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真・最終部 みんなの女神サマは最強ヤンキーに甘く壊される
第19話 女神さまだと思った? ざんねぇ~ん! 後輩ちゃんでした!(まさにエンジェル!)
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本当に珍しく姉ちゃんが良い事を言った、数十分後のリビングにて。
「さぁて! それじゃ一眠りしますかなぁ!」と、元気よく2階の自室へ帰って行った姉ちゃんの後ろ姿を見送りながら、俺は先ほど聞いた言葉を、胸の内で何度も反芻していた。
「愛……か」
うん、我ながらキメェ独り言だと思う。
恥ずかしさのあまり、またお尻がビクンビクンッ!? しそうになる。
こんなの知的でクールなナイスガイである所の、大神さん家の士狼くんがする事じゃない。
……ほんと、俺らしくない。
なんてことを考えていると、
――ピンポーンッ!
と、我が家の呼び鈴がリビングへと木霊した。
姉はたった今『夢の世界』へ出航したばかりだし、両親は朝早くから2人で出かけたので、やはりというか何というか、対応できるのが俺しか居なかった。
「……はぁ~い」
俺は約12時間ぶりに重い身体を動かして、のそのそと玄関へと移動する。
ガチャリッ! と、妙に重たく感じる扉を開けると、そこには制服姿に桃色の髪をした美少女がプンスコッ! と言った様子で頬を膨らませていた。
「おっそ~いっ!? もうシロパイ、今何時だと思ってんの!」
「えっ? えっ? お、大和田ちゃん? な、なんで我が家に? 今日、遊ぶ約束とかしてたっけ?」
「ハァ? 寝ぼけているワケ? 今日は生徒会役員総出の町内清掃でしょ? いつまで経ってもシロパイが『いつもの場所』に来ないから、迎えに来たんだし!」
「町内清掃? ……あっ」
大和田ちゃんに言われて、思い出す。
そう言えば先週、芽衣にそんな事を言われていた気がする。
先週は爆乳わん娘をデートに誘うので、いっぱいおっぱい……違う、一杯一杯だったから、すっかり忘れてたわ。
「あぁーっ!? その顔『すっかり忘れてたぜ、ベイベー』って思ってる顔だ! もうっ! シャキっとしてよね、シロパイッ!」
「ねぇ、たまに思うんだけどさ? 大和田ちゃんの中で、俺のイメージってどうなってるの?」
「そんな事どうでもいいから、早く行こ――くっさ!? シロパイくっさ!?」
何故か童貞特有のやる気を身体中から発散させ、俺の制服を引っ張ろうとし――慌てて鼻を押さえて距離を取る、愛しのプチデビル後輩。
どうやら俺の溢れ出る男性フェロモンが、彼女を虜にしてしまったらしい。
相変わらず罪づくりなナイスガイである。
ほんと、どうしてこのフェロモンボディは、あの『まな板』ボディの会長には効かないのか……。
1人センチメンタルな気分に浸(ひた)っていると、グイグイッ! と大和田ちゃんが俺の男らしい背中を押してきた。
「あぁもうっ! 世話が焼けるんだから! ほらっ、シロパイ! さっさとシャワーを浴びてきて! その間に服やら何やらはコッチで用意しとくから! ほらダッシュ!」
「……いつも済まないねぇ、婆さんや」
「それは言わない『お約束』っしょ、爺さんや」
ほら行けっ! と、無理やり脱衣所に押し込められる。
そうだな。
ウジウジしたって現実は何も変わらないし、こうなったら彼女の言う通り、1度熱いシャワーでも浴びて、気分でも切り替えるべきだよな。
「さっさと風呂入って準備するか………えっ?」
俺が制服の裾に手をかけた瞬間、寒さとは別の意味で全身に鳥肌が立った。
うっすらと隙間が開いた脱衣所の扉。
そこから先の廊下へと続く空間は薄暗い。
薄暗いハズなのに……その薄暗い空間から、目玉が1つ。
寸分の狂いもなく、俺だけを見つめていた。
『ハァ、ハァ、ハァ……チッ』
憎らしげな舌打ちが脱衣所に木霊すると同時に、扉がゆっくりと音も立てずに閉まっていった。
……いやいやいやっ!?
怖すぎるだろ、今の!?
えっ、ちょっと待って?
マジで今の誰なの!?
現在我が家に在住しているのは、頭のおかしい姉と、性格がおかしい後輩だけ。
そして我が姉君は、あんな肉食獣のような吐息をまき散らしながら、弟を血走った瞳で見据えたりしない。
となると犯人は……。
……い、いやいやいやっ!?
ありえない、ありえないから!
彼女のワケがない!
どうやら徹夜したせいか、幻覚が見えてしまったらしい。
うん、彼女のワケがない。絶対ない!
……絶対ないけど、一応確認しておこうか、うん。
俺は恐る恐る脱衣所の扉を開け、廊下へと顏を出した。
「ん? どったしシロパイ? そんな青い顔を浮かべて?」
「い、いや別に? な、何でもないよ?」
「??? 変なシロパイ?」
脱衣所の前に立っていた大和田ちゃんが、不思議そうに首を捻る。
その手には、何故か録画モードのスマホが握られていたが……うん。
いつもの彼女だ。
「本当どうしたし、シロパイ?」
「い、いや、マジで何でもない。ちょ~っと、徹夜明けで神経が過敏になっていただけらしいから」
「そう? それよりも早くお風呂に入っちゃいなよ?」
「う、うん。そ、そうだね」
一瞬だけ大和田ちゃんの熱っぽい視線が嬲るように俺の肌を撫でたような気がしたが……きっと気のせいだろう。
俺は「それじゃ、お風呂に入ってくるね?」と、我が愛しのプチデビル後輩に別れを告げ、再びゆっくりと扉を閉める。
その際に我らが書記ちゃんの方から
「ンフー、ンフーッ❤」
と、獣のごとき荒い鼻息が聞こえてきたような気がしたが、これもきっと神経が過敏になっているからに違いない。
俺は爛々と瞳を輝かせる彼女を尻目に、脱衣所へと戻っていった。
それから10分後、色々スッキリして脱衣所から出てくると。
――何故か満足気な笑みを浮かべた大和田ちゃんが、スマホ片手に鼻血を吹いて倒れていた。
「さぁて! それじゃ一眠りしますかなぁ!」と、元気よく2階の自室へ帰って行った姉ちゃんの後ろ姿を見送りながら、俺は先ほど聞いた言葉を、胸の内で何度も反芻していた。
「愛……か」
うん、我ながらキメェ独り言だと思う。
恥ずかしさのあまり、またお尻がビクンビクンッ!? しそうになる。
こんなの知的でクールなナイスガイである所の、大神さん家の士狼くんがする事じゃない。
……ほんと、俺らしくない。
なんてことを考えていると、
――ピンポーンッ!
と、我が家の呼び鈴がリビングへと木霊した。
姉はたった今『夢の世界』へ出航したばかりだし、両親は朝早くから2人で出かけたので、やはりというか何というか、対応できるのが俺しか居なかった。
「……はぁ~い」
俺は約12時間ぶりに重い身体を動かして、のそのそと玄関へと移動する。
ガチャリッ! と、妙に重たく感じる扉を開けると、そこには制服姿に桃色の髪をした美少女がプンスコッ! と言った様子で頬を膨らませていた。
「おっそ~いっ!? もうシロパイ、今何時だと思ってんの!」
「えっ? えっ? お、大和田ちゃん? な、なんで我が家に? 今日、遊ぶ約束とかしてたっけ?」
「ハァ? 寝ぼけているワケ? 今日は生徒会役員総出の町内清掃でしょ? いつまで経ってもシロパイが『いつもの場所』に来ないから、迎えに来たんだし!」
「町内清掃? ……あっ」
大和田ちゃんに言われて、思い出す。
そう言えば先週、芽衣にそんな事を言われていた気がする。
先週は爆乳わん娘をデートに誘うので、いっぱいおっぱい……違う、一杯一杯だったから、すっかり忘れてたわ。
「あぁーっ!? その顔『すっかり忘れてたぜ、ベイベー』って思ってる顔だ! もうっ! シャキっとしてよね、シロパイッ!」
「ねぇ、たまに思うんだけどさ? 大和田ちゃんの中で、俺のイメージってどうなってるの?」
「そんな事どうでもいいから、早く行こ――くっさ!? シロパイくっさ!?」
何故か童貞特有のやる気を身体中から発散させ、俺の制服を引っ張ろうとし――慌てて鼻を押さえて距離を取る、愛しのプチデビル後輩。
どうやら俺の溢れ出る男性フェロモンが、彼女を虜にしてしまったらしい。
相変わらず罪づくりなナイスガイである。
ほんと、どうしてこのフェロモンボディは、あの『まな板』ボディの会長には効かないのか……。
1人センチメンタルな気分に浸(ひた)っていると、グイグイッ! と大和田ちゃんが俺の男らしい背中を押してきた。
「あぁもうっ! 世話が焼けるんだから! ほらっ、シロパイ! さっさとシャワーを浴びてきて! その間に服やら何やらはコッチで用意しとくから! ほらダッシュ!」
「……いつも済まないねぇ、婆さんや」
「それは言わない『お約束』っしょ、爺さんや」
ほら行けっ! と、無理やり脱衣所に押し込められる。
そうだな。
ウジウジしたって現実は何も変わらないし、こうなったら彼女の言う通り、1度熱いシャワーでも浴びて、気分でも切り替えるべきだよな。
「さっさと風呂入って準備するか………えっ?」
俺が制服の裾に手をかけた瞬間、寒さとは別の意味で全身に鳥肌が立った。
うっすらと隙間が開いた脱衣所の扉。
そこから先の廊下へと続く空間は薄暗い。
薄暗いハズなのに……その薄暗い空間から、目玉が1つ。
寸分の狂いもなく、俺だけを見つめていた。
『ハァ、ハァ、ハァ……チッ』
憎らしげな舌打ちが脱衣所に木霊すると同時に、扉がゆっくりと音も立てずに閉まっていった。
……いやいやいやっ!?
怖すぎるだろ、今の!?
えっ、ちょっと待って?
マジで今の誰なの!?
現在我が家に在住しているのは、頭のおかしい姉と、性格がおかしい後輩だけ。
そして我が姉君は、あんな肉食獣のような吐息をまき散らしながら、弟を血走った瞳で見据えたりしない。
となると犯人は……。
……い、いやいやいやっ!?
ありえない、ありえないから!
彼女のワケがない!
どうやら徹夜したせいか、幻覚が見えてしまったらしい。
うん、彼女のワケがない。絶対ない!
……絶対ないけど、一応確認しておこうか、うん。
俺は恐る恐る脱衣所の扉を開け、廊下へと顏を出した。
「ん? どったしシロパイ? そんな青い顔を浮かべて?」
「い、いや別に? な、何でもないよ?」
「??? 変なシロパイ?」
脱衣所の前に立っていた大和田ちゃんが、不思議そうに首を捻る。
その手には、何故か録画モードのスマホが握られていたが……うん。
いつもの彼女だ。
「本当どうしたし、シロパイ?」
「い、いや、マジで何でもない。ちょ~っと、徹夜明けで神経が過敏になっていただけらしいから」
「そう? それよりも早くお風呂に入っちゃいなよ?」
「う、うん。そ、そうだね」
一瞬だけ大和田ちゃんの熱っぽい視線が嬲るように俺の肌を撫でたような気がしたが……きっと気のせいだろう。
俺は「それじゃ、お風呂に入ってくるね?」と、我が愛しのプチデビル後輩に別れを告げ、再びゆっくりと扉を閉める。
その際に我らが書記ちゃんの方から
「ンフー、ンフーッ❤」
と、獣のごとき荒い鼻息が聞こえてきたような気がしたが、これもきっと神経が過敏になっているからに違いない。
俺は爛々と瞳を輝かせる彼女を尻目に、脱衣所へと戻っていった。
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――何故か満足気な笑みを浮かべた大和田ちゃんが、スマホ片手に鼻血を吹いて倒れていた。
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