最強魔法戦士は戦わない ~加藤優はチートな能力をもらったけど、できるだけ穏便に過ごしたいんだあ~

まーくん

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第14章 そして神になった

【修学旅行5】

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第350話【修学旅行5】

<<マサル視点>>



次元の狭間で調査している俺のところに突然やって来た、同じアースからの召喚者であるユウコさん。



彼女は俺にこの世界は ”メビウスの帯” のように時間が無限に繰り返されていると告げた。



どうやら彼女はこの空間の外に意識を持っていて今もそこから見ているらしいのだ。



そう言われると思い当たる不自然なことがいくつかある。



いつの間にか俺もその無限地獄に引きずりこまれていたみたいだ。



俺も精神を切り離してユウコさんの精神の横に移動させる。



なるほど、確かに俺の肉体も狭間の中の世界も同じ時間を繰り返しているようだ。



ちょうど弥生達の修学旅行期間中に合わせるように。



修学旅行生一行が5台のバスに乗り込んだところを見計らって、バス5台に結界を張る。



そのとたん、バスを覆う結界に無数の攻撃が仕掛けられた。



同様に俺とユウコさんの肉体にも。結界に包まれた双方は無事ではあるが、攻撃が続くと壊される恐れもある。



俺は急いで俺達とバスの下に転移の魔方陣を描き、別の世界へと転移させた。



そしてその直後結界は破られ、次元の狭間ごと消滅したのだ。





<<弥生視点>>



動物園の駐車場でバスに乗り込んだとたん、突然の雷雨が起こった。



激しい雨と雷の音に何事かと思ったとたん、窓の外が激しく光る。



眩し過ぎて目が開けられない。



やがて目蓋の中まで入ってきていた光が和らいで目を開けると、そこは広い草原だった。



「「「なんだここは!!」」」



「「「どうなってるんだ!!」」」



「「「やったー異世界に召喚されたんだ!!」」」



「「「女神さまがいないぞ!!チートは!!」」」




辺りが騒がしくなってきた。

わたし達は中学生。当然のように異世界ラノベ厨二の子が多いのだ。特に男子。



バスのドアが開き、外に出てみると広い草原に太陽がふたつ。



紛れもなく異世界だった。





<<シール視点>>



マサルさんが突然やってきて言うの。



「シール様、突然で申し訳ないですが新しく育てている星に転移者を200人ほど、おいてくれませんか」って。



いつなのって聞いたら、もう着いているみたい。



200人もって思ったんだけど、ここでマサルさんに貸しを作っておいた方が良いわね。



二つ返事でOKよ。



駆け引きなんかして渋ってたら、速攻ポーラの所に行かれそうだもの。



それにマサルさんが連れてきたのはマサルさんの同郷の子供達みたいだし。



今アースのそれも日本の子供達って獲得が難しいのよね。



召喚ビンゴの時も日本人が出るってだけで無茶苦茶競争率が高くなるし。



それがいきなり200人よ。ほんと神の恵みだわ。



さあ、恩恵を授けに行きましょうね。





<<マサル視点>>



あー危なかった。ユウコさんが来てくれなきゃ大変なことになっていたな。



とりあえず、どこかに転移させなきゃって思った時にシール様の星が思い出されたから迷わず送り込んだけど、まさか次元の狭間ごと消滅してしまうとはな。



シール様も快く受け入れて下さったし。本当に良かったよ。



「ユウコさん、本当にありがとう。おかげで助かったよ。」



「いえ、どういたしまして。お礼にデートしてもらえますか?」



「えっ! ええ。嫁も子供もいるおじさんですけど。それでもよろしければ。」



「やったーーーー。約束ですよ。どこ行こうかなーーー。」



『マサルさんわたしもよ。わたしともデートね。』



大喜びしているユウコさんと念話で強要してくるシーラ様に苦笑いするしかなかった。




それにしても今回の一件、異世界管理局でも把握できていない力が働いているようだな。



調べてみる必要があるかも。





<<人事課長視点>>



「マサル君、まずはありがとう。次元の狭間に落ちた対象者をよく救ってくれた。



それに200名全員が無事に召喚できたこと本当にありがとう。



まあ、思っていた場所とは違うところに行ってしまったが、まあそれは良い。



運営課のシール君と相談してみるよ。」



「人事課長、有難うございます。ユウコさんを送って頂けなければかなり危ないところでした。」



「うん?ユウコさん?いや、わたしはそんな人を送った覚えは無いが。」



「人事課長では無いとするといったい?」




監査部がそんな気の利いたことをすることはあり得ないし、もしかすると今回の事案で何か監査部が掴んでいるのかもしれないな。



まあ、わたしの職権の範囲外だからどうでもいいことなんだけどね。



変に藪をつっついて監査部と諍いを起こすなど、愚の骨頂だよ。



「うーーーん、分からんな。まあ、ともかく上手くいったんだから今回の案件はこれで終わりにしよう。ご苦労様だったね。



あっ、そうそうマリス君にお礼を渡しておいたから受け取っておいて下さい。

催促しないと彼女のことだから悪意無く使いこんじゃうかもよ。」



「ハハハハ、有りそうですね。

それでは失礼します。」



バタンッ!



やれやれ、とにかく上手くいって何よりだった。



しかし本当にマサル君は優秀な奴だな。人事課に欲しい人材だ。



次の人事会議で提案してみよう。




修学旅行編 完

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