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第7章 研究室と亜人大陸
14 【ヤコブ族の諍い2】
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<<ヤーマン家当主ヒラ視点>>
ヤコブ族の諍いを終わらせるために、ルソン様と策を練りました。
さて、準備にかかりましょうか。
ルソン様の兄ドイン様を支えるヤコール家、弟リュウ様を支えるヤシール家、先ずはこの2家の力を奪っていきましょう。
<<ヤコール家当主レオ視点>>
「なんだと!!ヤシールの奴が攻めてきたと!!」
「西部ラシン村が襲撃を受けたと、警備隊から連絡が来ました。
被害状況は不明ですが、現在は撤退している模様です。」
今の時点でヤシールが攻めてくる意味が分からん。
ドイン様とリュウ様の勢力が拮抗し、お互い静観せざるお得ない状況だと思っていたが、何か動きがあったのかも知れんが。
しかし、何の前触れもなく襲ってくるとは。
『ドンドンドン』
「お、おやめ下さいませ。
お取り次ぎさせて頂きますので、あちらの応接室で、………」
「ならん、レオの奴は執務室だろう!!!!」
わたしが居る執務室の外で、我が家の執事とヤシール家当主ビルの言い争う声が聞こえて来た。
ヤシール家当主のビルが執務室の扉を蹴飛ばすように開ける。
そうなんだ、此奴は昔から粗野で後先を考えない。
「レオ、お前何故いきなり我が領に攻めて来た。我がヤシール家に対する宣戦布告として受け取った。
全面戦争だ!!!!」
「まぁ待て、ビル。
ワシはお前のところを襲う指示を出しておらん。
それどころか、ヤシールがうちのラシン村を攻めて来たと報告を受けたばかりだが。」
「何を言ってやがる。襲撃をしたのはそっちだろうが!
俺は今襲撃された村を見てきたわ!!」
「それはおかしいな。確かに俺はそんな指示は出していないし、今お前を挑発して戦争をすることに何の意味があるのだ。
誰かが俺達を陥れてようとしている可能性があるな。」
「うるさいわ!!
お前のその何でも分かりきったような態度が気に食わないのだ。
またいつものように、俺を騙して陰でほくそ笑んでいるのだろう!!」
「落ち着けビル!!」
「いや今日こそは許さん。
全面戦争だ!!!!」
そう言い放つとビルは大股で一切の制止を無視して屋敷を出て行った。
「やれやれ、ビルがああなってしまえば、誰も止められないだろう。
すぐに兵をまとめて攻めて来るぞ。
全軍、明後日の昼前までには境界付近まで出兵する。準備を急げ!!」
2日後、わたしは境界の村ラシンまで来ていた。
全軍の約7割にあたる1300の兵士を連れてきた。
留守中に奇襲される恐れは無い。ビルという奴はそういう男だ。
おそらく全軍をこちらに充ててくるであろう。
出していた斥候が伝令を送ってきた。
「ヤシール軍およそ1400、後1時間ほどで到着します。」
「わかった。伏兵がいないか周囲に気を配れ。」
「はっ。」
ビルの奴にそんなしゃれた真似はできないだろうが、もしやということもある。
念を入れることは必要だ。
やがて、1400の大軍が目の前に現れた。
「レオ、怖気つかないでよくやって来たな。これで決着だ。さあ始めようか!!
全軍、一気にヤコール軍を押しつぶすぞ!全軍かかれ!!!」
ビルが全軍に対して激を飛ばす。ヤシール軍がこちらに詰めかけ我が軍が防御態勢をとった瞬間、それは起きた。
ドド.ドドドド.ドドドドドドドドド............
いきなり目の前の地面が持ち上がり、巨大な壁が目の前に出来上がる。
壁の向こうでは、突撃してきたヤコール軍がぶつかっているのか大きな悲鳴が聞こえる。
いったい何が起きたのか?
思考がついていかない中で、次の異変が起こる。
今度はその巨大な壁を中心として円状に壁が立ち上がった。
アッと言う間に我々は半円状の壁に全軍の大半が囲まれてしまった。
何が起こったのか。
全く思考は追いついていないが、頭は冷静になっていく。
壁の向こうからは相変わらず悲鳴と怒声が響いている。
あの様子からすると、これはヤコール軍の仕掛けたものでは無いことがわかる。
向こうでもこちらと同じように壁に囲まれているのであろう。
誰かに嵌められたのか?いったい誰が?
わたしは成すすべのない中で必死に考えるしかなかった。
ヤコブ族の諍いを終わらせるために、ルソン様と策を練りました。
さて、準備にかかりましょうか。
ルソン様の兄ドイン様を支えるヤコール家、弟リュウ様を支えるヤシール家、先ずはこの2家の力を奪っていきましょう。
<<ヤコール家当主レオ視点>>
「なんだと!!ヤシールの奴が攻めてきたと!!」
「西部ラシン村が襲撃を受けたと、警備隊から連絡が来ました。
被害状況は不明ですが、現在は撤退している模様です。」
今の時点でヤシールが攻めてくる意味が分からん。
ドイン様とリュウ様の勢力が拮抗し、お互い静観せざるお得ない状況だと思っていたが、何か動きがあったのかも知れんが。
しかし、何の前触れもなく襲ってくるとは。
『ドンドンドン』
「お、おやめ下さいませ。
お取り次ぎさせて頂きますので、あちらの応接室で、………」
「ならん、レオの奴は執務室だろう!!!!」
わたしが居る執務室の外で、我が家の執事とヤシール家当主ビルの言い争う声が聞こえて来た。
ヤシール家当主のビルが執務室の扉を蹴飛ばすように開ける。
そうなんだ、此奴は昔から粗野で後先を考えない。
「レオ、お前何故いきなり我が領に攻めて来た。我がヤシール家に対する宣戦布告として受け取った。
全面戦争だ!!!!」
「まぁ待て、ビル。
ワシはお前のところを襲う指示を出しておらん。
それどころか、ヤシールがうちのラシン村を攻めて来たと報告を受けたばかりだが。」
「何を言ってやがる。襲撃をしたのはそっちだろうが!
俺は今襲撃された村を見てきたわ!!」
「それはおかしいな。確かに俺はそんな指示は出していないし、今お前を挑発して戦争をすることに何の意味があるのだ。
誰かが俺達を陥れてようとしている可能性があるな。」
「うるさいわ!!
お前のその何でも分かりきったような態度が気に食わないのだ。
またいつものように、俺を騙して陰でほくそ笑んでいるのだろう!!」
「落ち着けビル!!」
「いや今日こそは許さん。
全面戦争だ!!!!」
そう言い放つとビルは大股で一切の制止を無視して屋敷を出て行った。
「やれやれ、ビルがああなってしまえば、誰も止められないだろう。
すぐに兵をまとめて攻めて来るぞ。
全軍、明後日の昼前までには境界付近まで出兵する。準備を急げ!!」
2日後、わたしは境界の村ラシンまで来ていた。
全軍の約7割にあたる1300の兵士を連れてきた。
留守中に奇襲される恐れは無い。ビルという奴はそういう男だ。
おそらく全軍をこちらに充ててくるであろう。
出していた斥候が伝令を送ってきた。
「ヤシール軍およそ1400、後1時間ほどで到着します。」
「わかった。伏兵がいないか周囲に気を配れ。」
「はっ。」
ビルの奴にそんなしゃれた真似はできないだろうが、もしやということもある。
念を入れることは必要だ。
やがて、1400の大軍が目の前に現れた。
「レオ、怖気つかないでよくやって来たな。これで決着だ。さあ始めようか!!
全軍、一気にヤコール軍を押しつぶすぞ!全軍かかれ!!!」
ビルが全軍に対して激を飛ばす。ヤシール軍がこちらに詰めかけ我が軍が防御態勢をとった瞬間、それは起きた。
ドド.ドドドド.ドドドドドドドドド............
いきなり目の前の地面が持ち上がり、巨大な壁が目の前に出来上がる。
壁の向こうでは、突撃してきたヤコール軍がぶつかっているのか大きな悲鳴が聞こえる。
いったい何が起きたのか?
思考がついていかない中で、次の異変が起こる。
今度はその巨大な壁を中心として円状に壁が立ち上がった。
アッと言う間に我々は半円状の壁に全軍の大半が囲まれてしまった。
何が起こったのか。
全く思考は追いついていないが、頭は冷静になっていく。
壁の向こうからは相変わらず悲鳴と怒声が響いている。
あの様子からすると、これはヤコール軍の仕掛けたものでは無いことがわかる。
向こうでもこちらと同じように壁に囲まれているのであろう。
誰かに嵌められたのか?いったい誰が?
わたしは成すすべのない中で必死に考えるしかなかった。
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