322 / 414
第10部 ボクの弟がこんなにシスコンなわけがない!
第11話 星美町へようこちょ♪
しおりを挟む
士狼『自分を見つめ直す旅に出ます。探さないでください』
◇◇◇◇
「――よしっ、と。まあ大和田ちゃんへの連絡は、コレくらいで大丈夫だろう」
「何をしてるの士狼? さっさと降りないと置いて行くわよ?」
「ししょー、早くしないと降り損ねちゃうよ?」
へぇーい、と生返事を返しながらスマホをポケットへと仕舞い込む。
そのままラブリー☆マイエンジェルの手を1度だけ強く握り返しながら、先に駅のホームへと降り立った芽衣の元へと駆けだす。
途端にプシューッ! と電車のドアが閉まり、そのままガタンゴトンと次の駅へと発車していく。
俺は今しがた降りたばかりの電車を見送りながら、肩にかかっているボストンバックをかけ直しつつ、ピュ~♪ と口笛を吹いてみせた。
「あっぶねぇ~。危うくワケの分からん町へと行くところだったわぁ」
「もう、士狼はココの土地勘が無いんだから、あまりアタシから離れるんじゃなわよ? 迷子になったら探すの大変なんだから」
「大丈夫だよ、メイちゃん。ボクも着いてるし、そう簡単に迷子にはならないよ!」
だといいけど、と仲良く会話をしていく姉妹を無視して、俺は一通り駅のホームを――星美駅のホームをグルリッ! と見渡していた。
「はぁ~。流石は日本有数の観光地、星美町。森実駅と比べても比較にならないくらいバカデケェなぁ」
そう、俺たちは今、森実の大地から離れ、双子姫の生まれ故郷にして、日本有数の観光地である星美町へとやってきていた。
というのも、事の発端は3時間前。
大和田ちゃんの『遊び』と言う名の強制家宅捜査から身を守るため、俺たちは芽衣の提案により、星美町にある古羊家でお世話になることになったのだ。
もともと2人の両親が「年末くらい帰っておいで?」と言っていたこともあり、特にトラブルも何もなく、あれよあれよという間に、俺たちは星美駅へと到着していた。
「森実も森実でいい所じゃない。まぁ、地元を褒められて悪い気はしないけどね」
そう言って、上機嫌に微笑むのは、もちろん我らが女神さまこと、古羊芽衣その人である。
芽衣はいつか見た白のニットに白のニーハイ、そして頭にちょこんと乗っかっている真っ白なふわふわのベレー帽を身に纏い、上品にクスクス♪ と笑ってみせる。
途端に駅のホームを歩いていた男たちが、芽衣の妖艶な姿に釘づけになってしまう。
芽衣に夢中で柱にぶつかる者もいれば、盛大にコケる者など、ちょっとしたテロリズムが発生するが、当の本人は全くもって気づいていないから質が悪い。
「んん~っ! なんだか我が家に帰ってきたって感じがするよね! って、まだ気が早いかな?」
ふふっ! と、心底楽しそうに笑みを深める爆乳わん娘の服装は、いつもの童貞には刺激が強すぎる装いではなかった。
こちらもクリスマス前に見た、ふわふわ♪ のキャラメルカラーのコートに、黒の縦縞のワンピースと、どことなく上品で清潔感を与えてくる装いだ。
そんな美少女2人を侍らせるイケメンな俺に、男たちの視線が矢のようにザクザク刺さる。
ソレが余計に俺の優越感を高めてくれる。
「ふっふっふっ! 貴様らの非難がましい視線なんぞ、そよ風のようなもの……むしろ心地良いわい! ガッハッハッハッハッ!」
「……ナニを急に1人で笑い出しているのよ、士狼?」
「ど、どうしたの、ししょー? ど、どこか具合悪いの?」
「いやなに、ちょっとこの世の最上級の優越感を味わっていただけだ。問題ない」
何言ってんだコイツ? と、呆れた瞳を向けてくる美少女2人を尻目に、俺はブルリッ!?と身体を震わせた。
「それにしても、ココ寒ぃなぁ。この一帯だけ氷河期なんじゃねぇの?」
「いや、士狼の格好のせいでしょ? 何でカーゴパンツに上半身裸のまま、スカジャンだけ羽織るスタイルなワケ? どういうファッションセンスしてるのよ?」
「えっ? カッコよくない、コレ? なぁ、よこたん?」
「あ、あはは……ノーコメントで」
白い息を口から吐きながら、サッ! と目を逸らす、我らがマイエンジェル。
どうやら、あまりの俺のカッコよさに直視できないらしい。
またしても幼気な少女を虜にしてしまった……。
まったく、罪な男だなぁ、俺は。
自分の溢れんばかりの魅力に罪悪感を抱いていると、芽衣がグッ! と俺の背中を強めに押してきた。
「ほらほらっ! こんな所で立ち止まってないで、早く行くわよ。歩けば少しは温まるハズでしょ?」
「ほいほい。よしっ! 行こうぜ、よこたん」
「う、うんっ!」
俺たちは他愛もない雑談を交わしつつ、階段を上り改札口の方へと歩いて行く。
それにしてもさすがは観光地……人がゴミのようだ!
未来のラピュタ王のような事を内心つぶやきながら、俺たちは改札口を抜けた。
途端に、いつも見ている森実の町並みとはまったく違う風景に、思わず感嘆の声をあげてしまう。
「おぉ~っ!? すごい景色だぁ!」
大き目なバスターミナルのすぐ脇に降り立った俺の目に飛び込んできたのは、まさにTHE・都会と言わんばかりのビル群であった。
まさに『大都会岡山(笑)』ではお目にかかる事ができない光景である。
感動的だぁっ!
「ここら辺は土地開発が進んでいるから、ちょっと近代的だけど、もう少し歩けば、こんな所と比較にならないくらい凄いわよ? なんせ昔ながらの町並みが見られる、日本でも有数の観光名所なんだから」
「マジでか!? メッチャ気になる! 行こう、行こう! すぐ観に行こう!」
「お、落ち着いて、ししょー? 明日ちゃんと案内してあげるから。だからまずは、ボクたちのお家に行こう、ね?」
「わかったよ……。でも、明日絶対に案内しろよ! 約束だぞ!?」
「わかったよぉ」と苦笑を浮かべる爆乳わん娘から視線を切り、再びターミナルの方へと意識を向ける。
心なしかターミナルの後ろからご来光が見えるかのようだ。
やはり新しい土地というのは気持ちがワクワク♪ してしまうもので、気がつくと、俺のテンションは限界突破の天井知らずとなっていた。
「へへっ、今年の冬休みは楽しい休みになりそうだ!」
期待を胸に、大きく息を吸い込む。
途端に鼻腔に甘酸っぱい匂いが突き抜けていく。
俺は、この星美の町で、どんな出会いをするんだろう?
わくわくっ! に突き動かされるように、俺は大きく1歩踏み出した。
「おろっ!? おろろろろろろろろぉ~っ!?」
――瞬間、すぐ傍で蹲っていた男の吐瀉物Xのビチビチビチッ♪ と言う音が、鼓膜を蹂躙した。
「……台無しだぜボーイ……っ!」
「ちょっ!? 言ってる場合じゃないでしょ士狼!? あの人、大丈夫なの!? マーライオンの如く口から物体Xを出し続けてるけど!?」
「か、体が痙攣し始めたよ!? きゅ、救急車を呼んだ方がいいかな!?」
呻いてガックリ頭を抱える俺。
慄く芽衣。
スマホ片手にオロオロする爆乳わん娘。
そして未だに死にかけのゴキブリよろしく、口からハイドロポンプし続ける謎の男。
今日も今日とて、俺の周りは平常運転である。
◇◇◇◇
「――よしっ、と。まあ大和田ちゃんへの連絡は、コレくらいで大丈夫だろう」
「何をしてるの士狼? さっさと降りないと置いて行くわよ?」
「ししょー、早くしないと降り損ねちゃうよ?」
へぇーい、と生返事を返しながらスマホをポケットへと仕舞い込む。
そのままラブリー☆マイエンジェルの手を1度だけ強く握り返しながら、先に駅のホームへと降り立った芽衣の元へと駆けだす。
途端にプシューッ! と電車のドアが閉まり、そのままガタンゴトンと次の駅へと発車していく。
俺は今しがた降りたばかりの電車を見送りながら、肩にかかっているボストンバックをかけ直しつつ、ピュ~♪ と口笛を吹いてみせた。
「あっぶねぇ~。危うくワケの分からん町へと行くところだったわぁ」
「もう、士狼はココの土地勘が無いんだから、あまりアタシから離れるんじゃなわよ? 迷子になったら探すの大変なんだから」
「大丈夫だよ、メイちゃん。ボクも着いてるし、そう簡単に迷子にはならないよ!」
だといいけど、と仲良く会話をしていく姉妹を無視して、俺は一通り駅のホームを――星美駅のホームをグルリッ! と見渡していた。
「はぁ~。流石は日本有数の観光地、星美町。森実駅と比べても比較にならないくらいバカデケェなぁ」
そう、俺たちは今、森実の大地から離れ、双子姫の生まれ故郷にして、日本有数の観光地である星美町へとやってきていた。
というのも、事の発端は3時間前。
大和田ちゃんの『遊び』と言う名の強制家宅捜査から身を守るため、俺たちは芽衣の提案により、星美町にある古羊家でお世話になることになったのだ。
もともと2人の両親が「年末くらい帰っておいで?」と言っていたこともあり、特にトラブルも何もなく、あれよあれよという間に、俺たちは星美駅へと到着していた。
「森実も森実でいい所じゃない。まぁ、地元を褒められて悪い気はしないけどね」
そう言って、上機嫌に微笑むのは、もちろん我らが女神さまこと、古羊芽衣その人である。
芽衣はいつか見た白のニットに白のニーハイ、そして頭にちょこんと乗っかっている真っ白なふわふわのベレー帽を身に纏い、上品にクスクス♪ と笑ってみせる。
途端に駅のホームを歩いていた男たちが、芽衣の妖艶な姿に釘づけになってしまう。
芽衣に夢中で柱にぶつかる者もいれば、盛大にコケる者など、ちょっとしたテロリズムが発生するが、当の本人は全くもって気づいていないから質が悪い。
「んん~っ! なんだか我が家に帰ってきたって感じがするよね! って、まだ気が早いかな?」
ふふっ! と、心底楽しそうに笑みを深める爆乳わん娘の服装は、いつもの童貞には刺激が強すぎる装いではなかった。
こちらもクリスマス前に見た、ふわふわ♪ のキャラメルカラーのコートに、黒の縦縞のワンピースと、どことなく上品で清潔感を与えてくる装いだ。
そんな美少女2人を侍らせるイケメンな俺に、男たちの視線が矢のようにザクザク刺さる。
ソレが余計に俺の優越感を高めてくれる。
「ふっふっふっ! 貴様らの非難がましい視線なんぞ、そよ風のようなもの……むしろ心地良いわい! ガッハッハッハッハッ!」
「……ナニを急に1人で笑い出しているのよ、士狼?」
「ど、どうしたの、ししょー? ど、どこか具合悪いの?」
「いやなに、ちょっとこの世の最上級の優越感を味わっていただけだ。問題ない」
何言ってんだコイツ? と、呆れた瞳を向けてくる美少女2人を尻目に、俺はブルリッ!?と身体を震わせた。
「それにしても、ココ寒ぃなぁ。この一帯だけ氷河期なんじゃねぇの?」
「いや、士狼の格好のせいでしょ? 何でカーゴパンツに上半身裸のまま、スカジャンだけ羽織るスタイルなワケ? どういうファッションセンスしてるのよ?」
「えっ? カッコよくない、コレ? なぁ、よこたん?」
「あ、あはは……ノーコメントで」
白い息を口から吐きながら、サッ! と目を逸らす、我らがマイエンジェル。
どうやら、あまりの俺のカッコよさに直視できないらしい。
またしても幼気な少女を虜にしてしまった……。
まったく、罪な男だなぁ、俺は。
自分の溢れんばかりの魅力に罪悪感を抱いていると、芽衣がグッ! と俺の背中を強めに押してきた。
「ほらほらっ! こんな所で立ち止まってないで、早く行くわよ。歩けば少しは温まるハズでしょ?」
「ほいほい。よしっ! 行こうぜ、よこたん」
「う、うんっ!」
俺たちは他愛もない雑談を交わしつつ、階段を上り改札口の方へと歩いて行く。
それにしてもさすがは観光地……人がゴミのようだ!
未来のラピュタ王のような事を内心つぶやきながら、俺たちは改札口を抜けた。
途端に、いつも見ている森実の町並みとはまったく違う風景に、思わず感嘆の声をあげてしまう。
「おぉ~っ!? すごい景色だぁ!」
大き目なバスターミナルのすぐ脇に降り立った俺の目に飛び込んできたのは、まさにTHE・都会と言わんばかりのビル群であった。
まさに『大都会岡山(笑)』ではお目にかかる事ができない光景である。
感動的だぁっ!
「ここら辺は土地開発が進んでいるから、ちょっと近代的だけど、もう少し歩けば、こんな所と比較にならないくらい凄いわよ? なんせ昔ながらの町並みが見られる、日本でも有数の観光名所なんだから」
「マジでか!? メッチャ気になる! 行こう、行こう! すぐ観に行こう!」
「お、落ち着いて、ししょー? 明日ちゃんと案内してあげるから。だからまずは、ボクたちのお家に行こう、ね?」
「わかったよ……。でも、明日絶対に案内しろよ! 約束だぞ!?」
「わかったよぉ」と苦笑を浮かべる爆乳わん娘から視線を切り、再びターミナルの方へと意識を向ける。
心なしかターミナルの後ろからご来光が見えるかのようだ。
やはり新しい土地というのは気持ちがワクワク♪ してしまうもので、気がつくと、俺のテンションは限界突破の天井知らずとなっていた。
「へへっ、今年の冬休みは楽しい休みになりそうだ!」
期待を胸に、大きく息を吸い込む。
途端に鼻腔に甘酸っぱい匂いが突き抜けていく。
俺は、この星美の町で、どんな出会いをするんだろう?
わくわくっ! に突き動かされるように、俺は大きく1歩踏み出した。
「おろっ!? おろろろろろろろろぉ~っ!?」
――瞬間、すぐ傍で蹲っていた男の吐瀉物Xのビチビチビチッ♪ と言う音が、鼓膜を蹂躙した。
「……台無しだぜボーイ……っ!」
「ちょっ!? 言ってる場合じゃないでしょ士狼!? あの人、大丈夫なの!? マーライオンの如く口から物体Xを出し続けてるけど!?」
「か、体が痙攣し始めたよ!? きゅ、救急車を呼んだ方がいいかな!?」
呻いてガックリ頭を抱える俺。
慄く芽衣。
スマホ片手にオロオロする爆乳わん娘。
そして未だに死にかけのゴキブリよろしく、口からハイドロポンプし続ける謎の男。
今日も今日とて、俺の周りは平常運転である。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。
たかなしポン太
青春
僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。
助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。
でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。
「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」
「ちょっと、確認しなくていいですから!」
「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」
「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」
天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。
異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー!
※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる