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本編
3話 ヒロインと悪役令嬢の作戦会議
しおりを挟むサリアの一人称があたしと私など変わっていますが、転生の影響が薄れてきたと思ってください。
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御者がお父様たちから聞いていたみたいで倒れたことについて心配していたがもう大丈夫と伝え、メルを我が家に招待することを伝えると、少し涙目になりながらお嬢様にもお友達がと言い出し、少し注目されたこともあったが無事家に帰ってくることができた。
馬車に乗り込んで動き出した後、メルの方を向いて
「メル、さっきはごめんね。成り行きで家に行くことになっちゃったけど大丈夫だった?」
というと、全然大丈夫とでも言いたげな仕草とともに、
「ええ、今日は何も予定がないから大丈夫よ。さっきサリアが御者の方と話してる時に私を待ってた御者にお友達の家にお邪魔してくるって伝言頼んだから。」
でも、その直後、ニヤニヤしたような顔で私の方を向いて言った。
「サリア、とっても愛されているのね。」
「うっ…それ恥ずかしいから言わないでね…」
「えぇ、でも悪役令嬢のサリアはよくこんなに愛された状態からあんなことできたわね。」
「そうね、それもそうだわ。すごいわね、サリア。」
ほんとなんで悪役令嬢なのにこんなに使用人と仲がいいのかしら?今のあたしはそっちの方が楽しいからいいんだけどね。
「ところで、救護室で話してた計画は具体的にはどうするの?」
「それはね…とりあえず、メルは王子と会うのを避けてもし仲良くなってしまっても幼馴染の…」
そういえば、その幼馴染の名前全然聞いてなかった。
「あぁ、言ってなかったわね。アーノルドよ。アーノルド・マクレガー伯爵家の次男。」
「ねぇ、ちなみにお互いに結婚の約束とかはしているの?」
「えぇ、もちろん。なんなら婚約者よ。今までだって、1週間に1回はどっちかの家でお茶したり演劇とか見に行ってたりしてたもの。」
へぇー、めっちゃラブラブじゃん。これでよく殿下とくっついたな。
「それなら、余計にやりやすいわね。それで、殿下にはしっかりと幼馴染と結婚するっていうのをいえば大丈夫だと思うわ。今まで見てきて、殿下が人の迷惑になるようなことをしてるのって見たことないし。」
「わかったわ。アーノルドと一緒にいていちゃいちゃしていればいいっていことなんだものね。それで、私の方はそれでいいけどサリアの方はどうするの?」
「私の方はね、今までとってもめんどくさいと思ってた公爵令嬢がいるのよ。私が、一応婚約者の殿下とお茶会とかお散歩とかしている時によく現れて邪魔してくるのよ。メッシーナ・オルドーって言うんだけど、その子は、自分が殿下の婚約者になりたかったみたいでよくアピールしてたのよね、殿下は相手をしていなかったけど。」
思い出すと腹が立ってくるわね。今思えば、こんな好条件で協力してくれる子なんて見つからないけど!私はうきうきしながら話を続けた。
「だから、その子に『私は夢を見つけたからそのためにこの国を出ないといけないの。だから、殿下の妃になるわけにはいかないから、信頼できるメッシーナ様に殿下のことを支えていただきたいの。』っていえば絶対乗ってくると思うわ。ね?いい案でしょ?」
「えぇ、そうね。それなら殿下の婚約者になりたいメッシーナ様が協力してくれそうね。夢の内容とかを具体的に聞かれたらどうするの?」
「それは、『まだ誰にも言ってなくて、もう少し準備ができたらちゃんと伝えるわ。だから、このことは私たちだけの秘密にしましょう。私は、メッシーナ様が殿下の婚約者になれるように家の迷惑にならないように影からしっかりサポートするわ。』っていえば大丈夫でしょ。」
我ながら、完璧な計画だわ。
「それなら問題ないわね。…でも、さっきの殿下の様子だととても愛されているような感じだったから成功するのかしら?でも、サリアがこう言っているし大丈夫よね…」
「メル、何か心配なことでもある?」
「いいえ、何も心配ないわよ。サリアの計画は良いと思うわ。」
メルが何か小声で言っていたように聞こえたけど、何もないみたいだから気にしない。女には誰にも言いたくないことの一つや二つあったほうが魅力的よね!
方針が決まったところで私たちはお茶を飲みながら、アーノルド君のことを聞いてにやにやしたり、流行のファッションの話や、前世の好きだったもののことなど話した。2人とも、乙女ゲームをするような若い子なだけあって、ファッションの話が多かった。いつか、私が無事に国内にとどまれる感じの婚約破棄とかできたら2人でそういうお店をやるのも良いかもねと話していた。
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完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
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