転生済み最上級魔導士はギルドの事務職にジョブチェンジして平穏な日々を送りたい!

紫波すい

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第3章 明日を願う「白氷」の絶唱

44.夜空に燃ゆるオウゼの魂

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「それではオウゼの陽気な町民の皆様!
 参りますよ~、せぇえーのっ!」

 場の中央に立つ、丈の短い朱色のローブを服の上に纏った中年男性。
 その、大音声を合図にして、

「『紅炎』様、いらっしゃいませぇぇぇえ~っ!!」

 翡翠色の馬車を取り囲むように集った老若男女が、声を揃えて「お出迎え」してくれた。

 盛大な拍手。「よっ、噂に違わぬ色男! いやっ、その美貌は噂以上!」「『大禍』を鎮めた英雄様のお姿を拝見できるなんて~!」等々、口々に飛び交う大袈裟な歓声。

 更には、シェールグレイ国内の筈なのに、どこか異国情緒を醸し出す楽器演奏まで始まった。女性たちが手にした楕円形の灯りを仲良く揺らしながら歌い始めたとき、俺は。

 そう。俺は……

「わっ、危ないじゃないですか……ちょ、大将!?」

 馬車の客室内に戻ろうと踵を返したら、俺の次にオウゼの地を踏み締めたレインに、思い切りぶつかりそうになった。

 咄嗟にレインの背後に回り込み、パーティメンバーの中で最も大きいその背中に隠れる。

 裾を掴む手ががたがたと震える……この状況は師匠の500倍怖い。怖すぎて思考が一層単純になっている。

「あの、すみません大将……気持ちはわかりますけど、ここは踏みとどまっていただかないと……」

「ごめん無理だ、明らかに無理だ、無理すぎて最早無理としか言えない、正直一旦カルカに帰りたい、往復すれば流石に覚悟が決まる気がする、もしかしたら無理かも知れないけれど」

 くらくらする……一息に言い切ったせいかも知れないが、血液が顔まで登れずにいるらしい。ここに鏡があったなら、自分の顔が酷く青褪めていることを確認することができるだろう。

「あははは~、びっくりするほどの大歓迎! どうもはじめまして~、『紅炎』とその仲間達で~す! カルカからお仕事に参りました~!

 ……レインくん? この騒ぎもきみの仕業? あまりの迫力にティアちゃんがまだ、馬車から出られていないんだけど?」

 幼馴染が大のつく歓迎に応え、営業スマイルをばっちり決めながら、右手を美貌の横で左右に振る。早くも男性達から視線を集める一方で、仲間の一人に声を抑えて冷ややかに問うた。

「濡れ衣だよ、オレがこういうの好きそうに見えるかい? 確かにオウゼの民のもてなしはシェールグレイで随一と聞いてたが、これは『紅炎』、の……

 は!? 冗談だろ……あの人、こんなところで何を……つーか何だよあのアホな変装は……!?」

 あの人?

 俺はレインの背から半分だけ顔を出して、彼が動揺する理由を探した。先程せーのと言った恰幅の良い男性の隣に、

『不審者だ……』

 と、京さんが呟くほどに怪しい男がいる。

 明らかにカツラだとわかる漆黒の長髪にキャスケット帽を被り、夜だというのに色付きの眼鏡をし。すっと高く整った鼻の下を、これまた明らかに作り物とわかるもじゃもじゃの黒髭で覆っている。

 背は長身のレインより少し高い。他の町民と同様に、朱色のローブを纏ってはいるものの……恐らくは計算して鍛え上げられた、しなやかな筋肉の主張を隠せていない。

 きちんと統制した上で、紫色……雷属性の魔糸を敢えてちらつかせている。戦士としても魔導士としても、相当な手練れだ。

「あっ!」

 ゔっ!?
 真ん中の男性と目が合ってしまった!

「『紅炎』クロニア・アルテドット様! なんと奥ゆかしいお人柄なのでしょう! しかしどうか! どうか、こちらへ! さあ!!」
 
「……アンタに向かって両腕を広げられている、あの溌剌とされた方はオウゼの町長さん、つまり今回の依頼主です。観念して、オレ達4人の代表として挨拶してきてください。その隣の不審者には、何を言われても無視で。ほら、行け」

 レインにぐいと腕を掴まれて前へ出され、更には背中を両手で突き飛ばされて、俺の身体は歓迎の渦の中心に……い、嫌だ!!

 だが町長さんがもう、逃すものかとばかりに逞しい両手で俺の右手をホールド……いや、友好的握手を決めてしまっている。

 そして、刹那にチカチカっとまばゆい光が……も、もしかして写真を撮られているのか!?

「若き魔導の最高峰よ、ようこそオウゼへ! あなた様が悩める我々に手を差し伸べてくださると聞いて、住民一同、心より嬉しく! 恥ずかしながら、わたくしなどは最早、小一時間ほど感涙致しました、ええ!

 それはもう、歓迎、歓迎、大歓迎の精神で以て! あなた様とその素晴らしいお仲間様がご滞在の間は、常より鍛え上げたおもてなしの技を、最大限に発揮したい所存でございます!」

 何か言え……とにかく、声を絞り出せ……

「あ、う……そ、そんな……に、気を遣っていただかなくても、その、だ、大丈夫です……調査に必要な協力だけ、して、いただければ……」

「なんと……! 今のお言葉を聞きましたか、オウゼの陽気な町民の皆様! 奥ゆかしいにも程があるっ、わたくし、再び目頭が熱くなって参りました!」

 高低様々な感嘆の溜息が漏れる……何という一体感だろう。それにしても奇遇だ、俺は目頭どころではなく全身が熱くなってきた。

 レインに無視するよう言われた不審な男性が、その外見からは想像もできない穏やかさでふふっと笑った。

「町長殿。『紅炎』殿は誠に奥ゆかしい御方のようだ。貴殿と、貴殿の陽気な民達の温かな心遣いは、既に充分伝わっておりましょう。名残惜しいことと存じますが、御宿へご案内なされるのは如何か? ふふ……とびきりの『真心』も、今か今かと待ち侘びている頃かと」

 助け舟を出してくれた、のだろうか?

 歌うように優美なのに、凪いでいる声だ。濁りなく澄んでいる筈なのに、どんなに目を凝らしても水底まで見通せない……そんな声だ。

「おおっと、申し訳ございません! 天馬の引く馬車による優雅な旅だったとしても、長時間のご移動にさぞかしお疲れでございましょう! いざ、オウゼが誇る最高の温泉宿へ、ご案内、ごあんなぁ~い!」

 町長さんの手拍子に合わせて、その背後の人垣がさっと割れ。現れたのは、2人乗りの……

『ええっ、人力車だ! 修学旅行のとき見かけたけど、異世界にもあったんだ……! しかも、座席の後ろにリオのカーニバルで見るような羽根飾りがついてる……!』

 京さん。俺もこの世界では初めて見ました。

 人の力で走る車。つまり、俺達の移動をこの……逞しすぎる脚を短すぎる短パンの裾から惜しげもなく晒した男性達に、お委ねするということですよね?

 彼等の職業についてどうこう言うつもりはない。この状況で問題なのは、俺はもうこれ以上、注目を浴びたくないということで……ただ、それだけで……

「あっ、あの、お気持ちは嬉しいのですが、俺は自分で歩きま……町長さん、引っ張らないでくださっ……!」

 抵抗虚しく、気づけば俺は人力車の座席に収まっていた。そして、気づけば隣にはフィーユが座っていた。

 2人分の体重を背負い、男性が歩き出す。そして遠ざかっていくと思っていた音楽、歌声、朱色の灯りの群れが、俺たちの乗る人力車を頭部にした蛇のようになって、坂の多い街を練り歩く……

 朱色なのは灯りだけではない。石畳の道の左右にずらりとつらなった、白に黄色みの混じった塗壁の建物は、みな一様に朱色の瓦屋根を被っていた。

 小川に掛かったアーチ状の橋といい、やはりカルカと同じ国にあるとは思えないのに、どこか懐かしい気配が漂っている……京さんの郷愁なのか、状況が状況でなければ和んだかも知れない。

 それにこの、つんと鼻を刺すような独特な匂い。
 温泉の匂い、だろうか。

 俺の16年間において嗅いだ経験はないけれど、京さんの19年間においては覚えがある。

「……ティアとレインは、無事だろうか」

「……無事よ。ティアちゃんは客室で怯えて震えていたけど、私が責任を持って外に連れ出して、後ろのもう一台に乗せたから」

「……頼りない『紅炎』ですまない」

「……私は他の『紅炎』様にお会いしたことがないもの。比較対象がいないから、きみが頼りないかどうかはわからないわ」

 長い長い、旅だった。

 昼食後に眠っていたからでもあるが……カルカからオウゼへ辿り着く、その時間さえも一瞬に思えるほどに、宿までがひたすらに遠かった。

 そして、ようやく宿に到着したとき。

 フィーユと2人、呆然と眺めていた夜空。ひゅーと音を立てて駆け上がった火の種が、星々の瞬きさえなお暗いと思えるような、朱色の大輪を花開かせる。ああ、これが、あの謎の男性が言っていた『真心』か。

 そしてその向こうには、カルカから眺める『炎呪の山』リャニールのように、数ある中にひとつきり、純白の山が聳えていた。

 町長が限界寸前の喉を更に酷使し、オウゼへようこそ、と絶叫するのが聞こえた。

「……花火だわ。綺麗ね。
 クロ、お礼にきみもひとつ、打ち上げたら?」

 感情を喪失した平坦な声で、フィーユが言った。

 当然、冗談だとわかっていた。
 だが、もう何もかもを冗談で済ませたくて。

 魔糸掌握。焦点へ統制。
 『縮』、その応用。

 差し出した右手の上に、圧縮した炎塊を生み出す。手のひらを上へすっと動かして、それを打ち上げる……天馬達とともに駆けていたよりも遠く高い空へ。

 紅の花で、応えてみた。

 炎の炸裂音を掻き消すほどの、盛大な拍手と歓声に包まれたのは……言うまでも、ない……
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