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第二十二話
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「は、ぁ……」
下半身の感覚がない。体が燃えるように熱い痛みを訴えている。
体が真っ二つになっても、胴から腸がこぼれていてもまだ意識があるのは偏に饕餮号の力があるからだ。
しかし、直に死ぬだろう。饕餮号でもこの致命傷を癒す力はない。
こんな苦痛を味わうくらいなら、いっそ一思いに殺してくれとしか思えなかった。
嗚呼。自分はこのまま死んでいくのか。
その時、誰かの苦しむ声が聞こえた。
誰かが怪魔に駆け寄り、弾き飛ばされ、宙吊りにされてしまった。
初めて見る光景のはずなのに、心がかき乱される。
あの人間を知っている――?
――私も、戦います! もう、あなたに何も捨てさせはしない……!
懐かしい、知らない声が頭に響く。
――殺させる、ものか。
全てを諦めていた自分の胸に闘志が湧いた。
剥がれ落ちなかったものが、この光景を見て怒りに燃えている。
あの臆病者が、怪魔を何より恐れていた男が、勇気を振り絞って悪魔に立ち向かっているのだ。
その行いを無駄にさせてなるものか。
決して死なせてなるものか――!
そばには怪魔の脚が転がっている。
腕の力だけで肉塊まで這っていく。
進むたびに意識が遠くなる。体から力が抜けていく。
それでも意地で肉塊まで辿り着いた。
――饕餮号。お前が何でも食らって力にするというのなら――。
下半身の感覚がない。体が燃えるように熱い痛みを訴えている。
体が真っ二つになっても、胴から腸がこぼれていてもまだ意識があるのは偏に饕餮号の力があるからだ。
しかし、直に死ぬだろう。饕餮号でもこの致命傷を癒す力はない。
こんな苦痛を味わうくらいなら、いっそ一思いに殺してくれとしか思えなかった。
嗚呼。自分はこのまま死んでいくのか。
その時、誰かの苦しむ声が聞こえた。
誰かが怪魔に駆け寄り、弾き飛ばされ、宙吊りにされてしまった。
初めて見る光景のはずなのに、心がかき乱される。
あの人間を知っている――?
――私も、戦います! もう、あなたに何も捨てさせはしない……!
懐かしい、知らない声が頭に響く。
――殺させる、ものか。
全てを諦めていた自分の胸に闘志が湧いた。
剥がれ落ちなかったものが、この光景を見て怒りに燃えている。
あの臆病者が、怪魔を何より恐れていた男が、勇気を振り絞って悪魔に立ち向かっているのだ。
その行いを無駄にさせてなるものか。
決して死なせてなるものか――!
そばには怪魔の脚が転がっている。
腕の力だけで肉塊まで這っていく。
進むたびに意識が遠くなる。体から力が抜けていく。
それでも意地で肉塊まで辿り着いた。
――饕餮号。お前が何でも食らって力にするというのなら――。
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