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ムーン大陸で大冒険
異世界で調味料と言えば・・・・
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翌日、俺とミーアは調味料を探すことにした。
はっきり言って牛の魔物は大変美味しゅうございました。
しっかりとした赤身や花の蜜のように甘い霜降りは、松阪牛にも負けないだろう。たぶん?だって食べたことないから分からないけど。
だけど、いつも食べていたスーパーの牛肉よりは圧倒的に美味かったのは間違いない。
ただ、やっぱり飽きてくるんだ。
いくら美味しくても味が単調だから。
せめて塩や胡椒でもあればと思うんだけど。
この世界にも塩はあった。ただ薬としてだけど。
身体の塩分が足りなくなるとミネラル不足で体調不良になったり最悪死んでしまうんだけど、まだこの世界ではそんなことが知られていない。
だから日常的に塩分を取る必要があるのは日本では常識なんだけど、こっちではそんなこと分かっていないから日常的には摂らない。
ミネラル不足で死にかけていたたくさんの人を、スワリング強国にいたひとりの医者が塩を与えて回復させたことが薬としての塩の起源だそうだけど、それ以降塩は貴重な薬としてスワリング強国の専売となっているみたいだ。
海はあるから精製は出来るはずなんだけど、生成方法はスワリング強国が秘匿としているから、大量に作ることも無いし値段も高いのだ。
俺は海水から塩を作る方法を当然知っている。
この島でも海はあるから恐らく塩を作ることは出来るだろう。
家から海に向かって歩いて行くと途中で海が収納の範囲に入ってきた。
俺は塩をイメージして収納を起動する。
塩用に用意した区画に精製された真っ白な塩がどんどん入っていく。
100キログラムくらい溜まったところで中断。
塩を作る知識要らなかったじゃん。
それとも知識があったから取り出せた?
ともかく塩はOK。次は胡椒だ。
胡椒は木になるから、胡椒の木を探せば良いはずなんだけど、俺は胡椒の木を知らない。
だから探そうにもどうすれば良いか分からない。
こういう時は、そう脳内アシスタントさんの出番だ。
「この世界のも野生の胡椒の木はあります。
この森の中にもあるかと思いますので収納で探してみて下さい。」
なるほど、でも俺塩の作り方は知っているけど、胡椒は全く知らないよ。
それでも収納できるのかな。
とりあえず胡椒用の区画を作って、アドバイス通り胡椒をイメージしてみる。
ラーメン屋にあるようなビンに入った灰色のやつ。
するとあろうことか、精製された胡椒がビンに入って収納されている。
塩同様どんどん収納されていき、こちらも100本を越えたので収納を中断した。
ともかく結果オーライか。
この後、ニンニクやネギも収納した。この辺りは食料の宝庫なのかもしれない。
ニンニクやネギは根っこも一緒に収納したので畑に植えた。
これで香辛料は完璧だ。
うん、今晩からの食事が楽しみになってきたな。
「ミーア、晩御飯なにが食べたい?」
「肉!」
「お前速攻だな。っていうか、いつも肉食ってない?」
「えっ、だって飯と言ったら肉だろう。そんなの常識じゃないか。」
「魔人はいっつも肉ばかり食ってるのか?」
「そうだよ。だって肉を喰わないと体調が悪くなるじゃないか。特に血の滴るやつが良いよね。」
血の滴る肉って。
この食事の光景が凄惨に見えるから魔人って怖がられているんだろうな。
でももしかしたらこの食事のおかげで魔人は健康を保っているのかも知れない。
血液や肉には塩分やミネラルが含まれているしね。
人間のように虫が主食じゃ塩分もミネラルも取れないもんな。
ミーアの期待する顔を見ながら俺は肉を焼いていく。
今回はウサギもどき。体長3メートルはあるから、片方の太ももだけでもふたりで充分な量がある。
しっかりと塩胡椒を揉み込んでから遠火でじっくりと焼く。
コンロは使わない。
だって油がすごいんだもの。
焚火から少し離したところでゆっくり回しながら焼いていくと、兎肉から余計な脂が大量に滴り落ちる。
この油は甘そうだからコンロで炒め物に使うこともできそうだし、灰や塩水と混ぜて煮詰めると石鹸も作れそうだ。
この辺りもラノベの知識だ。何気にラノベオタクってサバイバル完璧じゃね?
高く立ち上る煙と長く垂れ下がったミーアのよだれを見ながら食べ頃になった兎肉にかぶりつく。
う、美味い!美味すぎるよ!なんだこれは!
ミーアは一心不乱に肉を貪っている。駄目だ、目が逝ってるよ。
まっいいか。
兎肉を堪能した後、俺は石鹸作りを始める。
ミーアも興味深そうに見ている。
やっとできた石鹸は見てくれも悪いし色も白くない。かなり柔らかいけど泡立てて顔を洗うと、久しぶりにすっきりしたよ。
ちょっと突っ張るけどね。
ミーアも俺の真似をしながら、恐る恐る使っている。
「………ヒロシ、目が痛い。
目が開けれられないよう!」
しまった。
顔を洗う時は目を瞑ってって言うのを忘れてた。
慌ててミーアの顔に水魔法で水を掛ける。
水も滴るミーア。やっぱり可愛いね。
はっきり言って牛の魔物は大変美味しゅうございました。
しっかりとした赤身や花の蜜のように甘い霜降りは、松阪牛にも負けないだろう。たぶん?だって食べたことないから分からないけど。
だけど、いつも食べていたスーパーの牛肉よりは圧倒的に美味かったのは間違いない。
ただ、やっぱり飽きてくるんだ。
いくら美味しくても味が単調だから。
せめて塩や胡椒でもあればと思うんだけど。
この世界にも塩はあった。ただ薬としてだけど。
身体の塩分が足りなくなるとミネラル不足で体調不良になったり最悪死んでしまうんだけど、まだこの世界ではそんなことが知られていない。
だから日常的に塩分を取る必要があるのは日本では常識なんだけど、こっちではそんなこと分かっていないから日常的には摂らない。
ミネラル不足で死にかけていたたくさんの人を、スワリング強国にいたひとりの医者が塩を与えて回復させたことが薬としての塩の起源だそうだけど、それ以降塩は貴重な薬としてスワリング強国の専売となっているみたいだ。
海はあるから精製は出来るはずなんだけど、生成方法はスワリング強国が秘匿としているから、大量に作ることも無いし値段も高いのだ。
俺は海水から塩を作る方法を当然知っている。
この島でも海はあるから恐らく塩を作ることは出来るだろう。
家から海に向かって歩いて行くと途中で海が収納の範囲に入ってきた。
俺は塩をイメージして収納を起動する。
塩用に用意した区画に精製された真っ白な塩がどんどん入っていく。
100キログラムくらい溜まったところで中断。
塩を作る知識要らなかったじゃん。
それとも知識があったから取り出せた?
ともかく塩はOK。次は胡椒だ。
胡椒は木になるから、胡椒の木を探せば良いはずなんだけど、俺は胡椒の木を知らない。
だから探そうにもどうすれば良いか分からない。
こういう時は、そう脳内アシスタントさんの出番だ。
「この世界のも野生の胡椒の木はあります。
この森の中にもあるかと思いますので収納で探してみて下さい。」
なるほど、でも俺塩の作り方は知っているけど、胡椒は全く知らないよ。
それでも収納できるのかな。
とりあえず胡椒用の区画を作って、アドバイス通り胡椒をイメージしてみる。
ラーメン屋にあるようなビンに入った灰色のやつ。
するとあろうことか、精製された胡椒がビンに入って収納されている。
塩同様どんどん収納されていき、こちらも100本を越えたので収納を中断した。
ともかく結果オーライか。
この後、ニンニクやネギも収納した。この辺りは食料の宝庫なのかもしれない。
ニンニクやネギは根っこも一緒に収納したので畑に植えた。
これで香辛料は完璧だ。
うん、今晩からの食事が楽しみになってきたな。
「ミーア、晩御飯なにが食べたい?」
「肉!」
「お前速攻だな。っていうか、いつも肉食ってない?」
「えっ、だって飯と言ったら肉だろう。そんなの常識じゃないか。」
「魔人はいっつも肉ばかり食ってるのか?」
「そうだよ。だって肉を喰わないと体調が悪くなるじゃないか。特に血の滴るやつが良いよね。」
血の滴る肉って。
この食事の光景が凄惨に見えるから魔人って怖がられているんだろうな。
でももしかしたらこの食事のおかげで魔人は健康を保っているのかも知れない。
血液や肉には塩分やミネラルが含まれているしね。
人間のように虫が主食じゃ塩分もミネラルも取れないもんな。
ミーアの期待する顔を見ながら俺は肉を焼いていく。
今回はウサギもどき。体長3メートルはあるから、片方の太ももだけでもふたりで充分な量がある。
しっかりと塩胡椒を揉み込んでから遠火でじっくりと焼く。
コンロは使わない。
だって油がすごいんだもの。
焚火から少し離したところでゆっくり回しながら焼いていくと、兎肉から余計な脂が大量に滴り落ちる。
この油は甘そうだからコンロで炒め物に使うこともできそうだし、灰や塩水と混ぜて煮詰めると石鹸も作れそうだ。
この辺りもラノベの知識だ。何気にラノベオタクってサバイバル完璧じゃね?
高く立ち上る煙と長く垂れ下がったミーアのよだれを見ながら食べ頃になった兎肉にかぶりつく。
う、美味い!美味すぎるよ!なんだこれは!
ミーアは一心不乱に肉を貪っている。駄目だ、目が逝ってるよ。
まっいいか。
兎肉を堪能した後、俺は石鹸作りを始める。
ミーアも興味深そうに見ている。
やっとできた石鹸は見てくれも悪いし色も白くない。かなり柔らかいけど泡立てて顔を洗うと、久しぶりにすっきりしたよ。
ちょっと突っ張るけどね。
ミーアも俺の真似をしながら、恐る恐る使っている。
「………ヒロシ、目が痛い。
目が開けれられないよう!」
しまった。
顔を洗う時は目を瞑ってって言うのを忘れてた。
慌ててミーアの顔に水魔法で水を掛ける。
水も滴るミーア。やっぱり可愛いね。
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