最強魔法戦士は戦わない ~加藤優はチートな能力をもらったけど、できるだけ穏便に過ごしたいんだあ~

まーくん

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第9章 マサル共和国の建国

3 【開拓って楽しいね1】

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<<イリヤ視点>>
空を飛んでシーク二島に着いてみると、一面山でした。

「これは開拓しがいがあるなぁ。」

「ねぇお父様、どういう風にするの?」

「そうだな、まず木を切り倒して山を崩し、街となる広い平地を作ろう。

その後は港かな。

とりあえず平地にする境界に線を引こう。」

そう言うとお父様は、一番手前の山の谷沿いに風魔法を使って10メートルくらいの幅で木を切り倒していきました。

山1周分を切り終わると、山の中に動物や希少な植物が無いかを3人で魔法を使ってチェックしました。

結果、見つかった動物達を別の山に移動させて、問題が無いことを確認した後、山を火魔法で焼きました。

かなりの高温で焼いたので、結構な量の炭が出来ました。

炭は適度な大きさに切り分けて、亜空間収納に入れておきました。

この島はキンコー王国に面した東側が高い崖になっています。

「山を切り崩し、この崖に沿って埋め立てよう。」

お父様はそう言うと、山の7合目辺りに空間移動用の入り口を500メートル幅くらいで展開します。

出口は崖の上です。

「ウインドカッター!」

500メートルはある長いウインドカッターが放たれると、先ほど作った空間移動入り口に沿って突き刺ささりました。

すると切断された部分から上が滑り落ち、空間移動入り口に吸い込まれす。

その巨大な土砂は当然のように出口から吐き出され、崖の下の海に落ちていきました。

「「お父様、すご~い!」」

お兄ちゃんもわたしも大興奮です。

こんなすごい魔法初めて見ました。

「初めてやったけど、思ったより上手くいったなぁ。」

なにげにお父様も満足そうです。

「僕もやっていい?」

「いいよ。空間魔法はお父さんが作ってあげよう。

ランスは、まず100メートルくらいからやってみようか。」

お父様が空間移動入り口をセットしてくれたので、お兄ちゃんがウインドカッターを発射しました。

少しズレましたが、お父様が合わせてくれたので、上手くいったようです。

「これ難しい!」

「じゃあ次はイリヤだな。
ここを狙ってやってごらん。」

わたしは、慎重にウインドカッターを発射しました。

お兄ちゃんよりはだいぶ幅は狭くなってしまいましたが、上手く合わせることが出来ました。

「イリヤ上手いぞ。次はもう少し大きくしてみようか。

ランスは精度を上げる必要があるな。

よし、2人共連続でいくぞ。」

お父様がセットする空間移動入り口に合わせて2人で山を切り崩していきます。

3時間後、ようやく山が一つ無くなり広い平地が現れました。

「イリヤ、疲れたねー。」

「本当ねぇ。でも面白かったよ。」

「2人共ご苦労様。思ったより早く終わったよ。

ウインドカッターも上手くなったな。

まだ後2山ほど平地にする予定だから、明日もよろしくね。」

「「うん、頑張るよ。」」

帰りに崖の下を見ると、海の中まで急な坂になっていました。

次の日とその次の日で、残り2つの山を切り崩して平地にしました。

ちなみに崖の下は緩やかな坂が海まで続いていて、瓦礫の散乱した大きな砂浜のようになっています。

山を削った後はとても広くて、大きな街3つ分以上は入りそうです。

「人口はそんなに増やさないようにするけど、それなりに街の形は作らないとな。

とりあえず、最初はこのくらいかな。

さて、区画を作らないとな。

それと埋め立て地には、港と塩田と遊技場を作ろう。」

事前にキンコー王国から移設する建物は選んであります。

その建物の大きさを基準に街の区画を作っていきました。

上下水道を引いてからその上に道路を作っていきます。

あっという間に街一つ分の区画が出来ました。

「さあ次は埋め立て地の方だな。
ランス、イリヤ手伝ってくれるか。

この埋め立て地の土を重力魔法で上から押さえて固めるんだ。」

「「分かったよ。」」

「このくらいの大きさをイメージして、ムラが出ないように平らにするんだ。

見本を見せるよ。」

お父様が魔法を使うと、ゴツゴツしていた岩や土が砕けて平らに沈んでいきます。

だいたい1メートルくらい沈んだところで、滑らかな坂ができました。

降りてみるとカチカチになっています。

「こんな感じかな。」

「「難し過ぎ!」」

「ちょっとずつ進めてごらん。
魔法制御の良い練習になるよ。」

お兄ちゃんと一緒に試行錯誤しながらも少しずつ進めていきます。

1時間もすると、だいぶ上手くなってきました。

昼過ぎには広い埋め立て地がひと通り整地できました。

「ご苦労様。港を作るから見ててね。」

お父様は亜空間収納から大量の土砂を出すと、土魔法でそれを固めて港を作っていきました。

「カトウ運輸は、空間移動ゲートを使うけど、他の国との一般的な往来には船が必要になるからね。」

「ふう、じゃあ次は国際連合事務局とカトウ運輸本社の建物を移設しようか。

2人共行くよ。」

空間移動ゲートを使って、国際連合事務局の建物に移動します。

既に職員の皆さんは外で待機中です。

「状態固定!」

見た目は変わらないのですが、実は建物の中は時間が止まっています。

もし今地震がきても建物の中には全く影響が出ません。

職員の皆さんの頭にハテナマークがついている間に、建物は亜空間収納に入れられました。

「皆さんは船で明日以降に移動して下さいね。

じゃあ、次行くよ。」

わたし達は次にカトウ運輸本社にやって来ました。

国際連合事務局と同じく、本社の建物も、亜空間収納に入れられました。


わたし達はシーク二島に戻り、2つの建物を予定地に戻して、今日の作業は終わりました。
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