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ムーン大陸で大冒険
そろそろ探検に行きますかね
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とりあえず衣食住は揃った。
「ミーア、そろそろ島の探検に行こうか?」
「うん!」
俺は転送の魔法陣を組み込んだ魔道具を作った。
イメージ的には『どこ○もドア』みたいなやつ。
目的地をイメージして起動すると、ドアの向こう側がイメージした先になっている。
別に中学生がドラ○もんを好きでもいいじゃん!
これならイメージ出来るところにならどこにでも行けるからね。
テストがてら一番最初に降り立った草原をイメージする。
………うーん、ダメだ。
草原って何の特徴も目印も無いからね。
場所を特定出来ないや。
ならば、蜘蛛の巣があった場所へ。
今度は大丈夫そう。
扉を開けたら、目の前の大蜘蛛と目が合う。
ギロリと睨む大蜘蛛。
慌てて扉を閉める。
危なかった。
イメージする場所はしっかりと選ばなきゃ大変なことになりそうだ。
『どこ○もドア』改め魔法扉を収納して、ミーアと共に探検に出発だ。
気配察知を最大にして歩くこと2時間。
人の、いや、キメラの気配を察知した。
距離にして15キロメートルくらいか。
早速蜘蛛の糸で作った服の飛行機能を使って空を飛び気配の方に向かう。
高度は結構上げているから下から見つかる恐れは少ないだろう。
しばらく飛んでいると地上にたくさんの人影が見えて来た。
どうやら戦いの最中らしい。
どちらかの味方をするか、静観するか、いや両方共やってしまうか?
うーん、判断出来ん。
分析その1。近くに集落も無く、草原の真ん中で戦っている。
つまりどちらか一方が責められている感じではない。
分析その2。力は拮抗、戦いは膠着状態。30分ほど見てたけど、戦局がどちらか一方に動く気配無し。
分析その3。人数は双方100人くらい。向かって右側は犬の上半身に下半身カブト虫で、左側は猫の上半身に下半身は芋虫。
どちらもとにかく動きが遅い。
こりゃ膠着するわ。
お互い武器は無し。そりゃ肉球じゃ武器は持てん。
どう見てもお手と猫パンチの応酬にしか見えないんだけど。
とりあえず、見なかったことにして次に行こう。
しばらく空を飛んでいる。
何にも無い。ただ草原と岩肌と山があるだけ。
もしかして集落みたいなものって無いの?
あれから3時間くらい飛んでいるが、何の気配も無し。
そろそろ暗くなってきたから家に戻ることにする。
明日ここに来るための目印を置いた。
それから数日間同じように探索をしたが埒があかない。
街も見当たらなければ、まともに話せそうなやつらも見当たらない。
「ミーア、今日は海岸線沿いに行ってみようか?」
「そうだね。地図も作った方が良さそう。」
もっともなご意見でございます。はい。
黒板の魔道具を作った。
書いたら記憶出来るやつ。
空の上から海岸線を飛び、その魔道具に描いていく。
戻ってきたらそれを大きな布に写していく。
布はもちろん蜘蛛の糸で編んだ。
筆記具は木の棒を焼いて炭にしたものを使う。
丈夫だし描いた後魔力を流すと上手く定着してくれるから、記録用としては優れているんだ。
早速黒板の魔道具を持って海岸線を飛ぶ。
太陽の位置を目安に5キロメートルくらいづつ描いていく。
最初は太陽が動いていることを忘れていて、いびつになってしまったが、3日くらい経つうちにコツを掴んだ。
さあ本格的に地図作成スタートだ。
5キロ描いては地上に近づいて特徴的なものを探して記入。
それを繰り返して1日に100キロメートルほど進む。
目印を置いては翌日そこからスタートする具合で、およそ30日かけて1周した。
目印には家からの距離が書いてあり、そこに置いたままにしてあるから、わいつでもそこに行けるようにしておいた。
こうして作成した地図に規則的な縦横線を引いて探索用のエリアを決めていく。
我ながら上出来じゃなかろうか。
「まずはこの辺りから行ってみよう。」
地図のいちばん右下のマスから探索を始めることにした。
海岸線から少し内陸に入ったところで、今いる家もその枠内にある。
家を出て高く飛び上がると、だんだん景色が広がってきた。
家の位置を真ん中にして右側には林を挟んで海が広がる。
右側を東と仮定した場合、北側には森が広がっている。
いつも狩りをしている場所だな。
その先にはしばらく陸地が続き海になっている。
地図を作った時に分かったのだが、家のある地域は半島になっているようだ。
北西の方向で広い陸地に繋がっている。
南側と西側は海になっている。
家に戻って地図に森を記入する。
よし、この調子で全てのマスを埋めていくぞ。
マスの数は全部で30あるから1日1マスで30日になる。
下に降りて調査が必要なところもあるだろうから、それ以上見ておいた方が良いだろう。
まあ、今のところこれしかすることが無いからどうでもいいけどね。
「ミーア、そろそろ島の探検に行こうか?」
「うん!」
俺は転送の魔法陣を組み込んだ魔道具を作った。
イメージ的には『どこ○もドア』みたいなやつ。
目的地をイメージして起動すると、ドアの向こう側がイメージした先になっている。
別に中学生がドラ○もんを好きでもいいじゃん!
これならイメージ出来るところにならどこにでも行けるからね。
テストがてら一番最初に降り立った草原をイメージする。
………うーん、ダメだ。
草原って何の特徴も目印も無いからね。
場所を特定出来ないや。
ならば、蜘蛛の巣があった場所へ。
今度は大丈夫そう。
扉を開けたら、目の前の大蜘蛛と目が合う。
ギロリと睨む大蜘蛛。
慌てて扉を閉める。
危なかった。
イメージする場所はしっかりと選ばなきゃ大変なことになりそうだ。
『どこ○もドア』改め魔法扉を収納して、ミーアと共に探検に出発だ。
気配察知を最大にして歩くこと2時間。
人の、いや、キメラの気配を察知した。
距離にして15キロメートルくらいか。
早速蜘蛛の糸で作った服の飛行機能を使って空を飛び気配の方に向かう。
高度は結構上げているから下から見つかる恐れは少ないだろう。
しばらく飛んでいると地上にたくさんの人影が見えて来た。
どうやら戦いの最中らしい。
どちらかの味方をするか、静観するか、いや両方共やってしまうか?
うーん、判断出来ん。
分析その1。近くに集落も無く、草原の真ん中で戦っている。
つまりどちらか一方が責められている感じではない。
分析その2。力は拮抗、戦いは膠着状態。30分ほど見てたけど、戦局がどちらか一方に動く気配無し。
分析その3。人数は双方100人くらい。向かって右側は犬の上半身に下半身カブト虫で、左側は猫の上半身に下半身は芋虫。
どちらもとにかく動きが遅い。
こりゃ膠着するわ。
お互い武器は無し。そりゃ肉球じゃ武器は持てん。
どう見てもお手と猫パンチの応酬にしか見えないんだけど。
とりあえず、見なかったことにして次に行こう。
しばらく空を飛んでいる。
何にも無い。ただ草原と岩肌と山があるだけ。
もしかして集落みたいなものって無いの?
あれから3時間くらい飛んでいるが、何の気配も無し。
そろそろ暗くなってきたから家に戻ることにする。
明日ここに来るための目印を置いた。
それから数日間同じように探索をしたが埒があかない。
街も見当たらなければ、まともに話せそうなやつらも見当たらない。
「ミーア、今日は海岸線沿いに行ってみようか?」
「そうだね。地図も作った方が良さそう。」
もっともなご意見でございます。はい。
黒板の魔道具を作った。
書いたら記憶出来るやつ。
空の上から海岸線を飛び、その魔道具に描いていく。
戻ってきたらそれを大きな布に写していく。
布はもちろん蜘蛛の糸で編んだ。
筆記具は木の棒を焼いて炭にしたものを使う。
丈夫だし描いた後魔力を流すと上手く定着してくれるから、記録用としては優れているんだ。
早速黒板の魔道具を持って海岸線を飛ぶ。
太陽の位置を目安に5キロメートルくらいづつ描いていく。
最初は太陽が動いていることを忘れていて、いびつになってしまったが、3日くらい経つうちにコツを掴んだ。
さあ本格的に地図作成スタートだ。
5キロ描いては地上に近づいて特徴的なものを探して記入。
それを繰り返して1日に100キロメートルほど進む。
目印を置いては翌日そこからスタートする具合で、およそ30日かけて1周した。
目印には家からの距離が書いてあり、そこに置いたままにしてあるから、わいつでもそこに行けるようにしておいた。
こうして作成した地図に規則的な縦横線を引いて探索用のエリアを決めていく。
我ながら上出来じゃなかろうか。
「まずはこの辺りから行ってみよう。」
地図のいちばん右下のマスから探索を始めることにした。
海岸線から少し内陸に入ったところで、今いる家もその枠内にある。
家を出て高く飛び上がると、だんだん景色が広がってきた。
家の位置を真ん中にして右側には林を挟んで海が広がる。
右側を東と仮定した場合、北側には森が広がっている。
いつも狩りをしている場所だな。
その先にはしばらく陸地が続き海になっている。
地図を作った時に分かったのだが、家のある地域は半島になっているようだ。
北西の方向で広い陸地に繋がっている。
南側と西側は海になっている。
家に戻って地図に森を記入する。
よし、この調子で全てのマスを埋めていくぞ。
マスの数は全部で30あるから1日1マスで30日になる。
下に降りて調査が必要なところもあるだろうから、それ以上見ておいた方が良いだろう。
まあ、今のところこれしかすることが無いからどうでもいいけどね。
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