最強魔法戦士は戦わない ~加藤優はチートな能力をもらったけど、できるだけ穏便に過ごしたいんだあ~

まーくん

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第9章 マサル共和国の建国

2 【集まってきた人々】

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<<モーグル王国商工部課長ルーク視点>>
わたしの名はルーク。
モーグル王国から派遣された内の1人だ。

3ヶ月前に実施された国際連合総会から戻られたカッパ宰相から、この島に行くようにとわたしを含めて3人が指名された。

わたしはモーグル王国で商工部の課長を務めていた。

「ルーク君、すまないが部下を2人連れて、ある島に移住して欲しいのだ。

理由はまだ言えないが、国際連合総会で決まったことで、君達同様国際連合加盟国全てから3人づつ行くことになっている。

最低1年は、その島で仕事をして欲しい。

向こうで落ち着いたら家族を呼んでも構わないし、1年後に帰りたい意思があれば戻って来ても良い。

これは職務に忠実な君だと見込んでの話しだ。

本当はわたしが……」

最後の方は聞き取れない程の小さな声だったが、カッパ様は口惜しそうな顔をされている。

「カッパ様、やはりここはわたしが。」

「ハッカ、お前抜け駆けは許さんぞ。」

ハッカ外務大臣までが口惜しそうだ。

「いったいその島に何が?」

「今はまだ言えんのだ。言ったら世界中がパニックになるやもしれんからな。

だが、今の立場でなければ、わたしやハッカが行きたいところだ。」

「その通りです。本当にこれはやりがいのある仕事ですよ!!」

ハッカ様の鼻息が荒い。

「承知致しました。早速部下2人を選抜しまして行って参ります。」

「くれぐれも優秀で、恥ずべきことの無い者達を頼むぞ。
威信が掛かっていると心得るのだ。」


こうして、行き先もろくに分からないまま、わたし達3人は、キンコー王国の国際連合事務局に集められたのだ。



国際連合事務局に到着してすぐに受付窓口に行くと、国名と名前を聞かれた。

事前に連絡してあったようで、事務局の女性に笑顔で奥の部屋に案内された。

「最初は大変かもしれませんが、頑張って下さいね。
本当羨ましいです。」


通された部屋には、我等を含め、各国から51人が集められていた。

中にはエルフやドワーフ、獣人等の亜人の姿もある。

他にも見覚えのある、カトウ運輸の方達が10人ほどおられた。


「さて時刻になったが、全ての国から集まっておるようだな。

皆さん、よく集まってくださいました。

わたしは、キンコー王国で宰相をしているヘンリー・ナーラです。

皆さんは、各国でも優秀な官僚の方々だと聞いております。

今からとある場所に移動して頂き、そこで今まで以上に職務に励んで頂きたいと思います。

では、頑張って来て下さい。

じゃあ、ランス君頼んだよ。」

「はい、お爺様。
皆さん、こちらへどうぞ。」

ランスと呼ばれる少年が指差すところには何も無い。

ランス少年の近くにいる者達から順に促されて、そちらに移動して行く。

すると、そこを通った者達がどんどん消えて行くではないか!

周りが騒ついているが、実際その前まで行くと、嬉しそうな顔になり、どんどん進んで行くのだ。

そして遂にわたし達の番になった。

わたしは恐る恐るそちらを見た。

なんとそこには、英雄マサル様と聖女リザベート様の姿があったのだった。



150人全てが通り抜けると、最後にランス少年が入ってきた。

「お父様、これで全員です。」

「ランスご苦労様。」

なんと、ランス少年はマサル様とリザベート様の御子息であったのだ。

「皆さん、マサル共和国にようこそ。
皆さんは各国から何も聞かされずにこちらに来られたと思います。

勝手なことで申し訳ありませんでした。

簡単にお話しすると、国際連合総会で、わたしが建国することが満場一致で決議されまして、そのお手伝いを皆さんにお願いしたいと思います。

今まで内密に進めていたのは、余計な混乱を起こさないようにとの各国首脳の判断からです。

どうか、国造りに力をお貸し下さい。」

マサル様が建国!

そりゃ内密に話しを進める必要があるだろう。

こんなことが最初に知れたら誰も彼もが行きたがってパニックになるに違いない。

あっ、だからカッパ様達が口惜しそうだったのか。

「皆さん、本当に申し訳ありませんでした。

ご家族の方々については、落ち着いて、この国の建国が正式発表された後で、こちらに来て頂こうと思っています。

もし嫌だと思われる方がおられましたら、申し出て下さい。

すぐに戻れるように致しますので。」

リザベート様の申し訳無さそうな顔が見える。

結局、誰も欠けることなく全員がここに移住することを即決したのだ。



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