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水はあるが食べ物がない。
やむを得ず移動する事にした一行は、光を放つ不思議な植物を手に森を進み始めた。
不気味な鳴き声が聞こえるたびに飛び上がって怯えながらも進んでいくと、入り口らしき光が見えてくる。
「おお、抜けられるのか!?」
ヒーヒー言いながらついてきていた国王が、先頭を歩いていたシーモを突き飛ばして走っていく。
「あ、おい!」
「待ってくださいませ!」
重そうなスカートを引きずりながら王妃が後を追い、他の面々も入り口へ。
森を抜けると、そこには神殿のような建物があった。
「おお、神殿か?誰かいるのか?」
聖王シードが喜びの声を上げる。
信仰心などとうの昔に失い権力に溺れた男は、今久しぶりに神に祈りたい気分だった。
「む?なんだここは…何もないぞ!?」
先に入った国王の声が聞こえ、シード達も中に入る。
そこは広い空間が広がっているだけの一つの部屋で、神の像などもない。
どういうことかと見渡していると、ここにきた時に会った少年エルクィードが現れた。
「やあ!ここへ来れたね、おめでとう!」
「貴様!一体何者なんだ!」
「何が目的だ!金か!?」
掴みかかろうとするアーフォをサラリと避け、エルクィードは天井付近まで飛び上がる。
「あはは!金?そんなもの要らないよ」
エルクィードは楽しげに笑う…目的を果たすために。
「さあ、最後の時間だよ」
「そうだ、森を抜ければ幸せがどうとか言っていたな!」
「何もないではないか…」
「まずは食事よ!」
もうゴールだ、これで終わりだ。
そう信じて疑わない彼らに、最後の絶望を与えるためエルクィードは両腕を広げる。
すると部屋中に外の風景が現れ、映像として流れ始めた。
「な、なんだこれは…ん?我が国ではないか!」
アーフォが叫べばアンもそれに気づく。
「あれは…お姉様!?それに、アーフォ様の弟のクール王子!」
「なぜ…何故あの二人が結婚式を挙げているのだ!?」
映し出されていたのは、アーフォが裏切りアンが貶めたはずの女性が幸せそうに微笑んでいる姿。
盛大な結婚式が執り行われている最中らしく、人々の祝福を受け二人が誓いの口付けを交わしている。
「どういうことだ!!こんなまやかしを見せるなど!!」
偽りの映像に違いない、そう思いアーフォは剣で斬りかかった。
しかし映像をすり抜けて床に転ぶ。
アーフォとアンは絶望に顔を歪め、床を叩き泣き始めた。
「まやかしではない。これは現実だ」
追い討ちをかけるようにエルクィードは笑う。
幸せそうな結婚式の映像は続き、アーフォの両親である国王夫妻の笑顔も映った。
「嘘だ…嘘だ…!」
「嘘よ…お姉様が幸せになるなんて!」
嘆くことしか出来なくなるアーフォとアンであった。
やむを得ず移動する事にした一行は、光を放つ不思議な植物を手に森を進み始めた。
不気味な鳴き声が聞こえるたびに飛び上がって怯えながらも進んでいくと、入り口らしき光が見えてくる。
「おお、抜けられるのか!?」
ヒーヒー言いながらついてきていた国王が、先頭を歩いていたシーモを突き飛ばして走っていく。
「あ、おい!」
「待ってくださいませ!」
重そうなスカートを引きずりながら王妃が後を追い、他の面々も入り口へ。
森を抜けると、そこには神殿のような建物があった。
「おお、神殿か?誰かいるのか?」
聖王シードが喜びの声を上げる。
信仰心などとうの昔に失い権力に溺れた男は、今久しぶりに神に祈りたい気分だった。
「む?なんだここは…何もないぞ!?」
先に入った国王の声が聞こえ、シード達も中に入る。
そこは広い空間が広がっているだけの一つの部屋で、神の像などもない。
どういうことかと見渡していると、ここにきた時に会った少年エルクィードが現れた。
「やあ!ここへ来れたね、おめでとう!」
「貴様!一体何者なんだ!」
「何が目的だ!金か!?」
掴みかかろうとするアーフォをサラリと避け、エルクィードは天井付近まで飛び上がる。
「あはは!金?そんなもの要らないよ」
エルクィードは楽しげに笑う…目的を果たすために。
「さあ、最後の時間だよ」
「そうだ、森を抜ければ幸せがどうとか言っていたな!」
「何もないではないか…」
「まずは食事よ!」
もうゴールだ、これで終わりだ。
そう信じて疑わない彼らに、最後の絶望を与えるためエルクィードは両腕を広げる。
すると部屋中に外の風景が現れ、映像として流れ始めた。
「な、なんだこれは…ん?我が国ではないか!」
アーフォが叫べばアンもそれに気づく。
「あれは…お姉様!?それに、アーフォ様の弟のクール王子!」
「なぜ…何故あの二人が結婚式を挙げているのだ!?」
映し出されていたのは、アーフォが裏切りアンが貶めたはずの女性が幸せそうに微笑んでいる姿。
盛大な結婚式が執り行われている最中らしく、人々の祝福を受け二人が誓いの口付けを交わしている。
「どういうことだ!!こんなまやかしを見せるなど!!」
偽りの映像に違いない、そう思いアーフォは剣で斬りかかった。
しかし映像をすり抜けて床に転ぶ。
アーフォとアンは絶望に顔を歪め、床を叩き泣き始めた。
「まやかしではない。これは現実だ」
追い討ちをかけるようにエルクィードは笑う。
幸せそうな結婚式の映像は続き、アーフォの両親である国王夫妻の笑顔も映った。
「嘘だ…嘘だ…!」
「嘘よ…お姉様が幸せになるなんて!」
嘆くことしか出来なくなるアーフォとアンであった。
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