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アルマニ領で領地経営
護衛の皆さんも温泉に浸かりたいのです
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城に戻った俺は、メイドさん達にコーヒー牛乳とフルーツ牛乳の用意をお願いして、護衛の騎士さん達の控室に行く。
部屋に着くと、護衛隊長を務めていた王家騎士団長のランスさんがマティスさんと話しをしている。
「これはこれはヒロシ様。ご無沙汰しておりました。
道中の様子についてマティス殿と話しをしていたところです。」
深々と頭を下げて敬意を表すランスさんに声を掛ける。
「ランスさんもお元気そうで何よりです。
護衛の任ご苦労様でした。
お疲れになられたと思うので、温泉に入られては如何ですか?
交代で入られたら、皆さん大丈夫ですよね。」
「それは良い案です。ランス様、ヒロシ様の作られた温泉って風呂は非常に気持ちが良いですぞ。
是非お言葉に甘えられては如何ですかな。
その間わたしの部下達をこちらで控えさせておきましょう。」
俺とマティスさんの言葉を聞いた護衛隊の皆さん、目が輝いていますね。
「やれやれ、部下達にあんな目をされたら断れませんな。
実は道中、王妃様達から王都のヒロシ様の屋敷にある温泉の話しを延々と聞かされておりまして、皆んな興味深々なのですよ。」
「そうだったんですね。
それじゃあ、存分に楽しんでいって下さい。
大浴場の方だったら一度に10人くらいは入れますんで。」
「ヒロシ様、ありがとうございます。
ポリマー、わたしは第1小隊の連中と一緒に先に行くから、後を頼んだぞ。
ポリマーと第2小隊はわたし達が出てから入ってもらう。
おい!皆んな温泉に浸かりに行こう!」
「「「おー」」」
飛び上がっている人もいるよ。
王妃様、どんだけハードルをあげてるんだよ。
俺は皆んなを温泉に案内する。
使用人用だけど大浴場だから良いよね。
大浴場のある東屋、いや大きさを考えたら東屋じゃ無くて銭湯って言ったほうが的を得ているけど。
大体10人くらいは充分浸かれる広さの浴槽と同じくらいの洗い場がある。
そしてここにはなんとサウナもあるのだ。
どうしても仕事終わりが遅くなってしまうメイドさん達。
冷え性の人も多いから、ゆっくり温まって欲しいんだけど時間が無い。
そんな彼女達のために手っ取り早く温まれるように考えた。
この前ドラゴンスレイヤーのふたりと一緒に倒したドラゴンの魔石で火を付けて暖めているんだ。
レッドドラゴンの魔石って強力な火属性を持ってるみたいだね。
もちろんこの世界にサウナは無いから最初は恐々だったメイドさん達も今では皆んなで仲良く入っているみたい。
皆んな肌の色も良くなって、冷え性も改善されているって。
風呂場の説明をしていると、護衛隊の皆さんも温泉はもちろん、サウナにも興味深々な様子。
長時間入らないようキチンと注意しておいたよ。
砂時計も置いてあるから大丈夫だと思うけど、サウナって『先に出たら負け』みたいなところがあるじゃない。
負けず嫌いみたいな人が多そうだから心配だよ。
護衛隊の皆さんが風呂に飛び込んでから20分。
誰も出てこないから心配して見に行ってみた。
温泉に浸かって溶けている人や上がって涼んでいる人、そしてやっぱりいたよ。
真っ赤な顔をしてサウナの中で倒れかけている奴ら。
「さあ早く出て!」
未だ俺は『まだいけるんだ!』とかウダウダ言っているやつを外に追い出した。
その中にランスさんもいたのは本人の名誉のために伏せておこう。
護衛隊の第2陣を温泉に案内して温泉の東屋に隣接するテラスに出る。
温泉で温まり火照った体を冷ますために作った場所で、テーブルセットが置いてある。
そこには数人の女性がおり、テーブルには王妃様とイリヤ様が掛けていた。
「ヒロシ様、素晴らしいお湯でしたわ。
王都のお湯とはまた違うのね。ねぇイリヤ。」
「ええ、お母様。お城やヒロシ様のお屋敷のお湯は身体を包み込むような少し粘り気がありますけれど、こちらのお湯はサラサラしていて身体の中に染み込んでくるみたいです。」
「イリヤ、それはわたくしも思ったわ。
向こうのお湯は表面だけを活性化させるのに対して、こちらのお湯は身体の中から活性化されていくようですわね。
速攻性は向こうの方が高いでしょうが、こちらのお湯はゆっくりと持続時間が長そうですわ。」
なかなかの分析力。さすがは王妃様ということか。
「じゃあお母様、ゆっくりと何日も温泉に浸かった方よりお肌に効果があるのではありませんか?」
「まあイリヤ、良いところに気が付きましたわ!
それではこちらに滞在する日程を少し増やして毎日温泉を頂きましょう。」
おいおいふたりで勝手に盛り上がっているよ。いくら滞在してくれてもいいけどね。
でも、今の話し面白いかも。長期滞在型の湯治施設も作ろうかな。
あと賃貸アパートなんかも作ったら、人口も増えて街の活性化がもっと進むかもしれない。
「あらヒロシ様、遠い目をしてどうなさったの?」
「いえ、ちょっと考えことをしていまして。」
「どんなことですの?」
「さっき長く温泉に入った方が効能があるんじゃないかってお話しされていましたよねえ。
それを聞いていまして、安い値段で長く泊まれる宿を作ってはどうかと思いまして。
たぶんここのお湯って怪我の治療にも効くと思うんですよね。
美容や医療のために多くの人達が少しでも長くこの街にいてくれたら、儲かるかなと思いまして。
それと温泉を目当てに引っ越して来られる方向けに安い住宅をたくさん建設したらどうかと。」
「まあ、ヒロシ様。それは良い考えですわ。
王都に帰ったら早速各領地の領主に紹介しましょう。
そのためにはわたし達もしっかりと体験しておきませんとね。」
......がんばろっと。
部屋に着くと、護衛隊長を務めていた王家騎士団長のランスさんがマティスさんと話しをしている。
「これはこれはヒロシ様。ご無沙汰しておりました。
道中の様子についてマティス殿と話しをしていたところです。」
深々と頭を下げて敬意を表すランスさんに声を掛ける。
「ランスさんもお元気そうで何よりです。
護衛の任ご苦労様でした。
お疲れになられたと思うので、温泉に入られては如何ですか?
交代で入られたら、皆さん大丈夫ですよね。」
「それは良い案です。ランス様、ヒロシ様の作られた温泉って風呂は非常に気持ちが良いですぞ。
是非お言葉に甘えられては如何ですかな。
その間わたしの部下達をこちらで控えさせておきましょう。」
俺とマティスさんの言葉を聞いた護衛隊の皆さん、目が輝いていますね。
「やれやれ、部下達にあんな目をされたら断れませんな。
実は道中、王妃様達から王都のヒロシ様の屋敷にある温泉の話しを延々と聞かされておりまして、皆んな興味深々なのですよ。」
「そうだったんですね。
それじゃあ、存分に楽しんでいって下さい。
大浴場の方だったら一度に10人くらいは入れますんで。」
「ヒロシ様、ありがとうございます。
ポリマー、わたしは第1小隊の連中と一緒に先に行くから、後を頼んだぞ。
ポリマーと第2小隊はわたし達が出てから入ってもらう。
おい!皆んな温泉に浸かりに行こう!」
「「「おー」」」
飛び上がっている人もいるよ。
王妃様、どんだけハードルをあげてるんだよ。
俺は皆んなを温泉に案内する。
使用人用だけど大浴場だから良いよね。
大浴場のある東屋、いや大きさを考えたら東屋じゃ無くて銭湯って言ったほうが的を得ているけど。
大体10人くらいは充分浸かれる広さの浴槽と同じくらいの洗い場がある。
そしてここにはなんとサウナもあるのだ。
どうしても仕事終わりが遅くなってしまうメイドさん達。
冷え性の人も多いから、ゆっくり温まって欲しいんだけど時間が無い。
そんな彼女達のために手っ取り早く温まれるように考えた。
この前ドラゴンスレイヤーのふたりと一緒に倒したドラゴンの魔石で火を付けて暖めているんだ。
レッドドラゴンの魔石って強力な火属性を持ってるみたいだね。
もちろんこの世界にサウナは無いから最初は恐々だったメイドさん達も今では皆んなで仲良く入っているみたい。
皆んな肌の色も良くなって、冷え性も改善されているって。
風呂場の説明をしていると、護衛隊の皆さんも温泉はもちろん、サウナにも興味深々な様子。
長時間入らないようキチンと注意しておいたよ。
砂時計も置いてあるから大丈夫だと思うけど、サウナって『先に出たら負け』みたいなところがあるじゃない。
負けず嫌いみたいな人が多そうだから心配だよ。
護衛隊の皆さんが風呂に飛び込んでから20分。
誰も出てこないから心配して見に行ってみた。
温泉に浸かって溶けている人や上がって涼んでいる人、そしてやっぱりいたよ。
真っ赤な顔をしてサウナの中で倒れかけている奴ら。
「さあ早く出て!」
未だ俺は『まだいけるんだ!』とかウダウダ言っているやつを外に追い出した。
その中にランスさんもいたのは本人の名誉のために伏せておこう。
護衛隊の第2陣を温泉に案内して温泉の東屋に隣接するテラスに出る。
温泉で温まり火照った体を冷ますために作った場所で、テーブルセットが置いてある。
そこには数人の女性がおり、テーブルには王妃様とイリヤ様が掛けていた。
「ヒロシ様、素晴らしいお湯でしたわ。
王都のお湯とはまた違うのね。ねぇイリヤ。」
「ええ、お母様。お城やヒロシ様のお屋敷のお湯は身体を包み込むような少し粘り気がありますけれど、こちらのお湯はサラサラしていて身体の中に染み込んでくるみたいです。」
「イリヤ、それはわたくしも思ったわ。
向こうのお湯は表面だけを活性化させるのに対して、こちらのお湯は身体の中から活性化されていくようですわね。
速攻性は向こうの方が高いでしょうが、こちらのお湯はゆっくりと持続時間が長そうですわ。」
なかなかの分析力。さすがは王妃様ということか。
「じゃあお母様、ゆっくりと何日も温泉に浸かった方よりお肌に効果があるのではありませんか?」
「まあイリヤ、良いところに気が付きましたわ!
それではこちらに滞在する日程を少し増やして毎日温泉を頂きましょう。」
おいおいふたりで勝手に盛り上がっているよ。いくら滞在してくれてもいいけどね。
でも、今の話し面白いかも。長期滞在型の湯治施設も作ろうかな。
あと賃貸アパートなんかも作ったら、人口も増えて街の活性化がもっと進むかもしれない。
「あらヒロシ様、遠い目をしてどうなさったの?」
「いえ、ちょっと考えことをしていまして。」
「どんなことですの?」
「さっき長く温泉に入った方が効能があるんじゃないかってお話しされていましたよねえ。
それを聞いていまして、安い値段で長く泊まれる宿を作ってはどうかと思いまして。
たぶんここのお湯って怪我の治療にも効くと思うんですよね。
美容や医療のために多くの人達が少しでも長くこの街にいてくれたら、儲かるかなと思いまして。
それと温泉を目当てに引っ越して来られる方向けに安い住宅をたくさん建設したらどうかと。」
「まあ、ヒロシ様。それは良い考えですわ。
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