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第14章 そして神になった
【怪盗スペルチ団9】
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<<カリナ視点>>
翌日、ニュースはシベリス商会の摘発一色だった。
マリスが呼んだ警察が本店に雪崩れ込むと店員達が混乱して右往左往していたそうだ。
本来なら摘発できないように厳重に隠されているような書類を手に持っていたことから考えるとかなり混乱状態にあったのだろう。
ヤスハが潜入調査していたから、その線でこちらにも捜査の手が入ることを恐れていたが、夕方になってもその気配すらなかった。
取るに足らないことだとでも思ったのだろうか、その後数日たってもヤスハの存在がバレた様子は見当たらなかったのは幸いだった。
商会長のシベリスは摘発当時には既に店にいなかったらしい。
後日廃工場でシベリスの変死体で見つかったというニュースが流れていた。自殺の線が濃いと放送されていたが、恐らくマフィアに尻尾切りされたに違いない。
マフィアとの接点はシベリス本人だけだったようで、マフィアにたどり着けなかった警察の苦渋はどれほどのものだっただろうな。
警察の突入後、再度行われた現場検証で、生命エネルギーカプセルの裏取引に関する証拠がいくつか挙がったらしい。
残念ながらマフィアまでには届かなかったみたいだが、多くの取引先や顧客の名簿は得られたようで、余波によるその後の警察の捜査は半年近くに及んでいた。
結局のところ、シベリス商会を襲うという我々スペルチ団の目論見は徒労に終わったことになるのだが、警察よりも先に入手した情報で後に摘発された商会をいくつか襲撃できたため、当初の目的は達せられたと言えるんじゃないかな。
まあその情報自体、いつの間にか事務所のわたし机の上に置いてあったりと、やたら誰かの作為を感じたのだけど。
あのシベルス商会の件から数ヶ月経った頃、マリスとマサルさんがわたしの元を訪れて来た。
スペルチ団にマサルさんの仕事を手伝って欲しいとの依頼だ。
正式に異世界管理局調査室のメンバーとして働いてみないかとの誘いだった。
明らかにマリスの思いが入っているのは分かっている。
怪盗団としてよりもまっとうな生活を皆に与えてやれることはわたしの本望だが、1週間後に回答した答えはノーだった。
手下達は安定した生活よりも親父が目指した非合法な正義を望んだのだ。
ただ、マサルさんの仕事には協力させてもらうことは全員一致で決まった。
我々スペルチ団はヤスハを助けてもらった恩を決して忘れないのだ。
<<マサル視点>>
今回シベルス商会から入手した様々な証拠品から、異世界管理局に関するモノは事前に抜かせてもらった。
一通り選別し警察に必要なものに関しては分かり易いところに戻しておいたから、次回の現場検証時に上手く押収してくれるだろう。
そうそう、シベリス商会経由で生命エネルギーカプセルを扱っていた他の商会のリストはコピーしてカリナさんの机の上にそっと置いておいた。
今回スペルチ団の収穫は0だったし、それに警察の捜査をゆっくり待ってたら、そいつらも逃げてしまう恐れがあるからね。
「マサル君、よくこれだけの資料を集めたね。シベリス本人から証言を得られなかったのは残念だが、マフィアが絡んでいることがハッキリしただけでも大収穫だよ。
いやあよくやってくれた。」
ジーク室長も俺が持ち帰った資料の束にほくほく顔だ。
結局アキラ君の行方も弥生ちゃん達のことも分からず仕舞いだったが、生命エネルギーカプセルという資金源を潰したことで、マフィアの動きに変化が出るのは間違いない。
これまで全く姿が見えなかった敵の姿を垣間見れたことは大きな収穫だったとするべきだろうな。
怪盗スペルチ団編 完
翌日、ニュースはシベリス商会の摘発一色だった。
マリスが呼んだ警察が本店に雪崩れ込むと店員達が混乱して右往左往していたそうだ。
本来なら摘発できないように厳重に隠されているような書類を手に持っていたことから考えるとかなり混乱状態にあったのだろう。
ヤスハが潜入調査していたから、その線でこちらにも捜査の手が入ることを恐れていたが、夕方になってもその気配すらなかった。
取るに足らないことだとでも思ったのだろうか、その後数日たってもヤスハの存在がバレた様子は見当たらなかったのは幸いだった。
商会長のシベリスは摘発当時には既に店にいなかったらしい。
後日廃工場でシベリスの変死体で見つかったというニュースが流れていた。自殺の線が濃いと放送されていたが、恐らくマフィアに尻尾切りされたに違いない。
マフィアとの接点はシベリス本人だけだったようで、マフィアにたどり着けなかった警察の苦渋はどれほどのものだっただろうな。
警察の突入後、再度行われた現場検証で、生命エネルギーカプセルの裏取引に関する証拠がいくつか挙がったらしい。
残念ながらマフィアまでには届かなかったみたいだが、多くの取引先や顧客の名簿は得られたようで、余波によるその後の警察の捜査は半年近くに及んでいた。
結局のところ、シベリス商会を襲うという我々スペルチ団の目論見は徒労に終わったことになるのだが、警察よりも先に入手した情報で後に摘発された商会をいくつか襲撃できたため、当初の目的は達せられたと言えるんじゃないかな。
まあその情報自体、いつの間にか事務所のわたし机の上に置いてあったりと、やたら誰かの作為を感じたのだけど。
あのシベルス商会の件から数ヶ月経った頃、マリスとマサルさんがわたしの元を訪れて来た。
スペルチ団にマサルさんの仕事を手伝って欲しいとの依頼だ。
正式に異世界管理局調査室のメンバーとして働いてみないかとの誘いだった。
明らかにマリスの思いが入っているのは分かっている。
怪盗団としてよりもまっとうな生活を皆に与えてやれることはわたしの本望だが、1週間後に回答した答えはノーだった。
手下達は安定した生活よりも親父が目指した非合法な正義を望んだのだ。
ただ、マサルさんの仕事には協力させてもらうことは全員一致で決まった。
我々スペルチ団はヤスハを助けてもらった恩を決して忘れないのだ。
<<マサル視点>>
今回シベルス商会から入手した様々な証拠品から、異世界管理局に関するモノは事前に抜かせてもらった。
一通り選別し警察に必要なものに関しては分かり易いところに戻しておいたから、次回の現場検証時に上手く押収してくれるだろう。
そうそう、シベリス商会経由で生命エネルギーカプセルを扱っていた他の商会のリストはコピーしてカリナさんの机の上にそっと置いておいた。
今回スペルチ団の収穫は0だったし、それに警察の捜査をゆっくり待ってたら、そいつらも逃げてしまう恐れがあるからね。
「マサル君、よくこれだけの資料を集めたね。シベリス本人から証言を得られなかったのは残念だが、マフィアが絡んでいることがハッキリしただけでも大収穫だよ。
いやあよくやってくれた。」
ジーク室長も俺が持ち帰った資料の束にほくほく顔だ。
結局アキラ君の行方も弥生ちゃん達のことも分からず仕舞いだったが、生命エネルギーカプセルという資金源を潰したことで、マフィアの動きに変化が出るのは間違いない。
これまで全く姿が見えなかった敵の姿を垣間見れたことは大きな収穫だったとするべきだろうな。
怪盗スペルチ団編 完
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