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第4章 リザベートの結婚狂想曲
16【もどかしい恋の行方2】
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<<マサル視点>>
無事、主賓としての挨拶も終わり席に戻る。
《マリス様、今席に戻りました。
お話しの続きをお願いします。》
……………《マリス様?》
《ズズッ、あっ ごめんごめん。
今食事してたの。》
《後にしましょうか?》
《大丈夫よ。今食べ終わったから。
実はね、もうすぐ氷河期になるのよ。》
《氷河期ってあの氷河期ですか?》
《そう、地球にも何度かあったでしょう。あれよ。
だいたい3年くらいかしらねー。》
《そんな無茶苦茶な。
なんとか回避できないものでしょうか?》
《それは難しいわね。もう決まっていることだから。
だって、負けちゃたんだから仕方ないじゃ…… (いけね)》
《マリス様!!何かくしていますね。
正直に白状して下さい。》
《マサルさん、ごめんね。
実はね、昨日の飲み会で王様ゲームがあってね、あっ、こっちの王様ゲームって健全なのよ。
それで王様から出た指令が自分の作った星に巨大隕石を落とすことなの。
それでね、先輩が前に巨大隕石を落とした時は3年くらい氷河期になったみたいなのね。
だから……》
《何ですか、その理由は。
3年も氷河期になったら人類は滅亡してしまいますよ!!
どうするんですか!》
……………
《もしもし、もしもーし。マリス様ぁ~聞いていますか?》
《もー、本当にごめんね。マサルさん。なんとかお願いね。
たぶん、あと2ヶ月後くらいになるからね。じゃ。》
《もしもし、もしもーし。マリス様ぁ無責任な!!》
「マサルさん、マサルさん、マぁサぁルぅさーん。
大丈夫でぇすぅかぁー。」
リズの呼び掛けに、意識を戻す。
「マサルさん、気がついた?」
「あぁ。」
「良かった。どうかしちゃったかと思った。
もう結婚式終わりましたよ。」
「そうだったか。
ところで、リズ、急だが今すぐ俺と王都に戻ろう。
行くぞ。」
俺はリズを抱えて、空へと飛んだ。
<<リザベート視点>>
なんだかよくわからないけど、わたしは今空の上にいる。
マサルさんに抱えられたと思ったら、こうなった。
今から王都に行くみたい。
あっ、あれはハーバラ村だ。
こっちは、ヤード村、ナーラ城が見えてきた。
こんな高いところに居るのに、マサルさんと一緒だから、平気でいられるの。
マサルさん、いつもこんな景色を見てるんだ。良いなぁ。
そんなことを考えていると、王城に到着した。
「こんなところに降りて大丈夫?」
「大丈夫。ネクター王から許可はもらっているよ。
さあ、急いで。」
王城の中庭に降りてから、マサルさんに急かされて通用口へと向かう。
ここは、王族やこの城で働いているものだけが使う王城への裏口になる。
マサルさんは、事前に連絡していたのだろう、わたし達はすぐにネクター王の私室に通された。
私室には宰相様やクラークおじ様、お義父様、お義母様が待っていた。
「マサル殿、早かったのぉ。
言われた通りメンバーを集めておいたぞ。」
「ありがとうございます。
それでは早速マリス様からの啓示について話させて頂きます。」
マリス様からの啓示?
「いつとははっきり明言されませんでしたが、2ヶ月後にこの星に巨大隕石が降ってくるそうです。」
「マサル殿、隕石とは?」
「星が砕けたかけらで、大きな岩だと思って下さい。
氷河期が3年くらい続いたと考えると、直径1~2キロメートルくらいかと。
もしここを直撃したら、おそらくキンコー王国と周辺3国は、壊滅し、大陸全体が厚い土埃りに覆われて、3年くらいは氷に閉ざされるでしょう。
マリス様の予測と、前世での情報を合わせると、このくらいの規模になると推測できます。」
「マサル殿のことだ、あながち間違った情報とも言えまい。」
「とんでもない事態ですね。
マサル殿、何か対応策はありそうですか?」
あまりにも話しの規模が巨大すぎて、まだ実感が湧かないのだろう。
まぁ俺だって、前世で隕石落下の映画を見ていなければ、同じ感じだろうな。
「わたしも、こんな目に合ったことはないのですが、こんなケースを想定した対応策は、いくつか聞いたことがあります。」
「それはどのようなものだね?」
「この星の遥か上空にロケットと呼ぶ巨大な棒状のものを打ち上げ、隕石を粉々に砕きます。」
「それはこの世界で可能なのか?」
俺は思考をフル稼働させて考えた。
タブレットでこの星の大きさと、大気圏までの距離を調べた。
直径は地球の約1/10、大気圏までの距離は、およそ20キロメートルだとわかる。
地球に比べてずいぶん薄いのは、魔素が含まれているだからだ。
多段階ロケットを作り、その各段に魔力を詰め込んだ巨大な魔石と推進力を生み出す魔方陣を乗せる。
1段あたり1キロメートル飛んでくれれば30理論上は20数段で、爆破位置まで飛べるはずだ。
ただ、隕石を物理的に粉々にできる程の、質量のあるロケットは作れない。
また、多段階ロケットは風や重力の関係で、真っ直ぐに最後まで飛ばすのは難しい。
誰かが乗り込んで、操縦しながら、隕石に特大の魔法弾を当てる必要がある。
「ネクター王。確実な方法は、わかりません。
しかし、対策案は考えました。」
「よし、それに賭けよう。
これまで、マサル殿は様々な奇跡をこの世界にもたらしてくれた。
君が可能性があると思うのなら、たぶんそれが、最善策だろう。」
「ネクター王のおっしゃる通りだ。
マサル殿、何が必要だ?」
「できるだけ大きな魔石を30個、それとミスリルを3トン、発射台に使う鉄を3トン、魔石に魔力を詰め込むための魔法使い。
たぶんこのくらいだと思います。」
「1国で集めるのは難しい。
国際連合を通じて、大陸中に要請しよう。」
こうして、未曾有の災害に大陸中の総力をあげる戦いが始まった。
無事、主賓としての挨拶も終わり席に戻る。
《マリス様、今席に戻りました。
お話しの続きをお願いします。》
……………《マリス様?》
《ズズッ、あっ ごめんごめん。
今食事してたの。》
《後にしましょうか?》
《大丈夫よ。今食べ終わったから。
実はね、もうすぐ氷河期になるのよ。》
《氷河期ってあの氷河期ですか?》
《そう、地球にも何度かあったでしょう。あれよ。
だいたい3年くらいかしらねー。》
《そんな無茶苦茶な。
なんとか回避できないものでしょうか?》
《それは難しいわね。もう決まっていることだから。
だって、負けちゃたんだから仕方ないじゃ…… (いけね)》
《マリス様!!何かくしていますね。
正直に白状して下さい。》
《マサルさん、ごめんね。
実はね、昨日の飲み会で王様ゲームがあってね、あっ、こっちの王様ゲームって健全なのよ。
それで王様から出た指令が自分の作った星に巨大隕石を落とすことなの。
それでね、先輩が前に巨大隕石を落とした時は3年くらい氷河期になったみたいなのね。
だから……》
《何ですか、その理由は。
3年も氷河期になったら人類は滅亡してしまいますよ!!
どうするんですか!》
……………
《もしもし、もしもーし。マリス様ぁ~聞いていますか?》
《もー、本当にごめんね。マサルさん。なんとかお願いね。
たぶん、あと2ヶ月後くらいになるからね。じゃ。》
《もしもし、もしもーし。マリス様ぁ無責任な!!》
「マサルさん、マサルさん、マぁサぁルぅさーん。
大丈夫でぇすぅかぁー。」
リズの呼び掛けに、意識を戻す。
「マサルさん、気がついた?」
「あぁ。」
「良かった。どうかしちゃったかと思った。
もう結婚式終わりましたよ。」
「そうだったか。
ところで、リズ、急だが今すぐ俺と王都に戻ろう。
行くぞ。」
俺はリズを抱えて、空へと飛んだ。
<<リザベート視点>>
なんだかよくわからないけど、わたしは今空の上にいる。
マサルさんに抱えられたと思ったら、こうなった。
今から王都に行くみたい。
あっ、あれはハーバラ村だ。
こっちは、ヤード村、ナーラ城が見えてきた。
こんな高いところに居るのに、マサルさんと一緒だから、平気でいられるの。
マサルさん、いつもこんな景色を見てるんだ。良いなぁ。
そんなことを考えていると、王城に到着した。
「こんなところに降りて大丈夫?」
「大丈夫。ネクター王から許可はもらっているよ。
さあ、急いで。」
王城の中庭に降りてから、マサルさんに急かされて通用口へと向かう。
ここは、王族やこの城で働いているものだけが使う王城への裏口になる。
マサルさんは、事前に連絡していたのだろう、わたし達はすぐにネクター王の私室に通された。
私室には宰相様やクラークおじ様、お義父様、お義母様が待っていた。
「マサル殿、早かったのぉ。
言われた通りメンバーを集めておいたぞ。」
「ありがとうございます。
それでは早速マリス様からの啓示について話させて頂きます。」
マリス様からの啓示?
「いつとははっきり明言されませんでしたが、2ヶ月後にこの星に巨大隕石が降ってくるそうです。」
「マサル殿、隕石とは?」
「星が砕けたかけらで、大きな岩だと思って下さい。
氷河期が3年くらい続いたと考えると、直径1~2キロメートルくらいかと。
もしここを直撃したら、おそらくキンコー王国と周辺3国は、壊滅し、大陸全体が厚い土埃りに覆われて、3年くらいは氷に閉ざされるでしょう。
マリス様の予測と、前世での情報を合わせると、このくらいの規模になると推測できます。」
「マサル殿のことだ、あながち間違った情報とも言えまい。」
「とんでもない事態ですね。
マサル殿、何か対応策はありそうですか?」
あまりにも話しの規模が巨大すぎて、まだ実感が湧かないのだろう。
まぁ俺だって、前世で隕石落下の映画を見ていなければ、同じ感じだろうな。
「わたしも、こんな目に合ったことはないのですが、こんなケースを想定した対応策は、いくつか聞いたことがあります。」
「それはどのようなものだね?」
「この星の遥か上空にロケットと呼ぶ巨大な棒状のものを打ち上げ、隕石を粉々に砕きます。」
「それはこの世界で可能なのか?」
俺は思考をフル稼働させて考えた。
タブレットでこの星の大きさと、大気圏までの距離を調べた。
直径は地球の約1/10、大気圏までの距離は、およそ20キロメートルだとわかる。
地球に比べてずいぶん薄いのは、魔素が含まれているだからだ。
多段階ロケットを作り、その各段に魔力を詰め込んだ巨大な魔石と推進力を生み出す魔方陣を乗せる。
1段あたり1キロメートル飛んでくれれば30理論上は20数段で、爆破位置まで飛べるはずだ。
ただ、隕石を物理的に粉々にできる程の、質量のあるロケットは作れない。
また、多段階ロケットは風や重力の関係で、真っ直ぐに最後まで飛ばすのは難しい。
誰かが乗り込んで、操縦しながら、隕石に特大の魔法弾を当てる必要がある。
「ネクター王。確実な方法は、わかりません。
しかし、対策案は考えました。」
「よし、それに賭けよう。
これまで、マサル殿は様々な奇跡をこの世界にもたらしてくれた。
君が可能性があると思うのなら、たぶんそれが、最善策だろう。」
「ネクター王のおっしゃる通りだ。
マサル殿、何が必要だ?」
「できるだけ大きな魔石を30個、それとミスリルを3トン、発射台に使う鉄を3トン、魔石に魔力を詰め込むための魔法使い。
たぶんこのくらいだと思います。」
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こうして、未曾有の災害に大陸中の総力をあげる戦いが始まった。
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