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番外編
番外編 オシンさん 11
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今日イリヤさんが亡くなった。
わたしよりもずいぶん若かったのに。と言うか私今年で何歳なんだろう。
200歳近いと思うんだけどよく覚えていないなあ。
オハルちゃんもオキクちゃんも先に逝っちゃったし、最初のメンバーであと残っているのはクルステ様と魔人のシルベスタさん、ミーアちゃん、そしてヒロシさんくらいかな。
わたしも徐々に顔にしわが出来てきたの。
クルステ様が前に言ってたけどやっぱりご先祖様の魔人の血が先祖返りしていたのかなあ。
ここのところ徐々に歳はくってきたようで、そのうちイリヤさんを追いかけることになるだろう。
でも体力的には全然若いころと変わらなくって、まだまだ元気なんだけど。
シルベスタさんによると、魔人の平均寿命は800歳くらいで、500歳くらいから一気に老化して、死ぬまで緩やかにそのままだって。
この5年くらいで急激に老けたから、わたしの寿命ってあと100年くらいかな。
もう十分なんだけど。
そうそう、クルステ様の代役は数年前からミーアちゃんに交代してもらったんだ。
皆から魔法使いのお婆さんみたいだって言われたからね。失礼しちゃうわね。
イリヤさんが亡くなってからはミーアちゃんの娘のレーサちゃんがやってくれている。
ヒロシさんもすっかり気力を亡くしているみたいで、ミーアちゃんが心配して付きっきりになっている。
わたしもちょくちょくヒロシさんのところに遊びに行って昔話を3人でするんだ。
若い頃の思い出って尽きないよね。
あの時クルステ様とお会いしなければ、こんな思い出も無かっただろうし、もっと寂しい人生だったかもって思うと幸せだったなあとつくづく思う。
まだ100年は生きるみたいだけどね。
それからまたずいぶん年月が経った、ある日、ヒロシさんの家に行ったらヒロシさんが亡くなっていた。
寂しいというよりも『お疲れ様』っていう感情の方が強かった。
しばらくしてミーアちゃんも後を追うように逝っちゃった。
ミーアちゃんは魔人だからもっと長生きするはずなのに、よっぽどヒロシさんと一緒に居たかったんだろうね。
あっちでも一緒に居られたらいいのにね。
「オシン、お疲れだったね。楽しい人生だったかい。
わたしはお前がいてくれたから退屈しないで済んだよ。どうもありがとうね。」
とうとうわたしの番が来たようです。
先輩や後輩の神子達をたくさん見送って、次元を越えた冒険をしたり、女神になったり、結構面白い人生だったと思うんですけど。
ただ心残りは、彼氏が欲しかったことかな。
向こうに行ったら彼氏できるかな。
また、頑張らなくっちゃね。
番外編 オシンさん 完
わたしよりもずいぶん若かったのに。と言うか私今年で何歳なんだろう。
200歳近いと思うんだけどよく覚えていないなあ。
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わたしも徐々に顔にしわが出来てきたの。
クルステ様が前に言ってたけどやっぱりご先祖様の魔人の血が先祖返りしていたのかなあ。
ここのところ徐々に歳はくってきたようで、そのうちイリヤさんを追いかけることになるだろう。
でも体力的には全然若いころと変わらなくって、まだまだ元気なんだけど。
シルベスタさんによると、魔人の平均寿命は800歳くらいで、500歳くらいから一気に老化して、死ぬまで緩やかにそのままだって。
この5年くらいで急激に老けたから、わたしの寿命ってあと100年くらいかな。
もう十分なんだけど。
そうそう、クルステ様の代役は数年前からミーアちゃんに交代してもらったんだ。
皆から魔法使いのお婆さんみたいだって言われたからね。失礼しちゃうわね。
イリヤさんが亡くなってからはミーアちゃんの娘のレーサちゃんがやってくれている。
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わたしもちょくちょくヒロシさんのところに遊びに行って昔話を3人でするんだ。
若い頃の思い出って尽きないよね。
あの時クルステ様とお会いしなければ、こんな思い出も無かっただろうし、もっと寂しい人生だったかもって思うと幸せだったなあとつくづく思う。
まだ100年は生きるみたいだけどね。
それからまたずいぶん年月が経った、ある日、ヒロシさんの家に行ったらヒロシさんが亡くなっていた。
寂しいというよりも『お疲れ様』っていう感情の方が強かった。
しばらくしてミーアちゃんも後を追うように逝っちゃった。
ミーアちゃんは魔人だからもっと長生きするはずなのに、よっぽどヒロシさんと一緒に居たかったんだろうね。
あっちでも一緒に居られたらいいのにね。
「オシン、お疲れだったね。楽しい人生だったかい。
わたしはお前がいてくれたから退屈しないで済んだよ。どうもありがとうね。」
とうとうわたしの番が来たようです。
先輩や後輩の神子達をたくさん見送って、次元を越えた冒険をしたり、女神になったり、結構面白い人生だったと思うんですけど。
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また、頑張らなくっちゃね。
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