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ムーン大陸で大冒険
遺跡を見つけました
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地図のマスを埋める探索を開始して10日。
探索は順調に進んでいる。
ってことは、何も無いってことだから、それはそれで問題なんだけど。
そろそろ何かあっても良さそうだと思うんだけど何にも無い。
今は森を探索中。
4マスくらいある巨大な森だ。
ここも順調に進んでおり、今3マス目に進んでいる。
森の中にはあまり動物はいない。
魔物は少しいるから、ムーン大陸が滅亡した際に動物もかなりの数が亡んだか魔物化してしまったのだろう。
今日はこの森の最深部になる。
ラノベだとこの辺りでボスの神殿になるんだろうな。
期待に胸を膨らませながら先を急ぐ。
あっ、あったよ。
古い建物跡があった。
ラノベの様々な展開を思い出しては、自然と溢れる笑みを隠せない。
「ヒロシ、変!」
はい、ミーアに気味悪がられました。
でも厨二病患者には堪らんですよ。
建物跡は全部で5棟。鉄筋コンクリートで出来たビルみたいだけど、倒れているし、たぶん風化してるんだろうね、地面から数メートルくらいが残っているだけだ。
剥き出しのビル内には金属製の机やラックが散らばっている。
その光景はかつてそこにオフィスがあったように見える。
ドラマに出てくる「ザ・職場」って感じを想像して欲しい。
恐らく鉄製だろう、錆びて朽ちているものも多いけどまだ光沢を放っているもの、あれはステンレスかな、も見受けられる。
よく見るとビルの下には土と雑草に隠れてアスファルトもあったよ。
ムーン大陸は現代日本に近い文明だったのかもしれない。
だったらもっと広範囲にビル跡が残っているはずと思い、探してみたがその5棟だけしか見当たらなかった。
朽ちたとかじゃなく、その一角以外は普通に太古からの森なんだ。
結局2時間くらいビル跡を探索したけど、これ以上の発見は得られなかった。
その日の探索はそれで終了。
翌日巨大森4マスの最後のマスに向かう。
ここにも特に気になるようなものも無かった。
翌日からは巨大森の北側にある草原と深い森を探索。
巨大森は大きいけど、適度に光も入ってきてホントに森って感じだったんだけど、今日入った森は日も差さずジメッとした暗くて嫌な感じの場所。
草原をサクッと抜けたところにあるんだけど、湿地帯の中、そう雨季のアマゾンのジャングルがこんな感じかも。
森の中に入ると空気が重くて息がしづらい。
背の高い草がところ狭しと生えていて歩くにも一苦労だよ。
飛んでみようかと試したんだけど、重い空気のせいか魔力が上手く回っていない気がする。
安定して飛べないんだ。
なんとか飛ぼうとしても蜘蛛の巣に引っかかったり散々だったよ。
入ってから1時間くらい経って少し休む。っていうか、目印を置いて家に戻った。
さすがにあんなところで休むのもきみが悪いし何より休まらない。
ミーアもキツそうだったし。
家に着いてゆっくりと休む。
「ヒロシ~。なんかさあ、あの森で魔力を吸われなかったか?
なんかさあ、魔力切れみたいなんだけど。」
なるほど魔力切れか。
元々俺はレベルが上がる毎に魔力がどんどん増えてたから、あんまり感じなかったけど、ミーアの魔力量じゃ、キツかっただろうな。
……ええっ、魔力を吸われてたって!
ミーアがのんびりと話してるから適当に考えてたけど、大変なことじゃないか。
しっかり覚えておかなくっちゃ。
まぁここからは結構距離もあるし、近寄らなければ良いんだよね。
即席で作った風呂に浸かりながら明日からの予定を考える。
風呂は残念だけど温泉じゃ無い。
いつ引っ越すか分からないから、土魔法と水魔法、火魔法を使ってお手軽に作ったやつだよ。
風呂でいろいろ考えたんだけど、結局深い森は飛ばして次のマスに進むことにした。
ラノベならこの森に重要な次の展開を決定するものがあるんだろうけど、わざわざ危険なイベントに近寄る必要も無いからね。
翌日、一晩寝てすっかり回復したミーアと共に深い森の北側から探索を再開する。
深い森の北側は高い山が続く山脈になっていた。
ほとんどの山が岩山で生物の気配は全く感じられない。
どの山も3~5000メートル級だから、この山脈を地上から越えるのは難しいだろうね。
俺達は上空から山脈を北上していく。
真っ直ぐ3マスくらい進むと、海岸線が見えてきた。
最初に海岸線を探索した時に置いてある目印を見ると、ここが最北端であることが確認出来た。
これで山脈を挟んで東側の探索は完了。
いや深い森は飛ばしたから、中途半端だけど気にしないよ。
この島に来てから既に20日近く経っている。
ミケツカミ様にこの島に送られて武者修行することになったのだが、今のところなんの成果も無い。
本来なら「早く帰らなきゃ」って焦るところなのだろうけど、帰る条件が分からないし、そもそもこの島自体が元の世界と同じ時間軸なのかも怪しいところだ。
パラレルワールドってやつ?
巨大な森(仮)で見つけた古代遺跡らしきものも、日本の鉄筋コンクリートのビルとよく似てたし。
ラノベの展開でも転移者がパラレルワールドに巻き込まれるなんてことはザラにあったし、今の状況がそれだとしても違和感ってないよね。
最もこの状態を素直に受け入れている時点で俺もかなり厨二病をこじらせてるんだろうけど。
探索は順調に進んでいる。
ってことは、何も無いってことだから、それはそれで問題なんだけど。
そろそろ何かあっても良さそうだと思うんだけど何にも無い。
今は森を探索中。
4マスくらいある巨大な森だ。
ここも順調に進んでおり、今3マス目に進んでいる。
森の中にはあまり動物はいない。
魔物は少しいるから、ムーン大陸が滅亡した際に動物もかなりの数が亡んだか魔物化してしまったのだろう。
今日はこの森の最深部になる。
ラノベだとこの辺りでボスの神殿になるんだろうな。
期待に胸を膨らませながら先を急ぐ。
あっ、あったよ。
古い建物跡があった。
ラノベの様々な展開を思い出しては、自然と溢れる笑みを隠せない。
「ヒロシ、変!」
はい、ミーアに気味悪がられました。
でも厨二病患者には堪らんですよ。
建物跡は全部で5棟。鉄筋コンクリートで出来たビルみたいだけど、倒れているし、たぶん風化してるんだろうね、地面から数メートルくらいが残っているだけだ。
剥き出しのビル内には金属製の机やラックが散らばっている。
その光景はかつてそこにオフィスがあったように見える。
ドラマに出てくる「ザ・職場」って感じを想像して欲しい。
恐らく鉄製だろう、錆びて朽ちているものも多いけどまだ光沢を放っているもの、あれはステンレスかな、も見受けられる。
よく見るとビルの下には土と雑草に隠れてアスファルトもあったよ。
ムーン大陸は現代日本に近い文明だったのかもしれない。
だったらもっと広範囲にビル跡が残っているはずと思い、探してみたがその5棟だけしか見当たらなかった。
朽ちたとかじゃなく、その一角以外は普通に太古からの森なんだ。
結局2時間くらいビル跡を探索したけど、これ以上の発見は得られなかった。
その日の探索はそれで終了。
翌日巨大森4マスの最後のマスに向かう。
ここにも特に気になるようなものも無かった。
翌日からは巨大森の北側にある草原と深い森を探索。
巨大森は大きいけど、適度に光も入ってきてホントに森って感じだったんだけど、今日入った森は日も差さずジメッとした暗くて嫌な感じの場所。
草原をサクッと抜けたところにあるんだけど、湿地帯の中、そう雨季のアマゾンのジャングルがこんな感じかも。
森の中に入ると空気が重くて息がしづらい。
背の高い草がところ狭しと生えていて歩くにも一苦労だよ。
飛んでみようかと試したんだけど、重い空気のせいか魔力が上手く回っていない気がする。
安定して飛べないんだ。
なんとか飛ぼうとしても蜘蛛の巣に引っかかったり散々だったよ。
入ってから1時間くらい経って少し休む。っていうか、目印を置いて家に戻った。
さすがにあんなところで休むのもきみが悪いし何より休まらない。
ミーアもキツそうだったし。
家に着いてゆっくりと休む。
「ヒロシ~。なんかさあ、あの森で魔力を吸われなかったか?
なんかさあ、魔力切れみたいなんだけど。」
なるほど魔力切れか。
元々俺はレベルが上がる毎に魔力がどんどん増えてたから、あんまり感じなかったけど、ミーアの魔力量じゃ、キツかっただろうな。
……ええっ、魔力を吸われてたって!
ミーアがのんびりと話してるから適当に考えてたけど、大変なことじゃないか。
しっかり覚えておかなくっちゃ。
まぁここからは結構距離もあるし、近寄らなければ良いんだよね。
即席で作った風呂に浸かりながら明日からの予定を考える。
風呂は残念だけど温泉じゃ無い。
いつ引っ越すか分からないから、土魔法と水魔法、火魔法を使ってお手軽に作ったやつだよ。
風呂でいろいろ考えたんだけど、結局深い森は飛ばして次のマスに進むことにした。
ラノベならこの森に重要な次の展開を決定するものがあるんだろうけど、わざわざ危険なイベントに近寄る必要も無いからね。
翌日、一晩寝てすっかり回復したミーアと共に深い森の北側から探索を再開する。
深い森の北側は高い山が続く山脈になっていた。
ほとんどの山が岩山で生物の気配は全く感じられない。
どの山も3~5000メートル級だから、この山脈を地上から越えるのは難しいだろうね。
俺達は上空から山脈を北上していく。
真っ直ぐ3マスくらい進むと、海岸線が見えてきた。
最初に海岸線を探索した時に置いてある目印を見ると、ここが最北端であることが確認出来た。
これで山脈を挟んで東側の探索は完了。
いや深い森は飛ばしたから、中途半端だけど気にしないよ。
この島に来てから既に20日近く経っている。
ミケツカミ様にこの島に送られて武者修行することになったのだが、今のところなんの成果も無い。
本来なら「早く帰らなきゃ」って焦るところなのだろうけど、帰る条件が分からないし、そもそもこの島自体が元の世界と同じ時間軸なのかも怪しいところだ。
パラレルワールドってやつ?
巨大な森(仮)で見つけた古代遺跡らしきものも、日本の鉄筋コンクリートのビルとよく似てたし。
ラノベの展開でも転移者がパラレルワールドに巻き込まれるなんてことはザラにあったし、今の状況がそれだとしても違和感ってないよね。
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