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第4章 リザベートの結婚狂想曲
17【もどかしい恋の行方3】
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<<スポック視点>>
ネクター王の招集により、全加盟国が国際連合事務局に集まりました。
マサル殿から、今回の災害について話しがありました。
こんな途方も無い話しですが、わたしを含めて、誰もマサル殿を疑ったりしません。
それどころか、積極的に自国で用意できるものを出してくれています。
ミスリルと鉄は、各国が保有する全てと、トカーイの大鉱脈を協力して採掘することで、期日までになんとかなりそうです。
発射台の作成と魔石への魔力の充填は、魔族が担当してくれることになりました。
魔石については、各国にある分だけでは足りないので、魔境大陸に行き、魔物退治をして取得することになりましたが、これについては、冒険者ギルドが全面協力してくれることになりました。
冒険者ギルドの総ギルド長は話します。
「星が滅ぶかどうかの瀬戸際に、動かない理由はないだろう。
それにカトウ運輸には、引退した仲間達がたくさん世話になっている。
今が恩の返し時だろう。」
大量の資材の配送は、カトウ運輸の出番です。
マサル殿の寄付により救われて成人した子供達も駆けつけてくれて、カトウ運輸の臨時職員として、頑張ってくれるそうです。
そのほか、リザベート様のためならばと、立ち上がった各地の領主や代官達。
住民への説明や万が一の備蓄の準備等地味だけど、彼等にしか出来ないことを率先して進めていきます。
大陸中が一丸となって2ヶ月後に来るであろう未曾有の災害に備えていたのでした。
その頃、マサルさん達はここ国際連合事務局近くの岩山近くで、ロケットと発射台を作成しておられます。
マサル殿の土魔法で巨大な溶鉱炉を作り、大量のミスリルを溶かしています。
溶けたミスリルは、サイカー領のルソン殿が集めて下さった多数のドワーフ達の手で、ロケットへと形を変えて行きます。
別の炉では発射台の部品を作るための鉄が溶かされ、こちらもドワーフの手により形作られていきます。
どうやら岩山の一部を使って発射台を作るようです。
さて、このまま順調に進んでいくと、予定通り間に合いそうです。
予定の2ヶ月になろうとした頃、ついにロケットと発射台が完成しました。
既に魔方陣もマサル殿によって描き終わっています。
魔族の方々が、魔力の充填を始めました。
この作業が最終工程になりました。
準備が順調に進んでいる中、わたしは各国の首脳を会議室に招集しました。
「お集まり頂きありがとうございます。
マサル殿がマリス様から告げられた刻限まで、後僅かになりました。
準備も順調に進んで、後1両日で最終工程である魔力の充填も終わります。
さて、本日は非情な判断を皆さまにして頂かなければなりません。
マサル殿の計画では、誰かがロケットに搭乗しなければなりません。
条件は、ロケットの制御をしつつ、隕石に対して特大の魔法弾を撃てるだけの魔力を持つ必要があります。
今のところ、条件に当てはまるのは、魔族の数人とマサル殿だけです。
マサル殿は、自分が行くと言われていますが、皆さまのご意見を伺いたいと思います。」
「この決断は非常に難しい。
マサル殿であれば、おそらく上手くやってくれるだろう。
ただマサル殿の話しでは、上手くいったとしても、大気圏という空気の膜に再突入する際に、非常に高温になり生還できる可能性は薄いと言っていた。
マサル殿は、この世界の至宝だ。
できれば行かせたくない。」
ネクター王の話しに皆さん真剣な面持ちで頷いておられます。
その時、会議室の扉が開きました。
「皆さん、ご心配をお掛けして申し訳ありません。
今回の件、失敗すればこの世界は滅びに向かうでしょう。
もし、生きながらえる者がいたとしても、文明は間違いなく1000年以上巻き戻されるに違いありません。
わたしが行くことで成功する可能性が高くなるのであれば、わたしは喜んでロケットに搭乗します。」
扉から入って来たマサル殿の言葉に、その場にいる誰もが言葉を失ってしまいました。
マサル殿は言葉を続けます。
「万が一、わたしが戻らなくてもこの世界は充分発展できるだけの環境が整いました。
各地には、改革を推進できるだけの人材が揃ってきましたし、国際連合が、中心となって大陸を1つの経済圏にすることもできるようになりました。
まぁ、わたしは必ず戻ってきますが。
『必ず戻って来て結婚する』と、リザベート嬢と約束させられましたから。」
「マサル殿、この世界はあなたによって平和な繁栄の道を掴んだ。
今また、この最大の災難に際して、あなたに頼りっぱなしになるのは心苦しいが、お願いできますか。」
ガード王の言葉に、満面の笑みでマサル殿は答える。
「必ず成功させて戻ってまいります。
俺とリズの結婚式の準備をして、待っていて下さい。」
「結婚式は、大陸中を総動員して、やらせていただきますね。
わたしが仕切らせて頂きますよ。
ご武運を。」
レイン皇帝の言葉に、皆さん頷きながら拍手を送っておられました。
それから数日後、マサル殿から連絡がありました。
明日、巨大隕石がこの星に向かって落ちてくると、マリス様からお告げがあったそうです。
ネクター王の招集により、全加盟国が国際連合事務局に集まりました。
マサル殿から、今回の災害について話しがありました。
こんな途方も無い話しですが、わたしを含めて、誰もマサル殿を疑ったりしません。
それどころか、積極的に自国で用意できるものを出してくれています。
ミスリルと鉄は、各国が保有する全てと、トカーイの大鉱脈を協力して採掘することで、期日までになんとかなりそうです。
発射台の作成と魔石への魔力の充填は、魔族が担当してくれることになりました。
魔石については、各国にある分だけでは足りないので、魔境大陸に行き、魔物退治をして取得することになりましたが、これについては、冒険者ギルドが全面協力してくれることになりました。
冒険者ギルドの総ギルド長は話します。
「星が滅ぶかどうかの瀬戸際に、動かない理由はないだろう。
それにカトウ運輸には、引退した仲間達がたくさん世話になっている。
今が恩の返し時だろう。」
大量の資材の配送は、カトウ運輸の出番です。
マサル殿の寄付により救われて成人した子供達も駆けつけてくれて、カトウ運輸の臨時職員として、頑張ってくれるそうです。
そのほか、リザベート様のためならばと、立ち上がった各地の領主や代官達。
住民への説明や万が一の備蓄の準備等地味だけど、彼等にしか出来ないことを率先して進めていきます。
大陸中が一丸となって2ヶ月後に来るであろう未曾有の災害に備えていたのでした。
その頃、マサルさん達はここ国際連合事務局近くの岩山近くで、ロケットと発射台を作成しておられます。
マサル殿の土魔法で巨大な溶鉱炉を作り、大量のミスリルを溶かしています。
溶けたミスリルは、サイカー領のルソン殿が集めて下さった多数のドワーフ達の手で、ロケットへと形を変えて行きます。
別の炉では発射台の部品を作るための鉄が溶かされ、こちらもドワーフの手により形作られていきます。
どうやら岩山の一部を使って発射台を作るようです。
さて、このまま順調に進んでいくと、予定通り間に合いそうです。
予定の2ヶ月になろうとした頃、ついにロケットと発射台が完成しました。
既に魔方陣もマサル殿によって描き終わっています。
魔族の方々が、魔力の充填を始めました。
この作業が最終工程になりました。
準備が順調に進んでいる中、わたしは各国の首脳を会議室に招集しました。
「お集まり頂きありがとうございます。
マサル殿がマリス様から告げられた刻限まで、後僅かになりました。
準備も順調に進んで、後1両日で最終工程である魔力の充填も終わります。
さて、本日は非情な判断を皆さまにして頂かなければなりません。
マサル殿の計画では、誰かがロケットに搭乗しなければなりません。
条件は、ロケットの制御をしつつ、隕石に対して特大の魔法弾を撃てるだけの魔力を持つ必要があります。
今のところ、条件に当てはまるのは、魔族の数人とマサル殿だけです。
マサル殿は、自分が行くと言われていますが、皆さまのご意見を伺いたいと思います。」
「この決断は非常に難しい。
マサル殿であれば、おそらく上手くやってくれるだろう。
ただマサル殿の話しでは、上手くいったとしても、大気圏という空気の膜に再突入する際に、非常に高温になり生還できる可能性は薄いと言っていた。
マサル殿は、この世界の至宝だ。
できれば行かせたくない。」
ネクター王の話しに皆さん真剣な面持ちで頷いておられます。
その時、会議室の扉が開きました。
「皆さん、ご心配をお掛けして申し訳ありません。
今回の件、失敗すればこの世界は滅びに向かうでしょう。
もし、生きながらえる者がいたとしても、文明は間違いなく1000年以上巻き戻されるに違いありません。
わたしが行くことで成功する可能性が高くなるのであれば、わたしは喜んでロケットに搭乗します。」
扉から入って来たマサル殿の言葉に、その場にいる誰もが言葉を失ってしまいました。
マサル殿は言葉を続けます。
「万が一、わたしが戻らなくてもこの世界は充分発展できるだけの環境が整いました。
各地には、改革を推進できるだけの人材が揃ってきましたし、国際連合が、中心となって大陸を1つの経済圏にすることもできるようになりました。
まぁ、わたしは必ず戻ってきますが。
『必ず戻って来て結婚する』と、リザベート嬢と約束させられましたから。」
「マサル殿、この世界はあなたによって平和な繁栄の道を掴んだ。
今また、この最大の災難に際して、あなたに頼りっぱなしになるのは心苦しいが、お願いできますか。」
ガード王の言葉に、満面の笑みでマサル殿は答える。
「必ず成功させて戻ってまいります。
俺とリズの結婚式の準備をして、待っていて下さい。」
「結婚式は、大陸中を総動員して、やらせていただきますね。
わたしが仕切らせて頂きますよ。
ご武運を。」
レイン皇帝の言葉に、皆さん頷きながら拍手を送っておられました。
それから数日後、マサル殿から連絡がありました。
明日、巨大隕石がこの星に向かって落ちてくると、マリス様からお告げがあったそうです。
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