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第19話
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レミリアを見ると嫌な気持ちになる…リラフィアは少し苛ついていた。
「王妃様、私からの贈り物を受け取ってくださいませんか」
そういうとレミリアは小さな箱をリラフィアに差し出す。
開けてみると、中に入っていたのは赤い宝石を散りばめた髪飾り。
それは以前イルヴィンドから贈られたものと似ていた…偶然なのだが、リラフィアは僅かに顔をしかめてしまう。
「…まあ、素敵。ありがとう」
「…お気に召しませんでしたか?好みがわかりませんでしたの、申し訳ございません」
「いいえ、とんでもない。素敵な品ね」
リラフィアは笑顔を作り直し、髪飾りを受け取った。
(嫌だわ、わたくしったら…まさか嫉妬しているの?)
この暗い感情を嫉妬と呼ぶのではないか。
アーサーと交際していた頃は愛されている自信があり、嫉妬などしたことがなかったため初めての感情に戸惑うリラフィア。
リラフィアの複雑な気持ちなど知りもしないレミリアは、優雅にお辞儀をして去っていった。
イルヴィンドは、なんとなくリラフィアの異変を察知し不安げに話しかける。
「リラフィア、どうかした?」
「いいえ。なんでもございませんわ」
僅かだが声色も普段と違う…ライラだけは彼女の様子からヤキモチを焼いている事に気付いたが、何も言わない。
リラフィアが不機嫌なまま、夜会は幕を閉じた。
部屋に戻り、イルヴィンドは恐る恐るリラフィアに話しかける。
「…ねえ、なにかあったの?なんか怒ってない?」
「何もございませんと申し上げたはずですが。」
明らかに棘のある言い方をするリラフィア。
「なにもないなら何故怒ってるの?」
「怒ってなどおりません」
頑なに認めようとしない彼女の態度に、イルヴィンドはムッとしてしまった。
「言ってくれなきゃわかんないよ!君は頭がいいから色々分かるかもしれないけど、僕は教えてくれなきゃ君のことがわからない」
「…レミリア様を側室にとお考えですか。」
「…へっ?」
予想外の発言に目を丸くするイルヴィンドと、言うつもりのなかった言葉が出てしまい固まるリラフィア。
二人の間に重い沈黙が流れた。
沈黙を破ったのは、リラフィア。
「…陛下とレミリア嬢は大変親しいご様子でしたし、元々婚約者候補として名前が上がっていたのはレミリア嬢だったと伺っております」
リラフィアを王妃にするため父が裏で画策したらしく正妻の座に収まっているが、本来であればリラフィアは候補にすらなっていなかった。
父が何故無理にまで自分を王妃にさせたのかは分からないが、イルヴィンドとレミリアが両思いだったのなら自分は邪魔者…その考えがリラフィアの心に影を落とすのだ。
「王妃様、私からの贈り物を受け取ってくださいませんか」
そういうとレミリアは小さな箱をリラフィアに差し出す。
開けてみると、中に入っていたのは赤い宝石を散りばめた髪飾り。
それは以前イルヴィンドから贈られたものと似ていた…偶然なのだが、リラフィアは僅かに顔をしかめてしまう。
「…まあ、素敵。ありがとう」
「…お気に召しませんでしたか?好みがわかりませんでしたの、申し訳ございません」
「いいえ、とんでもない。素敵な品ね」
リラフィアは笑顔を作り直し、髪飾りを受け取った。
(嫌だわ、わたくしったら…まさか嫉妬しているの?)
この暗い感情を嫉妬と呼ぶのではないか。
アーサーと交際していた頃は愛されている自信があり、嫉妬などしたことがなかったため初めての感情に戸惑うリラフィア。
リラフィアの複雑な気持ちなど知りもしないレミリアは、優雅にお辞儀をして去っていった。
イルヴィンドは、なんとなくリラフィアの異変を察知し不安げに話しかける。
「リラフィア、どうかした?」
「いいえ。なんでもございませんわ」
僅かだが声色も普段と違う…ライラだけは彼女の様子からヤキモチを焼いている事に気付いたが、何も言わない。
リラフィアが不機嫌なまま、夜会は幕を閉じた。
部屋に戻り、イルヴィンドは恐る恐るリラフィアに話しかける。
「…ねえ、なにかあったの?なんか怒ってない?」
「何もございませんと申し上げたはずですが。」
明らかに棘のある言い方をするリラフィア。
「なにもないなら何故怒ってるの?」
「怒ってなどおりません」
頑なに認めようとしない彼女の態度に、イルヴィンドはムッとしてしまった。
「言ってくれなきゃわかんないよ!君は頭がいいから色々分かるかもしれないけど、僕は教えてくれなきゃ君のことがわからない」
「…レミリア様を側室にとお考えですか。」
「…へっ?」
予想外の発言に目を丸くするイルヴィンドと、言うつもりのなかった言葉が出てしまい固まるリラフィア。
二人の間に重い沈黙が流れた。
沈黙を破ったのは、リラフィア。
「…陛下とレミリア嬢は大変親しいご様子でしたし、元々婚約者候補として名前が上がっていたのはレミリア嬢だったと伺っております」
リラフィアを王妃にするため父が裏で画策したらしく正妻の座に収まっているが、本来であればリラフィアは候補にすらなっていなかった。
父が何故無理にまで自分を王妃にさせたのかは分からないが、イルヴィンドとレミリアが両思いだったのなら自分は邪魔者…その考えがリラフィアの心に影を落とすのだ。
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