最強魔法戦士は戦わない ~加藤優はチートな能力をもらったけど、できるだけ穏便に過ごしたいんだあ~

まーくん

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第14章 そして神になった

【修学旅行4】

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<<マサル視点>>



追跡2日目、対象者達一行は歴史資料館に入った。



姿を消して追跡していると、調査基点とした少女弥生の足が止まる。



古びたキリンレモンの瓶を見つめているのだ。



その後早足で友達を追い掛けて売店で印籠を購入、外に出たところで突然昏睡仕掛けた彼女を転倒する前に抱き抱えて助ける。



....うん?なんとなくこの光景、以前にもあったような....



デジャヴとかいうヤツだろうか?





<<監査部遠隔監視官視点>>



調査室長から依頼のあった転移者マサルの追跡を始めて20日、様子がおかしい。



おおよそ5日おきに同じような行動を繰り返すのだ。



よく見ると一部異なるところも無くはないが、その後上手くつじつまが合うような何かがあり、以前と同様の行動に戻っていく。



そして彼はそのことに気付いていないようだ。



それだけでは無い。



彼の異常な行動に気付いてから監視対象を拡げてみたが、それら全てが規則正しく行動を繰り返していた。



明らかに異常だと感じたわたしは、上司を通じて調査室長に報告を上げた。




<<調査室長モース視点>>

遠隔監視室よりマサルの件で連絡がきた。



5日おきに規則正しく同じような行動を繰り返しているらしい。



そういえば同じような事例が過去にあったはずだ。



部下に類似案件を探させるように指示を出す。



遠隔監視室からの報告に改めて目を通す。



「異なる行動をした時につじつま合わせが起こる....か。

何者かが作為的に行動を操作している可能性があるな。

どちらにしても、このことを彼に知らせなければ、彼もまたあの空間に閉じ込められたままになってしまうだろう。」



受話器をとり、部下に連絡。マサルと同じアース出身の協力者をマサルの元へ送ることにした。





<<調査室協力者ユウコ視点>>



あれがターゲットのマサルさんね。こっちの世界に来たばかりの時に彼のセミナーを受けたことがあったからすぐに分かったわ。



とりあえず接触しないと。



わたしは調査室から送られてきた資料を手に取り、再度見直す。





”何者かがその空間の時間と行動を操作している可能性がある。

君の行動は異端と見なされ、彼らが排除に動く可能性も十分にあるから気を付けるように。



念のため、結界の魔道具を身に着けて常に意識をその空間外に置いておくことを忘れずに。”





資料にはそう書いてあった。



わたしの能力の一端、幽体離脱。



肉体とは別に精神を切り離して別の空間から肉体を操作できる能力。



肉体の方は普通に動かせるし、精神がある世界へと瞬間移動させることもできるわ。







資料と一緒に送られてきた結界の魔道具を身に着けてマサルさんに接触を試みる。



もちろん意識は外に置いて。



次元の狭間に入った瞬間、すごい違和感があった。



あら嫌だ、気分が悪いわ。何とか持ち直しながらマサルさんに近づく。



キン!キン!キン!キン!と結界に何か当たる音がする。資料にあったようにわたしを排除したいようね。



無視して先を進む。



ガキッ!!



壁のようなものにぶつかったわ。手で押したくらいじゃだめね。



火球をぶつけても駄目だった。それなら、能力を使ってすり抜けよう。



わたしの能力2つ目、”スルー”



文字通りなんでもすり抜けてしまう能力。精神を一時的にすり抜ける先に移動させ、そちらに瞬間移動するのと同じ原理。



スルーで見えない壁をすり抜けてマサルさんのところに辿り着いた。



「マサルさん、お久ぶりです。以前セミナーを受けたユウコです。」



「ああ、ほんと久しぶりだね。こんなところで会うのは珍しいね。その後どうだい?」



「ええ、おかげさまで上手くいっています。」



以前偵察任務としてマサルさんのセミナーに出席したことがあるの。



マサルさん本当に真面目で親切だから、任務とはいえ嘘をつくのは気が引けちゃうわ。



「ところでユウコさん。君はどうしてここにいるんだい?」



「ええ、とある方から依頼されてマサルさんのアシスタントとして来ました。



マサルさんちょっとお話ししても大丈夫ですか。」



「ああ、構わないよ。」



「良かった。マサルさん、念のために身体に結界を張ってもらえますか。飛びっきり丈夫な奴。」



「....わかった。よし、これで大丈夫だ。話しを聞かせて欲しい。」



「実はマサルさん、この世界は時間が無限に繰り返されています。そう”メビウスの帯”のように。」
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