりあえず、全軍に指令。サンタ・デ・ロマハにある甕を、片っ端から徴発しろ」
「畏まりました。それと軍の再編を命じ、素質に頼ったハンターと魔術師を切り離します。彼らは大草原に連れていかず、サンタ・デ・ロマハの治安維持として残置すべきでしょう」
「ああ、そうだな。良く気づいてくれた、ギュンター。ダニエル殿にもそれを伝えてくれ」
「畏まりました」



 この日から西誅軍の輜重部隊では、水の魔術師達が悲鳴を上げるほどの超過労働が待ち受けていた。

 輜重部隊の馬車には、これまで見た事もない数の甕が載せられ、魔術師達は馬車に乗ると、「クリエイトウォーター」で片っ端から水を入れていく。甕は数知れず、魔術師達はたびたび魔法の使い過ぎによる疲労で休憩を取る有様であった。一方、土の魔術師達も水ほどではないが多忙を極める。彼らは、空の甕を積んだ馬車に乗り込み、近くの川まで行くと、水を汲んだ甕に「ライトウェイト」をかけ、野営地との往復に駆けずり回った。

 大草原への出立の日、輜重部隊の馬車に載せられた甕には並々と水が湛えられ、リヒャルトとギュンターは胸を撫でおろした。リヒャルトは水の魔術師全員に、馬車に乗るように命じ、移動の間も消費された水を生産するように命じた。また、サンタ・デ・ロマハには、素質を失うと戦力がガタ落ちになるハンターと火と風の魔術師10,000を治安維持部隊に任命し、カラディナ南方軍司令ドミニク・ミュレーに率いさせる。一方、土と水の魔術師は魔法の使用限界まで同行し、水の補給と運搬の補助を行った後、サンタ・デ・ロマハへ帰還する予定だった。



 サンタ・デ・ロマハを出立して1週間が経過した頃には、魔法の効果が急速に衰えた。「クリエイトウォーター」が齎す水は、それまで掌で受け止めると水飛沫をあげるほどの水量を誇っていたが、今や水は一本の線にはならず、水滴となって落ちる程度となった。また「ライトウェイト」についても効果は無きに等しく、馬車の車輪は積載物の重さに軋みをあげていた。

 ここでついにリヒャルトは土と水の魔術師の帰還を命じ、8,000が離脱する。残された54,000の軍は、水の魔術師が絞り出した水を頼りに、最初のエルフの居住地であるモノの森を目指して進軍する。54,000の内訳は、正規兵とハンターが40,000、輜重が14,000。水の運搬のために、通常では考えられないほどの輜重の割合であった。



 ***

 モノ。

 エルフ八氏族の一つで、大草原の最南端の森に居を構える。人口は20,000人強。セント=ヌーヴェルから最も近い氏族のため、代々人族との連絡窓口を担当し、それに伴い唯一人族との交易を行っている氏族である。エルフは基本的に、自分達の森と周辺の草原から得られる自然の恵みによる自給自足に近い生活を送っており、人族からの物品はほとんど必要がない。それでも、ロザリアとサーリア、二人の神の眷属同士の友好として、セント=ヌーヴェルとの間で細々とした交易を行っており、モノからは皮革や干し肉、セント=ヌーヴェルからは香辛料が提供されていた。

 そのモノが、業火の下に滅びようとしていた。



「くそ!矢が尽きた!何でもいい、何でもいいから、早く矢を持って来てくれ!」
「弓は女達に任せろ!男どもは剣を持て!」
「子供達は森に隠せ!」
「ラトンとティグリに、至急応援を求めろ!」
「人族の騎馬隊が森を迂回しています!」
「キケ!その辺の男と馬をかき集めて応戦しろ!」
「わかりました、族長!」

 モノの森では怒号と悲鳴と矢が飛び交い、エルフ達が交錯する。キケに騎馬隊の応戦を指示したガスパルは剣を抜き、前に突き出す。

「モノ族の勇士達よ!女と子供と森を守るために、今こそ死力を尽くせ!モノの森に土足で上がり込んだ不届きな人族どもに、鉄槌を下すのだ!」
「「「おおおおお!」」」

 モノ族のエルフの前には、西誅軍54,000が、すでに指呼の間まで迫りくるっていた。



 その日の朝、地平の彼方に雲霞にも見える多数の人族の姿を見出したモノのエルフ達は仰天し、族長であるガスパルに報告する。報告を受けたガスパルも前代未聞の事に内心で動揺するも、それを面には出さず、まずは人族の意向を聞くために使者を遣わした。

 しかし、その使者は戻ってこず、再度の使者も戻らない事を知ったガスパルは、氏族全員に戦闘準備を指示する。その頃には人族の群れはますます大きくなり、大草原の南は、モノ族よりも遥かに多い人族で埋め尽くされていた。

 三度の警告と一度の警告射撃を経ても歩みを止めない人族に対し、ガスパルは止むを得ず本格的な射撃を命じ、数千の矢が人族に向かって飛翔していった。しかし人族は、一人一人が輜重の馬車から剥がした戸板や甕、盾を頭に掲げ、上から落ちていく矢に備えており、目だった戦果は挙がらなかった。

 エルフの射撃を見たリヒャルトは、声を張り上げ、腕を振り下ろす。

「エーデルシュタイン、カラディナの勇士達よ!今こそロザリア様のご威光を示す時が来た!人族との友誼を忘れ、ガリエルに寝返ったエルフどもに、正義の何たるかを知らしめるのだ!」
「「「おおおおお!」」」

 リヒャルトの鬨の声をかわぎりに、西誅軍の兵士達はモノの森に向かって突撃する。先頭には大盾を持った兵士達が並び、エルフの弓から後続を守っている。エルフの弓の技術は優れており、大盾の合間や上からの攻撃により何人もの兵士が倒れたが、大盾と戸板、甕に守られた兵士達は構わず突撃してくる。

 エルフの森には、人族の街の様な街壁が存在しない。ついに先鋒が森の中へと突入すると、次々に後続が押し寄せ、弓は瞬く間に無用の長物となった。

「サーリア様、モノの勇士にご加護を!」
「ロザリア様、万歳!」

 そこかしこで神の名を唱える声が聞こえ、悲鳴と怒号が飛び交う。モノ族のエルフ達は自分達の故郷、家族を守るために必死に抵抗する。しかし数で劣り、体力で劣り、種族的特性の弓が封じられたエルフ達は、次々に命を落としていく。素朴な丸太小屋に火が放たれ、森のあちらこちらで煙が上がる。

「くそ!女子供を逃がせ!男どもよ!愛する家族を守るために、死力を尽くせ!」

 ガスパルは声を張り上げ、味方を叱咤するが、その声に応じる者は見る見るうちに数を減らしていく。エルフの男達は一人でも多くの敵を道連れにしようと戦い続け、そして例外なく凶刃に倒れていった。



 ***

 絶望的な戦況の中、ガスパルは剣を振るい、西誅軍の兵士達を次々と斬り倒す。鬼気迫るガスパルの威を前に兵士達は恐れをなし、ガスパルの前に狭い空間が広がった。ガスパルは唯一人、目の前の兵士達を一瞥して声を上げる。

「どうした?人族の兵士どもよ。エルフ八氏族が一つ、モノ族 族長ガスパルの前に、怖気づいたか?」
「…敵ながら見事だ、ガスパル殿」

 やがて狭い空間の中央に一人の男が進み出て、ガスパルと相対する。両手剣と思しき長剣を肩に担いだ壮年の男に、ガスパルが声をかけた。

「ほう…、人族も腰抜けばかりではなさそうだな。お主、名前は何と言う?」
「ラ・セリエのハンター、ジル・ガーランド。ガスパル殿、一つ、お手合わせを願おう」

 ジルは、ガスパルに名を告げると、長剣を肩から下ろし、両手で構える。そのジルの姿を見たガスパルが、歯を剥き出しにして、獰猛な笑みを浮かべた。

「よかろう、かかってこい。私は、これから貴様らを倒すのに忙しくなるのだ。お主に時間をかけている暇は、ない」
「安心してくれ、ガスパル殿。その仕事は必要ない。私があなたを休ませて差し上げよう」

 そう言ってガスパルへと突入するジルに対し、ガスパルは剣を振り上げ、ジルへと振り下ろす。ジルは長剣を傾け、ガスパルの剣を弾き返すと、そのままガスパルの下へ踏み込む。

 勢いの止まらないジルを見たガスパルは、跳ね上がった剣を右脇に引き込むと、そのまま長剣の内側に向かって剣を突き入れる。小回りの利かない長剣の隙間を縫うガスパルの突きがジルに突き刺さると思われた瞬間、ジルが長剣をわずかに右下に動かし、ガスパルの切っ先がジルの長剣の腹に当たった。

 ジルは巧みに長剣を動かし、ガスパルの切っ先を滑らせて外に流すと、その滑りに便乗する形でガスパルの右腕を押し込み、さらに踏み込んで長剣を振り上げる。そしてガスパルの顔を、右肩越しに両断した。

「人族の勇士達よ!敵の首魁は、討ち取った!残ったエルフどもを殲滅せよ!」
「「「おおおおお!」」」

 ガスパルの頭部を掲げたジルの鬨の声を聞き、西誅軍の兵士達は壊乱するエルフ達に襲いかかって行った。



「組織的抵抗は、ほぼ終了しました」
「よし、掃討戦に移れ」

 ついにガスパルも討たれ、エルフ達が逃げ惑うだけとなると、西誅軍の兵士は獣性を剥き出しにして、エルフへと襲い掛かる。そこかしこで女の悲鳴が上がり、人族の男達の笑い声と歓声が続く。見目麗しいエルフの女子供は、西誅軍に見つかると例外なく押し倒され、何人もの男達に圧し掛かられた。

 男達の体の下では、エルフの女が泣き叫びながら身をもがき、男達から逃れようとしている。その容姿は、これまで彼らが見た事もないほど美しく、故郷の娼館一の美女も及ばなかった。

 目の前で痛みと恐怖に顔を歪め身を捩るエルフの女の姿は、男達の心を大いに掻き立て、脳みそを痺れさせた。相手に対する正当な懲罰理由があり、しかも相手は彼らが知る上で最も美しい女である。勝利の興奮に酔った男達は、この時代の勝利者の権利を遠慮なく行使する。

 モノの森は、地獄と化した。



 ***

 森の中心で阿鼻叫喚が繰り広げられる中、コレットはウンザリした顔で、森の外周を歩き回っていた。何処に行っても、男のやる事は同じ。すでに西誅軍に見るべき男は一人もいないと結論付けたコレットは、残党狩りと称して、やる事もなく辺りをふらつく。中心に居ても胸糞の悪くなる情景が至る所で行われており、それを押し留める事もできない以上、精神衛生上、声の聞こえない所まで逃げ出すしか方法がなかった。

 そうして、森の西の茂みを歩き回っていたコレットの目の前で茂みが左右に揺れ、枝が揺れる音が聞こえる。目の前で起きてしまった以上、見過ごす事もできず、コレットは茂みの中を覗き込んだ。

「あ…」
「…」

 そこには、エルフの少女が二人、身を寄せ合ってしゃがみ込んでいた。人族で言えば15歳くらいの、まだ成人にも満たない二人の少女は、見目麗しい顔を恐怖に歪め、怯え、涙を流しながら、コレットを見上げている。コレットは眉を顰めて、少しの間二人を見つめていた。

 黙ったままのコレットに対し、一人の少女が、声を震わせながら口を開く。

「…お、お願いします。わ、私達を見逃…」
「…」

 コレットは黙ったまま、形の整った自分の唇の前に人差し指を立てる。それを見たエルフの少女は、慌てて右手で口を抑え、押し黙った。

「おぉぉぉい、どうした!?エルフが居たのか!?」

 下を向いたままの後姿を離れた所から見たハンターの一人が、コレットに声をかける。それを聞いたコレットは、後ろを振り向き、両手を広げて顔を顰めた。

「あぁ!?全く、最悪だよ!肥溜めだよ、肥溜め!何であいつら、こんな所に作るんだよ!臭いがついたらどうするんだい!?」
「はははっ!それは災難だったな!頼むからこっちには来ないでくれよ!?」
「はぁ!?そんな事言ってるから、女にもてないんだよ!」

 ハンターの笑い声にコレットは憎まれ口を叩き、苛立たし気に地面を蹴り上げる。地面から舞い上がる土を見たハンターは、笑いながら頭を抱え、向こうへと逃げ出した。

「まったく。これだから、デリカシーのない男は…」

 ぶつぶつ言いながら、コレットは茂みを離れ、男とは反対の方向へと歩き始める。その時、コレットの腰から水筒と携帯食が落ち、地面に転がった。コレットは落とし物に気づかず、そのまま歩き去る。

「あ、あ、ありが…とう…」

 弱々しい声が茂みから聞こえ、コレットは前を向いたまま、後ろ手にした掌をひらひらと揺らした。



 ***

 西誅軍はモノの森で2日間逗留し、補給を整えた。西誅軍は、森の中に無数にある井戸から水を汲み上げられるだけ汲み上げ、エルフの家々から食料を略奪して、輜重へと載せていく。その間、捕虜となったエルフ達は男達に代わる代わる暴行を受け、見る見るうちに生気を失い、表情を面に出さなくなる。それを見た男達は新鮮味が足らないと興ざめし、次の森での収穫へと期待を膨らませた。

 3日目の朝、補給を終えた西誅軍は、捕虜となったエルフの女子供の監視に3,000を残し、51,000を率いて次の森へと向かう。次の目標は、北東にあるティグリの森と決まった。



 コレットは、皆が先を望むからとモノの森への残留を希望し、警護を買って出る。そして西誅軍が出立した後、コレットは残留した兵士達と気さくに会話をしたが、森の中心が男臭いと音を上げ、当番の兵士から食料等の対価を受け取って交代し、警戒を兼ねて毎日外周を練り歩くようになった。兵士達はそれを姐御肌の彼女の心遣いと感謝し、交代でできた時間を、捕虜のエルフ達への訪問に充てた。

 コレットは森の西の外れを警戒している時に、大体何か落とし物をした。それは干飯であったり干果であったり、水筒や硬いパンであった。西の外れには肥溜めがあるようで、辺りには糞尿の匂いが漂っていたが、コレットはこの辺りの巡回ルートを変えず、必ず同じ道を歩いた。そして、肥溜めの辺りで必ず、落とし物をした。彼女が通り過ぎた後、肥溜めの茂みがざわめくが、彼女は一度も気がつかなかった。
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