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第21話
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リラフィアの誕生日が終わり、イルヴィンドの生誕祭の準備へと入った城内。
飾り付けや来賓、城下町でのパレードなどやる事が多いため人々が忙しなく動き回っている。
以前よりは書類整理が減ってきたイルヴィンドの次の仕事は来賓の確認だ。
「えーっと、このジャニス王子って父上の葬儀にも来てくれた人だっけ」
「はい。ドルシア王国の王太子殿下ですね。国王が高齢のため、近年海外へ出向く外交活動はジャニス王子が行っているようです」
顔と名前を一致させるべく書類と睨めっこするイルヴィンドに、宰相ケネスが一人一人応えていく。
イルヴィンドが治めているファルシオ王国は、国土自体は広く資源もそれなりにあるため外交にも力を入れてきた。
国王生誕祭ともなれば国外からの来客も訪れるのだ。
「緊張するなあ、普段会わない人までこんなに来るんだ」
他国の王族や外交官らの書類に目を通しながら、イルヴィンドはため息をつく。
「…覚え切れるかな」
「王妃様が記憶なさっているでしょうから、万が一お忘れになられてもどうにかなるかと。」
ケネスの言葉に、イルヴィンドは複雑な気持ちだった。
彼女の知識は国内に留まらず国外にまで及ぶ。
たしかに頼もしいが、完璧すぎて追いつける気がしない…イルヴィンドの自信は日々打ち砕かれる。
その頃、リラフィアはライラを招いてお茶会という名の話し合いをしていた。
「アーロン商会の調査はどう?」
以前不審な点を見つけたことについて、ライラに調査を依頼していたのだ。
「何人か潜り込ませることに成功したわ。時間が経ってるから話題に上がらない地域もあるみたいだけど、武勇伝みたいに不正を語ってるお馬鹿さんがいるって」
大所帯になれば管理しきれなくなる、きっと箝口令を無視して身内には不正を暴露しているものがいるばす。
その読み通り、内部に潜入した調査員たちは着々と情報を仕入れていた。
「欲に目が眩むような人達は頭も緩い。絶対に尻尾を捕まえるわ」
「突然の鉱山閉鎖のせいでどれほどの人が露頭に迷うことになったと思ってるんだか!絶対許さない!」
商会の娘として生まれ育ったライラは商売人の味方。
不正も商売の手だと言う者もいるが、ズルした者勝ちなど許せるはずがない。
「そうだ、鉱夫として現地に行ってるオリオが、もうすぐ休み取れそうだから直接報告したいって言ってるんだけどどうする?」
オリオとはリラフィアが昔見つけた人材で、普段はライラの実家であるシェーダ商会に在籍している男。
「そうね…丁度来週末に陛下が東方地域の視察へ行かれるわ。わたくしも同行を願い出てみましょう」
その夜リラフィアはイルヴィンドに視察に同行したいと伝え、許可された。
飾り付けや来賓、城下町でのパレードなどやる事が多いため人々が忙しなく動き回っている。
以前よりは書類整理が減ってきたイルヴィンドの次の仕事は来賓の確認だ。
「えーっと、このジャニス王子って父上の葬儀にも来てくれた人だっけ」
「はい。ドルシア王国の王太子殿下ですね。国王が高齢のため、近年海外へ出向く外交活動はジャニス王子が行っているようです」
顔と名前を一致させるべく書類と睨めっこするイルヴィンドに、宰相ケネスが一人一人応えていく。
イルヴィンドが治めているファルシオ王国は、国土自体は広く資源もそれなりにあるため外交にも力を入れてきた。
国王生誕祭ともなれば国外からの来客も訪れるのだ。
「緊張するなあ、普段会わない人までこんなに来るんだ」
他国の王族や外交官らの書類に目を通しながら、イルヴィンドはため息をつく。
「…覚え切れるかな」
「王妃様が記憶なさっているでしょうから、万が一お忘れになられてもどうにかなるかと。」
ケネスの言葉に、イルヴィンドは複雑な気持ちだった。
彼女の知識は国内に留まらず国外にまで及ぶ。
たしかに頼もしいが、完璧すぎて追いつける気がしない…イルヴィンドの自信は日々打ち砕かれる。
その頃、リラフィアはライラを招いてお茶会という名の話し合いをしていた。
「アーロン商会の調査はどう?」
以前不審な点を見つけたことについて、ライラに調査を依頼していたのだ。
「何人か潜り込ませることに成功したわ。時間が経ってるから話題に上がらない地域もあるみたいだけど、武勇伝みたいに不正を語ってるお馬鹿さんがいるって」
大所帯になれば管理しきれなくなる、きっと箝口令を無視して身内には不正を暴露しているものがいるばす。
その読み通り、内部に潜入した調査員たちは着々と情報を仕入れていた。
「欲に目が眩むような人達は頭も緩い。絶対に尻尾を捕まえるわ」
「突然の鉱山閉鎖のせいでどれほどの人が露頭に迷うことになったと思ってるんだか!絶対許さない!」
商会の娘として生まれ育ったライラは商売人の味方。
不正も商売の手だと言う者もいるが、ズルした者勝ちなど許せるはずがない。
「そうだ、鉱夫として現地に行ってるオリオが、もうすぐ休み取れそうだから直接報告したいって言ってるんだけどどうする?」
オリオとはリラフィアが昔見つけた人材で、普段はライラの実家であるシェーダ商会に在籍している男。
「そうね…丁度来週末に陛下が東方地域の視察へ行かれるわ。わたくしも同行を願い出てみましょう」
その夜リラフィアはイルヴィンドに視察に同行したいと伝え、許可された。
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